3月13日のオープン戦終了後にQVCマリンフィールド内で応援団が決起集会を開催。
壇上では新応援団長の高橋氏が2009年まで使用されていた旧応援歌の一部を復活させると宣言しました。
今年復活したのは以下の応援歌です。
1.サブロー応援歌 (2008年までのもの)
2.福浦応援歌
3.レイジーボーン(ヒット時のテーマ)
4.燃えろ千葉ロッテ
5.スキンヘッドランニング(チャンステーマ)
6.エリーゼのために(得点時のテーマ)
2009年に何が起きたのか。
このブログをお読みの方ならほとんどの方がご存知でしょう。
私設の応援団体であるMVPと当時の応援団が結託して大騒動を起こし、事実上のマリン追放となったのです。
マリーンズ外野応援団が死んだ日
翌2010年。今までの応援団が全員いなくなり、不安におびえていたファンの前に現れたのは2004年までマリーンズ応援団のコールリーダーを務めていたジントシオ氏でした。
ジントシオ氏率いる新応援団はほぼすべての応援歌を刷新。チームも勢いに乗り3位から日本一を達成しました。
ジントシオ氏は2015年に応援団を引退しましたが、2010年に崩壊しかけた外野応援を立て直してくれた功労者であり、私としてはジントシオ氏に対して感謝の言葉しかありません。
いや、私だけでなく、2010年のマリーンズファンは誰もがジントシオ氏に感謝していたはず。日本シリーズ終了後にジントシオ氏をファンたちが胴上げしたことからもそれがわかります。

今回の旧応援歌の復活はジントシオ氏の引退と無関係ではありません。
復活した応援歌はすべてジントシオ氏がコールリーダーをしていた2004年までに作られたものです。
今まで復活できなかったのは旧応援団やMVPからの圧力があったからでしょう。
ジントシオ氏はMVPとの関わりがあったわけですし、圧力を完全に跳ね除けるのは困難ではなかったかと思われます。
かつてジントシオ氏は「応援団が一人前になるには5年かかる」と言っていたように思います。
新応援団の発足から6年。新しい応援団が一人前となり、ジントシオ氏からバトンを受け取りました。
旧応援団やMVPとのしがらみがない、今の若い応援団だからこそ旧応援歌の復活ができたのです。
旧応援歌の復活を求める声があったのは分かっていたでしょうが、それには時間が必要でした。
新応援団長の高橋氏は2009年まで使用された応援歌の復活させた理由として、「これまで2009年以前と今のマリーンズの歴史がつながっていないと感じていました。問題はありましたが良いところは引き継いでマリーンズの歴史をつなげたいと思います」という趣旨の説明を行っています。
大多数のファンは今回の復活を歓迎しているようですし、応援歌自体に罪はありませんから良いことだと思います。
しかし、事件が起こりました。
2009年までマリーンズの応援団だったメンバーの一部が今回の旧応援歌復活に不満を抱き、現在の応援団に対して恫喝しようとしているのです。

要約すると、彼らは「2009年までの応援歌は2009年まで存在した外野応援団が権利を持っているので勝手に使うな」と主張したいようです。
特に関西で2009年まで応援団に所属していたzonoことM氏は「しめあげに行くぞ!」と発言。現応援団に対し身体的に危害を加えると予告しており、刑法上の脅迫に当たるだけでなく、大変危険な状況となっています。
彼らには、昨今の流行語であるこの言葉をささげたい。
「黙れ小童!」
彼ら旧応援団メンバーの主張は穴だらけで世間には通用しません。
なぜ穴だらけなのか。
まずは応援歌についての著作権がどのようになっているのかを考える必要があります。
応援歌の権利は誰のものなのでしょうか。
応援団?
歌詞を考えた人?
いいえ。
応援歌の著作権は原作の作曲者にあります。
ならば応援歌を演奏するたびに応援団は原曲の作者に著作権料を払うのでしょうか?
