
チェコ・ハンガリー旅行記の第32回です。
8日目はハンガリーの海と言われるバラトン湖を鉄道に乗って一周します。
まずはブダペスト南駅からローカル線に乗ってバラトン湖の北岸を西へと向かいました。
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■ 8日目 2015年3月21日

朝5時に起床。チェコ・ハンガリー旅行も8日目となりました。今日は朝6時にブタペストを出る列車に乗り、ハンガリーの海と呼ばれる大きな湖、バラトン湖を一周します。バラトン湖周辺はリゾート地になっており、歴史ある町も多くあります。
また湖まるごと温泉になっているというヘーヴィーズ温泉湖、ハンガリー国鉄が運行するバラトンフェニュヴェシュ産業鉄道という謎の軽便鉄道もあります。
まずは朝5時半にトラムに乗り、地下鉄に乗り継いでブダペスト南駅へと向かいました。

朝6時前のブダペスト南駅。重厚な建物のブダペスト東駅に比べて簡素な造りの駅です。しかしハンガリーの朝は早いらしく、まだ6時前だというのに通勤通学客が到着する列車から続々と降りてきます。

私が乗るのは6:10発のSzekesfehervar行き。セーケシュフェヘールヴァールと読みます。バラトン湖畔の歴史ある町で、ハンガリー最古の町として観光客の人気が高いです。16世紀までハンガリー王国の王宮が置かれ、戴冠式が行われていました。現在も歴史ある旧市街が残っています。
第一の目的地であるヘーヴィーズ温泉の最寄り駅はバラトン湖の西側にあるケストヘイと言う駅で、到着予定は10:56、ブダペスト南駅からはセーケシュフェヘールヴァール駅とタポルツァ駅とで2回乗り換える必要があります。実は乗換えが1回で済む幹線ルートもあるのですが、今日は敢えて乗り換えが多くとも景色の良いローカル線ルートにしました。

売店でパンとピザを買って乗車。6両編成で、ヨーロッパのどこにでもある新しい低床電車です。
切符は日本で購入済み。ハンガリー国鉄のホームページでネット購入し、プリンターで印刷してあります。料金はケストヘイまで3579フォリント。4時間乗って1,800ですから日本の半額以下ですね。安いです。

時間通りに出発。この列車は快速らしく、ブダペスト近郊の小さな駅は通過します。どの駅にもブダペストに向かう客が列車を待っていました。

日が登ります。この列車もだんだん学生が増えてきました。
4人掛けの席に座っていると、対面の席に座ろうとする人が「この席は空いていますか?」と聞いてきます。ハンガリーやチェコの人は向かい合わせの席に座る時に一声かけることが多いですね。日本だと無言であることが多いです。

定刻の7:10に終点セーケシュフェヘールヴァール駅に到着。ここでタポルツァ行きの列車に乗り換えです。学生たちと一緒にぞろぞろと降ります。

7:22発タポルツァ行きは古い客車列車でした。

こちらは今まで乗ってきた電車。新しいです。

これから乗る普通列車。ぼろい・・・。

客車3両はじいさんばあさんで満席。しかたなく最後尾のデッキで景色を見ます。美人の女性車掌が検札にやってきました。

レールバスのような2軸車とすれ違います。普通の列車は1両あたり車輪が4つありますが、この列車は2つしかありません。

駅を発車。

単線のローカル線の駅。本数は1〜2時間に1本ですが、意外と途中駅で乗り降りがあります。

バラトン湖畔に出ました。

とても大きな湖です。

のどかな景色ですね。それでも3〜5分ごとに駅に止まり、乗客が降りていきます。窓側の席が空いたので、席に座って窓を開けました。窓が汚いので上の窓を開けると下の窓は汚れで何も見えません。仕方ないので立って景色を眺めます。

ちょっとした街に入りました。

桜が咲いています。

きれいな木です。

かわいらしい駅に着きました。

バラトンナラクス駅と言うようです。このあたりはバラトン○○駅が多いです。

定刻の8:50にバラトンフレド駅に到着。バラトン湖北岸で最も人気のあるリゾート地です。古くから温泉地として上流階級の避暑地・療養地として栄えました。

駅員のおばさんがミニスカですね。

出発。

列車はひたすらバラトン湖畔を進みます。

公園のようになっています。

日向ぼっこしたら気持ち良さそうですね。

9:30にZanka-Koveskal駅に到着。すれ違い待ちのためか、なかなか発車しません。女性車掌が駅のベンチで暇をつぶしています。

この駅もかわいらしい駅舎ですね。

すれ違いの列車が遅れ、5分ほど遅れて出発しました。

屋外プールでしょうか。

風光明媚な湖畔です。

バラトン湖は東京23区を包み込む大きさで、600平方キロメートルもあります。東西に広い、細長い湖です。

湖畔のシラカバ並木。

滑り台があります。

いい感じの入り江。

釣りをする人たち。

私が乗っている客車です。荷物棚が座席の上にあります。トイレはもちろん垂れ流し式。穴から線路が見えています。

住宅地になりました。

あのレールバスに乗ってみたい。

列車は遅れを取り戻そうとしているのか、結構なスピードで走っていきます。バラトン湖から離れ、湖の西にあるタポルツァへ。

列車は遅れを取り戻し、10:22に終点のタポルツァ駅に到着です。ケストヘイに向かう10:25発の列車が隣のホームに停車していました。

先程すれ違ったレールバスと同じ車両ですね。3分しかないので急いで乗り込みましょう。

レールバスは横幅が広く、屋根が低いです。また2軸車のため普通の列車のように衝撃を吸収する台車ではありません。なのでレールの継ぎ目を通るたびにゴツンゴツンと衝撃が尻に響きます。

小さな無人駅。

のどかな田園地帯を走ります。

再びバラトン湖畔に出ます。車椅子の老人が湖を眺めていました。

ハンガリーの駅は有人駅が多いです。

洒落た住宅地に入りました。まもなくケストヘイです。

10:56の定刻にケストヘイ到着。ハンガリーの列車は時間に正確です。
さあ、ヘーヴィーズ温泉湖に向かいましょう。