
スイス旅行記の第20回です。
6日目は鉄道の旅です。
フルカ山岳蒸気鉄道に乗るべく、ツェルマットからレアルプ駅に向かいました。
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■ 6日目 2013年7月18日 木曜日

スイス旅行の6日目。
今日はマッターホルン周辺をハイキングする予定だったのですが、あいにく天気が悪く、曇りもしくは雨の予報となっています。
朝5時に起きて山頂の展望台のライブカメラの映像を観ましたが、やはり雲に覆われて視界不良の模様。ハイキングはやめたほうがよさそうです。
そこで、明日予定していたフルカ山岳蒸気鉄道とチェントバッリ鉄道の乗車を木曜に変更し、予約が必要なフルカ山岳蒸気鉄道はインターネットで予約した日付の変更を行いました。一昨日夜に予約した時点で残り1席しかありませんでしたからぎりぎりセーフです。
なお、明日は晴れる予報なので、山歩きを楽しんでからチューリッヒに移動する予定です。
そんなわけで、朝5時に起床してホテルを出て、ツェルマット駅発5:39の電車に乗りました。
これからSL列車の始発駅であるレアルプまで列車を乗り継いで移動します。朝早いので外はまだ真っ暗です。

フィスプ駅6:47に到着。ここで7:08発アンデルマット行きに乗り換えて、フルカ山岳蒸気鉄道との乗換駅であるレアルプ駅に向かいました。

1等車はガラガラ。昨日スーパーで買ったパンを食べつつ、のんびりと景色を眺めました。

曇っているものの、ところどころ青空がのぞいています。

一度乗った区間ですが、いい景色です。

朝靄に包まれた川。

列車は右に左にカーブしながら、坂を登っていきます。

高原の村。雲が低いところにあります。

良いですね。昔ながらのスイスの風景です。

遠くには雪山。

時刻は8時半。待合室があるだけの簡素な無人駅に停車しました。

山裾に人家が集まっています。

氷河から解けだした水が流れる川。

8:40にオーベルワルト駅を通過。フルカ山岳蒸気鉄道の乗換駅です。
ここからレアルプまではフルカ峠越えとなりますが、列車は全長15.442kmの新フルカトンネルを通り、フルカ峠の向こう側まで一気に抜けてしまいます。
今私が乗っているこの路線はスイス南部を東西に貫く重要幹線であり、氷河急行が運行されるなど景色が良いことでも知られています。トンネルが開通する前はフルカ峠を越えるルートを経由していました。しかしフルカ峠付近は豪雪地帯であるため、毎年冬になると運休を余儀なくされ、輸送面で大きな障害になっていたのです。
そこで1982年に新フルカ峠が開業し、フルカ峠越えの旧線は廃止されました。便利になった半面、氷河急行は氷河が見える区間を通らなくなりました。
しかし、フルカ峠越えの区間はローヌ氷河を望むスイス屈指の絶景路線です。復活を望む声は大きく、翌年にはボランティアによる復旧活動を始まりました。
ボランティアたちは根気強く線路を修復し、仏領インドシナに売却された蒸気機関車を買い戻して整備するなど努力を重ねました。
そして復旧活動を始めて約20年後の2000年、レアルプからグレッチ(オーベルワルトの手前)までの区間で蒸気機関車の運行を開始。さらに10年後の2010年にはグレッチ〜オーバーヴァルト間が開通し、廃止された旧線の全区間で蒸気機関車の運行ができるようになりました。
現在もフルカ山岳蒸気鉄道はボランティアによって運営され、夏の間だけレアルプ〜オーベルワルト間で1日1〜3往復しています。
フルカ山岳蒸気鉄道ホームページ

列車はトンネルを抜けレアルプ駅に近づきました。フルカ山岳蒸気鉄道のレトロな客車が見えて、気持ちが高ぶってきました。

9:05にレアルプ駅到着。山の中の小さな駅です。
マッターホルン・ゴッタルド鉄道は専用の貨物列車に自家用車を乗せることで、新フルカトンネルを車に乗ったまま移動できるサービスを行っていますから、高速の料金所のような施設もあります。
フルカ山岳蒸気鉄道の駅はマッターホルン・ゴッタルド鉄道の駅から徒歩5分程度です。

レアルプの駅舎。
明日はスペインの中央部のシュピーツから西に向かい、レマン湖畔のモントルーに至る景勝路線、「ゴールデンパス・ラインに乗ってから、遠回りしてチューリッヒに向かう予定です。夏のスイスは日が長いですから、21時半ごろまでは景色が見えるので、このような大回りが可能なのです。
特に途中のツバイジンメンからモントルーまでは「ゴールデンパス・パノラミック」という展望車両がついた観光列車が運転されているので、これに乗らない手はありません。全席指定なので駅で指定券を買おうと窓口に行き、乗りたい列車などをメモ書きした紙を渡しました。
ところが女性の駅員はメモを見ると首をかしげ、どこかに電話した後でこう言いました。
「この駅は端末がないので席の予約ができません。この後どこに行きますか?」
「SLでオーベルワルトに行きますけど」
「オーベルワルト駅なら端末がありますから、その駅で買ってください」
「ありがとう」
レアルプ駅は小さな駅なのでコンピューター端末が無いのです。そのためこの窓口では普通乗車券程度しか買えないのでしょう。

