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フランス旅行記の第1回です。
木曜夜のパリ行き深夜便に乗り、翌日早朝のパリへ。さらに列車とバスを乗り継いでモン・サン・ミッシェルに向かいました。

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2014年7月、フランスにどうしても行きたくなり、無理やり休暇を取り、パリまでの往復航空券を押さえました。
7月17日木曜の22:15に羽田空港を出発し、翌日朝4時にパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着するJALの直行便です。
帰国便は7月21日の夜23:25にシャルル・ド・ゴール空港を出発し、翌22日の18:20に羽田着。

6日間とはいえフランス国内ではわずか3泊しかしない弾丸旅行になってしまいました。そして往復17万、高いです。
とはいえ3連休と有給休暇2日あればヨーロッパに行けてしまうのです。深夜便のおかげですね。23日は普通に出勤なのですが、それは考えないことにします。

実は、フランスには一度行ったことがあります。2012年にポルトガルを旅した時、ポルトから夜行列車とTGVを乗り継いでパリに行き、凱旋門やエッフェル塔、オルセー美術館、オペラ座などを見学しました。
しかし肝心のルーブル美術館は休館日で見学できず、時間の都合でヴェルサイユ宮殿やモン・サン・ミッシェルには行けずじまいでした。不完全燃焼です。
さらに言えばフランス料理も食べていません。パリの夜に食べたのは地元千葉からパリに進出した「なりたけ」のこってりらーめんです。せっかくフランスに行ったのにもったいない・・・。

と、言うわけで今回の旅の目的は明確です。

・モン・サン・ミッシェルに行く。昼だけでなく、夜のライトアップされた修道院も見学する。
・ヴェルサイユ宮殿を見学する。夏の土曜の夜の噴水ショーも見る。
・パリのムーランルージュでダンスショーを見る。
・ルーブル美術館を見学する。
・フランス料理をレストランで食べる。

これを実質5日間でこなさねばなりません。
ポイントはヴェルサイユ宮殿。広大な庭園にはいくつもの噴水があるのですが、普段はそのほとんどが休止しています。
すべての噴水が水を噴き上げるのは夏の土曜日の夜に行われる噴水ショーの日だけ。さらには花火もあがるのだそうです。
フランスの花火はどのようなものなのかとても気になります。

土曜の夜にヴェルサイユ宮殿に行くとなれば日程は自動的に決まりました。
7月18日の朝4時にパリの空港到着後すぐにモンパルナス駅に移動。TGVに2時間乗ってレンヌという街を目指します。
レンヌからは路線バスに乗ってモン・サン・ミッシェルに向かい、モン・サン・ミッシェルで一泊。
3日目の19日はパリに戻ってヴェルサイユ宮殿の噴水ショーを見学します。ショーの終了は23時ごろらしいです。
4日目の20日は1日中たっぷりとヴェルサイユ宮殿を見学し、夜はフレンチカンカンで有名なパリのムーラン・ルージュでダンスショーを見学。
5日目の21日はルーブル美術館などを見学し、フランス料理を食べて空港へ向かいます。
慌しい日程ですが、行きたい所には全部行けるので、とても楽しみです。

■ 2014年7月18日 

羽田空港22:15(17日) → パリCDG空港 4:00 JAL JL5057便
モンパルナス駅 7:01 → レンヌ 9:23
レンヌ 9:45 → モンサンミッシェル 11:00

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2014年7月17日木曜日。仕事を終えた私は急いで家に帰り、私服に着替えて羽田空港に向かいました。
JALとエールフランスのコードシェア便に乗り羽田空港22:15発。パリのシャルル・ド・ゴール空港には予定よりもやや早い3:40ごろに着きました。
今日はパリから列車とバスを乗り継いで一気にモンサンミッシェルを目指します。
モンサンミッシェルはサン・マロ湾の小さな島で、島のほとんどが修道院です。カトリックの巡礼地として知られ、美しい景観もあいまって全世界から観光客が押し寄せます。

シャルル・ド・ゴール空港からレンヌ行きのTGVが出るモンパルナス駅へは日本出発前に混載の送迎サービスを予約しています。タクシーでも良いのですが、パリのタクシーはあまり信用できないのと早朝で移動に不安があります。
しかし4時に迎えに来るはずが、時間になっても運転手が現れません。インフォメーションで訪ねると、近くの公衆電話で電話してみろとのこと。電話してみましたが自動メッセージが流れるばかりで誰も出ません。メッセージによると送迎サービスのオフィスは6時からとのこと。待つしかなさそうです。

結局20分遅れの4時20分に運転手が現れ、もう一人の乗客である日本人のおばさんと一緒に車まで移動しました。おばさんは友人と合流してブルゴーニュを観光するそうで、リヨン駅に近いホテルの前で降りました。

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モンパルナス駅には5時ごろに到着。外はまだ真っ暗でした。
駅の横の入口から構内に入ります。目つきが鋭いあやしげなおっさん2人が私を見ていますが、気にしないことにします。
早朝ながら駅構内は結構人がいました。若者や中年男性など様々な人々が列車を待っており、それほど危険な香りはしません。
私が乗るレンヌ行きのTGVは7時発。レンヌまでの往復切符は日本からインターネットを通じて購入してあります。
パリからレンヌまでは30ユーロ。翌日のレンヌからパリまでは45ユーロ。同じ区間なのに値段が違うのは早期購入割引や時間帯による割引のためです。
実はレンヌからモンサンミッシェルまでのバスの切符も含め、パリからモンサンミッシェルまで通しの切符も買うことができます。しかしインターネットではプリントアウトができず、駅で買わなければいけないようでした。バスのみ切符はパリでも買えるということなので、切符売り場へと向かいます。

