
イタリア・シチリア島旅行記の第28回です。
6日目の夜はラグーザの町を歩きます。
世界遺産に指定された後期バロック建築の町並みはとても美しくライトアップされていました。
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■6日目 2017年9月6日 水曜日

昼過ぎに古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡が残るアグリジェントを出発し、日暮れ前にバロック建築の町ラグーザに到着。
ホテルで少し休んでいたら日が暮れて真っ暗になりました。
おなかが空いたので夕食にしましょう。
シチリア南部の町ラグーザは古代ギリシャ時代から栄えた町ですが、1693年に大地震で壊滅的な被害を受けました。
その後後期バロック建築の統一された町並みとして再建され、現在ラグーザ旧市街は「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」として世界遺産に指定されています。
ラグーザ旧市街は上の町スーペリオーレ地区と下の町イブラ地区という2つの地区に分かれています。
現在私がいるスーペリオーレ地区は大地震の後に新設された町で、碁盤目で区画された整然とした街並みが特徴です。一方の下の町イブラ地区は中世の街並みを活かして再建されたため、細い道路がまるで迷路のように曲がりくねっています。リオーレ地区の方が駅に近いのでこの地区にホテルを取りましたが、おいしいレストランは下の町イブラ地区に集まっています。

そんななかスーペリオーレ地区で数少ない口コミ高評価の店が「トラットリア・ダ・ルイージ」というお店。2017年の時点ではトリップアドバイザーに掲載されているラグーザのレストランで6位でした。ホテルからも近いので、この店にしましょう。

「トラットリア・ダ・ルイージ」はおばさんが若い女子2人を従えて切り盛りする小さなレストランでした。
まず頼んだのがバジルが効いたパスタ。とてもおいしいです。
お値段はなんとたったの6.5ユーロ。約700円です。安っ!
イタリアのパスタは日本で食べるよりも1.5倍以上量が多いですし、普通1500円ぐらいするものなのですよ。
10ユーロでも安いのに、6.5ユーロとは!しかもおいしい。シチリアは安くておいしいレストランがたくさんあるようです。

こちらは牛肉のステーキ、7ユーロ。オリーブオイルと岩塩でシンプルに味付けされていました。
ハウスワインはグラスではなくデカンタで登場。グビグビ飲みました。

デザートはシチリアを代表するスイーツであるカンノーロ。パリッとしたパイ生地に甘いリコッタ・チーズがたっぷり入っています。
これだけたらふく食べ、ビールとワインまで飲んで27ユーロですからずいぶん良心的なレストランですね。
コスパと言う言葉はあまり好きではありませんが、コスパ抜群の美味しい店でした。

21時過ぎにお店を出ました。
まずはラグーザ旧市街の上の町、スーペリオーレ地区を歩きます。
基本的にイタリアでは深夜の一人歩きはお勧めできませんが、シチリアは別。特にラグーザのような田舎まで来てしまえば治安面での危険はほとんどありません。

美しくライトアップされているスーペリオーレ地区の大聖堂。
中には入れませんので、明日また見に来ましょう。

区画整理されたスーペリオーレ地区のまっすぐ伸びる道路。

そのままイブラ地区へと歩いていきます。

スーペリオーレ地区の外れ。曲がりくねった下り坂を歩けば、イブラ地区が見えてくるはずです。

5月24日通りをまっすぐ歩くと突然視界が開けました。
下の町イブラ地区へと降りていく九十九折の道の入り口です。

「あっ!」
私は思わず声を挙げました。
闇夜に浮かぶライトアップされたラグーザ・イブラ地区の町並み。まるで光の島のようです。
ガイドブックなどで写真を見てはいましたが、ここまで美しいとは・・・・

闇夜に輝く宝石箱のごとく教会や古い家並みがライトアップされています。
私は興奮しながらイブラ地区へと続く階段を降りました。

写真で見るとの生で見るのとではやはり違います。
シチリアに来てよかったと、心から思いました。

スーペリオーレ地区からはかなり高低差があるため、ひたすら階段を降りることになります。

階段の途中に鎮座していたマリア像。

階段を降り、谷底にあるイブラ地区の入り口へとやってきました。
さあ歩くぞ。テンションが上がります。

イブラ地区の奥へ向かいます。

バロック様式の建物に施された装飾。

ラグーザのバロック建築の特徴は、バルコニーに施された人間の顔の装飾です。
なんともユーモラスですね。

イブラ地区にあるレストラン。
夜のイタリアの田舎町でよくみられる風景です。
淡くライトアップされた古い町並み、人々の笑い声、フォークとナイフの音。おいしそうなにおい。
この音と、このにおい。五感でイタリアを感じられるこの瞬間が私はとても好きです。

