いよいよ明日からクライマックスシリーズのファイナルステージが始まります。
イーグルスは3勝、マリーンズは4勝すれば日本シリーズに進出決定。
1勝のハンデは非常に大きく、田中に勝たなければ厳しいです。
伊東監督の手腕の見せ所ですね。

伊東監督といえば、サンスポとニッカンに面白い記事がありました。



伊東ロッテ、憎き西武潰した!吠えた!古巣と永久決別宣言 (サンスポ)

パ・リーグ、クライマックスシリーズファーストステージ第3戦、西武1−4ロッテ、ロッテ2勝1敗、14日、西武ドーム)古巣撃破で下克上アゲイン−。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ最終戦(3試合制)でレギュラーシーズン3位のロッテが同2位の西武を4−1で破り、対戦成績2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。伊東勤監督(51)は、思い出深いかつての本拠地で古巣を制圧。“怨念”を見事に晴らした。17日からリーグ覇者の楽天と敵地・Kスタ宮城で日本シリーズ進出を懸けて戦う。

鬼門のはずの西武ドームに「伊東マリーンズ」のコールが轟きわたった。11−1、0−15と大味の試合だった第2戦までとは打って変わり、4−1の勝利。中盤に打線が奮起し、自慢のブルペン陣で逃げ切った。

 勝利の瞬間、一塁側ベンチで伊東監督が両拳を握り締めて渾身のガッツポーズ。レギュラーシーズン3勝9敗と苦杯をなめたかつての本拠地で『仙台行き』のチケットをもぎ取った。

 「久しぶりに興奮した。(得点の場面は)知らないうちにベンチの前に出ていました。勝ったから言えるが、きのう(第2戦)大敗して逆に集中できた」

 先発の唐川が五回まで無失点も、六回に無死一、三塁のピンチを招く。指揮官はすかさず中継ぎエースの内を投入。石橋をたたく慎重かつ大胆な継投策で古巣・西武打線を封じた。

 6年をかけた雪辱劇だった。現役生活22年を過ごし、指揮官としても4年間、西武を率いた伊東監督。就任1年目の2004年に日本一を果たし、3年連続Aクラス入りしたものの、07年に25年ぶりのBクラス(5位)になり解任された。同年10月5日、監督として最後のソフトバンク戦では球団からねぎらいの言葉もなく慰労の花束も用意されていなかった。あまりの悔しさに自ら花を買い、当時のソフトバンク・王監督に頼み込んで渡してもらうセレモニーを“自演”した。あの屈辱シーンは今も脳裏に焼き付いている。


今ステージ開幕前、伊東監督はこう漏らした。「(西武のチームカラーの)青い血が(ロッテの)黒い血に変わるかどうか」。そしてこの日の勝利後、ついにこう口にした。「始まる前に言ったけれど、今日で黒い血に変わりました」。それは西武との決別宣言だった。

 リベンジの思いを胸に秘めた男がもう一人いた。先発の唐川だ。六回途中1失点でCS初登板初勝利を飾ったが、西武ドームには忘れられない記憶がある。後半戦2戦目の7月25日、五回途中7失点でKOされ、伊東監督に「勝つ気があるのか!!」と叱責された。

 エースの成瀬が離脱し、柱として期待した唐川への愛のムチ。痛烈な一言がこの日の大一番に生きた。唐川は「あんなに怒られたのは、高校のとき以来。見返す気持ちは強くなった。きょうはリラックスして投げられた」と右腕を振った。

 帰りの駐車場。伊東監督は西武ファンの男性からサインを求められ「いつか西武に帰ってきてください」と声をかけられた。笑顔で受け流してもよかったが、それはできず、こう断言した。「残念ながら、絶対ないです。それだけは言っておきます」。

 もう、西武への未練はこれっぽっちも残っていない。目指すは漆黒の血となって向かう日本一の座。いざ、下克上アゲイン。伊東監督率いるロッテが、15日に決戦の地、仙台に堂々と乗り込む。 (塚沢健太郎)




ロッテ伊東監督「最大補強は俺」古巣撃破 (ニッカン)

(前略)
ナインは決戦でも普段通りに動けた。これぞ就任から1年かけて浸透させた、勝負哲学のたまもの。開幕直前に「俺たちは弱い」と雑草魂を植え付け、夏場には「高校野球を見習おう。束になって全力プレーだ」と激励。Aクラスを争った9月は「お前ら全員、男になれ!」と伊東節全開で闘争心をあおってきた。

 唐川には交流戦明けに西武ドームで炎上した際、「勝つ気あんのか!」と雷を落とした。不在の成瀬に代わる柱になってほしかったからだ。鳴り物入りで高卒プロ入りした唐川にとっては初の経験。以来、一皮むけた投球には闘志が宿り、最終戦先発をつかんだ。

