
ノルウェー旅行記の第23回です。
ノールランストーグ号に乗車しストックホルムから欧州最北端の駅ナルヴィクに到着。
8月でも肌寒い北極圏の町ナルヴィクを散策しました。
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■ 6日目 2015年8月12日 水曜日

前日の夕方にスウェーデンの首都ストックホルムを出発して約1600キロ。23時間の旅路を終えて北極圏の港町ナルヴィクに到着しました。
ナルヴィクは北緯68度25分、北極圏にある都市です。夏場は1日中太陽が沈まない反面、11月から1月までは1日中太陽が昇らなくなります。人口約1万8千人。
これだけの高緯度にもかかわらず人口が多いのはスウェーデン側にあるキールナ鉱山の鉄鉱石の積出港として栄えているからです。
ボスニア湾沿いのルーレオ湾は冬場凍ってしまいますが、ここナルヴィクは海流の影響で冬でも凍ることがありません。
大西洋側の凍らない港としての軍事的重要度も非常に高く、第二次世界大戦ではドイツ軍と連合国軍が激戦を繰り広げた場所でもあります。

ナルヴィク駅の駅舎。ヨーロッパ最北端の駅にしては味気ない造りです。
ナルヴィクに至る鉄道は鉄鉱石を積んだ貨物列車が主役で、旅客列車は1日2往復のみ。列車が到着してしばらくたったせいか閑散としています。

駅の待合室に入りました。

駅舎内にはナルヴィクの鉄道の資料室があり、昔のナルヴィク駅のジオラマが展示されていました。

家がわずかにあるだけの寒村だったのですね。

ジオラマ全景。

鉄鉱石の貨物列車をけん引する電気機関車の説明。パワーが要求されるので3重連の機関車です。

資料室には観光案内所もあります。
明日以降ノルウェー国内を南下して首都オスロへと向かいますが、ここナルヴィクはノルウェー国内の鉄道路線と接続していません。オスロに向かうにはまずナルヴィクから路線バスに乗って半日ほど南下し、ファウスケという町まで行く必要があります。
観光案内所でバスの乗り場や運賃、切符の買い方などを聞いておきましょう。

観光案内所でファウスケ経由ボードー行きのバスについて聞いたところ、町中にあるショッピングセンターに併設されたバスターミナルから出発するとのこと。長距離バスですが切符は売っておらず、バスに乗車する際運賃を払うそうです。
バスの時刻表をもらおうとしましたが、出発時刻の10分前の時刻を書いたメモを渡されただけでした。この時間までにバスターミナルに行けということです。

駅を出ました。まずはホテルにチェックインしましょう。

駅を出て坂を上ると小さなショッピングモールがありました。
ピザ屋のメニューをのぞき込みましたがあまりの値段の高さにめまいがしました。
プレミアムシカゴビザが242ノルウェークローネ。3000円以上します。高緯度の地だけに値段も高いのでしょうか。

私が泊まるのは駅から歩いて7分ほどの場所にあるグランドロイヤルホテル。新しそうに見えますが、中は古く、実は1980年代に紀行作家の宮脇俊三氏も泊まったホテルです。
ナルヴィクはホテルが数軒しかないので、選択肢はほとんどありませんでした。

ホテルにチェックイン。2階の部屋で、裏通りから丸見えですが、部屋は広く快適です。

荷物を置いて街歩きを始めましょう。

とりあえずバスターミナル目指して歩いてみました。8月だというのに13度ほどしかありません。風が冷たいです。

ナルヴィクの町から各都市への距離を示す標識。

古めかしいビルが建っています。

ナルヴィク港へと向かう路線。旅客列車はナルヴィク駅が終点ですが、鉄鉱石の貨物列車は港まで行きます。

港の手前で分岐しています。

線路を渡ったところにショッピングセンターがありました。バスターミナルもここにあるようです。

ショッピングセンター内部。平日の夕方だからかあまり人の姿がありません。
どの店にもノルウェー国旗が掲揚されています。これが普通ですよね。どの国だって自国の国旗には敬意を払うものです。
日本だけが例外。外国に出ると日本の一部の人たちによる日の丸に対する姿勢の異様さが分かります。

