タイ旅行記の第7回です。
2015年の1月にタイに行ってきました。
2日目は太平洋戦争中に日本軍がタイとビルマの間に建設した旧泰緬鉄道ナムトク線に乗車します。
カンチャナブリーからは映画戦場に架ける橋で有名となったクウェー川鉄橋や木製の桟道が続くアルヒル桟道橋を経由し、ナムトクへと向かいます。
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■ 2日目 2015年1月18日 日曜日
タイ旅行2日目は太平洋戦争時に日本軍が建設した旧泰緬鉄道ナムトク線に乗車します。
タイとビルマを陸路で結ぶべく雨期のジャングルを突貫工事で開通させた旧泰緬鉄道は建設に当たり多くの死者を出しました。
現在はビルマ側の区間が廃止され、タイ側の一部のみ運行を続けています。
悲しい歴史を背負うナムトク線ですが、非常に景色もよく見どころが多いため現在はタイを代表する観光路線となっています。
カンチャナブリー駅でツーリスト用客車4両を増結した普通列車は10両という長い列車になって終点のナムトクへと出発しました。
時刻は12:30。すでに定刻から2時間遅れています。
カンチャナブリー駅を出てしばらく走るとクウェー川鉄橋駅に停車。
映画「戦場で架ける橋」で有名になった橋で、鉄道橋ですが歩いて渡ることもできます。
駅前にはかつて使用されていた蒸気機関車が静態保存されています。
クウェー川鉄橋駅では5分以上停車。
若干の観光客が降り、団体客が乗り込んできました。
ゆっくりと動き出します。
クウェー川鉄橋に差しかかります。
周囲は完全に観光地化されています。
列車は時速6キロ程度でゆっくりと進みます。鉄橋の途中の待避所には観光客が列車の通過を待っていました。
手前の円形のトラスは日本軍が作ったもので、中央のトラス橋は戦後修復されたものです。
クウェー川。実はこの川、メークロン川という名前だったのですが、映画が有名になりすぎたため映画に合わせて改称したのです。
クウェー川鉄橋を通過しました。鉄橋を通過したところにもホームがあり、乗り降りがありました。
しばらくはのどかな田園地帯です。
岩を人力で切通した「チョンカイの切通し」を通過。荒々しい断面が工事の過酷さを物語っています。
切通しを抜けるとクウェー・ノーイ川に沿って進みます。
いい景色です。川の向こうには山々がそびえています。
畑の中をカーブする客車列車。とてもカラフルです。
駅に停車しました。地元の人が降りていきます。
待合室は新しく作られたもののようです。
外は30度ですが、窓を開けると風が入ってきます。
ターキレン駅という田舎駅に停車します。止まると風が入ってこないので暑いです。
定刻だと11:33発。現在13:50で2時間20分遅れています。
大きな木が一本。
無人駅に停車しました。このあたりの景色はやや単調です。
ルムスム停車場の前には観光バスが何台も止まっています。ここはナムトク線でもう一つの見どころであるアルヒル桟道橋の最寄駅なのです。
謎の南国風の建造物が建っています。観光地化はここでも進められているようですね。
まるで原住民が住むような高床式の建物です。
ルムスム停車場を出発。再びクウェー・ノーイ川に沿って走ります。
ここからがアルヒル桟道橋。全長300メートルの木造橋です。ダイナマイトで急峻な崖に張り付くように建設された木製の橋脚の上を列車はゆっくりと進みます。
乗客は皆窓から顔を出して景色を眺めます。
木造橋のなんという頼りなさ。
いつ脱線してもおかしくありません。列車は歩きと変わらないスピードで走っていますが、もっとスピードを出したら確実に脱線するか、もしくは橋が崩れるでしょう。
列車はカーブしながらゆっくりと進みます。
うーん時間があれば川べりから桟道橋を見上げたかったです。
崖はダイヤモンドで掘削したらしく、岩肌がとても荒々しいです。
そして岩肌にへばりつく桟道橋がとても危なっかしいです。
桟道橋の終点にはたくさんの観光客が列車を待ち構えています。
客車の出入口から身を乗り出して写真を撮るおじさんがいました。
出入口のドアは開いており、柵もロープもありません。落ちたら死にますよ!気を付けて!
