
カンボジア旅行記の第11回です。
アンコール・ワットやアンコール・トムなどのアンコール遺跡群を見るためカンボジアに行ってきました。
2日目は大回りコースとアンコールワットを見学します。
アンコールワットは大きな遺跡。まずは1階の壁面を中心に見学しました。
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■ 2日目 2014年1月10日

昨日空港からホテルまで乗ったタクシーをそのままチャーターし、今日は外回りコースと言われる観光ルートの遺跡を見学しました。
外回りコースの遺跡を一通り見終わった後はいよいよアンコールワットの見学に向かいます。
時刻は10:40。かなりスムーズに観光できています。むしろスムーズすぎるほどです。
「アンコールワットはどれぐらい見学したい?2時間で良いと思うけど」
「2時間じゃ足りないよ。もっと見たい」
アンコールワット見学は今回の旅のメインイベント。あのすばらしい彫刻が施された壁面をじっくり見なければなりません。2時間ではとても足りないでしょう。
「じゃあ2時間半?13:30になったら出発しようか」
「いや、14時出発でよろしく」
「14時?長いだろ」
「いや、14時だ。自分はアンコールワットを見るために日本から来たのだ」
「オーケー。14時で良いよ」
どうやらドライバーのモムさんはかなり急いでます。なぜ急ぐのか、それは私を連れていきたいところがあるからでしょう。

10:45に入場。今朝日の出を見た西参道を進みます。

アンコールワットの西塔門が見えてきました。
アンコールワットは東西約1.5km、南北約1.3kmの環濠に囲まれた広大な寺院であり、12世紀前半にスーリアバルマン2世によって建てられました。
アンコールワットの意味は「お寺の町」、当初はヒンドゥー教寺院で、ヴィシュヌ神に捧げるために造られた寺であると同時に、王自身の墳墓として作られたという説もあります。その後16世紀になると仏教寺院に改装され、世界中にその名が知られるようになりました。
しかしカンボジア内戦の際ポルポト派らによって寺院そのものや多くの仏像が破壊されてしまったため、現在でも日本などの協力により修復作業が進められています。

内戦終了後の1993年には世界遺産に登録され、新生カンボジアの国旗にもアンコールワットの姿が採用されています。
現在はカンボジアを代表する観光スポットであり、数多くの観光客が訪れるようになりました。

さあ、入場しましょう。

西塔門。入口が木材で補強されています。

西参道はさらに続きます。第一回廊にたどり着くまで540メートルもあるのです。

前庭には南北2箇所に経蔵があります。

その向こうには食堂や、有料のトイレがあります。このあたりは飲食可能ゾーンなので、私も昨日スーパーで買ったパンを昼食として食べました。

撮影スポットの池。アンコールワットの尖塔が池に写り、とても美しいです。

第一回廊が見えてきました。ここからがアンコールワットの本体部分です。

正面は修復中なので、脇の入口から入ります。

階段を登って第一回廊へと進みます。
第一回廊は東西200メートル、南北180メートルで、全長760メートルに及ぶ壁面に施された彫刻がとても素晴らしいです。

まずは第一回廊の中心にある十字回廊。回廊と回廊の間はかつて水が満たされ、きれいな池になっていたそうです。

見事な装飾が施されています。

江戸時代に「祇園精舎」と勘違いして訪れた日本人・森本右近太夫が書いた落書きです。「御堂を志し数千里の海上を渡り」「ここに仏四体を奉るものなり」と書かれているそうです。
周辺にも様々な落書きが残っています。

その奥には仏像が安置され、現地の人たちが祈りをささげていました。ここは観光地ですが、祈りの場でもあるのです。

それでは、第一回廊の彫刻をじっくり見てみましょう。1周760メートルもありますから、全部見るのに1時間はかかりそうです。

第一回廊の西面南側はインドの叙事詩であるマハーバーラタ、南面西側は創建者スリヤバルマン2世の行軍の様子が描かれています。

回廊の奥には第二回廊に登る階段がありますが、それぞれ一方通行になっており、登る場合は西からです。南側は降りる階段となっています。第一回廊をじっくり見てから第二回廊に登ってみましょう。

