イタリア・シチリア島旅行記の第4回です。
コペンハーゲンからドイツのハンブルクに向けて特急列車で南下します。
途中の海を列車ごとフェリーに乗せられて海を渡る渡り鳥コースなのです。
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■1日目 2017年9月1日 金曜日
コペンハーゲンの観光を終え、いよいよデンマークからドイツのハンブルクへと向かいます。
私が乗車するのは15:37発のハンブルク行きユーロシティ32列車。海峡を越える国際列車です。
デンマークの首都コペンハーゲンとドイツ北部のハンブルクを結ぶルートは渡り鳥コースと呼ばれています。
中央ヨーロッパからスカンジナビア半島や北極へと向かう渡り鳥の飛行ルートと重なるためこの名前がつきました。
このコースの特徴は何と言ってもデンマークとドイツを挟む海峡をフェリーで渡ることでしょう。
ロラン島の南端にあるロービュからドイツ・フェーマルン島までの19キロがフェリーによる連絡となっており、ハンブルク行きの特急列車がフェリーにそのまま積み込まれます。
乗客は列車から降りることなく、列車ごと海を渡るという世界的にも珍しい区間となっています。
最近になって海底トンネルの建設が始まりましたが、完成予定は2024年とだいぶ先なので、しばらくは列車ごとフェリーに積み込まれて海峡を渡る姿を見ることができるでしょう。
1997年にコペンハーゲンのあるシェラン島とフュン島を結ぶ大ベルト橋が開通したことにより160キロ遠回りながらドイツとデンマークが陸続きで結ばれることとなったため、渡り鳥コースの貨物輸送はフュン島経由の陸続きのルートに変更され、交通量がだいぶ少なくなりました。
15:37発ハンブルク中央駅行きのEC32列車はコペンハーゲン中央駅の6番線から出発します。
しかし、15時20分を過ぎてもまだホームには入線していません。しかもいつのまにかホームの発車案内表示が15:37発のjハンブルク行き特急ではなく、15:35発の普通列車に変わっていました。どういうことでしょう。
15:25ごろに6両編成のディーゼル列車が6番線に入線してきました。
この列車は15:37発ハンブルク行き特急なのでしょうか。それとも15:35発普通列車なのでしょうか。
車両外部に行き先表示が無く、どこに向かうのかわかりません。
通りかかった車掌に「この列車はハンブルクに行きますか?」と尋ねると、81号車と82号車に乗れ」と言い残してスタスタ歩いて行ってしまいました。
81号車!
確かに私が持っている切符の座席指定も81号車の21番と書いてあります。
ですが81号車とは何でしょう。ホームに止まっているのは6両編成です。
ドアから車両内部をのぞき込むと23号車と書かれており、行き先表示もありました。ですが行き先がハンブルクではありません。
果たしてこの列車はハンブルクに行くのか行かないのか。あるいは途中で切り離し、列車の一部だけがハンブルクに行くのか。
時刻は15:37になりました。もう発車時間です。どうしましょう。行き先を確かめずに乗るべきか。
まだ発車しないようですので、駅員に聞くしかありません。
私の他にも混乱している人がいるようで、おばさん2人組が駅員にハンブルク行きはどの車両か聞いているようでした。
幸い2人目の駅員を捕まえたところでようやくハンブルク行きの81号車がホーム前方に止まっていると教えてもらえました。
おばさん二人にも「ホーム前方の車両がハンブルク行きですよ!」と声をかけ、ホームをダッシュ。
81号車は2両先に止まっていました。慌てて乗り込むとすぐに発車。危ないところでした。
それにしてもわかりにくい。せめてホームのどこにハンブルク行きの車両が止まっているのか表示してほしいです。
