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イタリア・シチリア島旅行記の第26回です。
6日目はアグリジェントからバロック様式の町並みが美しいラグーザへと移動します。
非電化のローカル線に乗ってまずはカニカッティという地方都市の駅を目指します。
ラグーザへはカニカッティ駅で2時間待ちの乗り換えです。

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■6日目 2017年9月6日 水曜日

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今日は古代ギリシャの遺跡があるアグリジェントからラグーザ(RAGUSA)への移動日です。
ラグーザはシチリア島の南東部にある小さな町です。小高い丘の上にあり、古代ギリシャ・ローマ時代より栄えた町です。コーエーの大航海時代をプレイした方ならおなじみの地名ですね。シチリア島唯一の町でした。
中世以降もシチリア南部の県都として栄えたのですが、1693年の大地震でラグーザの町は壊滅。その後後期バロック様式で統一された町並みとして再建されました。
様々な時代の建築様式が入り混じるイタリアの都市が多い中で、ラグーザのように統一された建築様式の建物が並ぶ旧市街は大変貴重です。
よって、同じように再建された付近の町と合わせ、「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」として2002年に世界遺産に登録されました。

しかし、ラグーザをはじめとするシチリア南部の町は交通の便が非常に悪いです。
鉄道は北部の主要路線こそ1時間に1本程度走っていますが、南部のローカル線は1日2〜5本程度。しかも休日運休だったりします。バスもシチリア島東部の大都市カターニアからラグーザまで1時間に1本と、あるにはあります。
しかしシチリア島の西側からラグーザに向かうバスは無く、アグリジェントからラグーザに向かうバスもありません。
したがって、アグリジェントからラグーザへの移動は鉄道と言うことになります。

イタリア国鉄のホームページで検索しても出てこなかったので、ドイツ国鉄のホームページで検索した結果がこちら。

アグリジェント(Agrigento)12:54 → カニカッティ(Canicatti)13:42
カニカッティ(Canicatti)15:54 → ラグーザ(Ragusa)18:17

アグリジェント中央駅12:54発のカルタニセッタ行き列車に乗車してカニカッティ駅で下車。
カニカッティ駅での乗り換え待ち2時間と少々。
カニカッティ駅15:54発シラクーサ行き列車に乗車し、ラグーザ駅着18:17。

1本しかないの?そんな馬鹿な。
なんとこの乗り継ぎが本日アグリジェントからラグーザに行ける唯一の列車なのです。
イタリア国鉄のホームページを隅から隅まで探したらなんと時刻表をダウンロードできたので、該当する路線をチェックしてみました。


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まずアグリジェントからカニカッティまでの区間ですが、何度見ても始発列車が12:54発です。
午前中の列車がありません。いろいろ注意書きがありますが、12:54発の列車は「8/16から運転。休日運休」と書いてあります。
その横の同じような時間の列車には「8/15まで運転。休日運休」と書いてありますから無視していいでしょう。
次の列車が13:57発となっていますが、注意書きに「9/11から運転。休日運休」と書いてありますから私が乗る9/6時点でははまだ運転していません。イタリアに限らずヨーロッパの時刻表は注意書きまでしっかり読まないと痛い目に遭います。
最終列車は19:12発で、同じような列車が3本あります。これは曜日と時期により運行区間が違うということで一応毎日運転ということらしいです。


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続いてカニカッティからラグーザへの路線。路線自体はシチリア島中央部のカルタニセッタから、シチリア島東部の港町シラクーサまでを結んでいます。
始発列車がカニカッティ発早朝5:43で、次が15:27までありません。ちなみに休日運休で、「遅れる可能性あり」という恐ろしい注意書きがあります。
最終列車はラグーザ着が22時前になるので無視します。

どちらの路線も1日3本。少ないですね。絶対に乗り遅れるわけにはいきません。
突発的に運休しないことを祈りつつ、アグリジェント中央駅へと向かいました。

ちなみに、ドイツ国鉄のホームページはドイツ国内のみならずヨーロッパ全体の時刻表を検索できます。ヨーロッパ鉄道旅行をお考えならまずドイツ国鉄のホームページで調べるのが鉄板ですよ。


