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チェコ・ハンガリー旅行記の第4回です。
チェコ西部の小さな町チェスキークルムロフは世界で一番美しい町といわれています。
細い路地が入り組む夜のチェスキークルムロフを歩き回りました。。


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■ 2日目 2014年3月15日

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時刻は夜19時。世界で最も美しい町の一つと呼ばれるチェスキークルムロフにやってきました。
チェスキークルムロフはチェコ西南部のボヘミア地方にある小さな町です。蛇行するプルタヴァ川に囲まれた旧市街は中世の面影をそのまま残しており、プラハと並びチェコを代表する観光名所となっています。

しかし、チェスキークルムロフは歴史に翻弄された町でもあり、一度廃墟同然になったことすらあります。
チェスキークルムロフは13世紀に南ボヘミアのヴィートコフ家という豪族が城を建てたのが始まりです。中世から近世にかけてはルネッサンス様式の建物が並ぶ交易の盛んな町でしたが、主要鉄道網から外れたことなどにより19世紀頃から衰退していきました。

その後チェスキークルムロフは神聖ローマ帝国領からオーストリア・ハンガリー領を経てチェコスロバキア領となります。第二次大戦期にはナチスドイツがチェスキー・クルムロフを含むチェコのボヘミア地方の大半を占領。ドイツ兵により多くの建物が破壊されたと言われています。
第二次大戦後ナチスドイツの敗北によりチェスキークルムロフはチェコスロバキアに復帰しますが、政府はそれまで住民の多くを占めていたドイツ系住民を財産没収の上追放しました。このため町の人口が激減。おりしもチェコスロバキアの共産主義化により中世ヨーロッパの歴史的建造物が「封建時代の遺物」として価値を否定されたことも手伝い、チェスキークルムロフの町は荒廃し、廃墟同然になってしまいました。

チェスキークルムロフの価値が再び見直されるようになったのはビロード革命により共産主義政権が倒れてからです。1960年代のプラハの春以降も歴史的建造物の修復が徐々に行われるようになりましたが、体制が変わった1989年以降に町の修復が急速に進み、1992年にはユネスコの世界遺産に登録されました。2002年にはプルタヴァ川の大洪水の被害により甚大な被害を受けましたが、現在はほぼ完全に修復されています。

さて、チェスキークルムロフへのアクセスはバスが一般的です。プラハやチェスケー・ブジェヨヴィツェから旧市街の外れまでダイレクトでアクセスでき、本数も多いからです。
しかし私はローカル線に乗りたかったので鉄道を利用しました。
駅から旧市街の入口までは1.5キロ。駅前にバスもタクシーもいないので歩くことにしました。
チェスキークルムロフ駅では10人ほど降りたはずですが、私がウロウロしている間に皆どこかに行ってしまい、日本人の大学生4人と私だけが残っていました。話を聞くと船橋の日大生で、卒業旅行で来ているとのことでした。

駅からの道は住宅地を通る九十九折の下り坂。スーツケースをガラガラ引きずりながら歩きます。
ある家の住人がスーツケースの音に気づいたのか、窓を開けて私に向かって「ウェルカム トゥ チェスキークルムロフ!」と声をかけてくれました。

しばらく歩くと九十九折ではなくまっすぐ下るショートカットの道を見つけました。しかし階段です。大学生4人組は迷うことなくショートカットへ。私も若いつもりなのでスーツケースを担ぎ上げてショートカットの階段へ。まあ、たいしたものは入っていませんからそんなに重くはないのです。カメラやノートPCなど重くて貴重なものはリュックサックに入れています。
そして階段を下ると見晴らしの良い場所がありました。眼下にはライトアップされたチェスキークルムロフの街並みが見えています。大学生らと写真を撮り合いましたが、暗いのであまり上手く撮れませんでした。

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15分ほど歩いて坂を下りました。目の前にはチェスキークルムロフ城が見えています。まもなく旧市街の入口があります。

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ついにやってきました。世界一美しいと言われるチェスキークルムロフの旧市街です。石畳の道を歩いて町の中心であるスヴォルノスティ広場に向かうのですが、石畳の凹凸が激しく、スーツケースを持っていると非常に歩きにくいです。

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19時を過ぎていますが、町を歩く観光客がチラホラいます。静かですし、治安は良いようですね。

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チェスキークルムロフ城の塔。ここから見下ろすチェスキークルムロフの旧市街がすばらしいのだそうです。明日の朝行ってみましょう。

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プルタヴァ川を渡ります。チェスキークルムロフ城がライトアップされ、とても幻想的です。ホテルに荷物を置き、夕食を食べたら町を散策するしかありませんね。すばらしい夜景が見られるはずです。

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駅から30分ほど歩き、ようやくチェスキークルムロフの中心であるスヴォルノスティ広場に着きました。船橋の日大生4人組とはホテルの場所が違うのでここでお別れです。彼らはチェスキークルムロフで1泊し、明日の午後にプラハへと向かい、その後プラハとブダペストにそれぞれ2泊するとのこと。私と似た行程です。またどこかで会うかもしれません。

