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イタリア・シチリア島旅行記の第7回です。
シチリア島の玄関口メッシーナから引き続き夜行列車に揺られます。
海沿いのきれいな景色を眺めつつ、シチリアの州都パレルモへと向かいました。

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■3日目 2017年9月3日 日曜日

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イタリア・シチリア島旅行は3日目。時刻は朝8時です。
前日の早朝にドイツ北部のハンブルクを空路で出発しミュンヘンへ。
ミュンヘンからはオーストリアのインスブルックを経由してアルプスを越えてイタリアのヴェローナへ。
ヴェローナからは高速列車に乗ってローマへ。ローマからは夜行列車に乗り換え、3日目の朝にしてようやくシチリアの玄関口メッシーナへとたどり着きました。

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念願の地シチリアにたどり着いた私を美女が出迎えてくれました。

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ローマからの夜行列車はメッシーナ中央駅で30分近く停車します。


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私が乗っている7号車。個室寝台車です。

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ローマからの夜行列車は8両編成ですが、シチリアに渡るフェリーに乗り込む際に2分割され、前の4両はシチリア島部のカターニア・シラクサに向かい、後ろ4両がシチリア西部の州都パレルモに向かいます。
なお、2017年9月現在はカターニアとシラクサの間の鉄道が工事のため運休しており、この区間はすべて代行バスによる運行となっています。

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8:37、メッシーナ中央駅をほぼ定刻に発車。留置線に古い通勤電車が止まっています。
丸みを帯びたデザインが素晴らしいですね。乗る機会はあるのでしょうか。

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雲の切れ目から太陽の光が降り注いでます。

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しばらく走るとミラッツォの町が見えてきました。
紀元前4000年ごろから港町として栄えた歴史ある町です。

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旧市街を見下ろす高台にはミラッツォ城がそびえています。
ミラッツォは日本ではあまりなじみがないものの、ヨーロッパでは著名な観光地の一つなのだそうです。
もっと日程に余裕があれば一泊して街歩きを楽しめるのですが、今回は素通りです。残念。

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晴れ間がのぞいてきました。

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短い4両編成になったパレルモ行き夜行列車はシチリア島の海岸線を西へと進みます。

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バルセロナに到着しました。
ここはスペイン?
いいえ、イタリアです。

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車窓からは地中海。

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海を眺めていたらドアがノックされました。
車掌が現れ「朝ごはんだよ」とパンとコーヒーが手渡されました。
コーヒーはとても濃いエスプレッソです。
夜行列車の簡単な朝食でもエスプレッソを欠かさない。イタリア人のコーヒーへのこだわりがわかります。

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列車は海沿いを走ります。

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9月の初めになると海水浴シーズンも終わり、ビーチは閑散としています。

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美しい海岸線です。

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砂浜でビーチバレーをやっている人たちがいました。

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普通列車とすれ違いました。車両への落書きが残念。

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朝10時。サンターガタ・ディ・ミリテッロ駅に停車しました。
シチリアの陽光は強く、サングラスが無いとまぶしいぐらいです。

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青い空に青い海。こういう景色を個室寝台でのんびり眺めるのはとても贅沢なことだと思います。

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海岸に沿って家が建っています。

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岩場に波しぶきが上がっています。

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11時。チェファルー駅に到着。

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海沿いのチェファルー旧市街を断崖絶壁が見下ろしています。
チェファルーは小さな町ですが、ヨーロッパではかなり有名なリゾート地。
映画「ニューシネマパラダイス」の撮影が行われたことでも知られています。

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山側の景色。高い木がありません。

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山に木が茂っていないんですよね。あまり雨が降らないからでしょう。

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はげ山を見上げつつ、列車は緩やかなカーブを曲がっていきます。

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シチリアの海をひたすら眺め続けて4時間。時刻は11時20分。あと30分ほどで終点のパレルモです。

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テルミニ・イメレーゼ駅に停車。
小さな町ですが、古代ギリシャの都市ヒメラの遺跡があるそうです。
イタリアは一見何でもない町にも素晴らしい遺跡がありますから油断できません。

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海に面したアルタヴィッラ・ミリーチア駅。いい雰囲気の駅ですね。

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住宅が増えてきました。まもなくパレルモです。

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パレルモ近郊の住宅地にあるバゲリーア駅に停車しました。

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パレルモの町が見えてきました。そろそろ荷物を片付けて降りる準備をしましょう。

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列車は速度を落としました。時刻は11:40。パレルモ中央駅の到着時刻は11:55なのであと15分もあるのですが、もうすぐ終点に着いてしまいそうな気配です。

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定刻より10分早い11:45にパレルモ中央駅に到着。
ローマから12時間45分。ドイツからヨーロッパを縦断し、ついにシチリアの州都パレルモにたどり着きました。

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パレルモに降り立った客は20人程度でしょうか。あまり多くありません。

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スーツケースを引っ張り駅舎へ。


さて、パレルモには2泊します。
パレルモの観光名所はパレルモ中央駅から北へ10分程度歩いた旧市街に集中しています。中央駅前は場末感が漂っており、治安も良くありません。
治安がいいのは旧市街からさらに北に広がる新市街で、駅からは2キロほど離れています。
駅からは遠くなりますが、治安面を考えて、新市街のポリテアーマ劇場の近くにある「ホテル・ポリテアーマ」を予約しました。(2019年現在は改装のため休業中)


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そんなわけで駅から離れたホテルを予約してしまいました。一度2キロ先のホテルに行ってスーツケースを置いてから観光するのは大幅なタイムロスです。
見どころが多い旧市街は駅から10分程度で歩いていけるのですから、駅の荷物預り所にスーツケースを預けることにしました。入り口がわかりにくいですが、駅舎の端の方に荷物預り所を無事発見しました。

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パレルモ中央駅の荷物預り所の営業時間は朝8時から夜8時まで。
料金は最初の5時間は6ユーロで、それ以降は12時までなら1時間1ユーロ、午後13時以降は1時間0.5ユーロ上乗せされます。

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パスポートを見せてスーツケースを預け、駅の外に出ました。
次回からパレルモの観光です。

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