スーパーもありました。明日の飲み水と朝食のパンを買っておきましょう。ノルウェーは物価が高いですから、少しでも安く物を買うにはスーパーが一番です。

ショッピングセンターに併設されたバスターミナル。切符売り場もなく閑散としています。
やはり切符を買うのではなく、運転手に直接運賃を支払うようですね。

乗り場はわかりました。ファウスケ行きのバスは7時出発。明日遅れないようにバスターミナルに行けばOKです。

街歩きを再開。それにしても人の姿が少なく、寂しい町です。

洗車の模型がありました。

第二次世界大戦について展示した戦争博物館です。

山の方に向かって歩いてみました。

山に登るロープウェー乗り場がありましたが、動いていません。

周りに誰もいないですね。

強風のため運休と書いてありました。残念。

丘の上から見下ろすナルヴィクの街並み。

坂を下って中心部に戻ります。

住宅地を歩きます。もう見るべき場所もなさそうですし、ホテルに戻って夕飯を食べて寝ることにしましょう。

レストランは数軒ありますが、面倒なのでホテルのレストランで食べることにしました。

レストランはホテルの最上階にあり、お洒落な雰囲気です。客は少なく、ゆったり過ごせます。

エビとムール貝のサラダ、牛肉のハンバーガー。ビールを注文しました。味はまあまあ。まずくはありません。

食べ終わったのでテラスに出てみます。ナルヴィクの町を見下ろせますね。

それにしても風が強くて寒い!パラソルが倒れてしまっています。

静かなフィヨルドに囲まれたナルヴィクの町。
寂しげな雰囲気ですが、最果ての地にやってきたという実感が湧いてきました。
明日はナルヴィクからひたすら南下し、ノルウェー中部の町トロンヘイムへと向かいます。
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前日の夕方にスウェーデンの首都ストックホルムを出発して約1600キロ。23時間の旅路を終えて北極圏の港町ナルヴィクに到着しました。
ナルヴィクは北緯68度25分、北極圏にある都市です。夏場は1日中太陽が沈まない反面、11月から1月までは1日中太陽が昇らなくなります。人口約1万8千人。
これだけの高緯度にもかかわらず人口が多いのはスウェーデン側にあるキールナ鉱山の鉄鉱石の積出港として栄えているからです。
ボスニア湾沿いのルーレオ湾は冬場凍ってしまいますが、ここナルヴィクは海流の影響で冬でも凍ることがありません。
大西洋側の凍らない港としての軍事的重要度も非常に高く、第二次世界大戦ではドイツ軍と連合国軍が激戦を繰り広げた場所でもあります。

ナルヴィク駅の駅舎。ヨーロッパ最北端の駅にしては味気ない造りです。
ナルヴィクに至る鉄道は鉄鉱石を積んだ貨物列車が主役で、旅客列車は1日2往復のみ。列車が到着してしばらくたったせいか閑散としています。

駅の待合室に入りました。

駅舎内にはナルヴィクの鉄道の資料室があり、昔のナルヴィク駅のジオラマが展示されていました。

家がわずかにあるだけの寒村だったのですね。

ジオラマ全景。

鉄鉱石の貨物列車をけん引する電気機関車の説明。パワーが要求されるので3重連の機関車です。

資料室には観光案内所もあります。
明日以降ノルウェー国内を南下して首都オスロへと向かいますが、ここナルヴィクはノルウェー国内の鉄道路線と接続していません。オスロに向かうにはまずナルヴィクから路線バスに乗って半日ほど南下し、ファウスケという町まで行く必要があります。
観光案内所でバスの乗り場や運賃、切符の買い方などを聞いておきましょう。

観光案内所でファウスケ経由ボードー行きのバスについて聞いたところ、町中にあるショッピングセンターに併設されたバスターミナルから出発するとのこと。長距離バスですが切符は売っておらず、バスに乗車する際運賃を払うそうです。
バスの時刻表をもらおうとしましたが、出発時刻の10分前の時刻を書いたメモを渡されただけでした。この時間までにバスターミナルに行けということです。

駅を出ました。まずはホテルにチェックインしましょう。

駅を出て坂を上ると小さなショッピングモールがありました。
ピザ屋のメニューをのぞき込みましたがあまりの値段の高さにめまいがしました。
プレミアムシカゴビザが242ノルウェークローネ。3000円以上します。高緯度の地だけに値段も高いのでしょうか。

私が泊まるのは駅から歩いて7分ほどの場所にあるグランドロイヤルホテル。新しそうに見えますが、中は古く、実は1980年代に紀行作家の宮脇俊三氏も泊まったホテルです。
ナルヴィクはホテルが数軒しかないので、選択肢はほとんどありませんでした。

ホテルにチェックイン。2階の部屋で、裏通りから丸見えですが、部屋は広く快適です。

荷物を置いて街歩きを始めましょう。

とりあえずバスターミナル目指して歩いてみました。8月だというのに13度ほどしかありません。風が冷たいです。

ナルヴィクの町から各都市への距離を示す標識。

古めかしいビルが建っています。

ナルヴィク港へと向かう路線。旅客列車はナルヴィク駅が終点ですが、鉄鉱石の貨物列車は港まで行きます。

港の手前で分岐しています。

線路を渡ったところにショッピングセンターがありました。バスターミナルもここにあるようです。

ショッピングセンター内部。平日の夕方だからかあまり人の姿がありません。
どの店にもノルウェー国旗が掲揚されています。これが普通ですよね。どの国だって自国の国旗には敬意を払うものです。
日本だけが例外。外国に出ると日本の一部の人たちによる日の丸に対する姿勢の異様さが分かります。

スーパーもありました。明日の飲み水と朝食のパンを買っておきましょう。ノルウェーは物価が高いですから、少しでも安く物を買うにはスーパーが一番です。

ショッピングセンターに併設されたバスターミナル。切符売り場もなく閑散としています。
やはり切符を買うのではなく、運転手に直接運賃を支払うようですね。

乗り場はわかりました。ファウスケ行きのバスは7時出発。明日遅れないようにバスターミナルに行けばOKです。

街歩きを再開。それにしても人の姿が少なく、寂しい町です。

洗車の模型がありました。

第二次世界大戦について展示した戦争博物館です。

山の方に向かって歩いてみました。

山に登るロープウェー乗り場がありましたが、動いていません。

周りに誰もいないですね。

強風のため運休と書いてありました。残念。

丘の上から見下ろすナルヴィクの街並み。

坂を下って中心部に戻ります。

住宅地を歩きます。もう見るべき場所もなさそうですし、ホテルに戻って夕飯を食べて寝ることにしましょう。

レストランは数軒ありますが、面倒なのでホテルのレストランで食べることにしました。

レストランはホテルの最上階にあり、お洒落な雰囲気です。客は少なく、ゆったり過ごせます。

エビとムール貝のサラダ、牛肉のハンバーガー。ビールを注文しました。味はまあまあ。まずくはありません。

食べ終わったのでテラスに出てみます。ナルヴィクの町を見下ろせますね。

それにしても風が強くて寒い!パラソルが倒れてしまっています。

静かなフィヨルドに囲まれたナルヴィクの町。
寂しげな雰囲気ですが、最果ての地にやってきたという実感が湧いてきました。
明日はナルヴィクからひたすら南下し、ノルウェー中部の町トロンヘイムへと向かいます。
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