列車はコペンハーゲン中央駅を5分ほど遅れて発車。波乱はありましたが、無事乗車できました。
コペンハーゲンから南下し、ロービュ港を目指します。
7分ほど遅れ、16:04にRoskilde駅に到着。大きな駅です。
駅を出ると畑が広がります。
列車は平坦な地形の田園地帯を快調に飛ばして遅れを取り戻し、定刻16:33にネストベズに到着。にぎやかな商業都市です。
列車と頻繁にすれ違います。
橋を渡り、ファルスター島に入っていきます。
列車は海沿いを走ります。
海の向こうに大きな橋が見えています。
再び田園地帯。
17:04にEskilstrup駅到着。大きな駅です。
17:11にニュークビン・ファルスター駅到着。ここまでがコペンハーゲンの都市圏であり、1時間に2〜3本の列車が運行されています。
ここからロービュ港までは一気に本数が減り、1、2時間に1本となってしまいます。
ここまでは複線で電化されていましたが、この先は単線非電化。
私が乗っている特急列車も後ろ3両が切り離され、3両編成とだいぶ短くなりました。
ニュークビン・ファルスター駅を出発。ここからロービュ港までは田畑が広がるばかりで誰も住んでいないため、約50キロの区間に駅が一つもありません。次はもうロービュ港駅です。
17:35.列車は速度を落とし、ロービュ港駅に入線しました。
何本もの錆びた線路が草に埋もれているのが印象に残りました。
かつて貨物輸送がこの渡り鳥コースを利用していたころの名残でしょう。
2時間に1本の特急列車だけが経由するようになったため、このような線路は不要になったのです。
ロービュ港駅に到着。駅舎があるだけの寂しい駅です。何人かは降りてフェリーに乗るようですが、ハンブルクに行く乗客は列車から降りず、そのまま出発を待ちます。
ロービュ港駅を出発。ゆっくりと進みます。
3両編成のハンブルク行き特急列車はフェリーの中にそのまま進入していきます。
フェリーの中に入りました。トラックの横を進んでいきます。
降りても良いというアナウンスがあったので車外にでます。
驚くべきことにここはフェリーの中です。
カーフェリーの内部に線路が敷かれているのです。
ドイツのプットガルデン港まで約1時間。特急列車の乗客もフェリーのキャビンでゆっくり過ごすことができます。
椅子に座って景色を見ることにしましょう。
フェリーの中は売店なども充実しています。
デッキに上がってみました。
ロービュ港を出港。
デンマークのロービュ港とドイツのプットガルデン港間のフェリーはだいたい30分おきの高頻度で運航しています。
ドイツ側のプットガルテン港が見えてきました。
風力発電の風車をバックにフェリーがやってきました。
そろそろ特急列車に戻ることにしましょう。
フェリーの中でトラックの隣に停車する特急列車。不思議な光景です。
ステップを上がり車内へ。車内は室内灯が消えており暗いです。
この列車はドアの上に行き先が表示されています。
ドイツ側のプットガルテン港に到着したのですが、様子がおかしいです。
エンジンをかけると室内灯が点灯するものの、数秒でエンジンが止まり室内灯が点滅。
これを3回ほど繰り返しました。
どうもまずいです。エンジントラブルかもしれません。
なんとかエンジンがかかったものの、列車はスピードを上げずゆっくりと進みます。
18:40にプットガルデン駅に到着。本来ならここからハンブルクまで一直線のはずですが、車内放送がありました。
「この列車はエンジントラブルのためこの駅で運転を打ち切ります。代わりの列車が来るまでホームで待っていてください。代わりの列車が到着したらこの列車と同じ号車の同じ席に座って下さい」
どういうことでしょう。同じ席に座れとは?