高所恐怖症の人には厳しいかもしれませんね。
川はきれいですが、下を見るととても怖いです。
戦争中の過酷な突貫工事を偲ばせるアルヒル桟道橋ですが、今は立派な観光地。
川の向こう側にはホテルが並んでいます。
後ろを見ると恐ろしい光景が。
こんなところを歩いている人がいますよ・・・。
こんな危険な橋、日本なら絶対に架け替えています。
桟道を抜け、しばらく陸地を走ります。ほっと一息。
再び後ろを振り返ります。何度見ても恐ろしいです。
再び桟道橋へ。
桟道橋を渡り終えるまであと少しです。
桟道橋を振り返ります。よくこんなところに線路を通しましたね。
桟道橋を渡り終え、14:15にタムクラセー駅に到着。定刻だと11:53です。
ここでかなりの数の観光客が降りました。ナムトク線の見どころはここまでですから、タムクラセー駅で降りて観光バスに乗り換えるのでしょう。
だいぶ景色が山深くなりました。ミャンマー国境へと続く山岳地帯です。
再び険しい岩の切通しがありました。
ゴマハーモンコン停車場に停車。終点のナムトクまではもう少しです。
終戦後70年。時の流れは勝者にも敗者にも平等に降り注ぎ、戦争の悲惨さを伝える路線が今は平和なローカル線になっています。
14:55に終点のナムトク駅に到着しました。定刻では12:25に到着するはずですから2時間半も遅れています。
長時間の旅でしたが、クウェー川鉄橋からアルヒル桟道までは息をのむ光景の連続で一生忘れない衝撃を受けました。
戦時中に日本軍が行った行為について様々な議論があることは承知しています。
太平洋戦争中の悲劇を伝える博物館や、ヘルファイヤーパスなどの史跡を訪れるべきなのかもしれません。
今回の旅はいい景色を見ておいしい物を食べるのが目的です。
途中下車すると当日中にバンコクに戻ることができなくなりますから、このまま引き返すことにします。
次回に続きます。
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タイ旅行2日目は太平洋戦争時に日本軍が建設した旧泰緬鉄道ナムトク線に乗車します。
タイとビルマを陸路で結ぶべく雨期のジャングルを突貫工事で開通させた旧泰緬鉄道は建設に当たり多くの死者を出しました。
現在はビルマ側の区間が廃止され、タイ側の一部のみ運行を続けています。
悲しい歴史を背負うナムトク線ですが、非常に景色もよく見どころが多いため現在はタイを代表する観光路線となっています。
カンチャナブリー駅でツーリスト用客車4両を増結した普通列車は10両という長い列車になって終点のナムトクへと出発しました。
時刻は12:30。すでに定刻から2時間遅れています。
カンチャナブリー駅を出てしばらく走るとクウェー川鉄橋駅に停車。
映画「戦場で架ける橋」で有名になった橋で、鉄道橋ですが歩いて渡ることもできます。
駅前にはかつて使用されていた蒸気機関車が静態保存されています。
クウェー川鉄橋駅では5分以上停車。
若干の観光客が降り、団体客が乗り込んできました。
ゆっくりと動き出します。
クウェー川鉄橋に差しかかります。
周囲は完全に観光地化されています。
列車は時速6キロ程度でゆっくりと進みます。鉄橋の途中の待避所には観光客が列車の通過を待っていました。
手前の円形のトラスは日本軍が作ったもので、中央のトラス橋は戦後修復されたものです。
クウェー川。実はこの川、メークロン川という名前だったのですが、映画が有名になりすぎたため映画に合わせて改称したのです。
クウェー川鉄橋を通過しました。鉄橋を通過したところにもホームがあり、乗り降りがありました。
しばらくはのどかな田園地帯です。
岩を人力で切通した「チョンカイの切通し」を通過。荒々しい断面が工事の過酷さを物語っています。
切通しを抜けるとクウェー・ノーイ川に沿って進みます。
いい景色です。川の向こうには山々がそびえています。