南面東側は「天国と地獄」と呼ばれ、3段に分かれています。上段に天国へ昇った人々、中段は閻魔大王らと裁きを待つ人々、下段は地獄へ落ちた人々が描かれています。

下段はまさに地獄絵図。首を切られたり、踏みつけられたりしています。

下段は首枷をつけられて連行されている人たち。中段は閻魔大王の裁きを待つ人たち。祈っています。

なにかの行列ですね。

中断の中央には閻魔大王がいます。

南面の東側は損傷が激しく、修復中です。

半分以上剥げ落ちていますね。

天井の装飾がきれいです。

東面の南側は乳海攪拌の場面が描かれています。
乳海攪拌はヒンドゥー教の天地創造神話です。神々と阿修羅たちが不老不死の薬アムリタを作り出すために、大蛇ヴァースキを引き合ってマンダラ山を回し、海を混ぜています。
乳海攪拌とは何か?ウィキペディアの解説を読んでください。

綱引きの上空でデバターが躍っています。

この迫力はすごい。写真では伝えきれません。

乳海攪拌の中心部分。中央にヴィシュヌ、その下に彼の化身の亀クールマがいます。ヴァースキを引っ張っているアスラが左側に、神々が右側に描かれています。

綱引きの下では魚たちが泳いでいます。

綱を引く神々。

表情が皆違います。

実に見ごたえがありました。

第一回廊から外に出てみました。

第一回廊の格子窓。

第一回廊東面の北側はヴィシュヌ神の隊列と阿修羅軍の決闘の様子が絵が描かれています。

東面北側と北面は一部完成しきらなかった部分があり、後になって中国人が彫刻しなおしています。そのためデザインが稚拙な部分があると言われています。

言われてみると兵士たちの表情が少し違うようです。

北面東側は「鬼神バーナを攻撃するクリシュナ神」が描かれています。ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナ達がガルーダに乗って24本腕の鬼神バーナを攻撃している場面です。

北面の様子。

戦いの場面が生き生きと描かれています。

北面西側は「神々と阿修羅のアムリタをめぐる戦い」の場面です。

様々な神様が描かれています。

壁面だけでなく、柱の彫刻も見逃せません。

第一回廊の西面北側はインドの叙事詩の「ラーマーヤナ」攫われたシータ姫を取り戻すために立ち上がったラーマ王子兄弟と猿の軍団対魔王ラーヴァナの率いる悪魔軍との戦いが描かれています。

躍動感あふれる神様の像。
これで第一回廊を一回りしました。まだまだ見足りないですが、時間を見ると12:20。入場してから1時間以上見ています。あっという間に時間が建ってしまいました。それだけ見ごたえがあるということです。ツアーではさらっと見て終わりですが、それではもったいないですね。個人にしてよかったです。
次回は第二回廊、第三回廊へと進んでいきます。
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昨日空港からホテルまで乗ったタクシーをそのままチャーターし、今日は外回りコースと言われる観光ルートの遺跡を見学しました。
外回りコースの遺跡を一通り見終わった後はいよいよアンコールワットの見学に向かいます。
時刻は10:40。かなりスムーズに観光できています。むしろスムーズすぎるほどです。
「アンコールワットはどれぐらい見学したい?2時間で良いと思うけど」
「2時間じゃ足りないよ。もっと見たい」
アンコールワット見学は今回の旅のメインイベント。あのすばらしい彫刻が施された壁面をじっくり見なければなりません。2時間ではとても足りないでしょう。
「じゃあ2時間半?13:30になったら出発しようか」
「いや、14時出発でよろしく」
「14時?長いだろ」
「いや、14時だ。自分はアンコールワットを見るために日本から来たのだ」
「オーケー。14時で良いよ」
どうやらドライバーのモムさんはかなり急いでます。なぜ急ぐのか、それは私を連れていきたいところがあるからでしょう。

10:45に入場。今朝日の出を見た西参道を進みます。

アンコールワットの西塔門が見えてきました。
アンコールワットは東西約1.5km、南北約1.3kmの環濠に囲まれた広大な寺院であり、12世紀前半にスーリアバルマン2世によって建てられました。
アンコールワットの意味は「お寺の町」、当初はヒンドゥー教寺院で、ヴィシュヌ神に捧げるために造られた寺であると同時に、王自身の墳墓として作られたという説もあります。その後16世紀になると仏教寺院に改装され、世界中にその名が知られるようになりました。
しかしカンボジア内戦の際ポルポト派らによって寺院そのものや多くの仏像が破壊されてしまったため、現在でも日本などの協力により修復作業が進められています。

内戦終了後の1993年には世界遺産に登録され、新生カンボジアの国旗にもアンコールワットの姿が採用されています。
現在はカンボジアを代表する観光スポットであり、数多くの観光客が訪れるようになりました。

