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カンボジア旅行記の第18回です。
アンコール・ワットやアンコール・トムなどのアンコール遺跡群を見るためカンボジアに行ってきました。
4日目はアンコールワットを再訪し、その後シェムリアップ郊外のロリュオス遺跡群に向かいました。まず見学したのはロレイという小さな遺跡です。

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■ 4日目 2014年1月12日

roluos

今日は最終日。しかしお腹を壊してしまいました。昨日の深夜から下痢が止まりません。
おそらく昨日の夜に見に行ったアプサラダンスショーで生春巻きを食べたからだと思います。

体調は良くありませんが、体の中が空っぽです。とりあえずお腹がやさしそうなフォーを中心とした朝食を食べ、ラッキーモールというショッピングモールに向かいました。
下痢になったらまずポカリスエット。普通の水よりも吸収がいいのです。ここカンボジアのシェムリアップでは日本のポカリスエットが売られているという話を聞き、9時の開店を待ってラッキーモールのスーパーマーケットに行ってみました。
しかし残念ながらラッキーモールではペットボトルのポカリスエットが売り切れ。かろうじて残っていた350mmの缶3本を購入しました。ポカリスエットだけが品切れで、他の日本のジュース類はたくさんありましたから、お腹を壊した同志が私以外にもいるということでしょう。

そして下痢止めです。ラッキーモール内の薬局に行き、英語で「下痢なんです〜」と伝えると、「イモジウム」という下痢止めが出てきました。3ドルです。
後はポカリスエットが足りないので、「シックスイレブン」という中国系のスーパーに行ってペットボトルのポカリスエットを購入。中国製ですが大塚製薬と書いてありますから大丈夫でしょう。レジのお姉さんから「なんで缶のポカリを持っているのにペットボトルを買うの?」と聞かれ、「ペットボトルが欲しいんだよ」と答えておきました。

幸いスーパーからホテルは徒歩数分。下痢を漏らすことなく無事ホテルの部屋にたどり着きました。薬局で買った「イモジウム」が怪しい薬だと困るのでネットで調べたところ、どうやら欧米では広く飲まれている強力な下痢止めとのこと。さっそく飲んでみると効果覿面。1時間もすれば落ち着いてきました。

どうやら外に出ても大丈夫そうなので、遺跡見物に行きましょう。
時刻は10時半。飛行機が19時半なので、17時ごろまでは観光できます。
まず初日にじっくり見られなかったアンコール・トムのバイヨン寺院を見学し、周辺の遺跡を軽く眺めてからシェムリアップ近郊のロリュオス遺跡群に向かおうと思います。ロリュオスはシェムリアップから車で30分弱。アンコールトムに都が置かれる前に、短い期間ではありますが都が置かれていた場所です。歴史的に重要な場所なので、歴史好きとしてはチェックすべきでしょう。

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ホテルのフロントでチェックアウトし、荷物を預かってもらいました。
外に出るとさっそくホテルの敷地内で待機しているトゥクトゥクのドライバーに声をかけられたので、「バイヨンとロリュオスに行きたいんだけど」と聞いてみました。
私に声をかけてきたドライバーは最初「15ドルで良いよ」と言ってきましたが、他のドライバーがあわてて口を挟んできました。「いやいや。25ドルだ」とのこと。値段が上がっています。
理由を尋ねると「ロリュオスは遠いからだよ」ということで、何とか23ドルに負けてもらったものの、どうも高いような気がします。確かこのホテルの口コミに「ホテルの前にいるトゥクトゥクは高い」というのがありました。
ただお腹がまだ本調子ではありませんから、これ以上値切り交渉する元気がありません。機嫌を損ねてトイレに寄ってもらえないのも困りますので、23ドルで妥協しました。

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途中のチケット販売所でアンコール遺跡群の1日入場券を20ドルで購入し、11時過ぎにアンコールトムのバイヨンに到着。遺跡が東を向いているので、逆光にならない午前中の見学が良いとされています。初日は午後でしたし、1時間少々しか見学できませんでしたから消化不良気味です。今日は時間に余裕がありますから、じっくり見ましょう。

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アンコールワットを見てからバイヨンに来ると新たな発見があります。より宗教的色彩が濃いのはバイヨンですね。アンコールワットは寺と言うよりお城です。

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外周のゆっくり見て最上階まで階段を登りました。

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あらためて壁画を見直します。

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人面像が並ぶ第2層。

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菩薩像が並んでいます。1時間ほど見学して、12時過ぎにバイヨンを後にしました。

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続いては象のテラス。初日は上を歩いただけでしたから、今日は壁面の彫刻を中心に見直しました。

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道路を挟んで反対側には北クリアンと呼ばれる遺跡群が並んでいます。外交官の宿泊所として使われたとのこと。