Y字路をまっすぐ登っていきます。

細い路地。

路地を歩くとイブラ地区の大聖堂のドームが見えてきました。
なんと幻想的なのでしょう。

夢のような景色だなぁ。酒が入っていますので、感情の高ぶりが抑えられません。

路地で見つけたのはミシュラン二つ星のドゥオーモというお店。
チッチョ・スルターノというイタリア料理の巨匠が開いたお店です。明日絶対行きます。

ライトアップされた大聖堂のドームを見上げます。

大聖堂前の広場が見えてきました。

イブラ地区の中心にあるサンジョルジョ大聖堂。美しくライトアップされています。
階段前の柵の扉は施錠され、大聖堂に近づくことはできません。

大聖堂前の広場。観光客が思い思いに過ごしています。

広場から見上げるサンジョルジョ大聖堂。後ろには大聖堂のドームが見えます。

小さな噴水がありました。

大聖堂から少し歩くとサン・ジョセッペ教会がありました。

サンジョセッペ教会の前では屋外ライブが開かれていました。
有名なアーティストなのでしょうか。

イブラ地区にあるレストラン。

にぎやかな通りを歩きます。

イブラ地区の最奥にあるイブレオ庭園。

庭園の道の両側にはヤシの木が並んでいました。

明るくライトアップされています。

南国ムード満点ですね。

イブれお庭園の噴水。水が汚いです。

サンジョルジョの扉。

ラグーザ旧市街のイブラ地区をぶらぶら。
イタリアの夜の町を歩くのは大好きです。

旧市街の住宅と、鉢植え。

迷路のような路地を歩いていたら、サンジョルジョ大聖堂のドームを正面から眺められる場所に出ました。

ラグーザ旧市街スーペリオーレ地区も見えています。

23時になりました。そろそろ戻りましょう。
細い路地を歩き、イブラ地区の入り口へと向かいます。

スーペリーオーレ地区が見えてきました。
ここからひたすら階段を上ります。イブラ地区とスーペリオーレ地区を結ぶ路線バスもありますが、さすがにこんな深夜では本数もありません。
実は終バスは深夜0時半。30分以上バスを待つよりは、頑張って階段を上ったほうがいいでしょう。
景色を眺めつつ階段を上り、スーペリオーレ地区のHotel Montrealに着いたのは0時前。
自動ドアが開かないので焦りましたが、呼び鈴を鳴らしたら開けてくれました。
明日は昼過ぎまでラグーザを観光し、15:30発の列車で歴史ある港町シラクーサへと向かいます。
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昼過ぎに古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡が残るアグリジェントを出発し、日暮れ前にバロック建築の町ラグーザに到着。
ホテルで少し休んでいたら日が暮れて真っ暗になりました。
おなかが空いたので夕食にしましょう。
シチリア南部の町ラグーザは古代ギリシャ時代から栄えた町ですが、1693年に大地震で壊滅的な被害を受けました。
その後後期バロック建築の統一された町並みとして再建され、現在ラグーザ旧市街は「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」として世界遺産に指定されています。
ラグーザ旧市街は上の町スーペリオーレ地区と下の町イブラ地区という2つの地区に分かれています。
現在私がいるスーペリオーレ地区は大地震の後に新設された町で、碁盤目で区画された整然とした街並みが特徴です。一方の下の町イブラ地区は中世の街並みを活かして再建されたため、細い道路がまるで迷路のように曲がりくねっています。リオーレ地区の方が駅に近いのでこの地区にホテルを取りましたが、おいしいレストランは下の町イブラ地区に集まっています。

そんななかスーペリオーレ地区で数少ない口コミ高評価の店が「トラットリア・ダ・ルイージ」というお店。2017年の時点ではトリップアドバイザーに掲載されているラグーザのレストランで6位でした。ホテルからも近いので、この店にしましょう。

「トラットリア・ダ・ルイージ」はおばさんが若い女子2人を従えて切り盛りする小さなレストランでした。
まず頼んだのがバジルが効いたパスタ。とてもおいしいです。
お値段はなんとたったの6.5ユーロ。約700円です。安っ!
イタリアのパスタは日本で食べるよりも1.5倍以上量が多いですし、普通1500円ぐらいするものなのですよ。
10ユーロでも安いのに、6.5ユーロとは!しかもおいしい。シチリアは安くておいしいレストランがたくさんあるようです。

こちらは牛肉のステーキ、7ユーロ。オリーブオイルと岩塩でシンプルに味付けされていました。
ハウスワインはグラスではなくデカンタで登場。グビグビ飲みました。

デザートはシチリアを代表するスイーツであるカンノーロ。パリッとしたパイ生地に甘いリコッタ・チーズがたっぷり入っています。
これだけたらふく食べ、ビールとワインまで飲んで27ユーロですからずいぶん良心的なレストランですね。
コスパと言う言葉はあまり好きではありませんが、コスパ抜群の美味しい店でした。

