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オリックス 1 - 6 マリーンズ
ニッカン式スコア
ダイジェスト動画

今日はマリンスタジアムでの本拠地最終戦。
祝日ということもあり23183人の観客が入りました。ただ、内野指定席は招待券での入場者もかなりあったようです。
先発はマリーンズが酒居、オリックスが高卒ルーキーの山本。
山本には9月12日のオリックス戦でプロ初勝利を献上しています。

先発の酒居は制球がいまいち。
1回は0点に抑えますが、2回表に岡崎にライトへのタイムリーヒットを打たれて1−0。先制を許しました。

一方のマリーンズ打線は営業担当から「今日はセレモニーがあるので巻きでお願いします」とでも言われたのか、1回2回は高速三者凡退。あっというまに3回裏になりました。
3回裏も大木と加藤が三振するも、荻野がレフトへのヒットを放ち出塁し、さらに盗塁を仕掛けます。
これがキャッチャー若月の悪送球を誘い荻野は3塁へ。秋なのにはつらつと動く荻野はまるで荻野ではないかのようです。
しかし続く鈴木がレフトフライに倒れ得点はなりませんでした。

4回裏。
1アウトから角中四球、中村ヒットで1死1,2塁。
ここでなんとパラデスがスリーランホームランを放ちました。
打った瞬間ホームランとわかる強烈な打球。ライトは一歩も動きません。
遅すぎる10号ホームランで1−3。マリーンズが逆転しました。
パラデスのホームランは兄貴分のペーニャも大喜びでした。

そしてパラデスの一発がチームを勢いづけました。
田村がヒットで出塁し、大木三振も加藤がツーベースヒットを放ち2死2,3塁。
ここで荻野がライトへのタイムリーヒットをを放ちさらに2点追加。1−5としました。

5回裏。
この回からオリックスのピッチャーは澤田に代わりました。
福浦の代打井上と角中はあっさり凡退するも、2アウトから中村がツーベースヒットを放つと、パラデスがタイムリーヒットを放ち1点追加。
パラデスはなんと4打点の活躍です。1−6とリードを広げました。

酒居はなんとか7回まで粘り、1失点で降板。
悪いなりにしっかり投げてくれました。来年が楽しみです。
8回表は松永が好投。9回表は関谷が抑えました。

マリーンズ打線は営業サイドの巻き指令が再び発令されたのか6回以降は高速凡退。
特に何も起きないまま試合が進み、2時間43分で試合が終わってしまいました。
1−6。本拠地最終戦を勝利で飾りました。

試合後は全日程を終えたオリックスナインがレフトスタンドだけでなくマリーンズファンに向けても一礼する粋な姿を見せてくれました。

そしてシーズン終了セレモニー。

伊東監督がファンに向けてスピーチをしました。

伊東監督、5年間お疲れ様でした。


伊東監督、ロッテファンに感謝「世界一でした」(ニッカン)
 ロッテが引き分けを挟む4連勝で、今季の本拠地最終戦を白星で飾った。
先発酒居が7回7安打1失点で5勝目。「正直、ピリッとしない投球だった」が、悪いなりに試合をつくった。
 打線では、パラデスが逆転の10号3ランを含む2安打4打点。「ホーム最後の試合。思うような成績を残せなかったけど、最後にファンに喜んでもらえた」と笑顔だった。
 伊東勤監督(55)は今季で退任する。5年間、指揮を執ったホーム最後の試合を飾った。試合後、グラウンドでファンにあいさつ。
 「最後まで熱いご声援、ありがとうございました。今年こそはと挑んだシーズンでしたが、開幕ダッシュに失敗し、貯金することなく惨憺(さんたん)たる成績でした。全て私の責任です。早い時期にファンの皆様を失望させてしまい、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
 さらに「ただ、そういう状況でも、選手は諦めることなく一生懸命、戦いました。来年は新しい体制になって、この悔しさをバネに、ファンの皆様の期待に応えてくれると信じています」と、来季への期待を口にした。
 ロッテのファンを「日本一、いや、世界一でした」と、重ねて感謝していた。



