マリーンズ 1 - 4 ホークス
ニッカン式スコア
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福岡でのCSファーストステージ第2戦。
初戦を落としたマリーンズは今日勝たないとチーム史上初のCSファーストステージ敗退が決まります。
勝って希望をつなげるのか。先発はマリーンズが石川、ホークスがバンデンハークです。

1回表。
清田が初球を打って先頭打者ホームラン。昨日と同じような幕開けとなりました。
その後加藤がツーベースヒットを放ち、角中四球で無死1,2塁となるのですが、デスパイネが痛恨のショートゴロゲッツー。
今日はこのデスパイネのゲッツーが痛かったですね。マリーンズがつかみかけた流れを手放してしまいました。

一方ヤフオクドームで2試合登板し10失点防御率8.18の石川ですが、1回裏は三者凡退、安定したピッチングでした。

2回表。
ナバーロがライトにヒットを放つも、鈴木大地が送りバントを失敗。打ち上げてしまいランナーを送れません。
鈴木大地の送りバント失敗も悪い流れを呼び込む原因の一つになってしまいました。
田村、中村もあっさり凡退。点を取れそうだったのは序盤だけでしたね。3回以降のバンデンハークは付け入るスキがありませんでした。

2回裏。
1死から長谷川にヒットを打たれ、松田空振り三振で2死1塁。
明石に四球を与えますが、今宮をファーストフライに抑えてチェンジとなります。

3回表。
清田、加藤が連続三振。角中がヒットを放つも、デスパイネは見逃し三振でチェンジ。
デスパイネがだめです。

3回裏。
1死から中村晃を歩かせるも、本多ライトフライ、柳田三振でチェンジ。

4回表。
福浦三振、ナバーロ三振、鈴木センターフライ。手も足も出ません。

4回裏。
1死から長谷川を歩かせ、松田サードゴロで2死2塁。
ここで明石にレフト前にタイムリーヒットを打たれてしまいます。これで1−1。同点とされました。
明石のレフト前でまずい守備が2つありましたね。
1つは角中の返球。捕球した時点でランナーは3塁を回っていましたから投げても間に合いません。2塁かカットマンに返すべきでした。
それと角中の返球がホーム上でランナーの頭に当たり後ろに逸れていったのですが、キャッチャーの後ろにカバーが誰もいませんでした。本来ならピッチャーの石川がカバーに入るべきなのですが、石川はマウンドで棒立ち。これはいけません。
幸い今宮がライトフライに倒れてチェンジになったものの、野球の基本をおろそかにしていては勝てません。

5回表。
田村ショートゴロ。10月の月間打率4割の中村がようやく力を発揮してヒットを放ちますが、清田ライトフライ、加藤センターフライでチェンジ。
昨日もそうでしたが、清田は先頭打者ホームラン以外の打席の内容は悪すぎます。

5回裏。
先頭高谷にセンターへのツーベースを打たれ、中村晃が送りバントで1死3塁。
ここで本多にライトへのタイムリーヒットを打たれ1−2。ついに逆転されました。
ですが石川はここで踏ん張りを見せ、柳田ショートゴロ、内川レフトフライでチェンジ。最少失点でしのいでいます。

6回表。
2アウトから福浦が死球を食らい、ナバーロ四球で2死1,2塁。チャンスでしたが鈴木大地がファーストゴロに倒れてチェンジ。鈴木大地が全く良くありません。

6回裏。
1死から松田にレフトへのツーベースヒットを打たれ、明石に四球を与えたところで石川は交代。2番手に大谷が出てきます。
大谷は今宮にヒットを打たれ1死満塁のピンチを招きましたが、続く高谷をピッチャーゴロゲッツーに仕留めてチェンジ。
最高の形でピンチを脱しました。

7回表。
ホークスのピッチャーが岩嵜に代わりました。
しかし田村、中村、清田があっさり凡退してチェンジ。得点の気配がありません。

7回裏。
マリーンズのピッチャーは松永。
中村晃、本多、柳田を三者凡退。今日の松永は良かったです。

8回表。
ホークスのピッチャーはスアレス。
加藤、角中、デスパイネがあっさり凡退しこの回も三者凡退です。

8回裏。
ピッチャーは南。
先頭の内川にヒットを打たれ、福田が送りバントで1死2塁。
松田は1塁が空いているので敬遠します。しかし短期決戦での敬遠はランナーが溜まるためピッチャーにとってプレッシャーとなることが良くあるのです。
南は続く明石にも四球を与え、満塁としたところでマウンドを降りました。

