伊東監督の去就が決まらない中、3名のコーチが退団することが分かりました。

ロッテ立花義家、吉鶴憲治両コーチが退団 (ニッカン)

ロッテは12日、立花義家打撃コーチ(57)と吉鶴憲治バッテリーコーチ(45)の2人が退団することが決まったと発表した。

 立花コーチはCSファーストステージ敗退後、自ら辞意を申し入れた。この日、千葉市内の球団事務所を訪れ、あいさつ。「4年間、全うしました。良い思い出もできました」と話した。

 吉鶴コーチは球団事務所で来季契約を更新しないことを通知された。「しょうがないです。(伊東)監督がやりたいことを教えられなかった。優勝できなかった責任がある。若手を育てられなかったことは心残りですが、いつかまたユニホームを着るという気持ちは忘れずに、陰ながら応援します」と話した。

 今後については、両コーチとも未定。



ロッテ小谷コーチが今季限りで退団 球団に申し入れ (ニッカン)

ロッテ小谷正勝2軍投手コーチ(71)が、今季限りでの退団をチームに申し入れたことが11日、分かった。投手の育成、技術指導に定評のある同コーチは13年から同職を務めている。プロ意識が非常に強く、1軍に送り込めなかった即戦力の投手や伸びしろのある好素材を育て上げられなかったことに対して、けじめをつけたい気持ちが強いという。

 4年間の任期中に残した財産は計り知れない。個性や長所を伸ばす指導に徹し、今季は先発で7勝を挙げた二木、勝ちゲームの終盤を担うまでに成長した南らを1軍に送り出した。調子を崩してファーム落ちした主力投手のメカニック指導も担当。唐川とは二人三脚でフォームを洗い直し、球威を大幅アップさせて先発ローテに戻した。

 1、2軍の関係なくロッテ投手陣を把握し、安定してAクラスを確保できるよう力を底上げした。一方で、ソフトバンク、日本ハムに対抗し、上回るだけの投手層を築けなかったことへの反省も大きく、自ら退団する意思を固めた。CSはファーストステージで敗退。来季へ向けて巻き返しを図るチームにとっては大きな痛手となる。

 ◆小谷正勝(こたに・ただかつ)1945年(昭20)4月8日、兵庫県生まれ。明石高から国学院大を経て、67年ドラフト1位で大洋入団。通算285試合24勝27敗6セーブ、防御率3・07。79年に大洋でコーチとなり、ヤクルト、巨人、ロッテに移籍。三浦(DeNA)石川(ヤクルト)内海(巨人)と現役勝利数1、2、4位を指導した。右投げ右打ち。


立花コーチは貧打の責任を取った形。頭を使わない早打ち打線を作り上げてしまったのは立花コーチなのですからやむなしでしょう。嘘か本当か、立花コーチが円陣を組むと特に早打ちになると言われました。
狙い球を絞り、相手チームが嫌がるバッティングを教えられるコーチを招聘してほしいのです。
ただ、立花コーチは伊東監督の恩人で、伊東監督が頭を下げて打撃コーチに就任してもらったという経緯があります。伊東監督の残留に影響が出ないといいですね。


吉鶴コーチは選手としての実績があまりないものの、引退後の2003年から長らくマリーンズで1軍や2軍のバッテリーコーチを務めてきた功労者です。田村以外の捕手が伸び悩んでおり、新しいコーチを探すことになったのでしょうか。

実績がある小谷コーチの退団は痛手。年齢面もありますが、親会社がアレだから逃げられたのでしょうか。


問題は後任のコーチです。

ロッテ 来季バッテリーコーチに田口氏就任へ 捕手底上げ (スポニチ)

ロッテの来季バッテリーコーチに今季、西武でバッテリーコーチを務めた田口昌徳氏(46)が就任することが12日、濃厚となった。球団はこの日、吉鶴憲治バッテリーコーチ(45)と来季の契約を結ばないことを発表。後任として田口氏を選んだ。

 田口氏は駒大から92年ドラフト4位で日本ハムに入団し、05年にソフトバンクで引退。09年から2年間はソフトバンク、昨季は楽天でコーチを務めた。明るい人柄で指導力にも定評がある田口氏は今季、3年目の森を捕手として再生させたが、自ら退団を申し入れた。ロッテの捕手は4年目の田村が130試合に出場して頭角を現したが、さらなる底上げを狙う。

 また、球団は13年に就任した立花義家打撃コーチ(57)から退団の申し入れがあり、了承したと発表。小谷正勝2軍投手コーチ(71)は、この日までに球団に退団の意向を伝えた。


茨城県立藤代紫水高校出身で、日ハムやソフトバンクでキャッチャーを務めた田口が後任にバッテリーコーチとのこと。
明るい性格でベンチの盛り上げ役としては適任でしょう。ただ、肝心のバッテリーコーチとしての腕はどうなのでしょうか。
2009年と2010年はソフトバンクの2軍バッテリーコーチ。2015年は楽天のバッテリーコーチ、2016年は西武のバッテリーコーチを務めています。
楽天と西武という、ピッチャーが弱いチームのバッテリーコーチを1年で退団しているのが気になります。


さらに問題なのは打撃コーチ。内部昇格の場合、あの人になるかもしれません。
ロッテコーチ陣再編に着手 貧打テコ入れ課題 (ニッカン)

ロッテがコーチ陣再編に着手した。

 12日、立花義家打撃コーチ(57)と吉鶴憲治バッテリーコーチ(45)の退団を発表。立花コーチは自ら辞意を申し入れていた。後任について、林球団本部長は「これから」と話すにとどめた。伊東監督は続投要請を保留しているが、受諾濃厚。来季人事を進めていく。球団関係者によると、打撃コーチは内部の配置転換も検討。その場合、指導歴が長い山下徳人2軍監督(51)の1軍コーチ就任が有力とみられる。1軍の若手は2軍時代に直接指導を受けており、スムーズに新体制に移行できる。


山下はダメでしょう。
山下は1999年は山本功児政権下のロッテで1軍打撃コーチ補佐、2000年は2軍打撃コーチ、2001年は1軍打撃コーチ、2002年は2軍打撃コーチ、2003年は1軍打撃コーチを務めましたが、貧打の責任を取る形で解任されました。
1軍と2軍が交互になっているのは貧打のテコ入れ策として山本監督が頻繁に1軍コーチと2軍コーチの入れ替えを行ったからです。それがうまくいっていないのは当時の打撃成績から見ても明らかです。

2004年から2015年まではスカウトを務め、2016年から2軍監督。指導力に定評がなく、打撃コーチとしての腕は疑問。
もし山下が打撃コーチに就任した場合、それは球団にチームを強くする意思がないというメッセージになるでしょう。残念なことです。



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