2017年のイギリス旅行記第9回です。
4日目はSL列車が走るグレートセントラル保存鉄道に乗車します。
まずは保存鉄道の始発駅があるレスター近郊の街ラフボロ―へと向かいました。。
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■4日目 2017年2月12日 日曜日
イギリス旅行4日目。今日のメインはグレートセントラル保存鉄道のSL列車に乗車することです。
まず現在地のリバプールからヌネアトンまで特急列車に乗車。次にヌネアトンからレスターまで普通列車に乗り、レスターから再び特急列車に乗り換えグレートセントラル保存鉄道の乗り場があるラフボロ―という町を目指します。
念願かないグレートセントラル保存鉄道のSL列車に乗車した後はラフボロ―からロンドンのセント・パンクラス駅に移動。
セント・パンクラス駅で事前に預けてあったスーツケースを引き取り、ホテルのあるパディントンにバスで移動して今日はおしまいです。
同行する友人には話していませんが、実は一番リスクのある日程が今日の日程だったりします。
ネックはリバプールからラフボロ―までの接続。乗り換えが2回あります。
Liverpool Lime Street 8:38 →Nuneaton 9:55
Nuneaton 10:22 → Leicester 10:48
Leicester 11:15 → Loughborough 11:24
各駅での乗り換え時間は30分弱。
日本なら何の問題もありませんが、ここはイギリスです。
イギリスの鉄道は遅れが常態化しており、「めずらしく汽車が時間通り来たと思ったら、ちょうど24時間遅れていた」というジョークがあるほどです。
一応各駅の乗り換え時間は20分以上確保していますが、もし大幅に列車が遅れると目的地にたどり着けません。
トラブルが起きないことを祈りつつ、スーパーで買ったまずいカップラーメンで朝食を済ませ、ホテルをチェックアウトしました。
ホテルから10分少々歩き、リバプール・ライムストリート駅にやってきました。
スーツケースは一昨日ロンドンのセント・パンクラス駅に預けてありますから、身軽ないでたちです。
時刻は8:18。我々が乗る8:38発のロンドン・ユーストン行の特急列車は9番線から発車するようです。
謎の運休となっていたらいきなり躓くところでしたが、まず第一関門をクリアしました。
薄暗いリバプール・ライムストリート駅。静かな駅で、パリの駅にあるような雰囲気の悪さはありません。
そろそろホームに行きましょう。ラフボローまでの切符は一昨日ロンドンからリバプールに到着した時に購入してあります。
8番線にはリバプール近郊を走る普通列車が停車しています。
まだ目当ての列車は入線していません。
特急列車が入線してきました。
我々が乗るのは2等車。指定された座席に座ります。
定刻通りにリバプールを発車した倫敦行き特急列車は4分遅れの9:59にヌネアトン駅に到着。
ヨーロッパでは5分以内の遅れは遅れとはみなされません。ほぼ時間通りでしょう。
ここまではロンドンからリバプールに移動した一昨日と同じ経路。ここからローカル線でレスターへと移動します。
特急列車を見送り、ローカル線のホームへ。
レスター行きは10:22。オンタイムと書いてありますから、大幅な遅れはなさそうです。
時間があるので駅の外に出てみました。
イギリスの駅には都会の地下鉄などを除いて改札がありませんから、駅の内外は自由に移動できます。
そのかわり、列車に乗ると車掌による検札があり、切符を持っていないと罰金を取られます。
日本のような乗り越し清算制度はありません。
7番線で列車を待ちます。
4両編成の普通列車がやってきました。
定刻通り10:22に発車。のどかな田園風景が広がります。
普通列車なので自由席ですが、車内は特急列車とそん色ありません。
座席もゆったりしていますし、空いている分先ほどの特急列車よりも快適です。
家がぽつぽつと建っています。
街中に入りました。
小さな駅に停車。
レスターに近づくと家が増えてきます。レスターと言えば岡崎慎司が在籍し、プレミアリーグ優勝を果たしたあのレスター・シティFCがある町です。
駅舎も無いような駅に停車。各駅停車なので、すべての駅に停車します。
ナイター照明が見えます。サッカー場があるのでしょう。
小さなサッカー場がありました。Friar Lane & Epworth F.C.というチームの本拠地のようです。
このチームはレスターシャー・シニアリーグというプレミアリーグの最下層の11部リーグに所属しています。
地域リーグのチームですね。
レスター駅に到着。2分遅れの10:50です。ほぼ定刻ですね。
SL列車が走るラフボロー駅はさらに乗り換えが必要です。休憩室で暖を取り、列車の到着を待ちます。
レスター駅の駅名票。
ノッティンガム行きの特急列車が時間通りやってきました。
