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イタリア・シチリア島旅行記の第21回です。
5日目はギリシャ・ローマ時代の遺跡が残るアグリジェントを観光します。
紀元前4世紀から7世紀ごろまで栄えたというヘレニズム・ローマ時代の町の遺構を歩きました。

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■5日目 2017年9月5日 火曜日

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シチリアが誇る世界遺産の一つ、神殿の谷を散策しています。
古代ギリシャ時代のコンコルディア神殿とヘラ神殿を見た後は、神殿の谷の北部にあるヘレニズム・ローマ時代の町の遺跡へと向かいましょう。


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コンコルディア神殿の近くから階段を降りるとこんな場所に出ました。
初期キリスト教のネクロポリス。つまりお墓です。


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地下に広がるお墓。規模が大きいです。


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かつてはこのように鮮やかな絵が描かれていました。


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ローマ時代の町へと続く道を歩きます。


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こちらにもお墓の遺跡がありました。


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中を探検したくなりますが、入ることはできませんでした。


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日影ができています。真夏の太陽の下を歩き続けてきましたから、ありがたいことです。


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今でこそ木がちょぼちょぼ生えているだけの原野になってしまいましたが、かつてギリシャ・ローマ時代は30万都市でした。
このあたりにもびっしりと家が建っていたのです。


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ここが2000年前に大都会だったとは、にわかに信じられません。


2000年前のアグリジェントを再現した動画を見つけました。
アグリジェントは大神殿と城壁に守られた巨大都市だったのです。


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出口がありました。ここから出ても路線バスのバス停がありません。車で来た人向けですね。


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荒涼とした大地を歩きます。かつてここが街だったとは・・・。


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荒れ地の向こうにコンコルディア神殿が見えました。


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海をバックにそびえるギリシャ神殿。絵になります。


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2000年前のギリシャ人たちは街中からこの美しい光景を見ていたのでしょうか。


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そして丘の上にそびえるヘラ神殿。


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このあたりは発掘作業が行われているようで、道路の遺構が出てきました。


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ところどころに町の遺構が出土しています。


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神殿の谷は広大ですから、すべて発掘するには気の遠くなるような時間が必要でしょう。


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このあたりは現在発掘作業中なのでしょうか。
うろうろ歩きましたが、特に説明書きが無いので詳細がわかりません。
道路を挟んで反対側には考古学博物館の建物が見えます。あとで見学しましょう。


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さらに進むと橋がありました。
あれ?橋の下はがれきが積み上がり、行き止まりのように見えます。
しかしガイドブックの地図を見るとヘレニズム・ローマ時代の町の遺構はこの先です。
このまま進んでいいのか不安になるような道ですが、よく見ると橋をくぐった先に階段があります。
行きましょう。


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正解でした。階段を上ると、ローマ時代の町の遺跡にたどり着きました。


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石畳の階段を上りましょう。


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かなり広い遺跡です。石積みの遺構はかつての住宅でしょうか。


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なにかのレリーフです。


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古代へのロマンが掻き立てられる!
しかしまあ観光客がまったくいません。
神殿の谷のメインはギリシャ神殿なので、北のはずれにある古代ローマの遺跡まで足を延ばす人はなかなかいないのです。


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通路が整備されており、移籍の中をくまなく歩くことができます。


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2000年前の都市の遺構。今は建物の土台のみが残っています。


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ところどころに柱が立っています。


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丘の上に現在のアグリジェントの町並みが見えます。2000年の時の流れを感じます。


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ここはかつて神殿だったのでしょうか。柱が残っています。


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ちょっとした広場があります。正方形の神殿があったのでしょう。


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立派な柱が立っています。


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きちっと区画整理されています。


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古代ローマ時代の建物の床にあったと思われるモザイク模様。
波の模様が印象的です。


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もう少し詳しい案内があればと思うのですが、何もないので詳細がわかりません。


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見ごたえはかなりあります。見る人があまりいないのはもったいないですね。


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建物の跡。ローマ時代の家はあまり広くなかったのでしょうか。


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右側に神殿の遺跡が見えています。


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白い小屋があり、中をのぞくと床がモザイクになっていました。


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神殿の遺跡。柱だけが残ります。


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どのような神殿だったのでしょうか。


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道路を挟んで反対側にある建物が考古学博物館です。
この遺跡を見学したら行ってみましょう。


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この建物の床はレンガがギザギザに敷き詰められています。なかなか洒落た意匠ですね。


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建物が整然と並んでいたのだと思われます。


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立派な柱です。


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別の白い小屋をのぞき込みます。
床のモザイクをよく見ると卍がありました。古代ローマにも卍があったのですね。

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ヘレニズム・ローマ時代の町の遺跡はかなり見ごたえがありました。
歴史好きなら神殿だけでなく、こちらまで足を延ばすべきでしょう。


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次は考古学博物館に行きたいのですが、街の遺跡からの出口が閉鎖されていました。
このままでは出られないのですが、もう夕方16時ですし、別の出口に回る時間はありません。
幸い誰もいなかったので出口の扉を無理やり乗り越えてしまいました。


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