無情にもハンブルク行き特急列車はプットガルテン駅で運転打ち切り。
降りるしかありません。
途方に暮れて佇む乗客たち。
代わりの列車と言ってもここはドイツです。我々が乗ってきたのはデンマーク国鉄の車両ですから、ドイツの車両を代わりに走らせるわけにもいかないでしょう。
周囲に港と風車しかない、とても寂しい駅です。
こまったなあ。いったいハンブルクには何時にたどり着けるのか・・・。
しばらくすると2両編成の普通列車がやってきました。
ハンブルクの手前にあるリューベックへ向かうようです。
念のため車掌に「この列車に乗るのか」と尋ねると首を横に振りました。違うようです。
代わりの車両とやらが来るのを待つしかありませんね。時刻は19時を回りました。
19:05、ハンブルク行きの特急と同じ、デンマーク国鉄のディーゼル列車がやってきました。
今入線してきた車両はハンブルク駅を17:28に出発し、プットガルテンに19:05ごろ到着するコペンハーゲン行き特急列車です。
我々のハンブルク行きが順調に走っていればこの先のどこかですれ違っていたはずの列車でした。
コペンハーゲン行きの列車がプットガルテン駅に到着すると、車内から乗客がぞろぞろと降りてきました。
本来は列車ごとフェリーに乗って海を渡るのですから、乗客がホームに降りる必要はありません。
おそらく歩いてフェリーに乗り込み、ロービュ港から代わりの列車に乗車してコペンハーゲンを目指すのでしょう。
ようやく謎が解けましたよ。
代車というのはコペンハーゲン行きの特急列車をこの駅で運転打ち切りとし、ハンブルク行きとなって折り返しさせることだったのですね。
確かに同じ編成ですから、同じ号車の同じ座席に座ることができます。
ですが、コペンハーゲン行きの列車の乗客にとっては無関係のはずの列車の車両故障のとばっちりを受けたことになります。
デンマーク側のロービュ港に到着したら代わりの列車が待っているとはいえ、列車ごとフェリーに乗るのを楽しみにしていた乗客もいるでしょう。
長い時間待たされましたが、ようやく列車に乗り込んで19:20にプットガルテン駅を出発。当初の予定なら18:36に出発していますから、1時間弱遅れています。
風力発電の風車が林立しています。
海沿いののどかな景色。
間もなく日が暮れます。
ともあれ、無事にハンブルクにはたどり着けそうです。
列車は若干遅れを取り戻したものの約40分遅れで終点のハンブルク中央駅に到着。
20:21に到着するはずが、21時になってしまいました。
なんとかたどり着けたので一安心です。
暗い駅構内を歩き、駅前に貼るホテルへ。
もうレストランで夕食を食べる元気はありません。
日本から持ってきたソイジョイを食べて早々に就寝しました。
明日は6時前に起きてハンブルク空港からミュンヘンに飛び、ヴェローナ、ローマを経てシチリアへと南下します。
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コペンハーゲンの観光を終え、いよいよデンマークからドイツのハンブルクへと向かいます。
私が乗車するのは15:37発のハンブルク行きユーロシティ32列車。海峡を越える国際列車です。
デンマークの首都コペンハーゲンとドイツ北部のハンブルクを結ぶルートは渡り鳥コースと呼ばれています。
中央ヨーロッパからスカンジナビア半島や北極へと向かう渡り鳥の飛行ルートと重なるためこの名前がつきました。
このコースの特徴は何と言ってもデンマークとドイツを挟む海峡をフェリーで渡ることでしょう。
ロラン島の南端にあるロービュからドイツ・フェーマルン島までの19キロがフェリーによる連絡となっており、ハンブルク行きの特急列車がフェリーにそのまま積み込まれます。
乗客は列車から降りることなく、列車ごと海を渡るという世界的にも珍しい区間となっています。
最近になって海底トンネルの建設が始まりましたが、完成予定は2024年とだいぶ先なので、しばらくは列車ごとフェリーに積み込まれて海峡を渡る姿を見ることができるでしょう。
1997年にコペンハーゲンのあるシェラン島とフュン島を結ぶ大ベルト橋が開通したことにより160キロ遠回りながらドイツとデンマークが陸続きで結ばれることとなったため、渡り鳥コースの貨物輸送はフュン島経由の陸続きのルートに変更され、交通量がだいぶ少なくなりました。
15:37発ハンブルク中央駅行きのEC32列車はコペンハーゲン中央駅の6番線から出発します。
しかし、15時20分を過ぎてもまだホームには入線していません。しかもいつのまにかホームの発車案内表示が15:37発のjハンブルク行き特急ではなく、15:35発の普通列車に変わっていました。どういうことでしょう。
15:25ごろに6両編成のディーゼル列車が6番線に入線してきました。
この列車は15:37発ハンブルク行き特急なのでしょうか。それとも15:35発普通列車なのでしょうか。
車両外部に行き先表示が無く、どこに向かうのかわかりません。
通りかかった車掌に「この列車はハンブルクに行きますか?」と尋ねると、81号車と82号車に乗れ」と言い残してスタスタ歩いて行ってしまいました。
81号車!
