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南イタリア旅行記の第23回です。
8日目の2013年9月22日。今日はアマルフィ周辺を散策します。
ラヴェッロのかつての富豪の屋敷であったヴィッラ・ルーフォロを見学しました。庭園からの眺めが素晴らしかったです。


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■ 8日目 2013年9月22日

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アマルフィ海岸を見下ろす高台の町ラヴェッロを散策しています。ドゥオーモの次はヴィッラ・ルーフォロというかつての邸宅を見学します。
ヴィッラ・ルーフォロは13世紀ごろにラヴェッロの富豪ルーフォロ家によって建設されました。ルーフォロ家は窒仲介貿易で巨万の富を得、歴史の教科書に必ず出てくる「デカメロン」にも登場するほどだったそうです。このヴィッラ・ルーフォロも建設当時はアラブとヨーロッパが融合した大変美しい宮殿のような邸宅だったそうです。
しかし時代の流れと共にルーフォロ家は没落し、この邸宅も人手に渡りました。近世には廃墟同然となったそうですが、19世紀ごろにこの邸宅を所有したスコットランド人のネヴィル・レイドが邸宅と庭園の大規模な修繕を行いました。
現在は建物こそわずかに残るだけですが。庭園と景色が大変素晴らしく、全世界から観光客が訪れる名所となっています。

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入場料は5ユーロ。ドゥオーモに面した塔から中に入ってみましょう。

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中に入りました。建物にアラブの香りがします。

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ところどころにこのような現代芸術が展示されています。

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大きな木。

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アラビア風のアーチが印象的な回廊がありました。

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柱のつくりがとても精巧です。

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さらに進むと小さな庭がありました。

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入口の塔を反対側から。

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建物を抜けて庭園へ。

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小さな噴水です。

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なにかの建物の跡でしょうか。アーチだけが残っています。


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観光客が思い思いに写真を撮っています。

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花がきれいですね。

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感じの良いテラス。

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柱が並んでいます。ギリシャ・ローマ遺跡を思わせる回廊です。
まるで廃墟のようで、それでいて神秘的。
なんでしょう。不思議な雰囲気です。
かつてワーグナが1880年にラヴェッロに滞在し、ここヴィッラ・ルーフォロの庭園で自身最後のオペラ、「パルジファル」のクリングゾルの魔法の花園という曲を作曲しました。
確かに、この庭園を歩いていると、そうした芸術的なインスピレーションが沸いてきそうです。

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そして見渡せばアマルフィ海岸。すばらしい。

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眼下には庭園がありますが、庭園の一部に客席とステージが設けられています。
実はラヴェッロでは1953年から毎年「ワーグナー音楽祭」が開かれており、ワーグナーの作品の上演をはじめ、様々なオーケストラや室内楽のコンサートが行われるのです。
こんな絶景に囲まれたステージで、月明かりの下で上演されるオペラがどれだけ幻想的なのか、想像するだけでも幸せな気分になります。

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かつての邸宅の廃墟が残っています。

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庭園からの景色。

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この世の天国とはこのような光景を言うのでしょうか。

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色とりどりの花が咲き乱れる庭園。

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ステージはこのように庭園の上にかぶさるように設置されています。

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トイレに行きたくなったのでトイレに。このあたりはかつての邸宅跡で、つまりは廃墟です。発掘作業なども行われているようです。

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バス停の方向を眺めます。傾斜がきつい所に建っていることが分かります。

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ステージに立ってみました。ここで歌ったら気持ちよさそうです。

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ステージから見て右側の景色。教会のような建物があり、その向こうには海が広がります。

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いい。このステージは実にいい。実はラヴェッロで音楽祭が行われていることを知らなかったのです。
知っていれば滞在をあと1日伸ばしてここラヴェッロに宿泊し、このすばらしいステージで音楽祭を堪能したというのに。
こんなステージで音楽を聴けたら一生の思い出になるでしょう。またここに来ることはあるでしょうか。

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庭園の散策を続けましょう。

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お花のむこうに広がる絶景。この写真を撮らずして何の写真を撮るのかという話です。

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ステージの脇。仮設の客席はもちろん音楽祭が終われば撤去されます。

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緑豊かなラヴェッロ。

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庭の小路を歩きます。

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庭園に面した建物。中には入れるようなので入ってみます。

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内部はワーグナーの音楽が流れ、オペラで使用された衣装などが展示されていました。

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こちらはトリスタとイゾルテで使用された衣装。

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ポスターでしょうか。

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こちらはアイーダの衣装です。

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建物の窓からの景色です。印象的な形の松の木。

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実に絵になる。見るものすべてがすばらしいです。

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再びステージに戻ってきました。

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かわいらしい女の子が歌っています。気分はオペラ歌手?

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庭園の見学を終え、先程通った回廊まで戻りました。回廊の柱と柱の間から顔を出す人たち。とてもユーモラスな光景で、皆楽しそうです。

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何かが展示されています。

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映画のポスターなどでしょう。

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有名なカンツォーネ「マンマ」で知られる作曲家ケルビーニが曲を手がけた映画のポスターらしいです。

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正直庭園と庭園からの景色の印象がすばらしすぎて、建物の記憶があまり残っていません。1時間ぐらい見学しましたが、もっとゆっくり見学できると思います。
まさにこの世の楽園ラヴェッロ。次回もラヴェッロ散策です。


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