イタリア・シチリア島旅行記の第31回です。
7日目はの午後はラグーザからシラクーサへ移動。。
1両編成のローカル列車に乗り、海沿いの町シラクーサへ向かいました。
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■7日目 2017年9月7日 木曜日
ラグーザ旧市街の観光を終え、次の町シラクーサに移動します。
シラクーサは海沿いにある一大観光地で、古代ギリシャ時代はアテネと同程度繁栄していたそうです。
数学者アルキメデスを産み、走れメロスの舞台となった町でもあります。
ラグーザ旧市街イブラ地区からラグーザ駅までは2.2キロ。途中階段もありますから歩いて40分以上かかるでしょう。
時刻は14:30。列車の発車時刻は15:19。あと50分しかありません。
急いで階段を駆け上がり、スーペリオーレ地区のホテルでスーツケースを引き取って駅に向かいました。
繁華街を抜けていきます。
あと20分。間に合いそうです。
駅に向かい橋を渡ります。やけにレトロな車が走っていました。
ラグーザの旧市街と新市街を分かつ谷を渡ります。
出発5分前にラグーザ駅に到着。切符はすでに買ってあります。
シラクーサ行きの列車は時刻通りに入線してきました。
古めかしい1両のディーゼルカーで、車両の真ん中に出入口があります。
車内は向かい合わせのクロスシート。古いですが汚くはありませんでした。
15:20にラグーザ駅を出発。ラグーザの町を左手に眺めながら列車はカーブしていきます。
終点のシラクーサには18:10到着。3時間弱の旅です。
荒れ地にぽっかりと浮かぶラグーザ旧市街が見えてきました。
これは絶景ですね。世界の車窓からです。
これでラグーザも見納め。小さいですが、いい町でした。
ごはんもおいしかったです。当初はアグリジェントから直接シラクーサに行く予定でしたが、立ち寄ってよかったです。
列車はラグーザを離れ、荒涼とした丘陵地帯へ。
長いトンネルを抜けてモディカ駅に到着。
モディカはバロック様式の旧市街があるだけでなく、チョコレートが名産の町として知られています。
モディカも日程に余裕があれば訪問したかったのですが、今回はラグーザを優先しました。
次の駅はシクリ。この町にもバロック建築の旧市街があります。
このあたりだけをゆっくり巡る旅も面白そうです。
古いディーゼルカーとすれ違いました。錆びて落書きだらけですが、普通に営業運転中です。
シクリを出発。海が見えてきました。
ポッツァーロ駅に到着。海沿いの町の町はずれにある無人駅です。
駅周辺は住宅地でした。
今は使われていない古いディーゼル機関車が放置されていました。
ロゾリーニ駅に到着。町自体は人口2万人とそれなりに大きいのですが、駅は町の一番はずれにあり、あまり利用客がいないようでした。
ロゾリーニ駅を出発。オリーブ畑が広がります。
バロック様式の町並みがみえてきました。
ラグーザとともに世界遺産に指定されているノートの町並みです。
丘の上にノートの旧市街が広がっています。
教会を中心に立派な邸宅が並んでいますね。美しい町並みです。
列車はカーブしながらノートの町へと近づいていきます。
ノート駅に到着。この町も散策する価値は十分にあると思います。2週間ぐらいの旅であれば下車したでしょう。
ノートの次はアーヴォラ駅に停車。
アヴォーラは人口3万1千人、海沿いの町です。
しかし駅は町外れ。この路線はどの町の駅も中心から遠い場所にあるようですね。
だから利用者が少なく、本数も無いのでしょう。
この駅でしばらく停車します。
しばらく海の近くを走ります。
小さな駅で停車。
フォンターネ・ビアンキ駅。新しくできた駅のようです。
周辺はビーチがあり、ホテルが並ぶリゾート地です。
若者がたくさん乗り込んできました。1両のディーゼルカーは満席です。
放置されている客車。不穏な錆び方をしていますね。燃えたのでしょうか。
終点のシラクーサが近づいてきました。
シラクーサからカターニア方面は電化されていますから、電車も動いています。
10分ほど遅れ、18時20分にシラクーサ駅に到着しました。
大都市シラクーサの玄関口だけあって大きな駅ですが、2017年現在シラクーサからカターニアまでの幹線区間が工事中のため運休となっており、あまり人の姿がありません。
そんなわけで、現在シラクーサにやってくるのはシチリア島の中部や南部からやってくるローカル線のディーゼルカーだけです。
古いディーゼルカーの車内。意外とキレイなんです。
駅構内には観光列車用と思われる客車が止まっていました。
立派なシラクーサ駅の駅舎。
ここからカターニア方面への鉄道は運休中なので、代行バスか民間の高速バスに乗る必要があります。
乗り場は駅の近くなのでわかりやすいです。
なお、私が宿泊するグランドホテル・オルティージャは海に突き出たオルティージャ島内にあり、駅から徒歩20分ほどです。
バスもありますが1時間に1本で、あいにく出発したばかりでした。
まあ急ぐことも無いので歩くことにしましょう。
