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スペイン旅行記の第1回です。
情熱の国スペイン。アラブとヨーロッパが混ざり合った不思議な歴史を持つ国スペイン。
まずは旅の計画を練りました。


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情熱の国スペイン。以前から行きたいと思っていました。
フラメンコにサッカー。美味しいスペイン料理。歴史的建造物も数多いです。首都マドリッドはもちろん、ガウディで有名なバルセロナにも見どころがたくさんあります。
またスペインは718年から1492年までイスラム勢力による支配を受けたため、他のヨーロッパ諸国には無いイスラム様式の建物も多く残っています。有名どころではやグラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータなどがありますね。いずれも前から行きたかった場所です。マドリッド近郊のトレドという町も中世の街並みが残る美しい町として知られています。

また鉄道による楽しみもあります。かつてはラテンの国らしく遅れ放題だったのですが、最近は汚名返上に力を注いでおり、遅延による運賃の払い戻し制度が導入されています。


その厳しさは日本以上。日本なら2時間遅れで特急券のみ全額返金なのですが、スペインはさらにその上を行っています。たとえば1時間遅れなら乗車券も含めて半額返金、90分遅れなら全額返金。マドリッドとセビーリャを結ぶ高速鉄道AVEに限ればなんと5分遅れで全額返金となっています。

遅れてもいいようにかなり余裕を持ったダイヤ設定となっているようですが、決められた時間通り動いてくれるのは旅行者にとってありがたい話。イタリアよりもずっと計画しやすいのです。

そしてスペインには素晴らしいローカル線があります。スペイン北部、バスク地方の海沿いを延々と走るトラウンカンタブリコ線で、全長650キロ。大西洋側のフェロールからフランスに近いビルバオまで海沿いを走り、そこからつの字型に曲がって内陸のレオンを目指します。景色が素晴らしいため、7日間かけてゆっくり走る超豪華寝台特急が運行されています。私が乗るのはもちろん豪華列車ではなく、1日1〜4往復ほど運転される普通列車。全線通しで走る列車は無く、乗り換え3回を経て、2日がかりで走破します。日本での情報はほとんどありませんので、どんな鉄道なのかとても楽しみです。

ここで、今回の旅の目的地を整理してみましょう。

・マドリッド(サッカー、プラド美術館)
・トレド(旧市街)
・コルドバ(メスキータ、アルカサル)
・セビーリャ(旧市街)
・グラナダ(アルハンブラ宮殿)
・スペイン狭軌鉄道(フェロール〜ビルバオ〜レオン)
・バルセロナ(サクラダ・ファミリア)

スペインの中央部にあるマドリッド、トレドから北部沿岸地方を走るスペイン狭軌鉄道、南のグラナダ、コルドバ、セビーリャ、南の海岸沿いにあるバルセロナ。広いスペインの南北を縦断する非常に移動距離が長い旅行です。
色々考えた結果、すべてを鉄道で移動することはあきらめ、マドリッドからスペイン北部までは飛行機を利用することにしました。
北部の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで約1時間半、1万円かかりますが、時間短縮のためにはやむを得ないでしょう。

その他色々検討した結果、今回のルートは以下のようになりました。

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■ 日程

3/14 成田→マドリッド
3/15 マドリッド
3/16 コルドバ レアルマドリード観戦
3/17 トレド
3/18 マドリッド→サンティアゴ・デ・コンポステーラ→フェロール
3/19 フェロール→オビエド→サンタンデール
3/20 サンタンデール→ビルバオ→レオン
3/21 レオン→セビーリャ→グラナダ
3/22 グラナダ→バルセロナ
3/23 バルセロナ
3/24 バルセロナ→成田
3/25 成田着

11日間かけて北へ南へ動き回る、せわしない旅になりそうです。


そしてスペインにはやっかいな問題があります。それはマドリッドやバルセロナといった大都市の治安が悪いことです。スリや置き引きはもちろん、ひったくりの被害が頻発。首絞め強盗というのもあるそうです。これは旅行者の背後から近づいて首を絞め、被害者が気絶した隙に身ぐるみを剥ぐという恐ろしい強盗です。
他にもインターネットで調べると恐ろしい話が次々と出ています。なんでもバルセロナでは荷物を持たず、どうしても荷物を持つ場合は地元スーパーのビニール袋にいれなければ危ないのだとか。そこまで用心しなければ危ないのでしょうか。

ただ、最近は首絞め強盗の被害が減ってきたそうですが、それでも用心に越したことはありません。周囲への注意を怠らないことはもちろん、人通りの少ない道には入らず、特にスーツケースを持っての移動はできるだけタクシーにした方がよさそうです。


ある程度行く場所を決めたら宿と交通手段の手配です。
飛行機は欧州系が満席のためドバイ経由のエミレーツ航空になりました。
ANAやJALのマイルは溜まりませんが、エミレーツ航空の飛行機は快適と聞いています。
しかも日系やヨーロッパ系の飛行機で行く場合スペイン着が深夜になってしまいますが、エミレーツ航空なら日本発が深夜なのでスペイン着は昼すぎです。治安面で安心ですし、初日に観光できるというメリットもあります。エミレーツ航空が人気を集める理由がわかりますね。

次にホテルです。現地で行き当たりばったりに宿を決めていたのは昔の話。今はインターネットで事前予約する時代です。ネット経由で良い部屋から埋まっていくため、当日探しても良いホテルがないことが増えているのです。

鉄道の切符もインターネットで予約可能です。ユーレイルパスの購入も考えましたが、スペインの特急は全席指定であり、しかもユーレイルパス保持者の座席指定料金がべらぼうに高いため、普通に切符をネットで買った方が安いのです。おまけにネットなら早期購入割引がありますし、席も選べます。1等車を選べば食事までついてきます。というわけで、可能な限り1等車を選びました。またグラナダからバルセロナの移動は夜行列車にしています。なお、スペインの鉄道RENFEのホームページは日本からのクレジット購入がなかなか通らないことで知られますが、カード会社の本人認証サービスを使えば問題ありません。一部で言われている、「日本で発行されたクレジットカードは使えない」ということはないと思います。
ちなみに私の場合はJALのMASTERカードを使用しています。

さらにスペインと言えばサッカーです。世界最高峰ともいわれるリーガ・エスパニョーラの試合を観ないわけにはいきません。幸い私がマドリッドに滞在している間にレアルマドリードの試合がありました。レアルマドリードのホームページからはチケットの購入も可能。日本語版のホームページではなく、英語版のホームページから購入します。
日本と違いぎりぎりまで日付や試合開始時間が確定しないためやきもきさせられましたが、1週間前からようやくチケットの発売が始まり、ラッキーなことにバックスタンドの最前列を確保できてしまいました。最高の試合になりそうです。

あとはフラメンコショーの予約やアルハンブラ宮殿の入場予約をネットで済ませました。そして英語が通じないらしいので、スペイン語の指さし会話帳を買いました。
これにて準備完了。あとは行ってのお楽しみです。


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