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ご存知ですか?
ドイツにもプロ野球のリーグがあるんです。
その名もブンデスリーガ!サッカーじゃありませんよ?野球です。
実は2013年の7月にドイツのシュトゥットガルトに行って野球の試合を観戦してきました。
知られざるドイツ野球の実態を3回に分けてレポートしますので、ぜひご覧ください。

第2回はいよいよ試合開始。
シュトゥットガルト・レッズ対チュブリンゲン・ホークスの試合です。
ドイツ野球の観戦動画もありますよ。


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2013年7月13日土曜日。ドイツのシュトゥットガルトで野球の試合を観ています。
シュトゥットガルト・レッズ対テュービンゲン・ホークスの試合は13時に試合開始。ダブルヘッダーなので夕方にも試合があります。
観客は200人ぐらいでしょうか。選手の関係者ではなく、純粋に野球を見に来た人もいるようです。
そして来た人の半分ぐらいがシュトゥットガルト・レッズの帽子をかぶっています。

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ベンチに集まるレッズの選手たち。
なお、レッズにはマツダという日本人選手が在籍しているのですが、この選手は2軍の選手権監督を務めているらしく、この日二軍の試合があるミュンヘンに行ってしまっているようでした。

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レッズの選手たちが守備に就きます。いよいよ試合開始です。


今日のオーダーです。

シュトゥットガルト・レッズ
C. Beck
M. Hering
S. Lutz
M. Emery
D. Marquez
C. Pycock
M. Winkler
G. Ng
R. Kratky

先発
T. De Wolf


テュービンゲン・ホークス
C. Brown
T. Stolz
G. Plankenhorn
D. Hann
R. Führmann
P. Medrano
M. Coats
M. Buck
D. Jeworowski

先発
L. De Los Santos




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スコアボード。簡素ですがボローニャとは異なり電光掲示板になっており、しかも得点を表示する部分には打席にいる選手の名前も表示できるようになっています。

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さあ1回表。テュービンゲン・ホークスの攻撃が始まりました。
1番バッターはClarence Brown、ヒスパニック系アメリカ人で、29歳。右打者です。
登録はキャッチャーですが、今日はセカンドを守っていました。

2013年の成績


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シュトゥットガルト・レッズのピッチャーはThomas De Wolfです。
どういうピッチャーなのかわかりません。
後で調べるとベルギー国籍の23歳であることがわかりました。
2009年と2010年にはドミニカサマーリーグでプレーし、2011年にはやルーキーリーグであるガルフコーストリーグで、それぞれメッツ傘下のマイナー選手としてプレーしています。しかし、ピッチャーとして登板したのは3年間で1試合だけ。当時は「外野手」としての登録でした。

Thomas De Wolfのマイナーリーグでの成績(Baseball-reference.com)


2012年の6月にメッツを解雇された後ドイツに渡り、2013年シーズン当初はテュービンゲン・ホークスにピッチャーとして所属し、7月からシュトゥットガルト・レッズに移籍して現在に至っています。外野手だったウォルフがなぜピッチャーに転向したのか。残念ながら調べてもわかりませんでした。

2013年の成績


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スリークォーター気味のフォームから中々の速球を投げます。

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しかしそれを先頭打者のClarence Brownがホームラン!
ホークスが初回に1点を先制しました。
面白いのはホームチームのファンもホームランを打ったバッターに拍手していたことです。
素晴らしいプレーが出れば敵味方問わず盛り上がるのがドイツ流なのでしょうか。

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今日は晴天に恵まれました。7月ですから日本ほどでないにせよ熱いです。

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ものすごく太った選手がバッターボックスに入りました。5番でファーストのRouven Führmannです。

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ドイツのドカベンことフユルマン。32歳のドイツ人です。今シーズンは打率3割をマークしているのでその打棒に期待がかかりましたが、結果は凡退でした。

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なおもランナーを出しますが、1点で攻撃終了しました。
レッズのピッチャーは2年前まで外野手だったのですが、その割にいいピッチングです。

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1回裏、シュトゥットガルト・ホークスの攻撃。
テュービンゲン・ホークスの先発はサミー・デ・ロス・サントス(Sammy De Los Santos Laureano)です。
ドミニカ出身の23歳ですが、スペイン国籍も持っているようです。
球歴は複雑で、2008年はドミニカ・サマーリーグで先発として11試合に登板。2勝4敗、防御率1.12という成績を残しました。
2009年と2010年はルーキーリーグ(シングルAの下)であるパイオニア・リーグのMissoula Ospreyというチームに所属。
中継ぎとして年間11〜15試合登板しましたが、両年とも防御率4点台オーバーであまりいい成績を残せませんでした。
2012年はイタリアリーグのGodoに所属し、先発や中継ぎで8試合に登板、防御率4.56という成績でした。
今年はドイツで7試合に登板。防御率は2.88です。
わずか6年でドミニカ、アメリカ、イタリア、ドイツ。活躍の機会を求めて世界中を渡り歩いたのですね。
このようにヨーロッパの野球に出場している選手の球歴を追いかけるのはとても面白いです。


