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イタリア・シチリア島旅行記の第10回です。
シチリア島のパレルモを歩き回る2日間。
歴史の香り漂う十字路、クワトロ・カンティからイスラム人支配を今に伝えるサン・カタルド教会へと向かいました。

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■3日目 2017年9月3日 日曜日

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パレルモのカテドラルの見学を終え、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩きます。


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今日2017年9月3日はパレルモの警察長官カルロ・アルベルト・ダッラ・キエーザ将軍の命日です。
1982年9月3日、マフィア撲滅のためにパレルモの警察長官に就任したカルロ・アルベルト・ダッラ・キエーザ将軍は志半ばでマフィアに暗殺されました。
将軍を偲ぶ命日であるこの日はいたるところでイタリア国旗が翻り、お店の軒先には「マフィアには屈しない」というメッセージが掲示されていました。


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ここは何でしょう。


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貴族の屋敷でしょうか。内部にはカルロ・アルベルト・ダッラ・キエーザ将軍の写真などが展示されていました。


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旧市街の中心に向かって、のんびりと歩きます。


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ちょっとしたお祭りのような雰囲気です。


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小さな広場。周りにはレストランがあり、たくさんの人たちがお酒を飲んでくつろいでいました。


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広場の近くには小さな博物館。ありがたいことにトイレが無料でした。
イタリアは公衆トイレが少なく、あっても有料であることが多いのです。


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旧市街の中心に近づくにつれ、街を歩く人々が増えてきました。


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この先にあるのが旧市街の中心、クアトロ・カンティと呼ばれる十字路です。


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クアトロ・カンティは17世紀に作られた十字路で、十字路のある円形の広場はバロック調の建物に囲まれています。
建物には三段の彫刻があり、一番下は四季を表す噴水の彫刻、中段は歴代スペイン総督、一番上はパレルモの守護聖人の彫刻が設置されています。


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クアトロ・カンティの建物を見上げます。


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狭い広場なので、1枚の写真に収めるのが難しいです。


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十字路を見下ろす彫刻たち。


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クアトロ・カンティから少し歩くと彫刻がずらりと並んだ広場に出ました。この老婆の彫刻はいったい・・・。


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彫刻が並ぶ噴水が印象的な広場の名前はプレトーリア広場。
直訳すると法務官広場と言う意味で、昔からパレルモの行政の中心だったのだそうです。


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噴水の周りに並ぶ裸体の彫刻はフィレンツェの彫刻家フランチェスコ・カミリアーニの作品です。1570年にフィレンツェからパレルモに移築されたのですが、当時のパレルモは保守的なカトリック教徒が多く、裸の彫像は恥ずかしい物としてあまり評判がよくなかったのだそうです。


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夜はライトアップされてきれいなのだとか。


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ローマ時代の香りが残る、美しい彫刻群です。


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プレトーリア広場の周りにはいくつかの美しい教会が集まっています。


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まずは1160年に建設されたサン・カタルド教会に行ってみましょう。


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3つの赤いクーポラが印象的なサン・カタルド教会はイスラム時代の香りを今に残しています。


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背の高いヤシの木の下を通り、サン・カタルド教会へ。


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サン・カタルド教会の内部は非常に質素です。


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壁面には何の装飾もありません。


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赤いクーポラの内部。


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1160年、時の権力者であるマイオーネ・ディ・バーリが礼拝堂として建設したものの、建設途上で自身が暗殺されてしまったため、建設がしばらく中断してしまい、華美な装飾もされないまま現在に至ります。


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しかし、床のモザイク装飾は見事。


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不思議な雰囲気の教会です。


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もう一度ドームを見上げ、サン・カタルド教会を出ました。


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サン・カタルド教会の横には美しいモザイクと装飾で知られるマルトラーナ教会があるのですが、今日は日曜日なので午前中しか見学できません。
そこで、マルトラーナ教会の正面にあるサンタ・カテリーナ教会を見学することにしました。


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サンタ・カテリーナ教会は地球の歩き方に掲載されていないものの、バロック様式のとても美しい教会です。
16世紀後半に建てられました。


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大航海時代を思わせるレリーフ。


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他にも様々なレリーフがありました。見ていて飽きません。


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天井のフレスコ画。


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装飾が一切ないサン・カタルド教会とは対照的ですね。
様々な文化が混ざり合った町、それこそがパレルモなのです。


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圧倒されつつ、一休みします。


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美しく装飾された祭壇。


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天井の装飾も極彩色です。


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光の加減によって印象が変わります。


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バロック様式の教会に西日が差し込みます。


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まだ日暮れまでは時間があります。パレルモ観光を続けましょう。


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