
スペイン旅行記の第14回です。
4日目は世界遺産に指定されている古都トレドを観光します。
ソコトベール広場からソコトレンに乗ってトレドの全景が眺め、また夜景を堪能しました。
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■ 4日目 3月17日 日曜日

大聖堂の見学を終え、時刻は17時になりました。
今日は21:30の列車に乗ってマドリッドに戻る予定ですから、まだまだたくさん時間があります。
次はトレドを一周する観光用のミニバス「ソコトレン」に乗って、トレドの全景を眺めてみましょう。
「ソコトレン」は旧市街の中心ソコトヴェール広場を出発し、旧市街を抜けてタホ川を渡り、川の対岸にトレド旧市街を望みつつ1時間弱かけてトレドを一周します。

ネット上にある過去の旅行記を読むと、ソコトレンのチケットはソコトヴェール広場から少し入ったオフィスで買うとありましたが、実際には広場にチケット売場が設置されていました。
料金は5.1ユーロ。クレジットカードも使えます。ただ、乗車時間は指定されているようで、私は18時だと言われました。まだ17時を過ぎたばかりです。

チケットを買うとすぐにソコトレンがやってきました。どうやら1本前の17時半出発なのですが、私の後にチケットを買った客が続々と乗り込んでいます。これに乗ってもいいのでしょうか。
もしダメなら降りればいいので、とりあえず誰もいない席に乗ってみます。ソコトレンは進行方向右側にトレドの旧市街を望みますので、右側に座らなければ意味がありません。ところが乗り込んですぐに3人家族がやってきて、奥に詰めろと言ってきました。詰めたら左側の席になってしまうので、それならばと降りてしまいました。そもそもチケットは次の便ですし。
ところが、よく見ると後ろの客車に右側のスペースだけが開いている席があります。係員に18時と書かれた私のチケットを見せると乗っても良いとのこと。これはラッキー、残り物には福があるとはこのことです。ベストポジションを確保し17時30分、出発です。

ソコトレンはまずアルカサルの周りを走り、その後旧市街を北上します。座席にはイヤホンが備え付けられており、日本語をはじめ各国語でトレドの案内を聴くことができます。

タホ川に向かって坂を下っていきます。

太陽の門付近でタホ川を渡り、対岸に旧市街を望む道を進みます。

やはり進行方向右側の席がベストでしたね。いい景色です。

アルカサルが見えています。

ソコトベール広場から15分ほどでトレドの町の全景が望める展望台に到着しました。
ソコトレンは展望台の駐車場に停車し、観光客が一斉に下車して写真を撮っています。

大聖堂が見えています。

タホ川の対岸の丘に広がるトレドの旧市街。素晴らしい景色ですね。

煉瓦色の、ちょっとくすんだ旧市街には歴史の香りがします。

トレド旧市街の南側。
川と丘、歴史を感じさせる旧市街の光景。このバランスが最高です。

ソコトレンは10分ほど展望台で停車しました。
ネット上の旅行記にはソコトレンは展望台に止まらないというものがありましたが、実際は止まってくれるようです。

トレド大聖堂の全景。建物全体の姿は展望台からでなければ見られません。

再び乗り込んで出発。ソコトレンに揺られながらトレドの旧市街を眺めます。

旧市街へと続く橋。石造りの堂々たる橋です。

美しい桜の木です。

うーん、また雨が降ってきました。

太陽の門から旧市街に入ります。

18:10、出発から約40分ほどで旧市街の中心ソコトヴェール広場に戻ってきました。
素晴らしい景色を眺めることができて5.1ユーロ。かなりお得ではないでしょうか。

帰りの列車まであと3時間あります。そこで今度はトレドの旧市街を望む高台に建っているパラドールに行ってみることにしました。パラドールはスペイン国営の高級リゾートホテルで、特にトレドのパラドールは素晴らしい景色が眺められることで知られています。
アクセスはアルカサル前のバス停から71系統のバスになります。本数は1時間に1本で運賃は1.4ユーロ。20分ほどバスを待ち、18:45発のバスに乗りました。
運転手はスペイン語しか話せませんが、乗車時に「パラドール?」と伝えたところ、降りる場所で教えてくれるそうです。
バスはタホ川対岸にトレド旧市街を望みつつ、タホ川に沿った道を進みます。さきほどソコトレンが通ったコースのちょうど逆回りです。途中の分岐から一方通行の道を登りっていきます。スペインのバスは停車するバス停の名前を放送してくれないので、どこを走っているのかわかりません。
やがてバスは何もないところでストップ。運転手が私の方を向いて「ここで降りろ」というゼスチャーをします。
スペイン語でパラドールがどうのこうのと言ってくれていますから、おそらくここがパラドールの最寄りなのでしょう。運転手が指さす方の道を進めばいいようです。そして帰りのバスについては1時間後に同じ停留所で待ってろというようなことを言われました。
同じ停留所?この71系統のバスは行きと帰りで経路が異なり、帰りはパラドールの停留所を経由しないはずです。どういうことでしょう。よくわかりません。
私が礼を言ってバスを降りると、後ろから母と娘の親子連れも降りてきました。どうやら彼女たちもパラドールに行くらしいです。私を見ると、「パラドール?バモなんたらかんたら」と言ってくれました。どうやら一緒に行ってくれるようです。