畑の中をカーブする客車列車。とてもカラフルです。
駅に停車しました。地元の人が降りていきます。
待合室は新しく作られたもののようです。
外は30度ですが、窓を開けると風が入ってきます。
ターキレン駅という田舎駅に停車します。止まると風が入ってこないので暑いです。
定刻だと11:33発。現在13:50で2時間20分遅れています。
大きな木が一本。
無人駅に停車しました。このあたりの景色はやや単調です。
ルムスム停車場の前には観光バスが何台も止まっています。ここはナムトク線でもう一つの見どころであるアルヒル桟道橋の最寄駅なのです。
謎の南国風の建造物が建っています。観光地化はここでも進められているようですね。
まるで原住民が住むような高床式の建物です。
ルムスム停車場を出発。再びクウェー・ノーイ川に沿って走ります。
ここからがアルヒル桟道橋。全長300メートルの木造橋です。ダイナマイトで急峻な崖に張り付くように建設された木製の橋脚の上を列車はゆっくりと進みます。
乗客は皆窓から顔を出して景色を眺めます。
木造橋のなんという頼りなさ。
いつ脱線してもおかしくありません。列車は歩きと変わらないスピードで走っていますが、もっとスピードを出したら確実に脱線するか、もしくは橋が崩れるでしょう。
列車はカーブしながらゆっくりと進みます。
うーん時間があれば川べりから桟道橋を見上げたかったです。
崖はダイヤモンドで掘削したらしく、岩肌がとても荒々しいです。
そして岩肌にへばりつく桟道橋がとても危なっかしいです。
桟道橋の終点にはたくさんの観光客が列車を待ち構えています。
客車の出入口から身を乗り出して写真を撮るおじさんがいました。
出入口のドアは開いており、柵もロープもありません。落ちたら死にますよ!気を付けて!
高所恐怖症の人には厳しいかもしれませんね。
川はきれいですが、下を見るととても怖いです。
戦争中の過酷な突貫工事を偲ばせるアルヒル桟道橋ですが、今は立派な観光地。
川の向こう側にはホテルが並んでいます。
後ろを見ると恐ろしい光景が。
こんなところを歩いている人がいますよ・・・。
こんな危険な橋、日本なら絶対に架け替えています。
桟道を抜け、しばらく陸地を走ります。ほっと一息。
再び後ろを振り返ります。何度見ても恐ろしいです。
再び桟道橋へ。
桟道橋を渡り終えるまであと少しです。
桟道橋を振り返ります。よくこんなところに線路を通しましたね。
桟道橋を渡り終え、14:15にタムクラセー駅に到着。定刻だと11:53です。
ここでかなりの数の観光客が降りました。ナムトク線の見どころはここまでですから、タムクラセー駅で降りて観光バスに乗り換えるのでしょう。
だいぶ景色が山深くなりました。ミャンマー国境へと続く山岳地帯です。
再び険しい岩の切通しがありました。
ゴマハーモンコン停車場に停車。終点のナムトクまではもう少しです。
終戦後70年。時の流れは勝者にも敗者にも平等に降り注ぎ、戦争の悲惨さを伝える路線が今は平和なローカル線になっています。
14:55に終点のナムトク駅に到着しました。定刻では12:25に到着するはずですから2時間半も遅れています。
長時間の旅でしたが、クウェー川鉄橋からアルヒル桟道までは息をのむ光景の連続で一生忘れない衝撃を受けました。
戦時中に日本軍が行った行為について様々な議論があることは承知しています。
太平洋戦争中の悲劇を伝える博物館や、ヘルファイヤーパスなどの史跡を訪れるべきなのかもしれません。
今回の旅はいい景色を見ておいしい物を食べるのが目的です。
途中下車すると当日中にバンコクに戻ることができなくなりますから、このまま引き返すことにします。
次回に続きます。
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今まで特に事故になってないから的なものを感じます。