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まるで宮殿のようなアグリジェント中央駅。駅周辺に人はまばらです。売店は開いていたので水とパンを買いました。


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駅構内で発車案内版を確認。
ありますね。「REG12148 カルタニセッタ行き 12:54 3番線」という表示が。


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謎のオブジェがある以外はガランとしたアグリジェント中央駅の駅構内。
一応駅の窓口は開いており、駅員の姿もありました。


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切符はイタリア国鉄のホームページからインターネットで購入してあります。自宅でプリントアウトした紙の切符を車掌に見せるだけなので、駅やホームで何かをする必要はありません。
ホームは駅舎よりも低い場所にあるのでエレベーターで降りました。


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ホームには2本の列車が止まっています。
手前がパレルモに向かう電車で、奥がカニカッティ、カルタニセッタに向かうローカル線のディーゼルカーです。


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塗装が一部剥がれているものの、そこそこ新し目できれいです。落書きもありません。


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カルタニセッタ行きのローカル列車は12:54にアグリジェント中央駅を出発しました。
なんと時間通りです。イタリアの鉄道は良く遅れる印象がありますが、今のところ大した遅れはありませんね。
1時間以上遅れたドイツの方がひどいです。


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アグリジェントを出発して1日3本のローカル区間へ。
オリーブの木が生えるだけの荒れた丘陵地帯を走ります。


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ところどころに太陽光発電のソーラーパネルがあります。


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ちょっとした町に差し掛かります。
そこそこ人は済んでいそうですが、住民は車やバスで移動するのでしょうか。


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グロッテ駅に到着。無人駅です。
驚くべきことに、次の停車駅の案内がイタリア語と英語で自動放送されました。
1日3本のローカル線なのに!
ヨーロッパのローカル線では案内放送が一切なく、どこに連れていかれるのかわからない列車も多いです。
7年前ローマ近郊のローカル線に乗ったときは案内放送が無く、しかも時刻表とは違う終着駅に連れていかれたことがありました。
イタリアもずいぶん旅行しやすくなったと思います。


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続いて停車したのはラカルムート駅。人口約9000人の町の玄関口ですが、駅が町の中心から離れていることもあり、利用者は少ないようです。
それに1日3本では不便すぎて利用しづらいです。
車内はガラガラ。この利用状況ではいつ廃止されてもおかしくありません。


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車窓から見える集合住宅。


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列車から逃げていく羊の群れ。


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列車は青い空の下丘陵地帯を走ります。


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緑は地面にちょぼちょぼ。たまに畑があります。
高い木が全く生えていません。


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そろそろ下車駅であるカニカッティ駅が近づいてきました。


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車内の様子。青い革張りの椅子は座り午後地がいいです。そして汚れも無くきれいです。
まるでイタリアじゃないみたいですね。


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時間通りにカニカッティ駅に到着。
列車を降りました。私以外にも2人ほど列車を降りています。


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カニカッティ駅で発車を待つローカル列車。ドアの位置が低く、バリアフリー対応となっています。


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乗り換え待ちが2時間以上あります。とりあえずうろうろしましょう。


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カニカッティ駅の駅舎。小さな町で、特に歴史的な遺産があるわけでもありません。
駅のベンチでノートパソコンを開き、旅の記録をまとめながら時間を潰しました。


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待つこと1時間半。トイレに行きたくなりました。
しかし駅舎にはトイレがありません。よくよく探したところ駅に併設されているバール(喫茶店)にトイレがありました。
イタリアではよくあるパターンです。こういう場所でトイレ使う場合は何かを買わなければなりません。私はバールでコーラを買い、トイレを借りました。


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15:54。私がラグーザまで乗車するシラクーサ行きのローカル列車が時刻通り入線してきました。
イタリアでは運が悪いと理由不明なまま突然運休することもあるので一安心です。
さあ、今日の目的地であるラグーザへと向かいましょう。


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