さあ、入場しましょう。

西塔門。入口が木材で補強されています。

西参道はさらに続きます。第一回廊にたどり着くまで540メートルもあるのです。

前庭には南北2箇所に経蔵があります。

その向こうには食堂や、有料のトイレがあります。このあたりは飲食可能ゾーンなので、私も昨日スーパーで買ったパンを昼食として食べました。

撮影スポットの池。アンコールワットの尖塔が池に写り、とても美しいです。

第一回廊が見えてきました。ここからがアンコールワットの本体部分です。

正面は修復中なので、脇の入口から入ります。

階段を登って第一回廊へと進みます。
第一回廊は東西200メートル、南北180メートルで、全長760メートルに及ぶ壁面に施された彫刻がとても素晴らしいです。

まずは第一回廊の中心にある十字回廊。回廊と回廊の間はかつて水が満たされ、きれいな池になっていたそうです。

見事な装飾が施されています。

江戸時代に「祇園精舎」と勘違いして訪れた日本人・森本右近太夫が書いた落書きです。「御堂を志し数千里の海上を渡り」「ここに仏四体を奉るものなり」と書かれているそうです。
周辺にも様々な落書きが残っています。

その奥には仏像が安置され、現地の人たちが祈りをささげていました。ここは観光地ですが、祈りの場でもあるのです。

それでは、第一回廊の彫刻をじっくり見てみましょう。1周760メートルもありますから、全部見るのに1時間はかかりそうです。

第一回廊の西面南側はインドの叙事詩であるマハーバーラタ、南面西側は創建者スリヤバルマン2世の行軍の様子が描かれています。

回廊の奥には第二回廊に登る階段がありますが、それぞれ一方通行になっており、登る場合は西からです。南側は降りる階段となっています。第一回廊をじっくり見てから第二回廊に登ってみましょう。

南面東側は「天国と地獄」と呼ばれ、3段に分かれています。上段に天国へ昇った人々、中段は閻魔大王らと裁きを待つ人々、下段は地獄へ落ちた人々が描かれています。

下段はまさに地獄絵図。首を切られたり、踏みつけられたりしています。

下段は首枷をつけられて連行されている人たち。中段は閻魔大王の裁きを待つ人たち。祈っています。

なにかの行列ですね。

中断の中央には閻魔大王がいます。

南面の東側は損傷が激しく、修復中です。

半分以上剥げ落ちていますね。

天井の装飾がきれいです。

東面の南側は乳海攪拌の場面が描かれています。
乳海攪拌はヒンドゥー教の天地創造神話です。神々と阿修羅たちが不老不死の薬アムリタを作り出すために、大蛇ヴァースキを引き合ってマンダラ山を回し、海を混ぜています。
乳海攪拌とは何か?ウィキペディアの解説を読んでください。

綱引きの上空でデバターが躍っています。

この迫力はすごい。写真では伝えきれません。

乳海攪拌の中心部分。中央にヴィシュヌ、その下に彼の化身の亀クールマがいます。ヴァースキを引っ張っているアスラが左側に、神々が右側に描かれています。

綱引きの下では魚たちが泳いでいます。

綱を引く神々。

表情が皆違います。

実に見ごたえがありました。

第一回廊から外に出てみました。

第一回廊の格子窓。

第一回廊東面の北側はヴィシュヌ神の隊列と阿修羅軍の決闘の様子が絵が描かれています。

東面北側と北面は一部完成しきらなかった部分があり、後になって中国人が彫刻しなおしています。そのためデザインが稚拙な部分があると言われています。

言われてみると兵士たちの表情が少し違うようです。

北面東側は「鬼神バーナを攻撃するクリシュナ神」が描かれています。ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナ達がガルーダに乗って24本腕の鬼神バーナを攻撃している場面です。

北面の様子。

戦いの場面が生き生きと描かれています。

北面西側は「神々と阿修羅のアムリタをめぐる戦い」の場面です。

様々な神様が描かれています。

壁面だけでなく、柱の彫刻も見逃せません。

第一回廊の西面北側はインドの叙事詩の「ラーマーヤナ」攫われたシータ姫を取り戻すために立ち上がったラーマ王子兄弟と猿の軍団対魔王ラーヴァナの率いる悪魔軍との戦いが描かれています。

躍動感あふれる神様の像。
これで第一回廊を一回りしました。まだまだ見足りないですが、時間を見ると12:20。入場してから1時間以上見ています。あっという間に時間が建ってしまいました。それだけ見ごたえがあるということです。ツアーではさらっと見て終わりですが、それではもったいないですね。個人にしてよかったです。
次回は第二回廊、第三回廊へと進んでいきます。
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