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モンパルナス駅の切符売り場。まだ窓口は開いておらず、行列ができています。

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並びたくはないので自動券売機にチャレンジしてみました。
フランス語以外に英語で操作できるのでまあ分かります。出発地と到着地を選び、バスの時間を選択して切符を買うだけ。JALカードがなぜか使用できず焦りましたが、楽天カードが使えました。ムムッ!お値段は片道13ユーロで、往復で購入しています。

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売店で朝食のパンを買い、乗車の準備を済ませます。発車10分前になってようやく発車するホームが案内板に表示されました。発車直前までどのホームから出発するか分からないのです。日本ではありえないことですが、ここはヨーロッパです。

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TGVに乗車。結構乗車率が良いです。TGVの1等の座席は向かい合わせの4人掛けで、私の隣には黒人のおっさん。向かい側には日本人の親子が座りました。おばあさんと30代後半の男性です。息子が母親をモンサンミッシェルに連れて行こうというのでしょうか。親孝行なのはいいことです。

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時間通り出発。パリを出るとすぐに田舎の景色が広がります。夜が明けました。

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のどかな田園地帯を走ります。

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24時間耐久レースで知られるル・マンに到着。立派な駅です。

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新しい車両の普通列車。ヨーロッパでは国を問わず最近このようなデザインの車両が増えています。

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天気が良くなってきました。

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いかにもヨーロッパとも言うべき街並み。

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時間があれば降りてみたい街ですね。

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旧市街を流れる川を渡ります。

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客車列車とすれ違いました。

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パリから1時間半弱。ほぼ定刻の9:25にレンヌ駅に到着しました。フランス西部の都市で、ブルターニュ地方の中心です。
ホームからは登る階段と下りる階段があり、階段を登ると駅舎があります。階段を下りると地下鉄への連絡口があります。どちらに行っても駅の外には出られます。駅前には案内係がたくさんおり、「モンサンミッシェルへは右に行ってバスターミナルからバスに乗ってください」と案内していました。

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駅を出て右を見るとバスターミナルらしき建物があります。

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レンヌ駅の駅舎。

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こちらがバスターミナル。

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バスターミナルに入るとバスの切符売り場があり、行列ができていました。パリで買っておいてよかったです。
トイレに行きたいのですが有料で1.5ユーロ。小銭が全く無いので駅の売店でスニッカーズを買って崩しました。

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9:45発のモンサンミッシェル行きバス。荷物を車体横の荷物入れにいれ、車内に乗り込みました。切符を買わずに現金払いでも乗れるようですが、切符を持っている人が優先で、現金払いの人は切符を持った人が全員乗るまで待たされていました。乗客の数次第では切符を買わないと乗れないこともあるようです。モンサンミッシェルへのバスは切符の購入が必須でしょう。
できればパリで購入することをお勧めします。

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8割ほどの席が埋まり出発。

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レンヌの町を抜け、田園地帯を走ります。

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ローカル線の線路を渡りました。

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ポントルソン駅が見えています。パリからローカル列車を乗り継いでこの駅まで行き、路線バスに乗り換えてモンサンミッシェルに向かうと言う方法もありますが、本数が少ないので実際は難しいです。レンヌからモンサンミッシェルに向かうバスはポントルソン駅を経由しません。

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遠くに風車が見えます。

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11時にモンサンミッシェルのバス停に到着。とはいってもモンサンミッシェルの島は2キロ先で、ここから無料シャトルバスに乗り換えなければなりません。

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バス停の近くには真新しい観光案内所がありました。

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観光案内所にはモンサンミッシェルのパンフレットや模型など、様々な情報があります。
そしてありがたいことにトイレが無料。清潔で無料なトイレはヨーロッパでは貴重です。

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モンサンミッシェルの模型。陸地から伸びる橋を通ってモンサンミッシェルを目指します。
しかし島とは言っても実際に島周辺が水に囲まれるのは満潮時のみ。普段は干潟のようになってしまいます。。

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トイレを済ませ、無料バスに乗車します。

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無料バスは次々とやってきます。前と後両方に運転台がついており、Uターンしなくてもいいように設計されています。

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バス停を出発。途中スーパーマーケットやホテルが並ぶ一角に止まりました。このあたりに泊まったほうがホテル代が安くて便利なのですが、やはり初のモンサンミッシェルなのですから、雰囲気を重視して島内のホテルに泊まります。

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モンサンミッシェルが見えてきました。

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日本からはるばる飛行機と列車とバスを乗り継いでモンサンミッシェルにようやく到着しました。

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これがあの有名なモンサンミッシェルですよ。
修道院がそびえています。

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時刻は11時半。ちょうど満潮の時刻なので、島の周囲は水に囲まれています。いい時間に来ました。

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島内に入る前に、写真を沢山撮りましょう。島の入口にあるバス停から陸地の方向に少し戻り、写真を撮りました。

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修道院の尖塔。

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モンサンミッシェルにやってきたという実感がわいてきました。

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さあ、次回はモンサンミッシェル島内の観光です。

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