
祝!北陸新幹線開業。
というわけで開業日である3月14日に金沢に行ってきました。
第3回は江戸時代の茶屋街の建物が残るにし茶屋街とひがし茶屋街を歩きます。
ひがし茶屋街ではちょうど日が暮れ、薄明かりに照らされる幻想的な街の姿がありました。
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金沢観光の定番と言えば茶屋街。文政3年(1820年ごろ)に作られた江戸時代の色町です。
金沢市内に今も残る茶屋街は、「ひがし茶屋街」、「にし茶屋街」、「主計町茶屋街」の3つ。まずは長町武家屋敷跡から程近い「にし茶屋街」へと歩いていきました。
裏道を歩いて「にし茶屋街」に到着。正面にある大正風の建物は西検番事務所です。

にし茶屋街。現在も料亭や芸妓置屋が並び、華やかで歴史と文化の香りを感じさせてくれます。

ただ、比較的新しい建物も多いです。

茶屋街として整備されているのはこの通りのみ。

夕方のせいか、開いているお店は少なかったです。
「にし茶屋街」の散策はこれで終わり。近くには由緒ある寺院が並ぶ寺町寺院群があり、とても雰囲気の良い小路があったのですが、今回は時間の都合でパスし、「ひがし茶屋街」に向かいました。

広小路バス停からバスに乗って「ひがし茶屋街」の最寄である橋場町バス停まで移動。観光客向けの循環バスが15分間隔で運行されています。今日は北陸新幹線の開業日ですから臨時便が出ていました。

バス停から歩いて5分ほどで「ひがし茶屋街」に到着。観光パンフレットそのままの光景です。金沢を代表する名所だけあって、観光客がたくさんいますね。

「ひがし茶屋街」は江戸末期から明治初期にかけて建築された茶屋様式の伝統的建造物が多く残り、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。全国的に見てもこれだけ古い茶屋街が残っているのは貴重なのだとか。

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。現在でも5軒のお茶屋が営業しており、一見さんお断りの伝統を今でも守っているのだそうです。

歴史的建造物のいくつかはレストランやお土産物屋に生まれ変わっています。文政3年(1820年)に建てられた由緒あるお茶屋で、国の重要文化財に指定されています。時刻は17:30。18時までなら見学できるようですので中に入ってみました。

「志摩」というお茶屋がありました。

500円払って「志摩」の中に入りました。入口にあるロッカーに荷物と1眼レフのカメラを預けるように言われました。スマホや小型カメラなら撮影していいととのことなので、コンデジを持って2階へと上がります。
この前座敷はかつて金沢の粋なお金持ちが芸妓さんたちと優雅な茶屋遊びを繰り広げたお座敷で、当然一見さんお断りです。
キョロキョロしながら説明文を詠んでいたら、品の良いおじいさんが現れてお茶屋について説明してくれました。
江戸時代は2階建ての建物の建築が禁じられたのですが、お茶屋だけは別で特別に許されていたのだそうです。

控えの間。座敷からはステージのような形になり、金屏風の前で芸妓さんたちが芸を披露しました。

茶屋遊びの解説。茶屋で遊ぶためには高い教養と芸を理解する洒脱で粋な心が必要だでした。

広間。べんがら色の壁がおしゃれです。

太鼓が飾られています。

照明が暗く、落ち着いた雰囲気。

床の間。

小さな中庭。雪吊りが為され、小さな池もあります。

1階に下りて中庭を眺めます。粋な庭ですね。

台所。

1階にも座敷があります。

杯などの展示

かんざしなどの展示。
これでお茶屋「志摩」を一通り見学しました。貴重なものを見られましたね。これぞ金沢が誇る文化の積み重ねです。

「志摩」を出ると照明に明かりが灯っていました。

ひがし茶屋街の奥へと進みます。

裏道へ。

赤い建物がありました。

神社があります。

裏道もまた風情があって良いです。

一本裏道に入っただけで観光客がいなくなりました。

料理屋さんの軒先に明かりが灯ります。

なんともいえない雰囲気です。

ひがし茶屋街のメインストリート。だいぶ暗くなってきました。古い町並みと街灯の淡い光。

薄暮の時間だけに見られる、幻想的な光景です。

細い路地に入ってみました。

料理屋の明かり。

まるで日本映画のワンシーンのようです。

とてもきれいです。ひがし茶屋街はメインストリートだけじゃありませんね。裏道もいい。

日が暮れようとしています。

ひがし茶屋街のライトアップ。とても幻想的ですばらしいのですが、写真で見るより暗いような気がします。

江戸時代の香りが残るひがし茶屋街に夜の帳が下りようとしています。

三味線の音が聞こえれば言うことなしなのですが、残念ながら静かです。でも風情満点ですね。

ひがし茶屋街の入口。

ライトアップといえば、兼六園と金沢城でも22日までライトアップしているようです。行って見ましょう。
ひがし茶屋街の近くの主計町茶屋街に立ち寄り、兼六園まで歩きます。

主計町茶屋街もまた風情のある街並みです。川沿いが最も往時の雰囲気を残しているそうなのですが、残念ながら真っ暗。もう少し早い時間に来るべきでした。

階段を登ります。
次回へ続きます。