本土から橋を渡れば歴史地区のオルティージャ島です。
18世紀のバロック建築の建物が並ぶ町並みは第二次大戦中かなり荒廃したようですが、1990年代以降修復され、美しい姿を取り戻しています。
グランドホテル・オルティージャに到着。
入口に日の丸がはためいているのを見ると嬉しくなりますね。
グランドホテル・オルティージャは伝統と格式ある五つ星ホテルですが、幸いキャンペーン価格が適用されて1泊1万円です。
ただ安いのには理由があり、施設はかなり古めでした。
フロントでチェックインし、部屋のある3階へ。
エレベータを降りると目の前がレストランでした。
降りる階を間違えたか?いや、よく見るとレストランの奥に扉があり、その奥に客室が並んでいました。
よくわからない作りですね。部屋はレストランの厨房や従業員の控室に近く、従業員の行き来があるので少しうるさいです。
部屋に入ると机が壊れており使えません。まあそれはいいです。
今日はグルメに移動に疲れました。
しばらく休んだら外は真っ暗。午後9時です。
夕食は「アーモ・イタリア」というホームページで見た馬肉のパニーノの屋台に行ってみましょう。
ホームページの情報を見て屋台があるとされる海沿いの駐車場に行ってみたものの、屋台がありません。
おかしいな、閉店したのか。
しばらく歩くと本土側の駐車場に人だかりのある屋台が見えました。おそらくあれです。
屋台に行くと地元の人で大賑わい。次々とパニーノを注文しています。
私も順番に注文しました、トッピングは指差しでマッシュルームと辛いソースを入れてもらいました。なんとか英語が通じます。
馬肉のパニーノ3ユーロ。コペルト0.5ユーロ。缶ビール2ユーロ。良心的な値段です。
注文してから数分待ち、出来立てのパニーノを受け取りました。
その辺の空き地で食べたのですがこれがおいしい。馬肉はジューシーで、量も多いです。これが3ユーロ。安すぎます。
満足満足。せっかくなのでオルティージャ島の夜景を見ようかと思いましたが、疲れたのでそのままホテルに帰って寝ることにしました。
部屋に入ってシャワーを浴びようとしたら浴室の電気がつきません。
パレルモのホテルに続いて2回目の電球切れ。困ったものです。
深夜にホテルマンを呼んでも解決できないと思い、念のため持参した懐中電灯で我慢しました。
いろいろありましたがこれで今日は終わり。
明日はシラクーサ観光。劇場など古代遺跡を見学する予定です。
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ラグーザ旧市街の観光を終え、次の町シラクーサに移動します。
シラクーサは海沿いにある一大観光地で、古代ギリシャ時代はアテネと同程度繁栄していたそうです。
数学者アルキメデスを産み、走れメロスの舞台となった町でもあります。
ラグーザ旧市街イブラ地区からラグーザ駅までは2.2キロ。途中階段もありますから歩いて40分以上かかるでしょう。
時刻は14:30。列車の発車時刻は15:19。あと50分しかありません。
急いで階段を駆け上がり、スーペリオーレ地区のホテルでスーツケースを引き取って駅に向かいました。
繁華街を抜けていきます。
あと20分。間に合いそうです。
駅に向かい橋を渡ります。やけにレトロな車が走っていました。
ラグーザの旧市街と新市街を分かつ谷を渡ります。
出発5分前にラグーザ駅に到着。切符はすでに買ってあります。
シラクーサ行きの列車は時刻通りに入線してきました。
古めかしい1両のディーゼルカーで、車両の真ん中に出入口があります。
車内は向かい合わせのクロスシート。古いですが汚くはありませんでした。
15:20にラグーザ駅を出発。ラグーザの町を左手に眺めながら列車はカーブしていきます。
終点のシラクーサには18:10到着。3時間弱の旅です。
荒れ地にぽっかりと浮かぶラグーザ旧市街が見えてきました。
これは絶景ですね。世界の車窓からです。
これでラグーザも見納め。小さいですが、いい町でした。
ごはんもおいしかったです。当初はアグリジェントから直接シラクーサに行く予定でしたが、立ち寄ってよかったです。
列車はラグーザを離れ、荒涼とした丘陵地帯へ。
長いトンネルを抜けてモディカ駅に到着。
モディカはバロック様式の旧市街があるだけでなく、チョコレートが名産の町として知られています。
モディカも日程に余裕があれば訪問したかったのですが、今回はラグーザを優先しました。
次の駅はシクリ。この町にもバロック建築の旧市街があります。
このあたりだけをゆっくり巡る旅も面白そうです。
古いディーゼルカーとすれ違いました。錆びて落書きだらけですが、普通に営業運転中です。
シクリを出発。海が見えてきました。
ポッツァーロ駅に到着。海沿いの町の町はずれにある無人駅です。
駅周辺は住宅地でした。
今は使われていない古いディーゼル機関車が放置されていました。
ロゾリーニ駅に到着。町自体は人口2万人とそれなりに大きいのですが、駅は町の一番はずれにあり、あまり利用客がいないようでした。