これも答えはNoです。
著作権法第38条1項の規定には『営利を目的としない上演等』であれば自由に演奏してよいとあります。
具体的には以下の要件を満たすものであれば自由利用が認められています。
(1) 営利を目的としない
(2) 聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもってするかを問わず、著作物の提供又は提示に付き受ける対価)を受けない
(3) 実演家に報酬が支払われない
高校野球の応援が著作権法に触れず、著作権料も発生しないのはこのためです。
そして同じことがプロ野球の応援にも言えます。プロ野球の応援も非営利であれば自由利用が可能です。同一性保持権の問題がありますが、これも主張できるのは原曲の作者だけであり、応援団が主張することはできません。
ただし、これは営利を目的としないのが第一条件であり、応援歌をCD化して販売する場合は原作者の許諾が必要です。
サッカーのアルビレックス新潟が「アイシテルニイガタ」という応援歌をCD化しようとしたものの、原作者である奥田民生が「サンフレッチェ広島の敵に曲を提供することはできない」と許諾を拒否した話は有名ですね。このため「アイシテルニイガタ」はサポーターズCDには収録されていませんが、スタジアムで歌うこと自体はできていますので、奥田民生も応援歌としての使用には反対していないことがわかります。
つまり、今回復活した旧応援歌についての著作権は原曲の作者にあります。
歌詞をつけて編曲したジントシオ氏にも、旧応援団にもありません。
特に得点時のテーマである「エリーゼのために」の原曲の作者はベートーヴェンであり、死後50年以上経過しているため著作権そのものが消滅しています。
したがって、「復活させた応援歌をジントシオが作ったのは旧外野応援団時代なので、応援歌の権利は旧外野応援団にある」という彼らの主張は根拠が無く、誤りです。
そもそも応援歌の権利を主張するのであれば千葉ロッテマリーンズ応援団だけでなく、旧応援歌を使って高校野球の応援をする全国各地の高校にも主張すべきでしょう。
それをしないということは、現応援団に対する私怨でしかないということになります。
また、今回恫喝を行った旧応援団のメンバーは「2010年に旧応援歌を使わない旨ジントシオ氏と話をつけた」と主張しているようですが、これも怪しいようです。
シーズン開幕に向けて盛り上がろうという時期にこの騒ぎ。困ったものですね。
高橋新応援団長をはじめとする新応援団の皆様には毅然とした対応をしてほしいです。
彼らの主張は根拠が無く、単なる言いがかりです。
多くの一般ファンは今の応援団を支持しています。
だいたい旧応援団は2009年オフにNPBから応援許可を剥奪されたのですよ。
つまり応援団ですらありません。単なる個人の集まりです。
今回の決起集会は球場内が使用され大型ビジョンで歌詞を紹介しています。
つまりスキンヘッド・ランニングなど旧応援歌の復活は球団公認。
新応援団に対して恫喝を行ったメンバーの相手は応援団ではなく千葉ロッテマリーンズ球団になります。
彼らはロッテを世界で何番目の企業だと思っているのでしょう。
個人が大企業を相手に戦う恐ろしさを分かっていないのかもしれませんね。
彼ら旧応援団のメンバーが新応援団と話し合いの機会を持つとしても、それは球団職員立ち合いの元、球団マターで行われることになるでしょう。
そして今回のツイートの文面が威圧的かつ恫喝を含む文言である以上、一企業であるロッテ球団が刑事及び民事両面で法的な対応を検討することになるでしょう。
大変なことになりますよ。
ただでさえ球界全体がコンプライアンスに敏感になっているこの時期に、馬鹿なことをしたものです。
旧応援団のメンバーにも言いたいことがあるのでしょう。法廷の場でしっかり主張すればいいと思います。
いずれにせよ、一般ファンがやることは一つ。
シーズン開幕に向け、チームを盛り上げ、新応援団を中心に団結していくことです。
皆で今の応援団を守りましょう。
そしてマリーンズを、皆で楽しく、そしてガンガン応援していきましょう。
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壇上では新応援団長の高橋氏が2009年まで使用されていた旧応援歌の一部を復活させると宣言しました。
今年復活したのは以下の応援歌です。
1.サブロー応援歌 (2008年までのもの)
2.福浦応援歌
3.レイジーボーン(ヒット時のテーマ)
4.燃えろ千葉ロッテ
