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スイス旅行記の第2回です。
1日目はドイツのシュトゥットガルトからスイスのチューリッヒに向かい、
2日目は翌朝の列車でエンガディン地方に向かいました。。


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■ 1日目 2013年7月13日 土曜日

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さあ、スイス旅行の始まりです。2013年7月13日。朝6時にドイツフランクフルト国際空港に到着し、シュトゥットガルトに立ち寄った後、17:57発の列車で国境を越えてスイスのチューリッヒに向かいます。
シュトゥットガルトから全席指定の列車に乗り込むと、私の席に女性が座っていました。私が女性にチケットを見せると、近くのおじさんが「この列車は全席指定だよ」という説明をしてくれて、その女性は席を移っていきました。

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国境の町シンゲンを過ぎればもうスイスです。

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のどかな田園地帯を疾走します。段々日が落ちてきました。

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水量豊かな川。雪解け水が流れているのです。

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列車は順調に飛ばし、21:10に終点のチューリッヒ駅に到着。7月なのでまだ明るいです。ホテルまでは徒歩10分弱でした。


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今日のホテルは「ホテルブリストル」という、駅に近い三ツ星ホテルです。
やや内装が古いのですが、清潔で部屋も広いです。
1泊13,000円程度。チューリッヒはホテル代が高いですからまあまあのお値段ですね。
フロントでは無料のコーヒーが飲めますし、スタッフの愛想も良かったです。何かにつけて「パーフェクト!」と言われました。
私は部屋に荷物を置いて、駅前のスーパーに今日の夜食と明日の朝食を買いに行きました。
スイスの物価は高く、駅で水を買うと300円以上しますが、スーパーで1.5リットルの水が100円で買えるのです。
スイスに行くならスーパーを徹底活用すべきでしょう。幸いチューリッヒ駅前のスーパーは22時まで開いていました。

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色々買い込んでホテルに戻ってきました。
このホテルでありがたいのはこのコンセント。ヨーロッパのC型だけでなく、日本やアメリカで使われているA型のコンセントなども使用できます。変換プラグがいらないので便利です。
ただ、残念ながら冷房はついておりません、室温が30度近く、扇風機だけで寝苦しい夜を過ごしました。


■ 2日目 2013年7月14日 日曜日

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一夜明けて2日目の7月14日。
今日はチューリッヒからベルニナ線やアルブラ線に乗り、ユングフラウのふもとの町グリンデルワルトを目指します。
朝から夜まで列車に乗りっぱなし。乗換回数はなんと13回です。

具体的にはこうなります。

Zurich 6:37 → Landquart 7:41 IC555
Landquart 7:49 → Scuol-Tarasp 9:15 R 1221
Scuol-Tarasp 9:34 → Pontresina 10:56 R1925
Pontresina 11:04 → Alp Grüm 11:45 R1625
Alp Grüm 12:15 → Pontresina 12:58 R 1644
Pontresina 13:02 → Samedan 13:08 R1944
Samedan 13:17 → Reichenau-Tamins 14:52 RE1144
Reichenau-Tamins 15:05 → Disentis/Mustër 16:11 RE1244
Disentis/Mustër 16:14 → Andermatt 17:22 R851
Andermatt 17:37 → Brig Bahnhofplatz 19:33 R559
Brig 19:49 → Spiez 20:24 IC843
Spiez 20:33 → Interlaken Ost 20:54 ICE987
Interlaken Ost 21:05 → Grindelwald 21:35 R295

全部で13本の列車に乗ります。どの区間も1時間に1本程度の列車が走っていますから、ある程度ダイヤが乱れてもなんとかなるでしょう。
ちなみに時刻の横は列車番号です。ICは特急、Rは普通列車、REは快速列車です。


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ルートを地図に描きだすとこうなります。
スイスの東半分をぐるりと回る、非常に遠回りな鉄道旅行です。
スイスの鉄道はどこを乗っても景色が素晴らしいので、なるべく同じところを通らずに、日暮れまで最大限距離を稼ごうとしたらこうなりました。時刻はスイス国鉄のホームページで確認し、切符は5日分の1等車用スイス・フレキシーパスという乗り放題切符で購入済み。
またスイスは国際列車以外は自由席なので、座席指定は不要です。


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ホテルを6時10分にチェックアウトし、チューリッヒ中央駅から今日1本目の列車に乗り混みました。あとは21時過ぎまで列車の旅です。