お互いたどたどしい英語でどこから来たか話しながら登っていくと、トレド旧市街が見える展望スポットがありました。お互いのカメラで記念撮影をします。

バス停から分岐した道は一本道の上り坂で、5分ほど歩くとパラドールの建物が見えてきました。

石造りの重厚な建物で、とても高級ホテルには見えませんが、実は予約必須の人気ホテルなのです。トレドの全景を見渡せる高台に建っており、展望を楽しめるレストランが有名です。

レストランは満員でしたが、食事をしなくてもテラスに出て写真を撮ることができます。

いい景色です。いい景色なのですが、高台の丘が邪魔してタホ川が見えません。
パラドールからトレドの夜景を撮ろうと思っていたのですが、写真を撮るなら先ほどソコトレンで通った川沿いの展望台の方がよさそうです。
時刻は19:10。帰りの電車は21:30なのでまだ時間がありますから、パラドールから川沿いの展望台まで歩いて下ることにしました。

パラドールから先ほどのバス停まで戻り、一方通行の下り坂を歩きます。タホ川沿いの道からパラドール付近へは一方通行になっており、上りと下りで経路が違うのです。歩くうちにどんどん暗くなり、トレドの旧市街に灯りが灯り始めました。

車は通りますが、誰も歩いておらず、照明もありません。こんな道を10分ほど下り、さきほどソコトレンで通った道に合流し、展望台にたどり着きました。

これはいい。なんと幻想的な光景でしょうか。
タイムスリップしたかのような古い街並みに、ほのかに光りが灯っています。

どんどん暗くなってきました。展望台には照明がなく、太陽の光が頼りです。

ほのかな明かりが浮かぶトレドの旧市街。
展望台には観光客が何人も訪れ、みな感嘆したように写真を撮っています。
ただ、みな車で来ており、歩いて来る人はいません。

アルカサルや大聖堂はライトアップされていないようです。ちょっと残念。

10分ほど景色を眺めました。時刻は19:40。そろそろ旧市街に戻ったほうがいいでしょう。
問題はどうやって戻るかです。実はこれまでバス停を探しながら歩いてきましたが、どこにもバス停がありません。しかもこの道には照明がなく、もう真っ暗になってしまいました。
治安があまりよくないスペインで、夜ひとりで真っ暗な道を歩くのは怖いです。しかしタクシーが拾える場所ではないので、意を決して歩きました。
結局バス停は川沿いの道とパラドールへの道との分岐点にありました。
川沿いの展望台から15分ほど真っ暗な道を車の灯りを頼りに歩き、屋根つきのバス停にたどり着いたのが19:55。バスの雨の中バスを待ちます。
待つこと15分。本当にバスが来るのか心配になったころ、20:10にソコトベール広場行きのバスがやってきました。運転手は行きに乗ったバスと同じおじさんで、私の顔を見ると「オラ(やあ!)
」とあいさつしてくれました。1.4ユーロ払ってバスに乗ったときはホッとしましたね。展望台で夜景を見るならタクシーを利用した方がよさそうです。

バスは雨の中を走り、20:20に旧市街のソコトヴェール広場に着きました。
帰りの列車まではあと1時間あります。しばらく夜の街を歩いて時間をつぶすことにしましょう。

