11月16日から台湾に行ってアジアシリーズを見てきました。
第6回からは台湾観光です。
台湾の南部に1日1往復だけ走る旧型客車列車。今時冷房も無いのだそうです。
一体どんな列車なのでしょうか。
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11月17日、日曜日。楽天が出場するアジアシリーズの試合は桃園国際棒球場で行われます。
しかし楽天を応援しに来たわけではないので、今日からは台湾観光です。
今日の目的は台湾で唯一残った旧型客車の普通列車。台湾南部の枋寮から台東までの区間を1日1往復走っています。
数年前から廃止がうわさされているだけに、鉄道ファンとしては乗っておく必要があるでしょう。
そんなわけで、台中から高速鉄道と特急自強号を乗り継いで枋寮駅にやってきました。
雑然とした枋寮駅前。
南国らしく、少々蒸し暑いです。
これから乗る客車列車は12:05発。すでにディーゼル機関車に牽かれた客車3両がホームに入線していました。
前の2両が日本製、後ろの1両がインド製の客車です。
インド製の客車は両開きの自動ドアが2か所にあり、まるで近郊列車のようです。
冷房はもちろんありません。夏は大変でしょう。
インド製の客車には小学校の遠足と思しき子供の集団が乗り込んでおり、大変騒がしいです。
うるさいだけならいいのですが、車内でシャボン玉を飛ばして撮影の邪魔になるので別の車両に移りました。
最後尾。
12:05に出発。2両目より前は日本製の客車で、冷房はありません。この時期なら窓を全開にして風を入れれば大丈夫です。
座席は転換式なので、手動で向きを変えることができます。
窓枠に時代を感じます。
南国ののどかな景色を見ながら走ります。
残念ながら曇っています。晴れていれば美しい海辺の景色が見られるのですが。
険しい山々を横目に走ります。3両目に乗っている遠足の集団は枋山駅で降り、静かになりました。各車両数人しか乗っていません。
12:43、枋野信号場に停車。複線区間と単線区間の境目にある信号場です。誰も住んでいない場所ですから乗客の乗り降りはありませんが、道路も無い場所なので鉄道員のために1往復だけ停車する列車がこれす。
切り立った崖と蛇行する川。荒々しい景色です。
12:46、これまで順調に走っていた客車列車がトンネルを出たところで急停止しました。窓から顔を出して前方を見ると、なんと信号が点灯していません。車掌が様子を見に行っています。
数分後に信号が点灯。
青信号になったので出発。10分ぐらい停車していました。何だったのでしょうか。
古荘駅。台湾の南部を走る南廻線は1991年開通なので、駅舎は新しいです。
次の大武駅では後から来る急行キョ光号に追い抜かれました。時刻は13:16、10分遅れています。
ホームに出て時間をつぶします。
キョ光号が通過していきました。
出発。客車列車は遅れを取り戻すでもなく、海沿いをのんびり走っています。
途中駅でちらほら客が乗り、3両合計で20人ほど乗客がいます。
トンネルに入ります。照明が暗く、ノスタルジックな雰囲気です。昔の夜汽車の雰囲気がこんな感じなのでしょうか。
ただ、最初のトンネルには照明をつけずに突入したので車内が真っ暗になりました。
ヤシの木が風に揺れています。
廃止された多良駅のホームの跡。91年に開通した南廻線は沿線人口が少ないため、こうした廃駅がいくつかあります。すぐそばが海で、とても眺めの良いホームでした。
これも廃駅。香蘭駅の駅舎です。
香蘭駅は1989年に開業し、1997年に廃止されました。たった10年弱しか駅として使われていません。
台湾東部の主要都市である台東が近づくにつれ、人家が増えてきました。列車はどんどん遅れています。
太麻里駅に停車。すれ違いの列車がかなり遅れているようで、交換待ちで20分近く停車しました。
旧型客車が留置されています。
よく見るとガラスが無くなってしまった窓があります。
対向列車がようやくやってきました。
廃車を待つ旧型客車を見ながら発車。時刻は14:27、定刻は12:47なので30分遅れています。
温泉で有名な知本駅は40分遅れて発車。特急とすれ違いました。
お寺があります。
14:50に30分遅れで終点の台東に到着。台湾で冷房無しはきついですが、だがそれがいい!
ノスタルジックな雰囲気で、とても味があります。廃止になる前に乗っておくことをお勧めしますよ。
先頭からディーゼル機関車が切り離されました。
この客車列車は17:25発の枋寮行きとなって折り返していきますので、機関車を枋寮側に付け替えています。
インド製の客車にもう一度乗ってみました。
旧型客車に両開きの扉は違和感がありますね。
機関車が先頭に連結されました。
台東から特急列車で花蓮まで北上します。車内は満員。
18時前に花蓮に着きました。ホームには新型の特急列車が止まっています。日本製で、JR九州の特急にそっくりです。
宿は日本人の方が経営する馨憶精緻民宿(しんいせいちみんしゅく)にしました。
オーナーに駅まで迎えに来てもらい、約3700円を払って1泊します。部屋は広く清潔で、文句ありません。
ただシャワーとトイレに敷居が全くないため、シャワーを浴びるとトイレの部分まで床が水びだしになってしまいます。
これはなんとかしてほしいです。
荷物を置いて、花蓮で有名なワンタンの店に行きました。
あっさり味のワンタンスープ。そこそこの量で約240円。ニンニクと塩のあっさり味なのでちょっと調味料を足すといいかもしれません。
もうちょっと食べたかったので街中の店で小龍包を食べました。1個5元。なんと1個20円しないという超お得なお値段です。しかも結構大きいので4つ食べればお腹いっぱい。100円弱で満腹ですよ。すばらしい。
店内が満席だったので、肉がたくさん入った熱々の小龍包をかじりながら民宿に戻りました。
明日は台湾を代表する観光地。タロコ渓谷を観光します。