マリーンズの5番手は西野。
さすがにこの場面を抑えるのは酷です。今宮にレフトへの2点タイムリーヒットを打たれて1−4。
点差が広がってしまいました。
その後は細川スリーバント失敗、中村晃セカンドライナーでチェンジ。最終回を迎えます。

9回表。マウンド上にはサファテ。
最終回で3点ビハインドですが、勝負はまだわかりません。
2005年のプレーオフ3戦目。我らがマリーンズは最終回4点リードで守護神小林雅英をマウンドに上げました。
誰もが勝利を確信していたのに、まさかのコバマサ大乱調で同点、そして延長サヨナラ負け。

野球は最後まで何が起こるかわかりません。
勝負はまだ終わっていないのです。しかしマリーンズベンチはお通夜のように暗く、誰も声を出していないように見えました。
細谷は空振り三振、ナバーロも空振り三振。そして鈴木大地も空振り三振。最後細川がボールをこぼしたのですが、鈴木大地は天を仰いで打席から動こうとしませんでした。

1−4で試合終了。マリーンズのファーストステージ不敗神話が途切れ、セカンドステージ進出はなりませんでした。

情けない。
確かにチームの戦力の差は大いにあります。
ですが今日の負けはそれだけが理由ではありません。
最後まで勝利をあきらめず、全力で戦ったか?
打線をつなぎ、全員で点を取ろうという意識はあったか?
野球に対して真摯であったか?

一つ一つのプレーに対して真摯でなければ、勝利の女神は微笑みません。
4回裏のタイムリーのシーンでホームのカバーに入らなかった石川。
そして9回表、三振した後キャッチャーがボールをこぼしたのに1塁へ走らなかった鈴木大地。
どちらも野球の基本です。
鈴木大地よ、なぜ走らない。
キャッチャーの細川が1塁に悪送球したかもしれません。
振り逃げが成立すれば、次のバッターにつながったのです。
勝利への可能性が0.1%でもあるのなら、それに向かって全力を尽くすべきはないのでしょうか。

思い起こせば2005年のプレーオフ最終戦。
代打初芝神のゴッドヒットはなぜ生まれたのか。
それは、明らかなサードゴロであったにもかかわらず、初芝神があきらめずに1塁へ全力疾走したからです。
全力疾走したからこそバティスタと川崎が交錯し、1塁への悪送球を招いたのです。

鈴木大地に求められるのはそういう姿勢です。
キャプテンなんですから。
チームの中堅として、ほかの若手の手本になり、プロ野球選手としてあるべき姿を示さなければならないのです。
ファンも選手も見ています。背中で語れる選手にならなければいけないんですよ。

歯がゆいですね。
チームとしての課題、足りないもの。
それらがすべて出た敗戦でした。
チーム力の底上げ、適切な補強。
長い道のりですが、地道に頑張っていくしかありません。

さて、マリーンズの2016年のシーズンが終わりました。
ファンの皆様、大変お疲れ様でございました。

色々なことがありましたね。悪いことが多かったような気もしますが、チームは2年連続のAクラス。
なんと31年ぶりの快挙です。万年Bクラスだった昔を思えば夢のような話ではありませんか。
来シーズンはもう始まっています。
3位狙いではなく優勝を目指して球団も選手も一丸となって取り組んでほしいです。




ロッテ伊東監督、2連敗で幕「力の差出たシリーズ」(ニッカン)

 ロッテは2連敗でファーストステージを敗退した。

 1回、清田が2試合連続となる先頭打者本塁打で先制。だが、2回以降は追加点を奪えなかった。

 先発石川は1回以外は毎回走者を抱えた。4回に明石に左前に同点打、5回には本多に勝ち越しを許す右前適時打を打たれた。6回途中で降板した。8回には救援陣が2点を追加され、試合を決められた。

 今季の全試合の指揮を終えた伊東勤監督(54)は「今日で今年は終わり。1年間、応援してくださった、千葉だけでなく全国のロッテファンに感謝したい。ここまで戦って来られたのも、他の5球団があったから。それらのチームにも感謝の気持ちを持ちたい」と切り出した。

 CSは1勝も出来なかった。「選手は全員、ねちっこくやってくれた。負けたからどうこうははない。レギュラーシーズンの力の差が出たシリーズだった」と振り返った。



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