出発。10分弱で目的地に到着します。
相変わらずののどかな風景です。
時間通りラフボロー駅に到着しました。
残念ながら雨が降っています。しかも滅茶苦茶寒い。おそらく氷点下ではないでしょうか。
カラフルな特急列車を見送りました。
グレートセントラル鉄道のSL列車に乗った後はまたこの駅に戻り、ロンドンへと向かう予定です。
ラフボロー駅からグレートセントラル保存鉄道のラフボロー中央駅までは徒歩15分ほどです。
グレートセントラル保存鉄道は1969年に廃止されたグレートセントラル本線の廃線跡を利用した保存鉄道で、ボランティアの手によってSL列車や古いディーゼルカーが週末を中心に運行されています。
グレートセントラル本線はロンドンとマンチェスターを最短距離で結ぶ速達路線として1899年に完成しましたが、後発路線であるため人口密集地を通ることができず、旅客輸送は低迷。頼みの貨物輸送も輸送量の減少で採算を維持することが困難となり、1969年に廃止されました。
英仏海峡トンネルが開業し、高速鉄道網が張り巡らされた現代であればユーロスターがこの路線を走ったのかもしれません。ほとんど直線の高規格路線でスピードが出せるからです。
グレートセントラル鉄道は生まれた時代が早すぎたということかもしれません。
ラフボロー駅の駅を出ました。グレートセントラル保存鉄道のラフボロー駅は歩いて15分ほどかかります。
地方都市の駅と言った雰囲気のラフボロー駅。あまり人の姿がありません。
雨の中住宅地を歩きます。
川を渡ります。
赤煉瓦の家が並んでいます。落ち着いた雰囲気ですね。
廃線跡に放置されている古い客車。
廃線跡に面して小さな公園がありました。
グレートセントラル保存鉄道の修理工場がありました。
工場では蒸気機関車のメンテナンスが行われています。
グレートセントラル鉄道のラフボロー駅が見えてきました。もう少しです。
いいですね。蒸気機関車ですね。寒いですがテンションが上がってきました。
住宅地を歩いて駅へ。
イスラム教のモスクがありました。こんな地方都市にも中東系の移民が相当入り込んでいるのですね。
イギリスが移民に寛容なEUから離脱しようという気持ちもわかります。
古めかしい客車が見えてきました。グレートセントラル鉄道のラフボロー駅です。
グレートセントラル鉄道のラフボロー駅に着きました。屋根に輝くGCR1898の文字。
1898年の開業時に作られた駅舎なのです。
次回はSL列車の撮影のため右往左往します。
グレートセントラル保存鉄道ホームページ
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イギリス旅行4日目。今日のメインはグレートセントラル保存鉄道のSL列車に乗車することです。
まず現在地のリバプールからヌネアトンまで特急列車に乗車。次にヌネアトンからレスターまで普通列車に乗り、レスターから再び特急列車に乗り換えグレートセントラル保存鉄道の乗り場があるラフボロ―という町を目指します。
念願かないグレートセントラル保存鉄道のSL列車に乗車した後はラフボロ―からロンドンのセント・パンクラス駅に移動。
セント・パンクラス駅で事前に預けてあったスーツケースを引き取り、ホテルのあるパディントンにバスで移動して今日はおしまいです。
同行する友人には話していませんが、実は一番リスクのある日程が今日の日程だったりします。
ネックはリバプールからラフボロ―までの接続。乗り換えが2回あります。
Liverpool Lime Street 8:38 →Nuneaton 9:55
Nuneaton 10:22 → Leicester 10:48
Leicester 11:15 → Loughborough 11:24
各駅での乗り換え時間は30分弱。
日本なら何の問題もありませんが、ここはイギリスです。
イギリスの鉄道は遅れが常態化しており、「めずらしく汽車が時間通り来たと思ったら、ちょうど24時間遅れていた」というジョークがあるほどです。
一応各駅の乗り換え時間は20分以上確保していますが、もし大幅に列車が遅れると目的地にたどり着けません。
トラブルが起きないことを祈りつつ、スーパーで買ったまずいカップラーメンで朝食を済ませ、ホテルをチェックアウトしました。
ホテルから10分少々歩き、リバプール・ライムストリート駅にやってきました。
スーツケースは一昨日ロンドンのセント・パンクラス駅に預けてありますから、身軽ないでたちです。
時刻は8:18。我々が乗る8:38発のロンドン・ユーストン行の特急列車は9番線から発車するようです。
謎の運休となっていたらいきなり躓くところでしたが、まず第一関門をクリアしました。
薄暗いリバプール・ライムストリート駅。静かな駅で、パリの駅にあるような雰囲気の悪さはありません。
そろそろホームに行きましょう。ラフボローまでの切符は一昨日ロンドンからリバプールに到着した時に購入してあります。
