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チェコ・ハンガリー旅行記の第1回です。
2014年3月にチェコとハンガリーに行ってきました。
9日間でどこへ行き、何を見るか。限られた日数を最大限活用すべく、計画を練りました。


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2014年3月にまとまった休みが取れたので、中央ヨーロッパのチェコとハンガリーに行ってきました。
今回はヨーロッパの旧市街を堪能することが目的です。

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旧市街といえばプラハ。チェコの首都であるプラハはヨーロッパで最も美しい町のひとつです。
中世の街並みをじっくりと歩いてみたいですね。

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そしてプラハの町を縦横無尽に走るトラム。トラムに乗ることはヨーロッパ旅行の楽しみの一つです。観光だけでなく、地元の人たちの生活を感じることもできるからです。

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チェコにはプラハのほかにも歴史的な街並みを誇る街が多くありますが、中でも有名なのはチェスキー・クロムルフです。おとぎ話の舞台のような街並みなのだとか。楽しみです。
また、チェコはピルスナー・ビール発祥の地。要するにビールがおいしいのです。当然料理も。レストランにも期待大ですね。

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ハンガリーもまた歴史的な街並みを残していますが、それ以上に特徴的なのが街中にある温泉。ブダペストには数多くの公衆浴場があります。
旧市街散策はもちろんですが、せっかくですからブダペストの温泉に入ってみたいものです。

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さらにハンガリー東部のケストヘイという町には、ヘーヴィーズ温泉湖という珍しい温泉があります。なんと湖自体が温泉になっているのです。果たしてどんな温泉なのでしょうか。

そんなわけでチェコとハンガリーについて色々調べ始めたのですが、そのうち面白いことが分かりました。
チェコとハンガリーには日本では絶滅危惧種となっている軽便鉄道がかなり残っており、そのうちのいくつかは観光用ではなく普通の旅客用として運行されているらしいのです。
軽便鉄道とはレール幅が760mmと在来線より狭いため、安価に建設できる半面輸送力に乏しく、日本では近鉄や三岐鉄道などでわずかに運行されるのみです。

乗りたい!
しかし、そんな路線は田舎にあり、情報がほとんどありません。チェコに関してはインドルジフーフ地方鉄道という軽便鉄道があり、日本人が訪れた記録もネットで見つけました。それを読むとチェスキークルムロフからプラハに向かう途中で乗れそうです。

ボヘミアの森にチェコ最後の現役ナローを訪ねて。(1)
インドルジフーフ地方鉄道

問題はハンガリー。
日本語の情報がほとんど無く、グーグル翻訳頼みで探したのですが、奇跡的に日本語でまとめられたホームページを発見しました。

ハンガリーの森林・軽便鉄道

このありがたいホームページのおかげで各路線の場所がだいたい分かりましたが、どれも首都ブダペストからかなり離れています。
しかも、最新の情報とは限りません。ちゃんと運行されているのか、観光客は乗車できるのか。分からないことだらけです。

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色々調べた結果今回の旅行で乗車できそうなのはブダペストの西にある大きな湖、バラトン湖沿いの国鉄駅から出発するバラトンフェニュヴェシュ産業鉄道だけであるということがわかりました。
上に挙げたヘーヴィーズ温泉湖から近いので、バラトン湖畔を鉄道で一周するついでに乗れそうです。
時刻表もハンガリー国鉄のホームページに掲載されていました。それも英語版ではなくハンガリー語版です。英語版には載っていないのですから、ネット翻訳のありがたさが身に染みます。
ホームページによるとバラトンフェニュヴェシュ産業鉄道は1日5往復。スケジュールの都合で14:15か16:15発に乗るしかありません。幸いハンガリー国鉄のホームページには全路線の時刻表が載っているので、ヘーヴィーズ温泉湖とバラトンフェニュヴェシュ産業鉄道に立ち寄りつつ、バラトン湖を一周してブダペストに戻るプランを立てました。

旧市街に温泉に軽便鉄道。行きたい場所に乗りたい列車がたくさんあって困ります。
しかし日程は10日間。行きたい場所をリストアップしつつ、削るものは削り、最終的にチェコはプラハとチェスキークルムロフのみ観光し、ハンガリーはブダペストとバラトン湖周辺のみということになりました。チェコもハンガリーも魅力的な町がたくさんあるのですが、10日間ではこれが限界です。またの機会を待ちましょう。

行程が決まったらあとはホテルと各種チケットの予約です。
シーズンオフだけに航空券は安く、トルコ航空のチケットを13万円で取りました。
ホテルもExpediaやHotel.comでネット予約。行き当たりばったりの旅でない限り、町についてからホテルを探す時代ではなくなりました。今はインターネット経由で何ヶ月も前から予約でき、良い部屋から埋まっていきます。しかも、これらのホームページで予約するとJALやANAのマイルも貯まるのです。

あとは鉄道。ありがたいことに、チェコとハンガリーの鉄道はインターネットで切符を購入できます。普通の乗車券はもちろん、座席指定の特急の切符も予約可能でした。

チェコ国鉄ホームページ
ハンガリー国鉄ホームページ

英語版のホームページで切符購入のページを開き、指示に従って進んでいくだけで切符が買えてしまいます。買った切符はPDFなので自宅のプリンターで印刷して持っていくだけ。事前にどこかで切符に引き換える必要はありません。紙のままでOK。この点は日本よりも進んでいます。

重要なポイントはとチェコ国鉄やハンガリー国鉄のホームページで買うこと。日本語ではなく英語ですが、そんなに難しい単語は使われていませんからなんとか意味は分かります。
英語は不安、日本語のホームページで鉄道の切符を買いたいという人のためにレイルヨーロッパ欧州エキスプレスといったホームページがあるにはあります。しかしこれらのホームページは日本語が使えて購入が楽になる反面、定価の数倍というとんでもなく高い値段になるのです。

例えばチェコの首都プラハからハンガリーの首都ブダペストまでは特急列車で約7時間。私はこの区間の2等車の切符をチェコ国鉄のホームページでネット購入しました。運賃は座席指定込みで22ユーロ。現在のレートでは約2977円です。
しかし日本語で購入できるレイルヨーロッパのホームページの場合、同じ区間なのになんと13,700円。ユーロ換算では100ユーロと、3倍以上も違うのです。単に日本語が使えるというだけでこのボッタクリ。驚きました。
基本的に中欧や東欧は鉄道の切符が安いので、代理店を通さずに自力で購入したほうが安くなります。日本のJRよりも相当安いですね。
ハンガリーも同様。ハンガリー国鉄のホームページで特急列車や普通列車の切符を購入できました。軽便鉄道の切符もです。運行しているのかどうかイマイチ不安な軽便鉄道ですが、切符が買えるのなら間違いなく動いているでしょう。安心しました。
なお、ユーレイルパスはかなり割高になるので購入を見送りました。列車ごとに買ったほうが安いです。

あとはハンガリーの国会の見学ツアーや各地での音楽会のチケットを手配し、準備完了。
いよいよ出発です。


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