雨のせいか人通りはあまり多くありません。

大聖堂の前に来ました。タホ川の対岸から眺めて1時間前と違い、今は美しくライトアップされています。

これは美しい。雨にもかかわらず、多くの観光客が写真を撮っています。

怪しく光る大聖堂の尖塔。

彫刻の後ろもライトアップ。

最後の晩餐もライトアップしておりまるで、後光が差しているかのようです。

門もライトアップされています。昼でも夜でも美しいトレドの大聖堂。スペインに来たら絶対に行くべきです。

ライトアップされた大聖堂を鑑賞し、ソコトベール広場に戻ってきました。アルカサルもライトアップされています。

時刻は21時。そろそろ時間なので、歩いて駅に向かいます。ソコトベール広場からトレド駅への道は夜でも観光客が歩いており、治安の心配は無さそうです。

アルカンタラ橋からトレド旧市街を見上げると、ライトアップされたアルカサルが闇夜に浮かんでいました。

アルカンタラ橋とアルカサル。この幻想的な光景も見納めです。トレドは素晴らしい町でした。
旧市街をひたすら歩き回るだけでも、この街に来た甲斐があります。私は来た道を振り返り、しばし眺めてから駅へと歩きました。

トレド駅には21:15に到着。21:30の特急列車に乗り、22時にマドリッドのアトーチャ駅に着きました。人は多いですが油断は禁物、スーパーで夕食を買って、急いでホテルに戻りました。
明日はマドリッドのバラハス空港からイベリア航空の国内線に乗り、スペイン北部のサンティアゴ・デ・コンポステーラに飛びます。
マドリッド発は7:25。早朝便ですし、ラテンの国なので何が起こるかわかりません。早めに空港に行った方がよさそうです。治安を考えると空港へはタクシーしかありません。
そこでホテルのフロントにタクシーを予約してもらえないかお願いしてみました。
「すみません、明日空港に行きたいのでタクシーを予約したいんですが」
「何時の飛行機ですか?」
「イベリア航空の7:25発の国内線に乗りたいんです」
「では、何時に空港に着けばいいですか?」
「6時でお願いします」
「わかりました。5:20で予約しますね」
「あのー、空港まで30分と聞いていたのですが・・・」
「あなたの乗る便は他のターミナルより遠い第4ターミナルから出発するから、10分余計にかかるんですよ」
「そうなんですか。わかりました」
「支払いは現金?カード?」
「カードでお願いします」
「ブランドは?」
「マスターカードで」
「え?」
「あのー。マステルカード」
「あーマステルカード(スペイン語でマスターカードの意)ですね。わかりました。では明朝時間になったらフロントに声をかけてくださいね」
良かった。英語で無事予約完了です。

寝る前にスーパーで買った夜食を食べます。サラミが1ユーロとお買得になっていました。味はそれなりです。
明日はキリスト教の聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラに飛び、そこから鉄道で北部の港町フェロールに向かう予定です。
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大聖堂の見学を終え、時刻は17時になりました。
今日は21:30の列車に乗ってマドリッドに戻る予定ですから、まだまだたくさん時間があります。
次はトレドを一周する観光用のミニバス「ソコトレン」に乗って、トレドの全景を眺めてみましょう。
「ソコトレン」は旧市街の中心ソコトヴェール広場を出発し、旧市街を抜けてタホ川を渡り、川の対岸にトレド旧市街を望みつつ1時間弱かけてトレドを一周します。

ネット上にある過去の旅行記を読むと、ソコトレンのチケットはソコトヴェール広場から少し入ったオフィスで買うとありましたが、実際には広場にチケット売場が設置されていました。
料金は5.1ユーロ。クレジットカードも使えます。ただ、乗車時間は指定されているようで、私は18時だと言われました。まだ17時を過ぎたばかりです。

チケットを買うとすぐにソコトレンがやってきました。どうやら1本前の17時半出発なのですが、私の後にチケットを買った客が続々と乗り込んでいます。これに乗ってもいいのでしょうか。
もしダメなら降りればいいので、とりあえず誰もいない席に乗ってみます。ソコトレンは進行方向右側にトレドの旧市街を望みますので、右側に座らなければ意味がありません。ところが乗り込んですぐに3人家族がやってきて、奥に詰めろと言ってきました。詰めたら左側の席になってしまうので、それならばと降りてしまいました。そもそもチケットは次の便ですし。
ところが、よく見ると後ろの客車に右側のスペースだけが開いている席があります。係員に18時と書かれた私のチケットを見せると乗っても良いとのこと。これはラッキー、残り物には福があるとはこのことです。ベストポジションを確保し17時30分、出発です。