レアルプはとても小さな街です。駅前には建物が数軒と教会があるだけでした。

蒸気機関車のマークがあります。

観光バスが止まった駐車場を通り抜ければ、フルカ山岳蒸気鉄道のレアルプ駅が見えてきます。

記念撮影スポットです。

ホームにはすでに10:15発のオーベルワルト行きの客車が止まっています。
1等車の窓には私の名前が書かれた紙が貼ってありました。どうやら日本人は私だけのようです。

駅舎に入りました。切符を売る窓口と売店、そしてきれいなトイレがあります。

ルート図。

切符売場で購入済みの切符を引き換えます。予約完了メールに書かれた予約番号を伝え、クレジットカードで決済して無事切符を入手。観光路線ですから英語も通じました。お値段は1等車で約15000円。高いですが、この鉄道はすべてボランティアによって賄われていますし、SL列車や線路の維持費もばかにならないでしょうから、利用者も応分の負担をするのは当然のことです。

駅構内のグッズショップ。スイスらしい落ち着いたデザインのTシャツや様々なグッズが売られています。

再びホームに出ます。蒸気機関車はまだ入線しておらず、客車3両のみが止まっていました。

ホームには客車を利用したカフェがあります。これもまた洒落ていますね。

優雅な光景ですね。

駅構内に留置された客車。相当古いですが、現役で使用されています。

赤い客車と青い客車が止まっています。

やがて蒸気機関車がやってきました。

編成の先頭に連結されました。

皆我先に写真を撮っています。

これが仏領インドシナからわざわざ買い戻した蒸気機関車です。

車内に乗り込みました。寄付した人の名前が書かれたプレートがありました。

これは2等車。木製の椅子が並んでいます。

そしてこれが1等車。客車の半分を区切り1等車にしています。

座席はふかふか。まるで19世紀にタイムスリップしたかのような気分になります。

窓際には私の名前が書かれたカードが置かれていました。このボックス席は3人組と私一人になっているようです。

ボランティアによる客車の修復作業の様子です。
次回はレアルプを発車し、SL列車でフルカ峠に向かいます。

スイス旅行の6日目。
今日はマッターホルン周辺をハイキングする予定だったのですが、あいにく天気が悪く、曇りもしくは雨の予報となっています。
朝5時に起きて山頂の展望台のライブカメラの映像を観ましたが、やはり雲に覆われて視界不良の模様。ハイキングはやめたほうがよさそうです。
そこで、明日予定していたフルカ山岳蒸気鉄道とチェントバッリ鉄道の乗車を木曜に変更し、予約が必要なフルカ山岳蒸気鉄道はインターネットで予約した日付の変更を行いました。一昨日夜に予約した時点で残り1席しかありませんでしたからぎりぎりセーフです。
なお、明日は晴れる予報なので、山歩きを楽しんでからチューリッヒに移動する予定です。
そんなわけで、朝5時に起床してホテルを出て、ツェルマット駅発5:39の電車に乗りました。
これからSL列車の始発駅であるレアルプまで列車を乗り継いで移動します。朝早いので外はまだ真っ暗です。

