このほど発売された井口引退記念グッズ。
ホークスとのコラボグッズなのですが、そのデザインがあまりにもひどすぎます。
2004年の球団合併騒動の古傷をえぐられたファンの方も多かったのではないでしょうか。

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9/10(日)井口選手引退「マリーンズ×ホークスコラボWロゴグッズ」販売情報!!

井口選手の引退を控え、9月10日(日)福岡ソフトバンクホークス戦は、井口選手をデザインした「マリーンズTシャツ produced by ZOZOTOWN」を来場者先着2万名に配布いたします。また当日は、井口選手のトークショー開催いたします。
マリーンズストアではその9月10日(日)福岡ソフトバンクホークス戦より、メジャーリーグより日本球界に復帰し2009年〜2017年まで在籍した千葉ロッテマリーンズと、プロ入り後1997年〜2004年まで在籍した福岡ダイエーホークス「(現福岡ソフトバンクホークス)」とのダブルロゴグッズを発売いたします!! 是非この機会にマリーンズストアへご来店ください!!

また9月15日(金)より福岡 ヤフオク!ドームや、ホークス公式通販ショップでも販売いたします。
いずれも数量限定につき、お早めにお買い求めください。

井口資仁選手「マリーンズ×ホークス」Wロゴグッズ

メジャーリーグより日本球界に復帰し2009年〜2017年まで在籍した千葉ロッテマリーンズと、プロ入り後1997年〜2004年まで在籍した福岡ダイエーホークス。その両チームでの輝かしい功績に敬意を称し、ダブルロゴグッズを発売!! マリーンズの黒と、福岡ダイエーホークスのオレンジのチームカラーをベースに、両チームのロゴを使用した貴重なWロゴグッズです。

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これは・・・。
福岡ロッテホークスではありませんか。
13年前の2004年。大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの合併交渉から始まった球団合併問題は、我ら千葉ロッテマリーンズにも重大な影響を及ぼしました。
パリーグが5球団になってしまってはリーグ戦に支障が出ますから、もう1組の球団合併が模索されたのです。
それが千葉ロッテマリーンズと福岡ダイエーホークスの合併でした。
当時の報知の記事です。


ダイエー吸収合併へロッテ100億円提示(報知)

 ロッテがダイエーを吸収合併することが決定的になった。UFJなどダイエーの主力銀行3行は、本社業の再建に産業再生機構の活用と同時に、ダイエー球団の売却を要請していることが、6日明らかになった。ダイエー側は否定しているものの、1兆円を超える負債の削減がうまく進まない現状では売却は避けられない状態。ロッテはすでにダイエー球団を吸収合併するため100億円の買収金額も提示済み。九州に本拠を置くメリットも多いため「福岡ロッテ・ホークス」となることが濃厚だ。

 以前から「身売り」がうわさされたダイエーに対して、球界の再編問題が起こり、ロッテとの合併が表面化した。合併に積極的なロッテがすでに100億円の買収額を提示したという情報もある。ダイエーは福岡ドームを所有する米投資会社、コロニー・キャピタルと本拠地を30年間動かさない契約を結んでいるため、本拠地は福岡を維持することになるが、この点についてもロッテは容認するどころか、韓国に近いこともあり、むしろ歓迎の方針。ロッテがダイエーを吸収合併することが濃厚になった。

 パ・リーグで近鉄・オリックスに続く新たな合併が行われることで、プロ野球は10球団になる。様々な議論が交わされているが、10球団となれば1リーグへの方向性がさらに強まりそうだ。

 ダイエー本社・高木邦夫社長「3行様(UFJ、三井住友、みずほ)から(産業再生機構に支援要請する)話はない。私どもの次期再建計画については、3行様と協議しながら策定中です。理解や支援、ご協力を頂くのが仕事だと思っています」