ソコトレンはまずアルカサルの周りを走り、その後旧市街を北上します。座席にはイヤホンが備え付けられており、日本語をはじめ各国語でトレドの案内を聴くことができます。

タホ川に向かって坂を下っていきます。

太陽の門付近でタホ川を渡り、対岸に旧市街を望む道を進みます。

やはり進行方向右側の席がベストでしたね。いい景色です。

アルカサルが見えています。

ソコトベール広場から15分ほどでトレドの町の全景が望める展望台に到着しました。
ソコトレンは展望台の駐車場に停車し、観光客が一斉に下車して写真を撮っています。

大聖堂が見えています。

タホ川の対岸の丘に広がるトレドの旧市街。素晴らしい景色ですね。

煉瓦色の、ちょっとくすんだ旧市街には歴史の香りがします。

トレド旧市街の南側。
川と丘、歴史を感じさせる旧市街の光景。このバランスが最高です。

ソコトレンは10分ほど展望台で停車しました。
ネット上の旅行記にはソコトレンは展望台に止まらないというものがありましたが、実際は止まってくれるようです。

トレド大聖堂の全景。建物全体の姿は展望台からでなければ見られません。

再び乗り込んで出発。ソコトレンに揺られながらトレドの旧市街を眺めます。

旧市街へと続く橋。石造りの堂々たる橋です。

美しい桜の木です。

うーん、また雨が降ってきました。

太陽の門から旧市街に入ります。

18:10、出発から約40分ほどで旧市街の中心ソコトヴェール広場に戻ってきました。
素晴らしい景色を眺めることができて5.1ユーロ。かなりお得ではないでしょうか。

帰りの列車まであと3時間あります。そこで今度はトレドの旧市街を望む高台に建っているパラドールに行ってみることにしました。パラドールはスペイン国営の高級リゾートホテルで、特にトレドのパラドールは素晴らしい景色が眺められることで知られています。
アクセスはアルカサル前のバス停から71系統のバスになります。本数は1時間に1本で運賃は1.4ユーロ。20分ほどバスを待ち、18:45発のバスに乗りました。
運転手はスペイン語しか話せませんが、乗車時に「パラドール?」と伝えたところ、降りる場所で教えてくれるそうです。
バスはタホ川対岸にトレド旧市街を望みつつ、タホ川に沿った道を進みます。さきほどソコトレンが通ったコースのちょうど逆回りです。途中の分岐から一方通行の道を登りっていきます。スペインのバスは停車するバス停の名前を放送してくれないので、どこを走っているのかわかりません。
やがてバスは何もないところでストップ。運転手が私の方を向いて「ここで降りろ」というゼスチャーをします。
スペイン語でパラドールがどうのこうのと言ってくれていますから、おそらくここがパラドールの最寄りなのでしょう。運転手が指さす方の道を進めばいいようです。そして帰りのバスについては1時間後に同じ停留所で待ってろというようなことを言われました。
同じ停留所?この71系統のバスは行きと帰りで経路が異なり、帰りはパラドールの停留所を経由しないはずです。どういうことでしょう。よくわかりません。
私が礼を言ってバスを降りると、後ろから母と娘の親子連れも降りてきました。どうやら彼女たちもパラドールに行くらしいです。私を見ると、「パラドール?バモなんたらかんたら」と言ってくれました。どうやら一緒に行ってくれるようです。

お互いたどたどしい英語でどこから来たか話しながら登っていくと、トレド旧市街が見える展望スポットがありました。お互いのカメラで記念撮影をします。

バス停から分岐した道は一本道の上り坂で、5分ほど歩くとパラドールの建物が見えてきました。

石造りの重厚な建物で、とても高級ホテルには見えませんが、実は予約必須の人気ホテルなのです。トレドの全景を見渡せる高台に建っており、展望を楽しめるレストランが有名です。

レストランは満員でしたが、食事をしなくてもテラスに出て写真を撮ることができます。

いい景色です。いい景色なのですが、高台の丘が邪魔してタホ川が見えません。
パラドールからトレドの夜景を撮ろうと思っていたのですが、写真を撮るなら先ほどソコトレンで通った川沿いの展望台の方がよさそうです。
時刻は19:10。帰りの電車は21:30なのでまだ時間がありますから、パラドールから川沿いの展望台まで歩いて下ることにしました。

パラドールから先ほどのバス停まで戻り、一方通行の下り坂を歩きます。タホ川沿いの道からパラドール付近へは一方通行になっており、上りと下りで経路が違うのです。歩くうちにどんどん暗くなり、トレドの旧市街に灯りが灯り始めました。