フィスプ駅6:47に到着。ここで7:08発アンデルマット行きに乗り換えて、フルカ山岳蒸気鉄道との乗換駅であるレアルプ駅に向かいました。

1等車はガラガラ。昨日スーパーで買ったパンを食べつつ、のんびりと景色を眺めました。

曇っているものの、ところどころ青空がのぞいています。

一度乗った区間ですが、いい景色です。

朝靄に包まれた川。

列車は右に左にカーブしながら、坂を登っていきます。

高原の村。雲が低いところにあります。

良いですね。昔ながらのスイスの風景です。

遠くには雪山。

時刻は8時半。待合室があるだけの簡素な無人駅に停車しました。

山裾に人家が集まっています。

氷河から解けだした水が流れる川。

8:40にオーベルワルト駅を通過。フルカ山岳蒸気鉄道の乗換駅です。
ここからレアルプまではフルカ峠越えとなりますが、列車は全長15.442kmの新フルカトンネルを通り、フルカ峠の向こう側まで一気に抜けてしまいます。
今私が乗っているこの路線はスイス南部を東西に貫く重要幹線であり、氷河急行が運行されるなど景色が良いことでも知られています。トンネルが開通する前はフルカ峠を越えるルートを経由していました。しかしフルカ峠付近は豪雪地帯であるため、毎年冬になると運休を余儀なくされ、輸送面で大きな障害になっていたのです。
そこで1982年に新フルカ峠が開業し、フルカ峠越えの旧線は廃止されました。便利になった半面、氷河急行は氷河が見える区間を通らなくなりました。
しかし、フルカ峠越えの区間はローヌ氷河を望むスイス屈指の絶景路線です。復活を望む声は大きく、翌年にはボランティアによる復旧活動を始まりました。
ボランティアたちは根気強く線路を修復し、仏領インドシナに売却された蒸気機関車を買い戻して整備するなど努力を重ねました。
そして復旧活動を始めて約20年後の2000年、レアルプからグレッチ(オーベルワルトの手前)までの区間で蒸気機関車の運行を開始。さらに10年後の2010年にはグレッチ〜オーバーヴァルト間が開通し、廃止された旧線の全区間で蒸気機関車の運行ができるようになりました。
現在もフルカ山岳蒸気鉄道はボランティアによって運営され、夏の間だけレアルプ〜オーベルワルト間で1日1〜3往復しています。
フルカ山岳蒸気鉄道ホームページ

列車はトンネルを抜けレアルプ駅に近づきました。フルカ山岳蒸気鉄道のレトロな客車が見えて、気持ちが高ぶってきました。

9:05にレアルプ駅到着。山の中の小さな駅です。
マッターホルン・ゴッタルド鉄道は専用の貨物列車に自家用車を乗せることで、新フルカトンネルを車に乗ったまま移動できるサービスを行っていますから、高速の料金所のような施設もあります。
フルカ山岳蒸気鉄道の駅はマッターホルン・ゴッタルド鉄道の駅から徒歩5分程度です。

レアルプの駅舎。
明日はスペインの中央部のシュピーツから西に向かい、レマン湖畔のモントルーに至る景勝路線、「ゴールデンパス・ラインに乗ってから、遠回りしてチューリッヒに向かう予定です。夏のスイスは日が長いですから、21時半ごろまでは景色が見えるので、このような大回りが可能なのです。
特に途中のツバイジンメンからモントルーまでは「ゴールデンパス・パノラミック」という展望車両がついた観光列車が運転されているので、これに乗らない手はありません。全席指定なので駅で指定券を買おうと窓口に行き、乗りたい列車などをメモ書きした紙を渡しました。
ところが女性の駅員はメモを見ると首をかしげ、どこかに電話した後でこう言いました。
「この駅は端末がないので席の予約ができません。この後どこに行きますか?」
「SLでオーベルワルトに行きますけど」
「オーベルワルト駅なら端末がありますから、その駅で買ってください」
「ありがとう」
レアルプ駅は小さな駅なのでコンピューター端末が無いのです。そのためこの窓口では普通乗車券程度しか買えないのでしょう。

レアルプはとても小さな街です。駅前には建物が数軒と教会があるだけでした。

蒸気機関車のマークがあります。

観光バスが止まった駐車場を通り抜ければ、フルカ山岳蒸気鉄道のレアルプ駅が見えてきます。

記念撮影スポットです。

ホームにはすでに10:15発のオーベルワルト行きの客車が止まっています。
1等車の窓には私の名前が書かれた紙が貼ってありました。どうやら日本人は私だけのようです。

駅舎に入りました。切符を売る窓口と売店、そしてきれいなトイレがあります。

ルート図。

切符売場で購入済みの切符を引き換えます。予約完了メールに書かれた予約番号を伝え、クレジットカードで決済して無事切符を入手。観光路線ですから英語も通じました。お値段は1等車で約15000円。高いですが、この鉄道はすべてボランティアによって賄われていますし、SL列車や線路の維持費もばかにならないでしょうから、利用者も応分の負担をするのは当然のことです。

駅構内のグッズショップ。スイスらしい落ち着いたデザインのTシャツや様々なグッズが売られています。

再びホームに出ます。蒸気機関車はまだ入線しておらず、客車3両のみが止まっていました。

ホームには客車を利用したカフェがあります。これもまた洒落ていますね。

優雅な光景ですね。

駅構内に留置された客車。相当古いですが、現役で使用されています。

赤い客車と青い客車が止まっています。

やがて蒸気機関車がやってきました。

編成の先頭に連結されました。

皆我先に写真を撮っています。

これが仏領インドシナからわざわざ買い戻した蒸気機関車です。

車内に乗り込みました。寄付した人の名前が書かれたプレートがありました。

これは2等車。木製の椅子が並んでいます。

そしてこれが1等車。客車の半分を区切り1等車にしています。

座席はふかふか。まるで19世紀にタイムスリップしたかのような気分になります。

窓際には私の名前が書かれたカードが置かれていました。このボックス席は3人組と私一人になっているようです。

ボランティアによる客車の修復作業の様子です。
次回はレアルプを発車し、SL列車でフルカ峠に向かいます。