8番線にはリバプール近郊を走る普通列車が停車しています。
まだ目当ての列車は入線していません。
特急列車が入線してきました。
我々が乗るのは2等車。指定された座席に座ります。
定刻通りにリバプールを発車した倫敦行き特急列車は4分遅れの9:59にヌネアトン駅に到着。
ヨーロッパでは5分以内の遅れは遅れとはみなされません。ほぼ時間通りでしょう。
ここまではロンドンからリバプールに移動した一昨日と同じ経路。ここからローカル線でレスターへと移動します。
特急列車を見送り、ローカル線のホームへ。
レスター行きは10:22。オンタイムと書いてありますから、大幅な遅れはなさそうです。
時間があるので駅の外に出てみました。
イギリスの駅には都会の地下鉄などを除いて改札がありませんから、駅の内外は自由に移動できます。
そのかわり、列車に乗ると車掌による検札があり、切符を持っていないと罰金を取られます。
日本のような乗り越し清算制度はありません。
7番線で列車を待ちます。
4両編成の普通列車がやってきました。
定刻通り10:22に発車。のどかな田園風景が広がります。
普通列車なので自由席ですが、車内は特急列車とそん色ありません。
座席もゆったりしていますし、空いている分先ほどの特急列車よりも快適です。
家がぽつぽつと建っています。
街中に入りました。
小さな駅に停車。
レスターに近づくと家が増えてきます。レスターと言えば岡崎慎司が在籍し、プレミアリーグ優勝を果たしたあのレスター・シティFCがある町です。
駅舎も無いような駅に停車。各駅停車なので、すべての駅に停車します。
ナイター照明が見えます。サッカー場があるのでしょう。
小さなサッカー場がありました。Friar Lane & Epworth F.C.というチームの本拠地のようです。
このチームはレスターシャー・シニアリーグというプレミアリーグの最下層の11部リーグに所属しています。
地域リーグのチームですね。
レスター駅に到着。2分遅れの10:50です。ほぼ定刻ですね。
SL列車が走るラフボロー駅はさらに乗り換えが必要です。休憩室で暖を取り、列車の到着を待ちます。
レスター駅の駅名票。
ノッティンガム行きの特急列車が時間通りやってきました。
出発。10分弱で目的地に到着します。
相変わらずののどかな風景です。
時間通りラフボロー駅に到着しました。
残念ながら雨が降っています。しかも滅茶苦茶寒い。おそらく氷点下ではないでしょうか。
カラフルな特急列車を見送りました。
グレートセントラル鉄道のSL列車に乗った後はまたこの駅に戻り、ロンドンへと向かう予定です。
ラフボロー駅からグレートセントラル保存鉄道のラフボロー中央駅までは徒歩15分ほどです。
グレートセントラル保存鉄道は1969年に廃止されたグレートセントラル本線の廃線跡を利用した保存鉄道で、ボランティアの手によってSL列車や古いディーゼルカーが週末を中心に運行されています。
グレートセントラル本線はロンドンとマンチェスターを最短距離で結ぶ速達路線として1899年に完成しましたが、後発路線であるため人口密集地を通ることができず、旅客輸送は低迷。頼みの貨物輸送も輸送量の減少で採算を維持することが困難となり、1969年に廃止されました。
英仏海峡トンネルが開業し、高速鉄道網が張り巡らされた現代であればユーロスターがこの路線を走ったのかもしれません。ほとんど直線の高規格路線でスピードが出せるからです。
グレートセントラル鉄道は生まれた時代が早すぎたということかもしれません。
ラフボロー駅の駅を出ました。グレートセントラル保存鉄道のラフボロー駅は歩いて15分ほどかかります。
地方都市の駅と言った雰囲気のラフボロー駅。あまり人の姿がありません。
雨の中住宅地を歩きます。
川を渡ります。
赤煉瓦の家が並んでいます。落ち着いた雰囲気ですね。
廃線跡に放置されている古い客車。
廃線跡に面して小さな公園がありました。
グレートセントラル保存鉄道の修理工場がありました。
工場では蒸気機関車のメンテナンスが行われています。
グレートセントラル鉄道のラフボロー駅が見えてきました。もう少しです。
いいですね。蒸気機関車ですね。寒いですがテンションが上がってきました。
住宅地を歩いて駅へ。
イスラム教のモスクがありました。こんな地方都市にも中東系の移民が相当入り込んでいるのですね。
イギリスが移民に寛容なEUから離脱しようという気持ちもわかります。
古めかしい客車が見えてきました。グレートセントラル鉄道のラフボロー駅です。
グレートセントラル鉄道のラフボロー駅に着きました。屋根に輝くGCR1898の文字。
1898年の開業時に作られた駅舎なのです。
次回はSL列車の撮影のため右往左往します。
グレートセントラル保存鉄道ホームページ
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