Sammy De Los Santos Laureanoの成績

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しかし、実績豊富なはずのサントスの調子が良くありません。初回から制球が悪く、レッズに集中打を浴びます。
たまらず監督がマウンドに向かいました。

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初回から猛打爆発のレッズ打線。

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1回裏に4点を入れ、一気にレッズが逆転しました。


それでは、1回裏はどのような攻撃だったのか、私が撮影した動画で見てみましょう。

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こ、これは・・・!
無死2塁から送りバントで1点入ってしまいました。
ホークスの守備が緩慢なのを見てホームに突っ込んだランナーをほめるべきなのか。単に守備が下手なのか。
プレーの質は残念ながらそれほど高くないようです。

ただ、日本以外の国で野球を見るのは楽しいです。
何といっても雰囲気が違います。野球を見ているはずなのに、周りの言葉がドイツ語ですからね。この違和感と言ったら!
一方でドイツ語に交じる野球用語はほぼ英語。たとえば死球はHit by Picthです。このあたりも面白いです。

そして頻繁に入るアナウンス。日本はバッターが打席に入るときや選手交代時ぐらいしかアナウンスしませんが、ドイツでは打席中にカウントをアナウンスしますし、打席ごとの結果もしっかり説明します。「ただいまの打席はライトへのツーベースヒットです。2塁ランナーがホームインし2−4。1アウトランナー2,3塁となりました」という具合です。
野球をよく知らない人も見ているでしょうし、これは非常に親切なサービスですね。


続いて2回表、テュービンゲン・ホークスの攻撃。こちらも動画を撮ってみました。

)

観客が盛り上がっていますね。意外とドイツ人は野球の面白さがわかるのかもしれません。


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ホークス先発のサントスは2回以降も調子が上がりません。

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レッズのバッターは皆大振りですね。

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1回に先頭打者ホームランを打ったブラウン。セカンドを守っています。

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可愛らしいボールガール。選手の誰かの娘でしょうか。

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ヒスパニック系の選手に比べ、ドイツ系の選手は線の細い選手が多いようです。

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ショートのMichael Coats。21歳の若いドイツ人です。守備はいまいちでした。

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3回裏もレッズ打線が止まりません。

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センター前ヒットで出塁。

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ボールガールが大忙しです。

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さあ、注目の選手が出てきました。
今年初のドイツ人メジャーリーガーとしてシンシナティ・レッズからデビューしたドナルド・ルーツの兄。サッシャ・ルーツです。
ドイツ国籍で30歳。身長195.6cm、体重89.8圓鳩辰泙譴紳侶燭如長打力もありながら器用なバッティングをし、足もあるのだそうです。
成績も素晴らしく、ドイツリーグではほぼ毎年4割以上の打率をマークしています。最近は国際大会でも活躍し、2007年のヨーロッパ選手権ではベストナインに選出され、2008年の北京五輪最終予選ではホームランを放つなど、ヨーロッパを代表する外野手となりつつあります。

サッシャ・ルーツの成績


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ランナー2塁。チャンスです。

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さあ、サッシャ・ルーツが打席に入りました。なかなか雰囲気がありますよ。元ロッテのパスクチのようです。
右バッターだったら即ロッテに連れて帰りたいところですが。

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打った!タイムリーヒットです。

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バックネット裏の観客席。試合開始時よりもお客さんの数が増えてきました。若い人が多いですね。男の子だけでなく、女の子も野球を見ています。ちょっと意外です。

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レッズの猛攻が続きます。

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打席に入るレッズの選手。
ところで、この球場には外野の芝生の方にもバックネットがあり、客席が設置されています。
試合開始時には誰もいませんでしたが、気がつけば10人ほどの男性が座っていました。

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タイムリー。1−5となりました。

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おまけにセカンドがエラー。ホークスはピッチャーが炎上し野手がエラーといいところがありません。

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またしてもタイムリー。

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この回のレッズは5点を奪う猛攻で、1−9と大差をつけました。

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サッシャ・ルーツの第2打席。

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豪快なスイングです。

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レフトへヒット。サッシャ・ルーツは2013年のシーズンでも打率4割を叩き出しています。
これはなかなかいいバッターですよ。20代だったら日本で育てても面白そうなのですが。

次回に続きます。