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フランス旅行記の第12回です。
3日目はほぼ丸1日を使って広大なヴェルサイユ宮殿とその庭園、離宮を見学し尽します。
まずはヴェルサイユ宮殿を見学しました。

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■ 2014年7月20日

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7月20日日曜日。今日は1日中ヴェルサイユ宮殿を見学し、夜はムーラン・ルージュにてフレンチ・カンカンを鑑賞します。ヴェルサイユ宮殿の開場は9時からですので、8時半には到着できるよう早起きしました。

6時半に起床。7時にホテルの食堂に行くと誰もいません。朝食はオレンジジュースとヨーグルトとパン2個とコーヒーだけ。とても簡素なものです。
私が座って食べていると、宿泊客のおばさんがやってきました。スタッフが誰もいないのでとまどっているようです。「これ勝手に食べていいの?」と聞かれたので、「たぶん」と返しておきました。

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7時40分にホテルを出てモンパルナス駅へ。昨日と同じ路線の電車に乗ってヴェルサイユ・シャンティエ駅に向かいます。
改札付近に胡散臭い男がいますね。獲物を探すかのようにキョロキョロと当たりを見回し、やがて改札を飛び越えてホームの方へと歩いていきました。どう見てもスリか泥棒です。

7時50分発の電車に乗り込むとすぐに発車しました。各駅停車です。
しばらくすると若い男がスマホの画面を見せて話しかけてきました。スマホにどこかの駅の駅名表が写っています。
「この駅に行くにはどうすればいいのか?」と聞いているようですが、なぜ日本人の私に聞くのでしょう。
まわりにフランス人がたくさんいるのですから、フランス人に聞けばいいのです。
それに、この男には見覚えがあります。つい先程、モンパルナスの駅構内でキョロキョロしていた怪しい男その人です。
出発早々スリにロックオンされてしまいました。ここで荷物を取られるわけにはいきません。
「アイキャンノットスピークイングリッシュアンドフレンチ。あっちのフランス人に聞けよ」
私がカバンを両手でガードしつつ答えると、男はあきらめた様子で隣の車両に移っていきました。

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朝から物騒な目にあいましたが、8時15分にヴェルサイユ・シャンティ駅に到着。急ぎ足で15分歩き、8時半にヴェルサイユ宮殿の前に着きました。
入場券は昨日主要観光施設への入場が無料になるパリ・ミュージアムパスを買ってあるので大丈夫です。
係員にパリ・ミュージアムパスを見せると、一般と同じ入場口Aの列に並べと言われました。
列は50メートルほど。並んでいる人の半分は中国人の団体です。団体の列は別にあるのですから、そちらに並べばいいはずなのですが、中国人の考えていることはよくわかりません。入場開始は9時からですからそれほど待たずに入場できそうです。
9時前になると係員がチケットを持っているかをチェックしに来ました。チケットを事前に買っていない人は容赦なく列から追い出されています。この時間になると切符売り場にも長蛇の列ができていました。

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9時に開場し、5分ほど待って入場。荷物検査があります。入口で日本語のガイド放送が聞けるオーディオガイドを借りました。噂ではパリ・ミュージアムパスだとオーディオガイドが有料になるらしいということでしたが、何の問題も無く無料で借りることができました。

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昨日も見た礼拝堂へ。中に入れないのが残念です。

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宮殿の歴史回廊を通ります。昨日と見学ルートが違いますね。

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宮殿の構造を説明する模型。

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ヴェルサイユ宮殿に関する様々な絵画が展示されています。

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騎馬の像。

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皇帝の絵。

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彫刻が設置された通路を歩きます。この上が鏡の間です。

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ヘラクレスの間にやってきました。

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この部屋は昨日も見ています。

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ヘラクレスの栄光を描いた天井画。

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壁面に飾られた大きな絵画はイタリアの画家ヴェロネーゼによる「シモン家の宴」です。1664年にヴェネチア総督がルイ14世に贈った物で、トルコとの戦いに支援を求めるためだったのだそうです。

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豊穣の女神の間。夜になるとこの部屋で軽い飲み物が提供されたのだそうです。

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マーキュリーの間に置かれた、機械仕掛けのからくり時計。ルイ14世の時代から残る数少ない家具です。

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マーキュリーの間の豪華なベッド。実際に寝室として使われた期間はとても短いです。
この部屋の隣には国王の執務室であるアポロンの間があります。太陽王の居室ということで、太陽の象徴であるアポロンの名がつけられました。

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昨日に引き続き鏡の間にやってきました。すべてがすばらしいですね。

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シャンデリアも天井画も見事です。

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外を見ると入口にものすごい列が!
早めに来てよかったです。

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鏡の間のから奥に入るといくつかの部屋があります。ここへ円窓の部屋。鏡の上にある窓に由来します。王の寝室に通されるのをまつための控えの間です。

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金細工がすばらしいですね。

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王の寝室。ベッドが豪華です。1701年からルイ14世はこの部屋で寝起きし、朝の引見と夜の引見もここで行われました。1715年にルイ14世が亡くなったのもこの部屋でした。

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王の寝室に隣接する閣議の間。青いテーブルが上品です。

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それほど広い部屋ではありません。

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王妃の寝室。

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貴族の間。マリー・アントワネットの時代は控えの間として使われました。

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王妃控えの間。または会食の間。グラン・クヴェールの控えの間とも呼ばれます。
公式な晩餐はこの部屋で行われました。

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見事なタペストリーです。

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衛兵の間。大理石の壁がきれいですね。

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それにしても、たくさんの部屋があります。

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どの部屋も豪華で、目がくらくらしてきます。

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とりあえず王の大居室群の見学は一段落。

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続いては戦闘の回廊。まるで美術館のようです。

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戦闘の回廊は1837年にルイ・フィリップが作らせたものです。496年のトルビアックの戦いから1809年のヴァグラムの戦いに至るまでのフランスの歴史のなかでも特に有名な戦争について描かれた33の絵画が展示されています。

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また、数々の戦争で無くなった80人の有名な将校の胸像なども展示されています。これらの展示には「フランスは、内外の敵との戦闘の上に築かれた国であり、現在、戦いの後の静寂の中、栄光に輝くこの国は、平和と繁栄を基盤にした新しい時代に入ろうとしている」というルイ・フィリップのメッセージが込められていると言われています。

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これはジャンヌ・ダルクでしょうか。

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ルイ・フィリップの肖像画。

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絵画の大きさに圧倒されつつ、先に進みます。

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階段を下ります。

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立派な階段です。

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一度外に出ました。入場口はすごい列です。

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正面の建物から中に入れるようです。

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この一角には王女たちの居室や寝室があります。このフロアは見学客がほとんどいません。
ここはヴィクトワール王女の客間です。

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ここはヴィクトワール王女の大客間。チェンバロが置いてあります。

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ヴィクトワール王女の寝室。おちついた内装です。

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ヴィクトワール王女の図書室です。

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天井が低いですね。

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アデライド王女の寝室。寝室内の椅子は1770年ごろに作られたものです。

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アデライド王女の大客間

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とても凝った装飾が施された時計です。

1時間20分ほど見学して、9:20にヴェルサイユ宮殿を出ました。とにかく大きくて圧倒されましたね。
続いて「マリー・アントワネットの離宮」を見学しに行きましょう。ヴェルサイユ宮殿からは1500メートルほど離れています。
今日は噴水ショーも行われているようですから、庭園を突っ切って行きましょう。

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