確かに私が持っている切符の座席指定も81号車の21番と書いてあります。
ですが81号車とは何でしょう。ホームに止まっているのは6両編成です。
ドアから車両内部をのぞき込むと23号車と書かれており、行き先表示もありました。ですが行き先がハンブルクではありません。
果たしてこの列車はハンブルクに行くのか行かないのか。あるいは途中で切り離し、列車の一部だけがハンブルクに行くのか。
時刻は15:37になりました。もう発車時間です。どうしましょう。行き先を確かめずに乗るべきか。
まだ発車しないようですので、駅員に聞くしかありません。
私の他にも混乱している人がいるようで、おばさん2人組が駅員にハンブルク行きはどの車両か聞いているようでした。
幸い2人目の駅員を捕まえたところでようやくハンブルク行きの81号車がホーム前方に止まっていると教えてもらえました。
おばさん二人にも「ホーム前方の車両がハンブルク行きですよ!」と声をかけ、ホームをダッシュ。
81号車は2両先に止まっていました。慌てて乗り込むとすぐに発車。危ないところでした。
それにしてもわかりにくい。せめてホームのどこにハンブルク行きの車両が止まっているのか表示してほしいです。
列車はコペンハーゲン中央駅を5分ほど遅れて発車。波乱はありましたが、無事乗車できました。
コペンハーゲンから南下し、ロービュ港を目指します。
7分ほど遅れ、16:04にRoskilde駅に到着。大きな駅です。
駅を出ると畑が広がります。
列車は平坦な地形の田園地帯を快調に飛ばして遅れを取り戻し、定刻16:33にネストベズに到着。にぎやかな商業都市です。
列車と頻繁にすれ違います。
橋を渡り、ファルスター島に入っていきます。
列車は海沿いを走ります。
海の向こうに大きな橋が見えています。
再び田園地帯。
17:04にEskilstrup駅到着。大きな駅です。
17:11にニュークビン・ファルスター駅到着。ここまでがコペンハーゲンの都市圏であり、1時間に2〜3本の列車が運行されています。
ここからロービュ港までは一気に本数が減り、1、2時間に1本となってしまいます。
ここまでは複線で電化されていましたが、この先は単線非電化。
私が乗っている特急列車も後ろ3両が切り離され、3両編成とだいぶ短くなりました。
ニュークビン・ファルスター駅を出発。ここからロービュ港までは田畑が広がるばかりで誰も住んでいないため、約50キロの区間に駅が一つもありません。次はもうロービュ港駅です。
17:35.列車は速度を落とし、ロービュ港駅に入線しました。
何本もの錆びた線路が草に埋もれているのが印象に残りました。
かつて貨物輸送がこの渡り鳥コースを利用していたころの名残でしょう。
2時間に1本の特急列車だけが経由するようになったため、このような線路は不要になったのです。
ロービュ港駅に到着。駅舎があるだけの寂しい駅です。何人かは降りてフェリーに乗るようですが、ハンブルクに行く乗客は列車から降りず、そのまま出発を待ちます。
ロービュ港駅を出発。ゆっくりと進みます。
3両編成のハンブルク行き特急列車はフェリーの中にそのまま進入していきます。
フェリーの中に入りました。トラックの横を進んでいきます。
降りても良いというアナウンスがあったので車外にでます。
驚くべきことにここはフェリーの中です。
カーフェリーの内部に線路が敷かれているのです。
ドイツのプットガルデン港まで約1時間。特急列車の乗客もフェリーのキャビンでゆっくり過ごすことができます。
椅子に座って景色を見ることにしましょう。
フェリーの中は売店なども充実しています。
デッキに上がってみました。
ロービュ港を出港。
デンマークのロービュ港とドイツのプットガルデン港間のフェリーはだいたい30分おきの高頻度で運航しています。
ドイツ側のプットガルテン港が見えてきました。
風力発電の風車をバックにフェリーがやってきました。
そろそろ特急列車に戻ることにしましょう。
フェリーの中でトラックの隣に停車する特急列車。不思議な光景です。
ステップを上がり車内へ。車内は室内灯が消えており暗いです。
この列車はドアの上に行き先が表示されています。
ドイツ側のプットガルテン港に到着したのですが、様子がおかしいです。
エンジンをかけると室内灯が点灯するものの、数秒でエンジンが止まり室内灯が点滅。
これを3回ほど繰り返しました。
どうもまずいです。エンジントラブルかもしれません。
なんとかエンジンがかかったものの、列車はスピードを上げずゆっくりと進みます。
18:40にプットガルデン駅に到着。本来ならここからハンブルクまで一直線のはずですが、車内放送がありました。
「この列車はエンジントラブルのためこの駅で運転を打ち切ります。代わりの列車が来るまでホームで待っていてください。代わりの列車が到着したらこの列車と同じ号車の同じ席に座って下さい」
どういうことでしょう。同じ席に座れとは?