車は通りますが、誰も歩いておらず、照明もありません。こんな道を10分ほど下り、さきほどソコトレンで通った道に合流し、展望台にたどり着きました。

これはいい。なんと幻想的な光景でしょうか。
タイムスリップしたかのような古い街並みに、ほのかに光りが灯っています。

どんどん暗くなってきました。展望台には照明がなく、太陽の光が頼りです。

ほのかな明かりが浮かぶトレドの旧市街。
展望台には観光客が何人も訪れ、みな感嘆したように写真を撮っています。
ただ、みな車で来ており、歩いて来る人はいません。

アルカサルや大聖堂はライトアップされていないようです。ちょっと残念。

10分ほど景色を眺めました。時刻は19:40。そろそろ旧市街に戻ったほうがいいでしょう。
問題はどうやって戻るかです。実はこれまでバス停を探しながら歩いてきましたが、どこにもバス停がありません。しかもこの道には照明がなく、もう真っ暗になってしまいました。
治安があまりよくないスペインで、夜ひとりで真っ暗な道を歩くのは怖いです。しかしタクシーが拾える場所ではないので、意を決して歩きました。
結局バス停は川沿いの道とパラドールへの道との分岐点にありました。
川沿いの展望台から15分ほど真っ暗な道を車の灯りを頼りに歩き、屋根つきのバス停にたどり着いたのが19:55。バスの雨の中バスを待ちます。
待つこと15分。本当にバスが来るのか心配になったころ、20:10にソコトベール広場行きのバスがやってきました。運転手は行きに乗ったバスと同じおじさんで、私の顔を見ると「オラ(やあ!)
」とあいさつしてくれました。1.4ユーロ払ってバスに乗ったときはホッとしましたね。展望台で夜景を見るならタクシーを利用した方がよさそうです。

バスは雨の中を走り、20:20に旧市街のソコトヴェール広場に着きました。
帰りの列車まではあと1時間あります。しばらく夜の街を歩いて時間をつぶすことにしましょう。

雨のせいか人通りはあまり多くありません。

大聖堂の前に来ました。タホ川の対岸から眺めて1時間前と違い、今は美しくライトアップされています。

これは美しい。雨にもかかわらず、多くの観光客が写真を撮っています。

怪しく光る大聖堂の尖塔。

彫刻の後ろもライトアップ。

最後の晩餐もライトアップしておりまるで、後光が差しているかのようです。

門もライトアップされています。昼でも夜でも美しいトレドの大聖堂。スペインに来たら絶対に行くべきです。

ライトアップされた大聖堂を鑑賞し、ソコトベール広場に戻ってきました。アルカサルもライトアップされています。

時刻は21時。そろそろ時間なので、歩いて駅に向かいます。ソコトベール広場からトレド駅への道は夜でも観光客が歩いており、治安の心配は無さそうです。

アルカンタラ橋からトレド旧市街を見上げると、ライトアップされたアルカサルが闇夜に浮かんでいました。

アルカンタラ橋とアルカサル。この幻想的な光景も見納めです。トレドは素晴らしい町でした。
旧市街をひたすら歩き回るだけでも、この街に来た甲斐があります。私は来た道を振り返り、しばし眺めてから駅へと歩きました。

トレド駅には21:15に到着。21:30の特急列車に乗り、22時にマドリッドのアトーチャ駅に着きました。人は多いですが油断は禁物、スーパーで夕食を買って、急いでホテルに戻りました。
明日はマドリッドのバラハス空港からイベリア航空の国内線に乗り、スペイン北部のサンティアゴ・デ・コンポステーラに飛びます。
マドリッド発は7:25。早朝便ですし、ラテンの国なので何が起こるかわかりません。早めに空港に行った方がよさそうです。治安を考えると空港へはタクシーしかありません。
そこでホテルのフロントにタクシーを予約してもらえないかお願いしてみました。
「すみません、明日空港に行きたいのでタクシーを予約したいんですが」
「何時の飛行機ですか?」
「イベリア航空の7:25発の国内線に乗りたいんです」
「では、何時に空港に着けばいいですか?」
「6時でお願いします」
「わかりました。5:20で予約しますね」
「あのー、空港まで30分と聞いていたのですが・・・」
「あなたの乗る便は他のターミナルより遠い第4ターミナルから出発するから、10分余計にかかるんですよ」
「そうなんですか。わかりました」
「支払いは現金?カード?」
「カードでお願いします」
「ブランドは?」
「マスターカードで」
「え?」
「あのー。マステルカード」
「あーマステルカード(スペイン語でマスターカードの意)ですね。わかりました。では明朝時間になったらフロントに声をかけてくださいね」
良かった。英語で無事予約完了です。

寝る前にスーパーで買った夜食を食べます。サラミが1ユーロとお買得になっていました。味はそれなりです。
明日はキリスト教の聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラに飛び、そこから鉄道で北部の港町フェロールに向かう予定です。
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