5.スキンヘッドランニング(チャンステーマ)
6.エリーゼのために(得点時のテーマ)
2009年に何が起きたのか。
このブログをお読みの方ならほとんどの方がご存知でしょう。
私設の応援団体であるMVPと当時の応援団が結託して大騒動を起こし、事実上のマリン追放となったのです。
マリーンズ外野応援団が死んだ日
翌2010年。今までの応援団が全員いなくなり、不安におびえていたファンの前に現れたのは2004年までマリーンズ応援団のコールリーダーを務めていたジントシオ氏でした。
ジントシオ氏率いる新応援団はほぼすべての応援歌を刷新。チームも勢いに乗り3位から日本一を達成しました。
ジントシオ氏は2015年に応援団を引退しましたが、2010年に崩壊しかけた外野応援を立て直してくれた功労者であり、私としてはジントシオ氏に対して感謝の言葉しかありません。
いや、私だけでなく、2010年のマリーンズファンは誰もがジントシオ氏に感謝していたはず。日本シリーズ終了後にジントシオ氏をファンたちが胴上げしたことからもそれがわかります。

今回の旧応援歌の復活はジントシオ氏の引退と無関係ではありません。
復活した応援歌はすべてジントシオ氏がコールリーダーをしていた2004年までに作られたものです。
今まで復活できなかったのは旧応援団やMVPからの圧力があったからでしょう。
ジントシオ氏はMVPとの関わりがあったわけですし、圧力を完全に跳ね除けるのは困難ではなかったかと思われます。
かつてジントシオ氏は「応援団が一人前になるには5年かかる」と言っていたように思います。
新応援団の発足から6年。新しい応援団が一人前となり、ジントシオ氏からバトンを受け取りました。
旧応援団やMVPとのしがらみがない、今の若い応援団だからこそ旧応援歌の復活ができたのです。
旧応援歌の復活を求める声があったのは分かっていたでしょうが、それには時間が必要でした。
新応援団長の高橋氏は2009年まで使用された応援歌の復活させた理由として、「これまで2009年以前と今のマリーンズの歴史がつながっていないと感じていました。問題はありましたが良いところは引き継いでマリーンズの歴史をつなげたいと思います」という趣旨の説明を行っています。
大多数のファンは今回の復活を歓迎しているようですし、応援歌自体に罪はありませんから良いことだと思います。
しかし、事件が起こりました。
2009年までマリーンズの応援団だったメンバーの一部が今回の旧応援歌復活に不満を抱き、現在の応援団に対して恫喝しようとしているのです。
おい!ロッテ応援団よ!復活させた応援歌をジントシオが作ったのは外野応援団時代やから外野応援団に権利あるんやぞ!
— zono (@zono_0510) 2016年3月13日
勝手な事するなら代表で話に行ったるから話しよか!
俺達は辞めたんやからいちいち思い出さすな!
賛否両論あるかも知れへんけど勝手に拡散どうぞ!

千葉ロッテマリーンズ応援団の君達さ、2009年までの応援を今更復活させて何がしたいの?
— ryo (@ryo10_dayo) 2016年3月13日
ジンとは2010年に話がついてるからこれから使っていくようなら話し合いしようか?
使おうとしてる応援歌はジンとお前たちの物じゃないからな!
千葉ロッテマリーンズ外野応援団の物だから
千葉ロッテマリーンズ応援団よ!
— Seigo (@Seigo_77) 2016年3月13日
うちらが作りあげてきた応援を、我が物顔で勝手に使って盛り上がってそれで満足なん?
この件は話ついとろーもん!
そんなんなんも考えんでから応援団やっとんかい!
人様の前に立つんなら行動する前によく考えれ!
要約すると、彼らは「2009年までの応援歌は2009年まで存在した外野応援団が権利を持っているので勝手に使うな」と主張したいようです。
特に関西で2009年まで応援団に所属していたzonoことM氏は「しめあげに行くぞ!」と発言。現応援団に対し身体的に危害を加えると予告しており、刑法上の脅迫に当たるだけでなく、大変危険な状況となっています。
彼らには、昨今の流行語であるこの言葉をささげたい。
「黙れ小童!」
彼ら旧応援団メンバーの主張は穴だらけで世間には通用しません。
なぜ穴だらけなのか。
まずは応援歌についての著作権がどのようになっているのかを考える必要があります。
応援歌の権利は誰のものなのでしょうか。
応援団?
歌詞を考えた人?
いいえ。
応援歌の著作権は原作の作曲者にあります。
ならば応援歌を演奏するたびに応援団は原曲の作者に著作権料を払うのでしょうか?