 ムチの後はアメだ。試合前に「笑顔でいこう」と若手の緊張を解いた。13日の練習では、天井に並ぶ西武の歴代優勝プレートを鈴木に見せ「優勝はいいぞ、日本一はいい。野球が最後までできる。日本シリーズは秋のにおいがするんだ」と「勝者」を意識付けた。その鈴木が先制弾。「自分も野球人生の勲章がほしくなった。監督は選手を転がすのがうまい」と感謝した。

そして勝利に徹した采配。1点を争う試合では大胆な盗塁や初球エンドランを仕掛け、「開き直って初球から振れ」と指示した第1戦は大量点を生んだ。2位決定戦を控えた7日のオリックス戦は、失礼承知で負け展開で主力を休ませた。

 そのシーズン最終戦こそ敗れたが、ファイナルの切符は譲らなかった。5位の昨季から大きな補強はない。伊東監督は当初「最大の補強は俺」と冗談めかして言ったことがあった。西武時代に流れていた「青い血」から「今日で黒い血に変わりました」とあらためてロッテ党を宣言。「疲れたよ。ちょっと休ませて」と楽天戦への意気込みは控えたが、「勝負師」伊東勤の勝利のメソッドが、次は仙台で花開く。【鎌田良美】



西武の黄金時代を支えながら、追われるようにチームを去った伊東監督。
また伊東さんが西武の監督だった2004年は西武鉄道による有価証券報告書虚偽報告事件が発覚。堤オーナーが引退し、メインバンクであるみずほFG主導で経営再建が始まったころでした。堤カラーを薄めるために、堤時代の象徴である伊東監督は邪魔な存在だったのでしょう。

確かに西武監督時代の成績は良いとは言えません。
監督時代は球団だけでなく選手との関係が良好ではなかったと聞いています。

ただ、伊東監督が選手に積極的に声をかけていることを知ったかつての伊東監督を知る人は皆「信じられない」とか、「伊東監督は変わった」とか、一様に驚きの声を上げていると言います。
前回の監督時代の反省や、解説者や韓国でのコーチ経験を経て色々と学んだことが大きいのでしょう。

西武ファンから戻ってきてと言われて断ったというくだりも好感が持てますね。これがバレンタイン監督ならにっこり笑って「機会があればぜひライオンズのユニフォームを期待です。トモニタタカイマショー」ぐらいのことは言いますよ。内心はどうあれ。
策士の割には、嘘がつけない人なんですね。伊東監督って。


「ライオンズブルーの血から、マリーンズの黒い血へ」
西武ライオンズと決別し、名実ともにロッテの人になった伊東監督に期待です。

その伊東監督は初戦の先発に成瀬を指名。
大丈夫でしょうか・・・。


成瀬に託した!ロッテ・斎藤C「前回よりはいいと信じている」(サンスポ)

 エース復権の大チャンスが巡ってきた。成瀬の第1戦起用について、ロッテの斉藤投手コーチは15日、「(他に)いない。古谷、松永も投げさせられないことはないけど、万全の態勢でいかせたい」と苦肉の策であると説明した。

 今季は6月に左肩痛などで離脱し、今月8日の西武戦で復帰したが、本来の状態にはほど遠く3回4失点でKOされた。しかし、田中に投げ勝てば、今季のマイナス分を一気に挽回することができる。この日、ブルペンで制球とフォームのバランスを確認しながら62球を投げた左腕は「見てのお楽しみ。やってみないと分からない。結果が出ていないし」と不敵な笑みを浮かべた。

 史上最大の下克上を成し遂げた2010年、ソフトバンクとのファイナルステージでは第1、6戦で完投勝利を挙げるなど、CS通算3勝1敗の好成績を残している。

 川崎ブルペンコーチは「いくら相手がマー君でも、勝負はやってみないと分からない。成瀬は前回よりはいいと信じている」と期待した。(塚沢健太郎)



CS先発あるぞ!ロッテ・グライシンガー、16日から練習参加 (サンスポ)

右肩痛で戦線離脱していたロッテのグライシンガーが、16日から練習に参加する。9月15日に患部の痛みを訴えたが、徐々に回復。フェニックス・リーグ(宮崎)に参加し、12日のソフトバンク戦で5回無失点の好投をみせた。斉藤投手コーチは15日、「明日ブルペンで投げるので、様子をみて決める」と内容次第でファイナルステージでの先発の可能性を示唆した。(仙台)


さあ、いよいよ決戦です。
土曜夜のホテルが無い!


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