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フランス旅行記の第16回です。
3日目はほぼ丸1日を使って広大なヴェルサイユ宮殿とその庭園、離宮を見学し尽します。
マリー・アントワネットの離宮の一つであるグラン・トリアノンを見学し、パリに戻りました。
夜はムーラン・ルージュでフレンチ・カンカンショーです。

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■ 2014年7月20日

ヴェルサイユ宮殿と離宮の地図(PDF)

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時刻は13:40。ヴェルサイユ宮殿についてから5時間歩き詰めです。いよいよ最後は離宮の1つグラン・トリアノンの見学。まずは庭園を歩きます。

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グラン・トリアノンの西側にもフランス式の庭園があります。さらに奥に進むと何も無くなるのですが、このあたりは噴水などがあります。

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水のビュッフェと呼ばれる噴水。

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平底の泉水という池があります。

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庭園の先に見えるグラン・トリアノン。

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横長の離宮ですね。
グラン・トリアノンはルイ14世の命で建設が進められ、幾度の増改築を経て1687年に完成しました。
ルイ14世はこのグラン・トリアノンで愛人と過ごしていたのだそうです。
その後ルイ15世やナポレオンが滞在し、オルレアン朝のルイ・フィリップや第2帝政期のナポレオン3世もこの離宮に好んで滞在したそうです。現在は政府により迎賓館として使用されています。

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噴水とグラン・トリアノン。美しい離宮です。

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離宮の南北にも小さな庭園があります。

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円形劇場風の庭園。

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雨が止み、晴れ間が出てきました。

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幾何学的な美しさがあります。

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止んだと思ったらまた降って来ました。どうも天気がはっきりしません。
かなり強い雨なので、急いで離宮の建物内へと向かいましょう。

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グラン・トリアノンは中央の通路を挟んで右翼と左翼に分かれています。順路に沿って、まずは左翼から見学しましょう。
最初の部屋である皇后の私室は小さな部屋です。ナポレオンの母親の私室やルイ・フィリップの居室として使われました。

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続いては鏡の間。壁面に鏡がたくさん貼られています。
ルイ14世が会議で使用したそうですが、家具などの調度品はフランス革命時に売却されてしまったため当時のものではありません。

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光がまぶしいです。

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続いては皇后の寝室。皇后マリー・ルイーズが使用していました。ただ中央の寝台は皇后ではなくナポレオンが使用していたものなのだそうです。

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木工細工による壁の装飾が美しいです。

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様々な絵画が展示されています。

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続いては礼拝堂の間。

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その名の通り、部屋の中央に礼拝堂があります。

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領主たちの控えの間。印象的な大理石の暖炉は「ルージュ・ロワイヤル」と言われ、ルイ14世の時代に好まれたデザインなのだそうです。

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中央通路を通って右翼へ。

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最初にあるのは円形の間。小さな部屋です。ルイ14世の最初の居室に続く控えの間でした。

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皇帝の家族の間。元々は劇場でした。今はルイ15世の遊戯の間と、皇帝の家族の間となっています。

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落ち着いた内装の部屋ですね。暖炉の上にあるのはマリー・ルイーズ皇后の胸像です。

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ベルギー王妃の寝室。元々はルイ14世の居室でしたが、その後ルイ・フィリップの娘であるルイーズ・マリーの寝室となりました。
ルイーズ・マリーは1832年にベルギー国王レオポルド1世と結婚したためベルギー王妃の寝室という名前になりました。
居室の家具はチュルイリー宮にあったジョセフィーヌ皇后の家具などに赤いシルクを張って使用しています。

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暖炉と置時計。

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豪華なベッドです。

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円形の間に戻って別の通路へ。今度は音楽の間です。ルイ14世の夕食が出された部屋です。
その後ルイ・フィリップが息子たちのビリヤード部屋として使いました。

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ビリヤードのキューが展示されています。

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黄色の内装が印象的なこの部屋はルイ・フィリップの家族の間です。

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国王の家族がこのテーブルを囲んで談笑したのでしょうか。

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孔雀石の間。1811年にロシア皇帝アレクサンドル1世がナポレオンに送った孔雀石の家具が置かれたためこの名前がつきました。
孔雀石の鮮やかな緑色がとても美しいです。

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涼みの間。ナポレオンが閣議の間として使用しました。壁面の木工細工はルイ14世の時代のものが残っています。

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皇帝の地図の間。

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グラン・トリアノン内部の見学を終えて外に出ました。
今日は多くの豪華な部屋を見ました。さすがに頭と体が疲れましたね。
宮殿の外に出てオレンジの生絞りジュースを飲みました。体に染み渡るうまさです。

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時刻は14:20。とりあえずヴェルサイユ宮殿と離宮の見学は終えました。
出口のあるヴェルサイユ宮殿まで2キロ近くありますが、もうヘトヘトで歩けません。幸
いヴェルサイユ宮殿と離宮を結ぶプチトランが運行されており、これに乗れば歩かずに宮殿まで行けます。私は迷わず4ユーロ払って乗り込みました。

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石畳の道にがたがた揺られながら宮殿へ。プチトリアノンを経由します。

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宮殿前のプチトラン前まで20分ほどかかり、ヴェルサイユ宮殿を出たのは15時前でした。相変わらず入場列のがものすごいです。
宮殿をじっくり見たければ朝一番に来るのが一番良いですね。

