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南イタリア旅行記の第13回です。
5日目の2013年9月19日。5日目の2013年9月19日。今日はアルベロベッロ周辺の町を散策します。
アルベロベッロから列車で1駅先のロコロトンドの旧市街を歩き、さらに列車に1駅乗ってマルティーナ・フランカという街にやってきました。
マルティーナ・フランカ旧市街はバロック建築の建物が今に残る、迷路のような街並みです。まずはドゥカーレ宮殿とサン・マルティーノ聖堂を見学しましょう。

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■ 5日目 2013年9月19日


イトリアの谷と呼ばれるプーリア州中部にある小さな町を巡る旅。アルベロベッロからロコロトンドへ、さらにはマルティーナ・フランカへと向かいます。マルティーナ・フランカは人口約5万人。プーリア州中部の丘陵地帯では比較的大きな町です。白いバロックの街という異名の通り、バロック様式の建物が並ぶ旧市街が有名なのだそうです。

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ロコロトンド駅から1駅。15:40にマルティーナ・フランカ駅に到着。ほぼ時間通りの運行でした。遅れて当たり前のイタリアにしては珍しいです。

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マルティーナ・フランカ駅の駅舎。
この駅はターミナル駅になっており、ほとんどの列車がここで折り返します。バーリからやってくる本線のほか、イタリア半島の足の裏にあるタラントや、踵付近にあるレッチェに向かう列車が発着しています。

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駅から旧市街へは徒歩15分ほど。地球の歩き方によるマルティーナ・フランカの扱いはとても小さく、地図も旧市街のエリアしかありません。つまり駅からの行き方を記した地図がないわけで、我々は事前に調べた情報を頼りにひたすら歩きました。

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駅からリベルタ通りを歩き、丁字路を左折してコルソ・イタリア通りへ。賑やかな通りを歩きます。

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なにやら立派な建物がありました。

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旧市街の入口である9月20日広場に到着。

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立派な門があります。サント・ステファノ門と言うそうです。

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門の脇には観光案内所があり、旧市街の詳しい地図がもらえました。地球の歩き方の地図はマイナーな場所では役に立たないので、やはりこういう町では観光案内所に行くに限ります。
この町はロコロトンドよりも観光客慣れしているようで、観光案内所の対応も親切。地図をもらい、いくつか見所を教えてもらって外に出ました。

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門をくぐると左手に大きな建物があります。1668年に作られたドゥカーレ宮殿で、町の顔のひとつとなっています。かつては公爵の館として使われましたが、現在は町の役所になっており、いくつかの部屋が公開されています。

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宮殿の前には美しい公園がありました。

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中に入ってみます。入場料は無料。嬉しいことにトイレも無料でした。有料のトイレが多いヨーロッパの観光地では珍しいです。
トイレではベネズエラのカラカスからきたというグループに会いました。彼らは私が日本から来たと知ると、彼らが持つキヤノンのカメラと私のニコンのカメラを指差し、「カメラ イズ キャノン。ノー ニコン」と言いました。私は笑いながら「ノー ニコン イズ ナンバーワン」と返しておきましたが。日本のカメラが世界中で使われているのは日本人として嬉しいことですね。他の分野は中国韓国メーカーに押されていますから、今やカメラがメイドインジャパン最後の砦です。

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1階部分には公爵の礼拝堂という部屋があります。

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公爵の部屋は伝説の間と聖書の間とアルカディアの間があります。

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部屋の壁を彩る豪華なフレスコ画がまばゆいですね。

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かつてマルティーナ・フランカを支配した貴族の財力の豊かさがわかります。

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現代アートなどを展示した部屋もありました。

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ドゥカーレ宮殿の2階の窓から眺めるマルティーナ・フランカの街並み。

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20分ほど建物内を見学したでしょうか。こんな小さな町には不釣合いな立派な建物で、当時の繁栄振りが想像できました。

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旧市街のメインストリート、ヴィットリオ・エマニュエーレ通りを歩きましょう。

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観光客はチラホラ見かけるものの、日本人はおろか東洋人が全くいません。中国人がいないのは良いですね。彼らはうるさいし往来の邪魔。観光の妨げです。

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大きな教会と立派な時計台が見えてきました。

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時刻は16:20、日没までは2時間程度あります。

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サン・マルティーノ聖堂に面したプレビッシート広場に出ました。

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広場からは立派な建物が並ぶ路地が続いています。教会を見学したら行ってみましょう。

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白いバロックの街マルティーナ・フランカの象徴、サン・マルティーノ聖堂です。バロック様式の立派なファサードが目印。
マルティーナ・フランカの旧市街には11もの教会があります。町の規模からすると多いのですが、かつての繁栄ゆえでしょう。

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ファサードに施された立派な装飾。真ん中の騎士がこの町の守護聖人である聖マルティーノです。上の天使の顔がちょっとユーモラス。

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早速中に入ってみました。柱の装飾が立派です。

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大理石をふんだんに使っています。

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美しい主祭壇。

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柔和な表情のマリア像。

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聖堂の左奥にある礼拝堂。ここも美しいです。

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青を基調としたステンドグラス。

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高い天井。

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パイプオルガン。

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20分ほど見学してサン・マルティーノ聖堂を出ました。すばらしい教会ですね。こんな小さな町にもこんな立派な教会があるのですから、イタリア侮りがたし。

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こちらはプリンチペ・ウンベルト通り。白いバロックの街マルティーナ・フランカの見所の一つで、白い大理石や石灰岩でできたバロック様式の建物が並んでいます。

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プリンチペ・ウンベルト通りの入口のマリア・インマコラータ広場。バロック様式のどっしりとした円形の柱廊が印象的な広場です。

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道はかなり狭く、曲がりくねっています。

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でも雰囲気がとても良くて、歩いていて楽しいです。

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突然現れたバロック様式の教会。サン・ドメニコ教会です。

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天使の装飾が見事。

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道が狭いので、教会の建物を写真に収めるのがとても大変です。

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中に入ってみました。先程のサン・マルティーノ聖堂に劣らない、見事な教会です。ピンク色を基調とした壁と、柱の見事な装飾が印象的ですね。

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キリスト像。

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写真撮影可なので、じっくりと写真を撮影します。

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祭壇。

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様々な絵画が飾られています。

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様々な色の大理石が使われています。とても凝った教会ですね。

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マルティーナ・フランカ恐るべし。小さな町なのに魅力いっぱいです。
次回もマルティーナ・フランカです。


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