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Zurich 6:37 → Landquart 7:41 IC555
チューリッヒ6:37発のクール行き列車に乗ってラントクアルト(Landquart)まで行きます。このコースは昨年逆方向に乗っているので、到着まで居眠りをしていました。

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7:41、ラントクアルト(Landquart)駅に到着。エンガディン地方の山奥に向かう路線に乗り換えます。
幸い隣のホームに止まっていたので、すぐに乗り込むことができました。
ここからはスイス国鉄ではなく、レーティッシュ鉄道というスイス最大級の私鉄の路線となります。

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Landquart 7:49 → Scuol-Tarasp 9:15 R 1221
7:49にラントクアルト駅を発車。本線から別れ、ローカル線をのんびり走ります。家庭菜園が広がるのどかな風景です。

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さっそくスイスらしい建物に巡り合いました。

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幸いにも天気は晴れ。素晴らしい景色が拝めそうです。

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だんだん山岳地帯に入ってきました。

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駅に停車。駅前に止まっていたバスから降りたおじいさんの一団は、これからチューリッヒに向かうのでしょうか。

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列車は徐々に高度を上げます。

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谷間の小集落と教会。絵になります。

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うーんすばらしい。

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まるで山小屋のようなかわいらしい駅舎です。

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駅ですれ違った列車が谷を下っていきます。
緑の草原に赤が映えていますね。

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クロスタース駅に到着しました。ここから会議で有名なダヴォス方面に向かう路線が分岐します。
駅を発車すると長いトンネルに入りました。
全長19kmのフェライナトンネルです。標高2383mのフュルエラ峠を一気にくぐり、エンガディン地方に抜けます。

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トンネルを出て、サンモリッツ方面からの路線と合流しました。
このフェライナトンネルは列車フェリーという貨物列車に自動車を乗せて走るシステムがあり、峠道を自分で運転することなく山の反対側に抜けられるようになっています。

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高原の駅と、駅から山奥へと向かうミニバス。
このあたりからドイツ語圏ではなく、ロマンシュ語という独特な言語圏に入りました。車内放送もドイツ語、英語、ロマンシュ語です。

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段々陽が高くなってきました。

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駅前には住宅が何軒か建っています。

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丘の上には物見塔の跡でしょうか。

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列車は谷間を北上します。左手に美しい城が見えました。白い山を背景にそびえ立つ山城です。

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ああ、絶景です。

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9:16に終点のシュクオール・タラスプ(Scuol-Tarasp)駅に到着。ここまでは遅れることなく走ってくれました。

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駅前の山を登るリフト。冬はスキー場になるのでしょう。

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駅前の広いバスターミナルです。観光客や登山客、ハイカーが駅前にたむろしており、日本人の姿もありました。

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バスが次々とやってきます。周辺の避暑地や山へ向かうのでしょう。

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シュクオール・タラスプ駅は行き止まりの終着駅。駅舎も立派です。

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駅舎内には切符売場やグッズを展示するスペースがありました。

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さて、ぼちぼち次の列車に乗りましょう。
次の列車は9:34発のポントレジーナ(Pontresina)行。途中まで来た道を引き返し、ラントクアルトに向かう路線から分岐して、世界遺産ベルニナ線の駅であるポントレジーナに至ります。

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電気機関車に客車4両という編成ですが、客車の最後尾に運転台がついているので、電気機関車を付け替えなくても折り返しできるようになっています。

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車内。青い座席と赤いヘッドレストがカラフルです。

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Scuol-Tarasp 9:34 → Pontresina 10:56 R1925
本日3本目の列車に乗車。ドナウ川の支流であるイン川に沿って谷を下っていきます。
イン川はオーストリア方向に流れ、インスブルックなどを通ってドナウ川に合流します。

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氷河の雪解け水は白いのです。

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途中駅にて。ハイカーの家族連れが乗ってきました。

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反対側から列車がやってきます。

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ラントクアルト方面への分岐駅であるSagliains駅。トンネルを走る専用の貨物列車に乗用車を積み込むための施設があります。

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全長19キロのフェライナトンネルの入口を横目に、列車はポントレジーナを目指します。

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やっぱり普通列車はいいですね。窓を開けて、高原の涼しい風を感じながら写真を撮っています。

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遠くには雪を抱いた山が見えます。

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スイスの駅舎は山小屋のような洒落た駅舎が多いです。

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そしてなぜか馬車に乗ってどこかに行く人たち。

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車窓には一面の草原が広がっています。終点のポントレジーナまではあと少しです。