今年のドラフトの目玉とされる早稲田実業の清宮。
高卒ですからクジを引き当てた球団に入団するはずなのですが、なんと父親同席のもと各球団のスカウトと事前面談することになりました。

清宮との事前面談に臨んだのは10球団。マリーンズも清宮獲得に向け、事前面談に挑みました。


ロッテ、清宮面談で特製冊子!福浦らの育成実績説明(ニッカン)

早実(西東京)清宮幸太郎内野手(3年)とプロ球団の面談が2日、同校で行われた。

 最後の10番手ロッテは、永野チーフスカウトと諸積スカウトが出席。清宮用に作った冊子を渡し、福浦、今江、西岡ら高卒野手の育成実績を話したという。

 永野チーフスカウトは「うちとしては、長年ホームランバッターが出ていないので、必要性を強く訴えた」と語った。


ああ、山本功児監督と福浦との熱い師弟愛。
山本監督の熱い指導により、天才バッター福浦の才能が花開いたのであります。

いったいいつの話をしているのでしょうか。
福浦は1993年のドラフト指名ですよ。20年以上前の話です。
今江や西岡も入団は10年以上前の話ですよね。
今江に至ってはバレンタイン監督が「今江に何も指導するな」とコーチに命じたそうですから、何も育成していません。

情けない。
マリーンズ特製冊子に何が書いてあったのかわかりませんが、2017年にもなって10年以上前の高卒野手の名前を出すということは、最近まったく高卒野手を育成できていないことをアピールしているようなものですよ。

ここで、2001年以降のドラフトで指名された高卒野手を見てみましょう。

2001年以降にドラフト指名した高卒野手 (カッコは育成ドラフト)

2001 今江敏晃 富永旭
2002 西岡剛 金澤岳 早坂圭介
2003
2004 青松敬鎔
2005 細谷圭
2006 佐藤賢治
2007
2008 (角晃多)(吉田真史)
2009 大嶺翔太
2010 江村直也
2011
2012 田村龍弘
2013 (肘井竜蔵)
2014 香月一也 脇本直人
2015 平沢大河
2016

え?これだけ。
そうです。これしかいないんです。
今江、西岡の後はレギュラークラスの野手が田村しかいないんです。
内野、外野はゼロなんです。1軍の控えクラスすらいないんです。
今年は平沢がが50試合、大嶺が87試合、細谷が41試合、香月一が19試合、肘井が12試合。
一番頑張っているのが大嶺翔太という、非常に情けない状況なんです。
バレンタイン監督の謎ドラフトと、西村監督の少人数ドラフトにより、チームの年齢構成が狂ってしまいました。高卒野手の致命的不足はチームに暗い影を落としています。

千葉ロッテマリーンズには高卒野手を育てる力がありません。
にもかかわらず、マリーンズのスカウト陣は能天気にも10年以上前の実績をアピールして冊子までプレゼントしてしまいました。


恥ずかしいです。穴があったら入りたい。
清宮は冊子を読んでどう思ったでしょうね。
育成という観点で見ればロッテは真っ先に対象から外すでしょう。

そもそも清宮を獲得するなら育成をアピールする必要なんてないんです。
今年の選手の成績をプリントアウトして渡すだけでいい。

こんな情けない選手しかいないのですから、清宮ならすぐにレギュラーで出られますよ。
出場試合を稼いでとっととFA権をゲットした方が将来的には良いんじゃないですか?

こう言えばいいんです。

個人的には清宮ではなくサードやショートを守れる選手、そしてピッチャーを獲ってほしいですね。



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