
以前このブログで取り上げた渡辺俊介のメジャーリーグ挑戦は、残念ながらオープン戦で結果を残せず、開幕を前にしてレッドソックスを解雇されてしまいました。
レッドソックス 渡辺俊介を解雇「厳しい世界というのは分かっていた」 (スポニチ)
レッドソックスは29日、マイナー契約を結んでいた前ロッテの渡辺俊介投手(37)を解雇した。
渡辺はオープン戦3試合に登板し、計3回で2安打2失点、防御率6・00の成績。21日はツインズ傘下3Aとの試合に登板。2回を1安打無失点で2三振を奪った。制球良くストライクを先行させ「イメージ通り。試合の感覚をつかめた」と納得の様子だった。
チャンスが多くはなかった中での解雇に渡辺は「厳しい世界。それは分かっていた。いろいろな刺激を受けて若返らせてもらった。状態はいいので、米国でプレーできる場所を探したい」と話した。
しかし、レッドソックスを解雇されても渡辺俊介は日本に帰らず、アメリカでプレーする道を探しました。
渡辺俊介 ワニの出る運動場で夢追う (デイリー)
田中将がメジャーデビューし、ダルビッシュもさすがと思わせるスタートを切った。上原は相変わらずの守護神ぶり…大リーグの2014年シーズンが開幕し、日本人選手の話題が開花するなか、かつてWBCで活躍した1人のサブマリンが、毎日の練習場を探しながらメジャーの夢を追い続けている。
渡辺俊介、37歳。永年の夢であるメジャー挑戦をかなえるため昨オフ、13年在籍したロッテを自由契約にしてもらい、レッドソックスとマイナー契約を結んだ。
契約ではオープン戦4試合に登板できることになっていたが、結局3試合、3イニングを投げて2安打2失点の成績を残し、3月29日にレッドソックスを解雇された。
2日後の31日、渡辺の公式ブログのタイトルは「今日の練習場所」だった。
「練習出来そうな場所を探して15分…野球場が二つ入る程の芝生の広場を発見 アメリカには芝生の運動場があちこちにあり、皆それぞれがスポーツや娯楽を楽しんでいます。トレーニングする所には困らなそうです。が、しかし…この場所…暗くなると水辺からワニが出てくるそうです…」
渡辺は1人ではない。契約している弘田雄士コンディショニングコーチ(38)が付き添っている。しかし、広大なアメリカ大陸にその2人だけで、解雇翌日からはもうサポートしてくれるチームも人も存在しない。
取りあえずは、練習出来る場所が必要だ。そして初日は見つけ出した芝生の運動場で時間を過ごした。
翌日はもっといい場所はないかと、滞在しているフロリダ州フォートマイヤーズ周辺を2人で車で走り回り、海辺の美しい海岸を見つけた。渡辺が気に入った。解雇されて落ち込みかねない気持ちが晴れるのだろう、「ここで練習しよう!」と言い出したが、弘田コーチはでこぼこのある砂浜とその狭さを見て「NO!」。結局、初日に使った“ワニの出る”運動場に落ち着いた。
それは、レッドソックスの上原と田沢がホワイトハウスに行って、オバマ大統領から昨年のワールドシリーズ優勝を称えられた日だった。
練習しながら、とにかくどこかのチームから声のかかるのを待つ。「今すべき事は、必要な準備をして、(代理人からの)良い報告を待つということです」と渡辺は腹を据えて日を送る。
弘田コーチは練習に付き合いながら「一番のネックは俊介のキャッチボール相手が弘田しかいないという点」と、イップスを自称して自身のブログで嘆く。
そんな弘田コーチを、渡辺は無二の存在として頼りにしているようだ。ある日の練習終了後、伸びてきた弘田コーチの頭を、渡辺がバリカンで刈った。仕上がりが不満だったようで、渡辺が今欲しいのは、弘田コーチの頭の仕上げに使う梳きばさみだという。
捨てる神あれば拾う神あり。アメリカで孤独な戦いを続ける俊介を、野球の神様は決して見捨てませんでした。
開幕メジャー入りは叶わなかったものの、アメリカの独立リーグでプレーするチャンスを掴んだのです。
渡辺俊介が米独立リーグ入り (ニッカン)
元プロ野球ロッテの渡辺俊介投手(37)が13日、米独立リーグのアトランティック・リーグ、ランカスターと契約を結んだ。
2006年と09年にWBC日本代表として連覇に貢献した下手投げ右腕は「野球ができる環境に残れたことに感謝し、引き続きメジャーを目指して頑張りたい」と話した。
渡辺は昨年限りでロッテを退団し、レッドソックスとマイナー契約を結んでキャンプに参加。オープン戦3試合で計3回を投げて2安打2失点、防御率6・00の成績で、先月末に解雇された。
同リーグの開幕は24日で、ランカスターはペンシルベニア州に本拠地を置く。今季は阪神、日本ハムで活躍した坪井智哉外野手もプレーする予定。
アメリカにはMLBやマイナーリーグのほかにもいくつかの独立リーグがあります。今回俊介が入団するランカスター・バーンストーマーズはアトランティックリーグに所属するチームです。かつてマリーンズを退団したマットワトソンや、横浜を退団した仁志がプレーしたことがありますから、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
アトランティックリーグは独立リーグの中ではレベルが高く、このリーグでプレーしてチャンスをうかがい、MLBとの契約を勝ち取る選手も少なくありません。俊介が狙うのもまさにこのルートです。アメリカでプレーする限り、メジャー入団の可能性は0ではないのですから。
もちろん環境は日本と比べ物にならないほど過酷です。月給は20〜30万ほどでしょうし、道具の管理はもちろん自分。アメリカは広いですから1日中バスで移動する事もあります。
そして独立リーグは予算的な余裕がありませんから契約も非常にシビアです。怪我をしたり不調になったりすれば簡単に解雇されてしまいます。
それでもなお、俊介はアメリカで夢を追う選択をしました。
自分がやりたいことができるのはとても幸せなことです。30後半と言う年代ならなおさらでしょう。
夢を追い続けるのはとても難しいですが、追うチャンスがあるのなら挑戦したほうがいいに決まっています。
どうか、悔いのないよう、アメリカでの野球生活を過ごしてほしいです。
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どこに行っても頑張って欲しいですね。
そしてメジャーへ!
頑張れ俊介!!!!!O(≧∇≦)O