
イタリア・シチリア島旅行記の第43回です。
10日目最終日はリゾート地タオルミーナを訪問し、夕方の飛行機で帰国します。
タオルミーナからロープウェイでイゾラ・ベッラの海岸へ降り、しばらく散策してからカターニアの空港へと向かいました。
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■10日目 2017年9月10日 日曜日

シチリア島を代表するリゾート地タオルミーナに来ています。
街中を歩き、カステッロの展望台に上り、古代ギリシャ劇場を見学。時刻は12時を過ぎました。
今日はカターニア空港を19時10分に出発するターキッシュエアラインズの飛行機で帰国する予定ですから、カターニアに戻るにはまだ余裕があります。
12時45分のバスで戻ろうかと思いましたが、せっかくですからロープウェイで海岸に行ってみましょう。
次のバスは13:45発。カターニア着が15時になりますから、16時ごろの空港行きバスに乗れるでしょう。余裕です。
タオルミーナの町から海辺に戻るロープウェイ乗り場は、旧市街の入り口メッシーナ門からバスターミナルに向かって数分ほど歩いたところにありました。

往復切符6ユーロを買い、ロープウェイに乗り込み海辺へ。サッカー場が見えました。

シチリアの海岸線と山々。

海が見えてきました。

5分ほどで下界に到着しました。

海岸へと通じる道。車の通行量がそこそこあります。

イソラ・ベッラ湾は映画「グラン・ブルー」の撮影地として知られています。

鉄道線路を横目に階段を下りればビーチです。

ビーチからの景色。貨物列車が通過していきました。

海の水は澄んでおり、とてもきれいです。

イソラ・ベッラの島。映画の撮影スポットとして世界的に有名なのだそうです。
周りは水着姿の白人だらけで、アジア系は見当たりません。
私のような人間は場違い感がすさまじいです。

イソラ・ベッラ湾の景色。

天気が悪くなってきました。雨が降るかもしれませんし、居心地も悪いですから撤収しましょう。
バスの時間も近づいてきました。

階段を上がってロープウェイ乗り場へ。

イソラ・ベッラ島。美しい形をしています。
自然保護のため、島内に立ち入ることはできません。

これでもうシチリアの景色も見納めです。

ロープウェイ乗り場は行列ができていました。

ロープウェイ乗り場でタオルミーナの町まで登り、バスターミナルへ続く道を歩きます。

タオルミーナのバスターミナルに戻ってきました。時刻は13時15分。まだ時間があります。
昼ご飯を食べていないので、バスターミナルに面したバールでパンとコーラを買い、外のベンチで食べました。
食べ終わるとトイレに行きたくなりましたが、あいにくバスターミナルにトイレはありません。バールのトイレを使うしかないでしょう。
パンを買ったバールに戻り、トイレを使わせてほしいと頼むと2ユーロ払えとのこと。
しかしパンを買ったときに応対してくれた女性の店員さんが「違うよ。さっきこの人はパンを買ってくれたから無料だよ」と言ってくれました。買い物をすれば無料になるのです。

トイレを済ませ、13時45分のバスに乗ってカターニアを目指します。出発は時間通りでした。
道路から海岸を見下ろしつつ、南へと走ります。

朝と違い厚い雲に覆われていますが、どうやら雨は大丈夫なようです。

イソラベッラの海岸が遠ざかっていきます。
タオルミーナはこじんまりしていますが、散策にはもってこいの町でした。
カターニア観光の時間を削ってタオルミーナに足を延ばしてよかったです。

ローカル駅を通過します。人の気配がありません。

海に面した駅ですね。晴れていればすばらしい景色だったはずです。

カターニアのバスターミナルには15時前に到着。2分ほど歩いてカターニア中央駅前広場に向かい、空港行きのバス乗り場を探しました。
しかし不思議なことに空港行バス乗り場が2つあります。駅前と、駅から見てロータリーの左手にある「駅東」というバス停。

駅前のバス停には空港までの停留所がすべて書いてありますが、駅東のバス停にはカターニア・エアポート・シャトルバスと書いてあるだけで、行き先が書いてありません。
いったいどちらから乗ればいいのでしょう。
とりあえず昨日宿泊したリゲルホテルに戻り、スーツケースを受け取る際にフロントに聞いてみました。
「カターニア行きの空港バスはどこから乗るのですか?バス停が2つあるのですが」
「空港行は駅のロータリー左側のバス停から乗るといいですよ」
「駅前のバス停からじゃないんですね?」
「空港行のバスは駅前のバス停を出発するとまずカターニアの街中をぐるりと回ってから、駅東のバス停を通るのです。駅東のバス停からならダイレクトで空港に行けますよ」
なるほど、ようやくバス停が2つある理由がわかりました。
初見殺しのおそろしいバスですね。聞いてよかったです。