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ヴェルサイル・シャンティエ駅に行く道の途中にあるケバブ屋で遅い昼ご飯を食べました。
ケバブサンドとコーラのセットで6ユーロ。手軽に食べられて安いですし、マクドナルドよりも野菜が入っているので体にもいいです。
結構量もあり、おなか一杯になりました。

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帰りの列車はヴェルサイユ・シャンティエ駅15:49発の列車で、パリまでノンストップでした。
終点のモンパルナス駅には16時過ぎに到着。もう少し早く帰ってこれればオランジュリーを見に行こうかと思っていましたが、どうやらそこまでの時間は無さそうです。
ホテルに戻って1時間弱休憩し、駅前のバス乗り場から95番系統のバスに乗りました。
時刻は17時。これからパリの中心部へと向かいます。

今日の夜はムーラン・ルージュでフレンチ・カンカンの鑑賞。
ムーラン・ルージュには日本語のホームページもあり、予約もできるようになっています。

ムーラン・ルージュ日本語ホームページ

しかしムーラン・ルージュのあるモンマルトル地区は夜の治安があまり良くありません。
疲れていますし、ホテルへの送迎もあるマイバスの現地ツアーを予約しました。

ディナーつきが19時から、ディナーなしが21時からで、終わりは23時ごろになります。23時開演のコースもありますが、深夜1時終了だですから翌日に差し支えます。
せっかくなのでディナーつきのコースにしました。料金は190ユーロで、実は自力で頼んでもお値段がほどんど変わりません。食事のレベルが落ちるのかもしれませんが、日本語アシスタントつきで往復の送迎があるのですからかなりお得ではないでしょうか。

ムーランルージュ・ディナーショーナイトツアー(ディナー、ドリンク付)

なお、2016年4月1日からマイバスのツアーはオペラ座前解散となり、ホテルまで送ってくれなくなるようです。
みゅう(ミキ・ツーリストのツアーならホテルまで送ってくれるので、こちらを検討されることをお勧めします。

ムーラン・ルージュ ディナーショー<復路送迎付(パリ20区内)/日本語アシスタント> by [みゅう]

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バスで向かったのはオペラ座地区。ムーラン・ルージュへのツアーの出発場所であるマイバスのオフィスがあるのです。
モンパルナス駅からバスに乗り、セーヌ川を渡りルーブル美術館の先で下車。モンパルナス駅から所要30分。時刻は17:30です。
18:15の集合時間まではあと45分ほど時間があるので街中をぶらぶらと歩きました。

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ヴァンドーム広場。記念柱は工事中でした。

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紳士服の店。おしゃれなネクタイが印象に残りました。残念ながら日曜日なのでお休みです。

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オペラ座。2012年にポルトガルを旅した後、夜行列車とTGVを乗り継いでパリにやってきて以来です。

しばらく散策した後は18時分にツアーの出発場所であるマイバスのオフィスに到着。
マイバスはJTBの子会社で、ヨーロッパ各国で日本人向けオプショナルツアーを催行しています。オフィスにいるのも日本人で、安心感があります。
ツアーの参加者は8名ほど。若いカップルや女の子数名、おっさん数名と私です。

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観光バスに乗って18時45分にムーランルージュに到着。すごい人です。写真を撮る暇も無く中へと案内されました。
ディナーつきで予約すると前方の席になるようで、私の席は舞台のまん前でした。客席は狭く、机がぎっしりと並べられて身動きがとれません。私はおっさん2人と相席になりました。2人とも定年後の悠々自適で、パリへは奥さんを置いて旅行で来たそうです。
7時から始まったのは男女の歌手による歌謡ショー。各国の歌を歌います。日本の歌は夏川りみの「なだそうそう」でした。
ディナーは野菜とメインの肉料理、そしてデザート。正直味はそれほどでもありません。デザートは美味しかったです。
相席のおっさんとシャンパンのボトルを開けながらダンスショーの開始を待ちました。

21時からはいよいよダンスショー。スタイルの良い男女のダンサーが舞台上を踊ります。皆背が高いです。175センチ以上はあるでしょうか。トップレスですが巨乳はおらず、バランスの良い体型です。パンツはTバックのような網タイツで、足の長さが強調されていました。
「あんまりエロくないですね。おっぱい丸見えなのに」
「スタイルが良すぎるし、健康的だよね」

おっさんとそんな話をしながらショーを鑑賞しました。
メインのショーの間にちょっとした芸も入ります。
男女2人による曲芸や、男3人のバイオレンスなショー。水槽内で大蛇と戯れるショーもありました。
おっさんによる腹話術のショーでは客4人を舞台に上げて、腹話術で声を当てるというものです。舞台に上がった中国人にどこから来たのか聞いていましたが、その中国人は答えられず、すると腹話術のおっさんが「メイドインチャイナ」と声を当て、観客が爆笑していました。

ショー自体はとても迫力がありました。最前列なのでダンサーの汗が飛んできそうな距離です。
半裸とはいえ健康的でエロくありませんので、女性でも楽しめる内容だと思いました。
残念ながらショーは撮影禁止。ただ公式の動画がありますので紹介しましょう。



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23時前にショーが終了。エントランスは帰る人と23時からのショーを見る人たちで混雑しています。トイレを済ませて急いで外に出て、建物の写真を撮ってバスに乗り込みました。
無事ホテルの前まで送ってもらい、24時前に就寝。

明日はルーブル美術館とモネの睡蓮で有名なオランジュリー美術館、そしてコンシェルジュリーとサクレクール聖堂を見学し、夜の飛行機で日本に帰国します。

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