さて、パラデスですよ。
来年はどうなるのでしょうか。
解雇なのか残留なのか。

昨年はナバーロが同じような成績でしたが、1年で解雇されました。
ナバーロは82試合に出場し286打数62安打44打点10本塁打。三振は64。
ナバーロの方が打点が多く三振が少ないですし、セカンドを守れるという強みもあります。
ただ、ナバーロは銃弾の不法所持という弱点がありますし、性格面もあまり良くありません。

一方のパラデスは今日のホームランでようやく10本。
89試合に出場し、269打数59安打26打点。三振はなんと97です。
PA/Kという、何打席に1回三振するかを表す指標がありまして、数字が大きければ大きいほど三振しないバッターということになります。
例えばホークスの中村晃はPA/Kが10.53。なんと10.53打席で1回しか三振しないのです。
それに比べてパラデスはすごいですよ。PA/Kは2.97。3打席で1回以上も三振しています。
規定打席の1/3以上打席に立ったバッターの内PA/Kが3を下回るのはパラデスだけ。
いかに三振が多いかを表しています。
過去にはブライアントやエルドレッドやデストラーデが2を下回るPA/Kを叩き出しましたが、彼らは三振する以上に打ちまくりましたからね。三振してばかりのパラデスとは違うのです。
ちなみに12球団で2番目にPA/Kが低いのは3.00のダフィー。
期待の新外国人2人が三振し放題では勝てるわけがありません。

しかしパラデスの挙動はなぜか印象に残りますね。
ハマスタの場外ホームラン。外野でのタイムリーエラー・・・。
今日のホームランもその一つです。

数字ではなく印象に残ってしまうバッター。
こんなバッターを印象派バッターと呼んでいます。
フランスの印象派の画家たちがこぞって夏の避暑地の景色を描いたように、パスクチも夏の間だけ打ちまくりました。
ウタンヌ、ヘッボ、ウラワールといった印象派の巨匠たち。
その名前が誰を表すのかは、人によって違うでしょう。
印象派のバッターたちが残した素晴らしい作品は、ファンそれぞれの思い出の中にいつまでも残るのです。

パラデスも強烈な印象を残して日本を去ることになってしまうのか。
それとも来年は数字も伴うバッターになれるのか。
今日の一発が残留確定弾となるのかどうか、社長の判断はこれからのようです。


ロッテ・パラデスが逆転3ラン 1カ月ぶりの10号で残留アピール(デイリー)

ベンチのペーニャが立ち上がって両手を広げた。まるで自分のことのように喜んだ。
 四回1死一、二塁。ロッテ・パラデスが0−2から山本のフォークを捉えた。打球は右翼席へ一直線で飛び込む逆転の10号3ランとなった。
 9月6日の西武戦(メットライフドーム)以来の本塁打に、パラデスは「自分の一発でチームが目覚めたというか、勢いついてくれたので、いいホームランが打てたね」と振り返り、こう続けた。
 「なかなか、9本からの1本が出なかったが、本拠地最終戦で出たのは良かったデス」 6月初旬に入団したペーニャとは同じドミニカ共和国出身。日本で実績のあるペーニャにとって7歳年下のパラデスは“弟分”で、普段からアドバイスを欠かさない。パラデス、ベンチのペーニャに感謝だ。
 ダフィーとサントスはすでに帰国した。
 この日、山室球団社長はパラデスの来季残留について、「いろいろ修正しなければならないが、もうちょっと見てみたい」と話しており、新外国人獲得の絡みもあるものの、残留へ希望が出たばかりだった。
 さらに2死二、三塁から荻野が右へ2点適時打を放った。
 9月18日の楽天戦(Koboパーク)以来の一打に、「打ったのはストレートです。ジミー(パラデス)が打ってそのあと、タム(田村)、翔平(加藤)が続いてくれたので、自分は何とかランナーを返したいと思っていました」と声を弾ませた。
 パラデスは五回にもタイムリーを放って4打点を挙げた。
 ロッテにとって今季142試合目は本拠地最終戦。是が非でも勝ちたいところだ。




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では、今日の写真です。

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