これも答えはNoです。
著作権法第38条1項の規定には『営利を目的としない上演等』であれば自由に演奏してよいとあります。
具体的には以下の要件を満たすものであれば自由利用が認められています。
(1) 営利を目的としない
(2) 聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもってするかを問わず、著作物の提供又は提示に付き受ける対価)を受けない
(3) 実演家に報酬が支払われない
高校野球の応援が著作権法に触れず、著作権料も発生しないのはこのためです。
そして同じことがプロ野球の応援にも言えます。プロ野球の応援も非営利であれば自由利用が可能です。同一性保持権の問題がありますが、これも主張できるのは原曲の作者だけであり、応援団が主張することはできません。
ただし、これは営利を目的としないのが第一条件であり、応援歌をCD化して販売する場合は原作者の許諾が必要です。
サッカーのアルビレックス新潟が「アイシテルニイガタ」という応援歌をCD化しようとしたものの、原作者である奥田民生が「サンフレッチェ広島の敵に曲を提供することはできない」と許諾を拒否した話は有名ですね。このため「アイシテルニイガタ」はサポーターズCDには収録されていませんが、スタジアムで歌うこと自体はできていますので、奥田民生も応援歌としての使用には反対していないことがわかります。
つまり、今回復活した旧応援歌についての著作権は原曲の作者にあります。
歌詞をつけて編曲したジントシオ氏にも、旧応援団にもありません。
特に得点時のテーマである「エリーゼのために」の原曲の作者はベートーヴェンであり、死後50年以上経過しているため著作権そのものが消滅しています。
したがって、「復活させた応援歌をジントシオが作ったのは旧外野応援団時代なので、応援歌の権利は旧外野応援団にある」という彼らの主張は根拠が無く、誤りです。
そもそも応援歌の権利を主張するのであれば千葉ロッテマリーンズ応援団だけでなく、旧応援歌を使って高校野球の応援をする全国各地の高校にも主張すべきでしょう。
それをしないということは、現応援団に対する私怨でしかないということになります。
また、今回恫喝を行った旧応援団のメンバーは「2010年に旧応援歌を使わない旨ジントシオ氏と話をつけた」と主張しているようですが、これも怪しいようです。
シーズン開幕に向けて盛り上がろうという時期にこの騒ぎ。困ったものですね。
高橋新応援団長をはじめとする新応援団の皆様には毅然とした対応をしてほしいです。
彼らの主張は根拠が無く、単なる言いがかりです。
多くの一般ファンは今の応援団を支持しています。
だいたい旧応援団は2009年オフにNPBから応援許可を剥奪されたのですよ。
つまり応援団ですらありません。単なる個人の集まりです。
今回の決起集会は球場内が使用され大型ビジョンで歌詞を紹介しています。
つまりスキンヘッド・ランニングなど旧応援歌の復活は球団公認。
新応援団に対して恫喝を行ったメンバーの相手は応援団ではなく千葉ロッテマリーンズ球団になります。
彼らはロッテを世界で何番目の企業だと思っているのでしょう。
個人が大企業を相手に戦う恐ろしさを分かっていないのかもしれませんね。
彼ら旧応援団のメンバーが新応援団と話し合いの機会を持つとしても、それは球団職員立ち合いの元、球団マターで行われることになるでしょう。
そして今回のツイートの文面が威圧的かつ恫喝を含む文言である以上、一企業であるロッテ球団が刑事及び民事両面で法的な対応を検討することになるでしょう。
大変なことになりますよ。
ただでさえ球界全体がコンプライアンスに敏感になっているこの時期に、馬鹿なことをしたものです。
旧応援団のメンバーにも言いたいことがあるのでしょう。法廷の場でしっかり主張すればいいと思います。
いずれにせよ、一般ファンがやることは一つ。
シーズン開幕に向け、チームを盛り上げ、新応援団を中心に団結していくことです。
皆で今の応援団を守りましょう。
そしてマリーンズを、皆で楽しく、そしてガンガン応援していきましょう。
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慣れ親しんだ応援歌の復活、特に福浦の応援歌の復活は小躍りしてしまうほど嬉しく思っています。福浦の現役生活がどれほど続くのか分からない中、またあの応援歌を聞くことができるというのは素直に嬉しいです。
しかし、千葉ロッテマリーンズのファンを象徴する応援歌だったはずの「俺達の誇り」が復活しないことに疑問を覚えます。
現時点で使われている俺達の誇りがジェフユナイテッド千葉から譲り受けたものであることに遠慮しているのかな、と思いつつ、「俺達の誇り」の重要性を考えると今回のラインナップに加わっていて然るべきではないかと思うのです。
私は応援歌の歴史に詳しいわけではないので、「俺達の誇り」がジントシオ氏が作った応援歌かどうかわかりませんので、見当違いな意見になっているかもしれません。
私は「俺達の誇り」の復活を待っています。過去と現在を繋ぐのに最も相応しい応援歌です。