21時過ぎにお店を出ました。
まずはラグーザ旧市街の上の町、スーペリオーレ地区を歩きます。
基本的にイタリアでは深夜の一人歩きはお勧めできませんが、シチリアは別。特にラグーザのような田舎まで来てしまえば治安面での危険はほとんどありません。

美しくライトアップされているスーペリオーレ地区の大聖堂。
中には入れませんので、明日また見に来ましょう。

区画整理されたスーペリオーレ地区のまっすぐ伸びる道路。

そのままイブラ地区へと歩いていきます。

スーペリオーレ地区の外れ。曲がりくねった下り坂を歩けば、イブラ地区が見えてくるはずです。

5月24日通りをまっすぐ歩くと突然視界が開けました。
下の町イブラ地区へと降りていく九十九折の道の入り口です。

「あっ!」
私は思わず声を挙げました。
闇夜に浮かぶライトアップされたラグーザ・イブラ地区の町並み。まるで光の島のようです。
ガイドブックなどで写真を見てはいましたが、ここまで美しいとは・・・・

闇夜に輝く宝石箱のごとく教会や古い家並みがライトアップされています。
私は興奮しながらイブラ地区へと続く階段を降りました。

写真で見るとの生で見るのとではやはり違います。
シチリアに来てよかったと、心から思いました。

スーペリオーレ地区からはかなり高低差があるため、ひたすら階段を降りることになります。

階段の途中に鎮座していたマリア像。

階段を降り、谷底にあるイブラ地区の入り口へとやってきました。
さあ歩くぞ。テンションが上がります。

イブラ地区の奥へ向かいます。

バロック様式の建物に施された装飾。

ラグーザのバロック建築の特徴は、バルコニーに施された人間の顔の装飾です。
なんともユーモラスですね。

イブラ地区にあるレストラン。
夜のイタリアの田舎町でよくみられる風景です。
淡くライトアップされた古い町並み、人々の笑い声、フォークとナイフの音。おいしそうなにおい。
この音と、このにおい。五感でイタリアを感じられるこの瞬間が私はとても好きです。

Y字路をまっすぐ登っていきます。

細い路地。

路地を歩くとイブラ地区の大聖堂のドームが見えてきました。
なんと幻想的なのでしょう。

夢のような景色だなぁ。酒が入っていますので、感情の高ぶりが抑えられません。

路地で見つけたのはミシュラン二つ星のドゥオーモというお店。
チッチョ・スルターノというイタリア料理の巨匠が開いたお店です。明日絶対行きます。

ライトアップされた大聖堂のドームを見上げます。

大聖堂前の広場が見えてきました。

イブラ地区の中心にあるサンジョルジョ大聖堂。美しくライトアップされています。
階段前の柵の扉は施錠され、大聖堂に近づくことはできません。

大聖堂前の広場。観光客が思い思いに過ごしています。

広場から見上げるサンジョルジョ大聖堂。後ろには大聖堂のドームが見えます。

小さな噴水がありました。

大聖堂から少し歩くとサン・ジョセッペ教会がありました。

サンジョセッペ教会の前では屋外ライブが開かれていました。
有名なアーティストなのでしょうか。

イブラ地区にあるレストラン。

にぎやかな通りを歩きます。

イブラ地区の最奥にあるイブレオ庭園。

庭園の道の両側にはヤシの木が並んでいました。

明るくライトアップされています。

南国ムード満点ですね。

イブれお庭園の噴水。水が汚いです。

サンジョルジョの扉。

ラグーザ旧市街のイブラ地区をぶらぶら。
イタリアの夜の町を歩くのは大好きです。

旧市街の住宅と、鉢植え。

迷路のような路地を歩いていたら、サンジョルジョ大聖堂のドームを正面から眺められる場所に出ました。

ラグーザ旧市街スーペリオーレ地区も見えています。

23時になりました。そろそろ戻りましょう。
細い路地を歩き、イブラ地区の入り口へと向かいます。

スーペリーオーレ地区が見えてきました。
ここからひたすら階段を上ります。イブラ地区とスーペリオーレ地区を結ぶ路線バスもありますが、さすがにこんな深夜では本数もありません。
実は終バスは深夜0時半。30分以上バスを待つよりは、頑張って階段を上ったほうがいいでしょう。
景色を眺めつつ階段を上り、スーペリオーレ地区のHotel Montrealに着いたのは0時前。
自動ドアが開かないので焦りましたが、呼び鈴を鳴らしたら開けてくれました。
明日は昼過ぎまでラグーザを観光し、15:30発の列車で歴史ある港町シラクーサへと向かいます。
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