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こうしてみるとずいぶん立派なテラスですね。

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テラスを支えるガルーダ。

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続いてライ王のテラス。初日はチラ見しただけでした。
13世紀前半にスーリヤバルマン7世によって作られたテラスで、壁面にはナーガや神々の彫刻が施されています。
スーリヤバルマン7世がらい病に罹って亡くなったためこの名前が付きました。

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お、中に入る通路がありますよ。初日には気付きませんでした。

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通路の両側にある装飾。見事です。

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神々が並びます。

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テラスの上に鎮座する仏像。

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仏像を正面から。ここでトイレに行きたくなりました。朝下痢止めを飲んだとはいえ完全に治ったわけではないのです。トイレはそこそこきれいで、紙もありました。

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時刻は12時半。道路を渡ったジャングルの中にある小さな寺院、プリア・ピトゥに行ってみます。

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プリア・ピトゥは12世紀から14世紀にかけて作られた5つの寺院の総称です。

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ピラミッド型の寺院です。世界的に有名なバイヨン寺院からごく近い場所にありながら、まるで世間から忘れ去られたかのように荒れています。

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森の中に点在する寺院。

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半分崩れかけた寺院がありました。

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彫刻が残っています。

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小さな池とピラミッド型の寺院。ジャングルを探検している気分になり、とても楽しいです。

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結構立派な建物ですね。

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中に入ってみましたが、特に何もありませんでした。

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12:45に待たせてあったトゥクトゥクに乗り込み、ロリュオス遺跡群に向け出発しました。
クリアン遺跡も面白そうが、遠くから見るだけにしておきました。。

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等間隔に並ぶクリアン遺跡。写真を撮っている人がいました。

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初日にたどった小回りコースの道のりを進みます。タ・プローム遺跡では一昨日までチャーターしていたタクシードライバーのモムさんを発見。また空港で客を捕まえたのでしょう。今日も元気に観光案内と営業活動に励んでいるのでしょうか。

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東バライの池で泳ぐ子供たち。

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池を横目に進みます。

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東バライは大きな人工池です。

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初日に見学したプレ・ループ遺跡の横を通りました。

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プレループ遺跡から東へ。未舗装の道に入りました。

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いかにも東南アジアのジャングルといった景色が広がります。この辺りはサトウキビ農家が集まっているそうです。

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ジャングルを抜けると田園地帯が広がりました。

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のどかな道です。こういう道は車よりもトゥクトゥクでのんびり走ったほうが風情があります。

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ガラス窓も無いようなあばら家。

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ヤギが草を食べています。

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舗装された道に出ました。この家では結婚式をしているようです。

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舗装道路を南下し、国道6号へと向かいます。木がちょぼちょぼ生えているほかは、一面の田んぼです。

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国道6号との交差点を左折し、東へ。まっすぐ行けばベンメリアですが、ロリュオス遺跡群はその手前です。
このまま向かうかと思いきや、トゥクトゥクは国道沿いのガソリンスタンドへ。
なんと客がいるのに1リットル給油しました。しかも「今持ち合わせがないから代わりに2ドル払ってよ」と言ってきます。
お金を持ってない?そんな馬鹿な?
「1リットルでしょ?なぜ2ドル?高くない?」
「1.5ドルぐらいかかったよ」
「じゃあ0.5ドル=2000リエル(カンボジアの現地通貨)だから1ドルと2000リエル払うよ」
「いや、2ドルくれ」

納得がいきませんが、このままでは出発できそうにないので2ドル払いました。
今日のチャーター代は23ドル。この男、後でしれっと23ドル要求する気じゃないでしょうね。
ガソリン代は当然チャーター代に含まれるはず。23ドルのうち2ドルはもう払いましたから、下車時に払うのは21ドルで良いでしょう。何か言われたらホテルのフロントに文句を言うまでです。

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ガソリンスタンドから10分ほど走り、ロリュオス遺跡群に到着。まず13:45からロレイという小さな遺跡を見学しました。
ロリュオス遺跡群はアンコールに都が置かれるに短時間都として栄えた場所です。そのため寺院もアンコール遺跡群より古く、このロレイ遺跡は893年に建てられました。
建設当時はインドラタターカという貯水池の中央の島に建っていたそうですが、現在は干上がってしまい、小高い丘の上に建っています。

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現在は仏教寺院が併設されています。

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祠堂にはデバターや金剛力士像の彫刻があります。


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煉瓦造りですが、屋根は草に覆われてしまい、一部の建物は崩壊が進んでいます。

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現在修復工事が行われています。

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この寺院は4つの祠堂の中央にリンガがあり、そのリンガから四方に聖水が流れるという構造になっています。

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小さな寺院ですから20分もあれば見学できてしまいました。
ロレイの奥にあるこの建物もお寺の一部です。ぼんやり眺めていたら、その辺を駆け回っている子供から1ドルちょうだいと声をかけられました。それを無視してトゥクトゥクに乗り、次の目的地に向かいました。


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