
今年引退したJR東日本千葉支社のお座敷列車「ニューなのはな」。
8月27日に運行された「ありがとうニューなのはな号」に乗車してきました。
両国駅を出発し総武本線経由で銚子へ。帰路は成田線を経由して我孫子から常磐線に入り、金町からは普段旅客列車が走らない新金貨物線を走行しました。
残念ながら全面展望は撮影できませんでしたが、後方の景色を撮影することができました。
お座敷列車の旅と貴重な新金貨物船の後方展望動画をぜひご覧ください。
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8月27日、8月28日に運行された「ありがとうニューなのはな号」。発売開始と同時に売り切れる人気列車でしたが、奇跡的にキャンセルを拾うことができ、27日の北総の旅号に乗車することができました。ちなみに8月28日は内房線と外房線と東金線を経由する運行でした。

出発の地は両国。両国から総武本線を経由し銚子へと向かいます。
帰りは成田線を経由し成田で方向転換、そのまま我孫子から常磐線に入り、新金貨物線を走行。
津田沼で方向転換して両国に至るルートでした。
新金貨物線は常磐線の金町駅と総武線の新小岩駅を結ぶ貨物線で、旅客列車は走っていません。
イベント列車や臨時列車がごくまれに運転される程度なので、今回は大変貴重な列車なのです。
朝の両国駅にはすでにニューなのはな号が入線し、発車を待っています。

車内の様子。指定席券は左側のボックス席の分のみ販売され、右側のお座敷は誰でも座れるようになっています。
全席指定なので、指定券を持たない人間は乗車できません。

ニューなのはな号の前面。

出発後、お弁当が配られました。四街道駅では0番線に停車。成田エクスプレスと普通列車に抜かれました。

11時半過ぎに銚子駅に到着。

ホームの発車案内。出発は13時20分なので時間があります。

岬巡りシャトルバスに乗って犬吠埼に行ってみましょう。500円とやや高いですが、1日乗り放題です。

バスは銚子漁港を横目に岬へ。

犬吠埼が見えてきました。台風が近づいており、海が荒れています。

銚子電鉄の犬吠駅で下車。ここからは銚子電鉄に乗って銚子駅に戻りましょう。
綱渡りの経営が続く銚子電鉄ですが、観光客は戻りつつあるようです。

ドアの位置を示すガムテープ。

元京王電鉄の車両がやってきました。2016年に四国の伊予鉄道から譲渡された列車です。

笠上黒生(かさがみくろはえ)駅。
銚子電鉄では駅名のネーミングライツが行われており、この駅はヘアケア製品を販売する(株)メソケアプラスが命名権を取得。
髪毛黒生(かみのけくろはえ)という、頭髪が薄い方にはありがたい駅名になっています。

銚子電鉄の車庫に止まる電車。

銚子駅に戻ってきました。行先表示幕の前に人だかりができていました。
乗客へのサービスとして、行先表示幕をぐるぐる回しているのです。








レアな行先がたくさんありましたね。行先表示幕はニューなのはな号の歴史でもあります。

13時20分、銚子駅を出発。

運行表。

成田駅に到着。30分ほど停車しました。ここで方向を変え、我孫子方面へと向かいます。

ポイントを渡り我孫子方面へ。

写真を撮る鉄道ファンたち。

いつの間にか新しくなっていた木下駅の駅舎。

我孫子駅に到着。ここからは常磐線に入ります。

我孫子で10分程度停車した後は北柏に停車。その後金町で停車し新金貨物線へと入っていきます。

北柏で停車中。快速電車に抜かれました。

金町駅に入ります。雨がかなり強くなりました。
ここで20分ほど停車し新金貨物線に入ります。
雨で暗いせいか、金町駅停車中に運転士が遮光カーテンを降ろしました。
残念ながら前面展望はもう見られません。

前がだめなら後から。別のお座敷列車である「宴」とすれ違いました。
17時10分に金町駅を出発。いよいよ通常旅客列車が入らない新金貨物線を走行します。
全区間の後方展望を動画で撮影しました。貴重な映像をどうぞご覧下さい。

金町駅を出発したニューなのはなは常磐快速線の高架をくぐり、ゆっくりとカーブしていきます。

単線の新金線。周囲は住宅地です。

珍しい列車の通過に皆驚いています。新金線に旅客電車を走らせる構想は古くからあるのですが、国道6号線を踏切で渡るため渋滞の恐れがあり、実現に至っていません。

列車はゆっくりと南へ。

京成高砂駅付近を通過。京成の高架線をくぐります。もし将来旅客化されたら高砂駅ができるのでしょうか。

築堤の上を走行する列車。複線化用の用地が確保されています。

ゆっくりと中川を渡ります。

総武線と合流。

金町から10分ほどで新小岩操車場に到着。新金線の走行時間は10分。あっという間でした。

新小岩操車場で乗務員が後退します。運転士が歩いてやってきました。珍しい光景です。

車掌が地面に降り、運転士が乗り込んできました。
右手には総武線の各駅停車が通過していきました。

指差確認しながら歩き去る車掌さん。

新小岩操車場では25分ほど停車。
手旗信号に見送られ、17時45分に出発。
折り返し設備が無いため新小岩から津田沼駅まで走行し、津田沼駅の2番線で方向転換して両国駅に到着しました。

見納めとなるニューなのはな号の車内。座席を折りたたむことでお座敷になるので、様々な用途に使える列車でした。
引退は残念ですが、古い車両なのでやむを得ないのでしょう。

「ありがとうニューなのはな号」乗車記は以上です。
久々に銚子に行けたほか、新金線に乗ることもできて有意義な1日でした。
貨物線を走るなんて、レアですね。
西武鉄道の安比奈線はついに廃止が決まり、新線を夢見ていた私は寂しい限りです。