kubo

びっくりしました。

マリーンズでもプレーした久保康友投手が、なんと今年のメキシカンリーグで奪三振王に輝いていたのです。

久保康友と言えば2005年に先発で10勝3敗と活躍してマリーンズで新人王に輝いたピッチャー。
2009年に謎のトレードで阪神に移籍し、その後DeNAでプレーしました。NPB通算97勝です。
久保は2017年末にDeNAベイスターズを退団し、2018年はアメリカ独立リーグでプレー。
さらに今年はメキシカンリーグのレオン・ブラボーズに所属し、先発投手として投げているということでした。
まさかそんな記録を作っていたとは・・・。

不思議ですよね。日本時代の久保は三振を取りに行くピッチャーではありませんでした。
ちょっと信じられませんので、実際のデータを見てみましょう。

2019年メキシカンリーグ投手成績

久保は26試合に登板、152イニングを投げて8勝14敗、防御率5.98、8勝14敗、被安打175、失点109、自責点101、被本塁打27、与死球17、与四球31、奪三振154となっています。
そのうちメキシカンリーグでトップなのは奪三振154、与死球17、被本塁打27、自責点101、投球回152。

いい記録と悪い記録でリーグトップ。なんというか、すごい成績ですね。
とにかくチームのために投げまくったということでしょうか。
少なくともトータルで見ればお世辞にもよい成績とは言えません。
しかし、実は久保が所属するレオン・ブラボーズの投手陣は崩壊しており、久保の成績が一番マシだったのです。

こちらがレオン・ブラボーズで5試合以上先発登板した投手の成績です。
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ERAが防御率ですが、ヤバいとしか言いようがありません。6点台が4人いて、もっと悪いのが3人います。
崩壊と言うレベルではありません。
メキシカンリーグは打高投低と言われますが、想像を超えていました。

メキシカンリーグはリーグ所属チームの約半数が標高1000メートル以上の高地を本拠地としているため、乱打戦になりやすいそうです。
例えばMLBのコロラド・ロッキーズの本拠地であるクアーズ・フィールドは標高1600メートルで気圧が低く、空気抵抗が弱いため打球が飛びやすいことで知られます。つまり標高が高い球場であれば乱打戦になりやすいのです。
リーグ戦の大多数の試合をクアーズフィールド並みの高地で行うのですから、乱打戦が多発するもの当然ですね。

以下に紹介する久保康友のインタビュー記事を読めば、なぜ久保が三振を狙うピッチングスタイルに変えたのかがわかります。
打球が飛びやすいうえに、グランドがデコボコで守備が下手となれば、自分でなんとかするしかないわけです。
与死球の多さも三振を取りにいった結果なのでしょう。
40歳を目前にして新たな世界に挑戦し、自分のスタイルを柔軟に変えていく。
すごいとしか言いようがないです。

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この久保のインタビュー記事は面白いのでぜひ読んでみてください。
報道によると来年もメキシカンリーグでプレーするとのこと。
注目したいです。


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