2016年の8月に韓国の釜山でロッテ・ジャイアンツの試合を観戦してきました。
最近日本でも知られだした台湾の応援は韓国野球の影響を強く受けていると言われています。
韓国野球の応援はいったいどのようなものなのでしょうか。
2回目は釜山の社稷球場で行われたロッテジャイアンツの応援対KIAタイガースの試合の後半の模様をお伝えします。
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韓国の釜山でKIAタイガース対ロッテジャイアンツの試合を観戦しています。
ビジターのKIAが5回表に4点を奪い4−2と逆転。ホームのロッテジャイアンツが2点を追う展開となりました。
ロッテジャイアンツの攻撃。
チャンスを作り、盛り上がります。
歓声を上げるファン。ロッテジャイアンツがこの回2点を入れ、試合は4−4の同点となりました。
韓国の野球ではホームランやホームの判定に限らず様々な場面でビデオ判定が行われます。
ビデオ判定中はこのような画面が表示されました。
5回裏が終了。照明がまぶしく光ります。
照明が激しく点滅します。ファンは盛り上がるでしょうが、こんな中でキャッチボールをさせられる選手たちにとってはどうでしょうか。
キスタイムだそうです。ビジョンに映し出されたカップルがキスをしていました。
20時を過ぎ、試合は後半へ。試合開始のころよりもお客さんが増えています。
イニング間のイベント、スイカ早食い競争です。内野席中段のステージにはテレビカメラを持ったスタッフがおり、ステージや客席の様子を常に撮影しています。
チアガール登場。
チアガールは4名。
音楽に合わせて踊ります。
応援団長が通路までやってきました。
ユニセフユニを着たロッテジャイアンツの打者。
KIAタイガースに再びリードされたロッテジャイアンツ。拙攻続きで追いつけません。
ステージではチアガールがファンを盛り上げます。
音楽に合わせてダンスを踊りながら、選手名などをコールするファン。
スタンドには若者、特に若い女性の姿が目立ちます。
野球そのものより、歌って踊って騒ぎながら周りの仲間と盛り上がれる空間を求めて集まっているように感じました。
韓国の応援スタイルは若者を引き寄せることに成功していることは確かですが、集まった若者を野球好きにしていくにはしばらく時間がかかりそうです。
試合後半。多くのファンがオレンジ色のビニール袋を膨らませ、それを頭の上に載せて応援しています。
オレンジ色のビニール袋はゴミ袋で、試合終了後に自分のゴミを入れてゴミ箱に捨てることになっているそうです。
面白い試みですが、自分の前でこれをやられるとビニール袋のせいでグラウンドが見えません。非常に邪魔です。
なんというか、この球場では野球を見るということの優先順位は低いのかな、と思います。
ロッテジャイアンツが1点を返しました。
ピッチャーが小刻みに変わります。中継ぎ投手の防御率は皆4〜6点台で、あまりいい投手ではありません。
チアガールがセクシーな踊りを披露します。
代打が登場。球場内にLMFAOの「Shots ft. Lil Jon」が流され、ファンが盛り上がります。
187cmで体重130kg!?すごいデブです。
この選手はチェ・ジュンソクといい、ロッテジャイアンツの長距離砲です。2016年は116試合に出場し19本塁打を放ちました。
崔 俊蓆(チェ・ジュンソク)
打席に入るチェ・ジュンソク。おなかがすごい!
存在感がありすぎます。
打った!
送球が逸れてセーフ。出塁しました。足はまあ普通でしょうか。
KIAのサード。悪送球をして悔しそうです。
KIAタイガースのピッチャー。中継ぎは直球主体のピッチャーが多いですね。
踊るチアガール。
前列に座った学校帰りと思われる若者たちが、チアガールを眺めています。
イニング間でチアガールが踊ります。
皆写真を撮っています。
動画でご覧ください。ロッテジャイアンツのチアガールです
試合終盤。応援団長がステージに登場。ファンを盛り上げます。
試合は7回まで4−6でロッテジャイアンツが勝っていたのですが、8回表にKIAタイガースが5点を奪い逆転。
9回表にもKIAタイガースが1点を追加し10−6と4点のリードを奪われています。
ロッテジャイアンツが意地を見せ、9回裏に3点を奪いました。10−9。1点差です。
ロッテジャイアンツのファンの盛り上がりがすごかったです。9回裏のロッテジャイアンツの攻撃中の様子を動画でご覧ください。
しかしあと一歩及ばず10−9で試合終了。1点差でロッテジャイアンツが負けました。
明日の対戦カードを表示するスコアボード。明日はSKワイバーンズとの試合で、18時開始です。
負けたからなのか、スコアを表示することなくスコアボードが消灯してしまいました。不親切です。
グダグダした展開になってしまったため、延長でもないのに22時半です。地下鉄に乗り、ホテルまで急いで帰りました。
韓国のプロ野球を初めて観戦しました。
応援ゾーンで盛り上がる若者の熱気は素晴らしかったのですが、野球自体を見に来ている観客はあまり多くないようです。
観客を大きく減らしてしまったのですから、まずは新規ファンの獲得が最優先なのでしょう。
いかにチームや野球自体を愛するファンを増やしていくのか。韓国のロッテジャイアンツは千葉ロッテマリーンズにも通じる課題を抱えています。
あと1回続きます。
しかし、前々から思っていたのですが、なぜ、よりによって名前がジャイアンツなんだ。。