無情にもハンブルク行き特急列車はプットガルテン駅で運転打ち切り。
降りるしかありません。
途方に暮れて佇む乗客たち。
代わりの列車と言ってもここはドイツです。我々が乗ってきたのはデンマーク国鉄の車両ですから、ドイツの車両を代わりに走らせるわけにもいかないでしょう。
周囲に港と風車しかない、とても寂しい駅です。
こまったなあ。いったいハンブルクには何時にたどり着けるのか・・・。
しばらくすると2両編成の普通列車がやってきました。
ハンブルクの手前にあるリューベックへ向かうようです。
念のため車掌に「この列車に乗るのか」と尋ねると首を横に振りました。違うようです。
代わりの車両とやらが来るのを待つしかありませんね。時刻は19時を回りました。
19:05、ハンブルク行きの特急と同じ、デンマーク国鉄のディーゼル列車がやってきました。
今入線してきた車両はハンブルク駅を17:28に出発し、プットガルテンに19:05ごろ到着するコペンハーゲン行き特急列車です。
我々のハンブルク行きが順調に走っていればこの先のどこかですれ違っていたはずの列車でした。
コペンハーゲン行きの列車がプットガルテン駅に到着すると、車内から乗客がぞろぞろと降りてきました。
本来は列車ごとフェリーに乗って海を渡るのですから、乗客がホームに降りる必要はありません。
おそらく歩いてフェリーに乗り込み、ロービュ港から代わりの列車に乗車してコペンハーゲンを目指すのでしょう。
ようやく謎が解けましたよ。
代車というのはコペンハーゲン行きの特急列車をこの駅で運転打ち切りとし、ハンブルク行きとなって折り返しさせることだったのですね。
確かに同じ編成ですから、同じ号車の同じ座席に座ることができます。
ですが、コペンハーゲン行きの列車の乗客にとっては無関係のはずの列車の車両故障のとばっちりを受けたことになります。
デンマーク側のロービュ港に到着したら代わりの列車が待っているとはいえ、列車ごとフェリーに乗るのを楽しみにしていた乗客もいるでしょう。
長い時間待たされましたが、ようやく列車に乗り込んで19:20にプットガルテン駅を出発。当初の予定なら18:36に出発していますから、1時間弱遅れています。
風力発電の風車が林立しています。
海沿いののどかな景色。
間もなく日が暮れます。
ともあれ、無事にハンブルクにはたどり着けそうです。
列車は若干遅れを取り戻したものの約40分遅れで終点のハンブルク中央駅に到着。
20:21に到着するはずが、21時になってしまいました。
なんとかたどり着けたので一安心です。
暗い駅構内を歩き、駅前に貼るホテルへ。
もうレストランで夕食を食べる元気はありません。
日本から持ってきたソイジョイを食べて早々に就寝しました。
明日は6時前に起きてハンブルク空港からミュンヘンに飛び、ヴェローナ、ローマを経てシチリアへと南下します。
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車両故障には遭いたくないですが、最小限に留めるための知恵が絞り出されたのでしょう。