ロゾリーニ駅を出発。オリーブ畑が広がります。
バロック様式の町並みがみえてきました。
ラグーザとともに世界遺産に指定されているノートの町並みです。
丘の上にノートの旧市街が広がっています。
教会を中心に立派な邸宅が並んでいますね。美しい町並みです。
列車はカーブしながらノートの町へと近づいていきます。
ノート駅に到着。この町も散策する価値は十分にあると思います。2週間ぐらいの旅であれば下車したでしょう。
ノートの次はアーヴォラ駅に停車。
アヴォーラは人口3万1千人、海沿いの町です。
しかし駅は町外れ。この路線はどの町の駅も中心から遠い場所にあるようですね。
だから利用者が少なく、本数も無いのでしょう。
この駅でしばらく停車します。
しばらく海の近くを走ります。
小さな駅で停車。
フォンターネ・ビアンキ駅。新しくできた駅のようです。
周辺はビーチがあり、ホテルが並ぶリゾート地です。
若者がたくさん乗り込んできました。1両のディーゼルカーは満席です。
放置されている客車。不穏な錆び方をしていますね。燃えたのでしょうか。
終点のシラクーサが近づいてきました。
シラクーサからカターニア方面は電化されていますから、電車も動いています。
10分ほど遅れ、18時20分にシラクーサ駅に到着しました。
大都市シラクーサの玄関口だけあって大きな駅ですが、2017年現在シラクーサからカターニアまでの幹線区間が工事中のため運休となっており、あまり人の姿がありません。
そんなわけで、現在シラクーサにやってくるのはシチリア島の中部や南部からやってくるローカル線のディーゼルカーだけです。
古いディーゼルカーの車内。意外とキレイなんです。
駅構内には観光列車用と思われる客車が止まっていました。
立派なシラクーサ駅の駅舎。
ここからカターニア方面への鉄道は運休中なので、代行バスか民間の高速バスに乗る必要があります。
乗り場は駅の近くなのでわかりやすいです。
なお、私が宿泊するグランドホテル・オルティージャは海に突き出たオルティージャ島内にあり、駅から徒歩20分ほどです。
バスもありますが1時間に1本で、あいにく出発したばかりでした。
まあ急ぐことも無いので歩くことにしましょう。
本土から橋を渡れば歴史地区のオルティージャ島です。
18世紀のバロック建築の建物が並ぶ町並みは第二次大戦中かなり荒廃したようですが、1990年代以降修復され、美しい姿を取り戻しています。
グランドホテル・オルティージャに到着。
入口に日の丸がはためいているのを見ると嬉しくなりますね。
グランドホテル・オルティージャは伝統と格式ある五つ星ホテルですが、幸いキャンペーン価格が適用されて1泊1万円です。
ただ安いのには理由があり、施設はかなり古めでした。
フロントでチェックインし、部屋のある3階へ。
エレベータを降りると目の前がレストランでした。
降りる階を間違えたか?いや、よく見るとレストランの奥に扉があり、その奥に客室が並んでいました。
よくわからない作りですね。部屋はレストランの厨房や従業員の控室に近く、従業員の行き来があるので少しうるさいです。
部屋に入ると机が壊れており使えません。まあそれはいいです。
今日はグルメに移動に疲れました。
しばらく休んだら外は真っ暗。午後9時です。
夕食は「アーモ・イタリア」というホームページで見た馬肉のパニーノの屋台に行ってみましょう。
ホームページの情報を見て屋台があるとされる海沿いの駐車場に行ってみたものの、屋台がありません。
おかしいな、閉店したのか。
しばらく歩くと本土側の駐車場に人だかりのある屋台が見えました。おそらくあれです。
屋台に行くと地元の人で大賑わい。次々とパニーノを注文しています。
私も順番に注文しました、トッピングは指差しでマッシュルームと辛いソースを入れてもらいました。なんとか英語が通じます。
馬肉のパニーノ3ユーロ。コペルト0.5ユーロ。缶ビール2ユーロ。良心的な値段です。
注文してから数分待ち、出来立てのパニーノを受け取りました。
その辺の空き地で食べたのですがこれがおいしい。馬肉はジューシーで、量も多いです。これが3ユーロ。安すぎます。
満足満足。せっかくなのでオルティージャ島の夜景を見ようかと思いましたが、疲れたのでそのままホテルに帰って寝ることにしました。
部屋に入ってシャワーを浴びようとしたら浴室の電気がつきません。
パレルモのホテルに続いて2回目の電球切れ。困ったものです。
深夜にホテルマンを呼んでも解決できないと思い、念のため持参した懐中電灯で我慢しました。
いろいろありましたがこれで今日は終わり。
明日はシラクーサ観光。劇場など古代遺跡を見学する予定です。
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私が一番印象に残っている海外の鉄道は、ドイツのハルツ狭軌鉄道です。
ここで初めて蒸気機関車に乗りました。
https://www.travel.co.jp/guide/article/13193/