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私が泊まるホテルはスヴォルノスティ広場に面した「ホテル・グランド」という小さなホテルです。
建物は古いですが、中はリノベーションされておりきれいになっていました。

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チェックインして部屋へ。残念ながらこのホテルにはエレベーターがありません。あいにく私の部屋は4階。スーツケースを持って4階まで上がるのはきついです。

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しかし、重い荷物を持って階段を上がり、部屋に入って窓を開けるとこの景色。チェスキークルムロフ城がライトアップされて闇夜に輝いています。すばらしい景色だ。疲れが吹き飛びます。

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部屋の様子。広くて清潔、無料Wi-fiもサクサク使えるのですが、右側の斜めになっている部分にバスルームがあるのが問題です。シャワーのある部分の天井が低く、立ったままシャワーを浴びることができません。バスタブにしゃがんで浴びるしかないのです。これはいけませんね。

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1時間ほど部屋で休み、21時前に夕ご飯を食べるべく広場に出ました。

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しかし3月は観光シーズンでないからでしょう。ほとんどの店が閉まっています。地球の歩き方には22時までと書いてある店もダメでした。

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とにかく開いている店を、ということで広場に面したRestaurace U Hroznuという店に入ります。地元の人らしき男4人組が楽しく酒盛りをしており、恰幅の良いおばさんが給仕をしていました。

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メニューは英語もあります。メインが1皿800円ぐらいですからそんなに高くありませんね。

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とりあえずビールを一杯。五臓六腑に染み渡る美味さです。
しかしここで痛恨のミス。チェコのビールではなく、バドワイザーを頼んでしまいました。
ピルスナービール発祥の国チェコで地ビールを頼まないなんて!疲れていたのでしょう。
ちなみにビール1杯40コルナ。1リットルぐらいあったのですが、日本円で200円ちょっとです。チェコの生ビールは日本の缶ビールよりも安いぞ!

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料理はトマトサラダとグヤーシュを注文。グヤーシュとはパプリカがたっぷり入った牛肉のシチューです。味はまあ、そこそこですね。まずくはないです。ただ、もっと美味しい店はあるんじゃないかなー、と思いました。
お値段はグヤーシュが150コルナ、サラダが70コルナ。合計260コルナ。ユーロ換算で13ユーロでした。これだけ食べて1400円(当時)ですから安いです。

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お腹が膨れたことですし、夜のチェスキークルムロフを散策してみましょう。
川沿いの道を歩くと聖ヴィート教会の尖塔が見えてきます。

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スーパーがありました。夜遅くまでやっているようです。

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キリスト像。

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ライトアップされた聖ヴィート教会。

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川沿いを歩きます。対岸の建物はディスコになっているのか、ダンスミュージックが聞こえます。すこしうるさいですね。

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ライトアップされた建物が幻想的です。

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聖ヴィート教会など、趣きある建物が並んでいます。

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チェスキークルムロフ城が見えてきました。

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とても幻想的です。

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あの橋を渡るとスヴォルノスティ広場に戻ります。

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チェスキークルムロフ城の橋。

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川を渡ります。水路があり、水の流れる音がしました。

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広い通りです。歩いている人は少ないですね。

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とある曲がり角。こういう景色を見るために、私はヨーロッパに行くのです。

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細い路地に入ります。

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道は迷路のように入り組んでいますが、町自体は小さいので迷うことはありません。

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明るい店がある一角。

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人が少ないのはオフシーズンだからでしょうか。とても静かです。

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チェスキークルムロフ城の塔が見えてきました。

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街のシンボルとなっている城。町を見守るかのように、高台にそびえ立っています。

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チェスキークルムロフ城全景。

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旧市街の外れにあるバスターミナルに行ってみましょう。明日はチェスキークルムロフ駅発10:57の列車に乗りますが、駅までの上り坂を30分歩くのは困難です。したがって駅までの足はバスかタクシーになるでしょう。

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バスターミナルへの道の途中に広場があり、展望台のようになっていました。チェスキークルムロフ城と塔が良く見えます。

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さらに道を歩きます。

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町外れの大通りに出て、坂道を登ってバスターミナルへ。旧市街の中心からは歩いて20分ほどかかりました。石畳の道をスーツケースを引きずって歩くのは大変です。バスで駅まで行くのは厳しいかもしれません。

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こりゃタクシーですね。明日の朝ホテルのフロントに頼んでみましょう。
というわけでもう夜22時半。夜も遅いですが、ホテルに帰って寝ましょう。

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ホテルのドアが開いておらず、呼び鈴を鳴らして入れてもらいました。
明日は午前中チェスキークルムロフを散策し、午後に鉄道でインドルジフーフ・フラデツというボヘミア地方の小都市に移動。ここからインドルジフーフ地方鉄道と言う軽便鉄道に乗ります。



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