5006


ノルウェー旅行記の第7回です。
4日目はベルゲンからオスロに移動。途中世界最大にして最長の長さを誇るソグネフィヨルドを観光します。
フィヨルド最奥部の観光ポイントに向かうべく、まずはベルゲン駅から普通列車に乗ってヴォス駅へと向かいました。

にほんブログ村 千葉ロッテマリーンズ
  
プロ野球・人気blogランキング

■ 4日目 2015年8月10日 月曜日



今日はベルゲンから鉄道やバス、遊覧船を乗り継いでソグネフィヨルドを観光し、オスロへと移動します。
ソグネフィヨルドは世界一長く、また世界一水深が深いことで知られており、ノルウェー観光のハイライトの一つです。
全長204キロもありますが、すべて観光する遊覧船に乗ると1日かかってしまうため、ソグネフィヨルドの最深部のみ遊覧船に乗り、あとは鉄道やバスを乗り継ぐルートが一般的です。
私が今回選んだルートはベルゲンから鉄道でヴォス駅に向かい、ヴォス駅からバスで山道を下りフィヨルドに面したグドヴァンゲンへ。
グドヴァンゲンからは遊覧船に乗ってソグネフィヨルドを思う存分堪能してフロムへ。
フロムからは世界的に有名な登山鉄道であるフロム鉄道に乗ってミュルダールへ。
ミュルダールからはベルゲン急行の列車に乗ってノルウェーの首都オスロへと至ります。
これらの交通機関は予約が必要であり、別々に切符を買うのは面倒です。

main_images_5ff7945306232a2c5ea91ea6c2d4bbef_fjord

そこで、北欧トラベルのホームページから上記のルートを一括で予約できる周遊券、「ノルウェー ナットシェル」を買いました。

この「ノルウェー ナットシェル」を買えば切符を買う手間が省けるのでとても便利です。
トータルで2万7千円ほどかかるのでそれほど安くなるわけではないのですが、ハイシーズンはフロム鉄道が満席になることが多く、やはり周遊券を買うのが無難と判断しました。
また、ミュルダールからオスロまでは通常の2等車から1500円払ってコンフォートクラスにアップグレードしました。
コンフォートクラスは2等車よりも座席間隔が広く、飲み物の無料サービスがあります。また2等よりも空いているので、窓側を確保しやすいのです。

DSC09235

6時20分に起床。あまり眠れませんでした。
昨日の夕方にベルゲンからオスロまでスーツケースを運んでもらえる「ポーターサービス」を電話で申し込んであります。
朝6時半から7時の間にスーツケースを引き取りに来るそうなので、ロビーで無料の紅茶を飲みながら待つことにしました。
ポーターサービスのスタッフがやってきたのは6時45分。髭面のおじさんで、私を見つけるなり握手してきました。
現金で250クローナ。約4200円。今日は何度も乗り換えるわけですから、スーツケースを持たずに移動できるのなら安いものです。レストランで食事をすると1人5000円かかる国ですし。
「ホテルはオスロ中央駅前のビポルテンですね。20時までには届けます」
おじさんから伝票を受け取り、身軽になった私はホテルで朝食を食べました。
朝食はハムや野菜やパン。ノルウェーらしくサーモンもあります。
スタッフの対応も部屋も悪いホテルですが、朝食はまあまあおいしかったです。
部屋に戻り、念のためオスロのホテルに「今日予約をした者です。私の荷物がポーターサービスで届きますから、私が到着するまで保管をお願いします。22:50に駅に着きます」とメールをしておきました。