 ロッテ・濱本英輔球団社長「ダイエーサイドの話ではないでしょうか。当方としてのコメントはありません」

 ◆産業再生機構の支援 有用な経営資源を持ちながら過大な債務により身動きがとれない企業を対象に、非主力銀行が持つ債権をまとめて買い取り、主力銀行と協力し企業を再生する。思い切った事業の売却や人員削減などのリストラも進め、3年以内に企業再建にめどをつけ支援企業などに債権を売却する。債権の買い取り期間は2005年3月末まで。支援決定までに3、4か月かかることから、逆算すると今年11月末が申請のタイムリミットとなる。

◆「福岡ロッテ・ホークス」韓国に近い本拠に利点

 韓国にもプロ野球球団を持つロッテが、福岡をフランチャイズとするメリットは大きい。韓国から飛行機で1時間という近距離にあり、国民的打者・李承ヨプが在籍していることから大きな集客を見込むことができる。台湾を含めて3か国のアジアリーグをかねてから提唱していたのもロッテだが、福岡に本拠を持てばその両国がより身近になる。

 本社にもメリットもある。日本ではお菓子メーカーのイメージが強いが、韓国ではホテル、テーマパークの事業なども展開し大財閥のひとつに挙げらている。日本でテーマパーク事業案が持ち上がったときは、約4000億円の予算がつけられたという。ホテルやアミューズメントもそろっているホークス・タウンをロッテの事業として展開することも不可能ではない。

 千葉を本拠地として10年が経過したが、完全に地元に定着したとは言い切れず、本拠地移転に大きな支障はない。重光昭夫オーナー代行は「(合併したとしても)千葉に残りたい」と話していたが、同時に「近鉄・オリックスの経緯を見守りたい」とも話しており、千葉と福岡のダブルフランチャイズという選択肢を捨てていない。



当時の瀬戸山代表はマリーンズの選手たちに対し、「今我々は大きな船に乗ろうとしている。君たちの中には乗り切れない者が出るかもしれない」と言い渡していたのです。

ファンの手の届かないところでどんどん進んでいく球団合併問題。
こんなことが許されていいのか。でもどうやって防げばいいのか。

応援しているチームが来年無くなるかもしれない。
マリーンズファンに突如突き付けられた残酷な事実。
2004年のマリーンズファンは怒りと絶望と不安におののきながら、それでもチームの応援を続けました。

一方ダイエーの王監督は「ロッテとの合併はないだろ。うちと合併してもロッテの選手は1人も試合に出られないぞ」と発言。これがまたマリーンズファンに新たな怒りと屈辱を与えたのでした。

2004年の悲劇。幸いにしてマリーンズは球団合併を逃れましたが、近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブは消滅してしまいました。
2度と思い出したくないし、2度と繰り返してほしくありません。

10年以上前の話です。
知らない方も増えたでしょう。
だからといって、なぜこんなマリーンズとしての歴史をあざ笑うかのようなグッズが企画されたのでしょうか。
2004年当時を知る球団スタッフがいれば絶対にこんなグッズは出さないはずです。

歴史をないがしろにしているのは球団もだったのですね。
マリーンズミュージアムを廃止して球団事務所を広げたのもその表れなのでしょう。
しかも、よりによって告知を出した9月8日は13年前にオーナー会議で近鉄とオリックスの合併が正式に承認され、もう1つの合併がロッテとダイエーだったことが明るみに出た日です。

嘆かわしいことです。
このブログ「マリンブルーの風」は2004年に始まり、合併騒動に巻き込まれました。
いちファンとして合併反対を叫び続けました。
球団合併問題に揺れた2004年を走り続けたブログとして、譲れないものがあります。
だから、たとえ井口の引退に水を差すとしても、言わなければいけません。

この井口引退記念コラボグッズはクソです。
断じて許せません。球団として、こんなものを売り出すべきではなかった。
球団の屈辱の歴史が、まさかこんなことで上書きされるとは・・・。

私はグッズを買いませんが、判断は人それぞれ。買うなとは言いませんよ。

球団合併問題などどうでもいい。
2004年に千葉ロッテマリーンズが消滅しかけたことなどどうでもいい。
千葉から福岡に移転して福岡ロッテホークスになりかけたことなどどうでもいい。

そう考えるのであればぜひ購入して、球団の財政を助けてあげてください。



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