QVCジャパンがマリンスタジアムのネーミングライツを契約期間の途中解除を発表した問題ですが、このほど同社が千葉市側への違約金の支払いについて合意したということです。

違約金3億3千万円 QVCが支払い合意 マリン命名権解除 (千葉日報)

 QVCマリンフィールド(千葉マリンスタジアム)の命名権を持つ「QVCジャパン」(千葉市美浜区ひび野2)が契約の途中解除を申し入れた問題で、市は27日、同社が3億3千万円の違約金を支払うことで、千葉ロッテマリーンズを含めた3者で契約解除に合意したと発表した。解除は12月1日付。市は、球場名称変更に伴う道路標識などの表示変更にかかった初期経費も別途請求する方針を示していたが、見送った。

 同社は、球場所有者の市と指定管理者の千葉ロッテにそれぞれ毎年1億3750万円、計2億7500万円を支払う契約で、2011年3月1日から20年11月30日までの命名権を取得した。しかし今年6月、「当初の目標を達成した」として契約解除を申し入れ、途中解除に関する違約金などの具体的な契約条項がないため、8月から3者で本格的に協議していた。

 3億3千万円は今後4年間で支払われるはずだった11億円の3割。市と球団に1億6500万円ずつ支払われる。市公園管理課は、次のスポンサーとも年間2億円以上の契約となると見込み、「仮に20年まで年間2億円の契約でも、同社が契約を継続した時と比べて収入は3億円減で済む。違約金が3億円以上取れれば、市も球団も損失にならない」と説明している。

 一方で、初期経費約1千万円の請求については他市の事例を参考に「通常よりも高い違約金を取ったので、実費までは請求しづらい」(同課)として見送った。

 市は開会中の市議会定例会に契約解除に関する議案を追加提出する。可決され次第、速やかに次のスポンサー企業を公募する。同課によると、すでに5社ほどから関心を寄せる連絡が来ているという。違約金条項については「途中解除してもいいという印象を与える」として設定しない方針。

 球場に設置されているQVCに関する看板の撤去や人工芝の原状回復にかかる費用約1500万円は市の負担だが、市は新スポンサーに費用負担を求める。

 熊谷俊人市長は「千葉マリンスタジアムの魅力アップのために、QVCジャパンが貢献してくれたことは大きかったと評価しているため申し出に応じた」とコメントを出した。

 同社の担当者は「違約金は2〜3割が妥当なラインだと考えていた。途中で契約を解除する立場なので、市の提案を受け入れた」と話した。

 千葉ロッテの山室晋也球団社長は「契約が解除されるということは大変残念なことではあります。今後は新規ネーミングライツスポンサーを募集し、なるべく早く新たな契約を締結できればと考えております」とコメントした。




命名権解除問題についてはこちらをご覧ください。

QVCジャパンが千葉マリンスタジアムの命名権契約の解除を要求

貴重な大型契約が破棄されたのは残念ですが、市長の言葉を信じるなら来年以降は別の会社と新たに命名権の契約を結ぶことになりますね。どんな会社が勝ってくれるのでしょうか。

球団に入る違約金の1億6500万円は涌井やデスパイネの年俸アップ分に消えそうです。



にほんブログ村 千葉ロッテマリーンズ
  
プロ野球・人気blogランキング