DSC09237

8:15にチェックアウトして駅へ。列車の出発は8:43です。
20分ほど歩いて駅に到着しました。

DSC09239

この時間に駅にいる人たちはほとんどがソグネフィヨルドを見に行く人たちです。早速列車に乗りましょう。

DSC_5006

私が乗る8:43のミュルダール行は左の列車です。特急ではなく普通列車のようで、武骨なデザインでした。

DSC_5008

列車は6両編成。窓際の席を確保しましょう。車内は観光客がほどんとです。

DSC_5010

窓際の席を確保し、ベルゲン駅を出発します。

DSC09242

車内は2列と3列シートが並んでいます。座席の間隔と窓の間隔がまったく合っておらず、写真の右側の座席などは窓がありません。
世界的に有名な絶景路線なのに、窓無し座席があるとは残念ですね。

DSC_5013

ベルゲンからオスロまでの路線はベルゲン急行と言われ、高山地帯を走る絶景路線として世界中に知られています。
ただし全線を走る列車は少なく、ベルゲン発が7:57、11:59、15:59、22:59の4本しかありません。
ベルゲンからオスロまでは6時間半〜7時間半の長旅です。移動距離は489kmですが、山岳路線なのでスピードが出ないのです。
私が乗っている列車は途中ミュルダールまでの各駅停車。各駅停車はほぼ1時間に1本の運行です。

DSC_5016

ベルゲンを出発した列車は長いトンネルを抜け、10分ほど走って次の駅に到着しました。

DSC_5019

列車はフィヨルドに沿って走ります。ノルウェー海からの入り江になっています。

DSC_5026

川のようにも見えますが、これはフィヨルドの一部。地図で見るとわかりますが、非常に複雑な地形です。

DSC_5027

空はあいにくの曇り空。空も水も灰色です。

DSC_5032

入り江の小集落。

DSC_5036

あまり人が住んでいないように見えますが、だいたい10分走ると駅に止まります。

DSC_5044

フィヨルドと山。水墨画のような色彩です。

DSC_5058

水に浮かぶ小さなボート。

DSC_5068

晴れたら絶景なのでしょう。残念ながらどんよりしています。気温も8月だというのに20度を下回っており、やや肌寒いです。

DSC_5072

フィヨルドに面した小さな駅に停車しました。

DSC_5073

ボート乗り場があります。

DSC_5075

小さな吊り橋が見えました。

DSC_5078

かわいらしい駅舎です。

DSC_5083

フィヨルドから川になりました。

DSC_5085

地図を見ると、かつてはこの辺りもフィヨルドだったことが分かります。

DSC_5091

ベルゲン行きの列車とすれ違いました。

DSC_5092

列車が山を登るにつれ、川の流れが急になってきました。

DSC_5096

勢いよく水が流れています。

DSC_5099

一転して穏やかな川の流れになりました。

DSC_5100

緑豊かな高原です。景色の移り変わりが急ですね。変化に富んでいます。

DSC_5102

滝が見えます。

DSC_5105

再び川の流れが激しくなりました。

DSC_5106

山の中の駅に停車しました。目指すヴォス駅は次です。トイレに行って降りる準備をしましょう。

DSC_5108

山肌に家が並んでいます。

DSC_5110

9:56、ベルゲンから1時間ほどで目指す駅ヴォスに着きました。
ここからバスに乗り換えてフィヨルドの遊覧船乗り場グドヴァンゲンへと向かいます。
皆目的は同じなのでしょう。ほとんどの乗客がヴォス駅で降りました。

DSC_5111

ヴォス駅はベルゲンからの普通列車のほとんどが折り返す大きな駅です。

DSC_5115

地下通路を通って駅舎へ。エスカレーターも階段もありません。
スーツケースをオスロへ送っておいてよかったです。

DSC_5117

ホーム上は人であふれています。急がないとバスに乗れません。

DSC_5119

駅前には10台近くバスが止まっています。全部同じカラーなのでどれに乗ればよいのかわかりません。係員に周遊券を見せると、「あのバスに乗れ」と指差されたので、指示されたバスに乗り込みました。
次回はバスでソグネフィヨルドの遊覧船乗り場に向かいます。

次の旅行記へ 前の旅行記へ ノルウェー旅行記目次へ