バスの出発時刻がわからないのでとりあえず乗り場へ。
10分ほど待っていると駅前乗り場に空港行のバスが来て町の中心部に向かって走り去りました。
だいたい20分ほど待ったでしょうか。
本当にバスが来るのか不安になってきたころ空港行のバスがやってきました。

10分ほどでカターニア空港に到着。小さな空港です。
トルコ航空のブースで荷物を預けて大甘なセキュリティチェックを抜けると国内線乗り場に出ました。
国際線乗り場は国内線乗り場の一番端にある21番乗り場で、ここだけパスポートコントロールがあります。
しかし2時間前だというのに係員がおらず、出国手続きができません。
私は売店でアランチーニを食べ、お土産にシチリアワインを買いつつ時間を潰しました。

19時前に登場し、無事に離陸。ターキッシュエアラインズの機内は騒がしいイタリア人でいっぱいです。
イスタンブールには22:15に到着。着陸時にイタリア人が盛大な拍手をしました。
イスタンブールの乗り継ぎは3時間半。レストランで時間を潰し、2時過ぎに出発。
成田空港に19時半に到着。
シチリア島の旅が終わりました。明日から仕事です。
今回の旅行はいくつかの念願をかなえることができました。
シチリア島の旅はもちろんですが、ヨーロッパで数少なくなった列車ごとフェリーに乗って海を渡る2つの区間に乗ってみたかったのです。
1つはデンマークのコペンハーゲンからドイツのハンブルクに至る渡り鳥ルートの特急列車。そしてもう1つはイタリア本土から海を渡ってシチリア島に至る列車です。
コペンハーゲンからの特急列車はフェリー内で車両故障を起こしてしまい、ドイツの港の駅で車両交換をする羽目になりましたが、イタリアではローマから夜行列車の個室寝台に乗り、朝にシチリア海峡を渡ることができました。
鉄道ファンにとっては夢の場所。特にコペンハーゲン〜ハンブルク間の渡り鳥ルートは2019年12月15日をもって廃止されてしまいましたから、行けてよかったです。
そして何と言ってもシチリア。
すばらしい王宮に教会、古代ギリシャ・ローマの遺跡、充実した考古学博物館。
歴史好きにはたまらない場所です。
あとは料理。おいしい料理においしいワインが安く楽しめるのはシチリアならではでしょう。
ぼったくりもなく、外れのレストランもありませんでした。
シチリアというとマフィアという怖いイメージがありますが、実際に旅をしてみると怖い印象は一切なく、むしろ親切で優しい人たちが多かったです。
ホテルやレストランでは親身に対応してくれますし、バスに乗ればどこで降りればいいのか教えてくれます。
ローマやフィレンツェばかりがイタリアではありません。
シチリア旅行を皆様にもぜひおすすめしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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シチリア島を代表するリゾート地タオルミーナに来ています。
街中を歩き、カステッロの展望台に上り、古代ギリシャ劇場を見学。時刻は12時を過ぎました。
今日はカターニア空港を19時10分に出発するターキッシュエアラインズの飛行機で帰国する予定ですから、カターニアに戻るにはまだ余裕があります。
12時45分のバスで戻ろうかと思いましたが、せっかくですからロープウェイで海岸に行ってみましょう。
次のバスは13:45発。カターニア着が15時になりますから、16時ごろの空港行きバスに乗れるでしょう。余裕です。
タオルミーナの町から海辺に戻るロープウェイ乗り場は、旧市街の入り口メッシーナ門からバスターミナルに向かって数分ほど歩いたところにありました。

往復切符6ユーロを買い、ロープウェイに乗り込み海辺へ。サッカー場が見えました。

シチリアの海岸線と山々。

海が見えてきました。

5分ほどで下界に到着しました。

海岸へと通じる道。車の通行量がそこそこあります。

イソラ・ベッラ湾は映画「グラン・ブルー」の撮影地として知られています。

鉄道線路を横目に階段を下りればビーチです。

ビーチからの景色。貨物列車が通過していきました。

海の水は澄んでおり、とてもきれいです。

イソラ・ベッラの島。映画の撮影スポットとして世界的に有名なのだそうです。
周りは水着姿の白人だらけで、アジア系は見当たりません。
私のような人間は場違い感がすさまじいです。

イソラ・ベッラ湾の景色。

天気が悪くなってきました。雨が降るかもしれませんし、居心地も悪いですから撤収しましょう。
バスの時間も近づいてきました。

階段を上がってロープウェイ乗り場へ。

イソラ・ベッラ島。美しい形をしています。
自然保護のため、島内に立ち入ることはできません。

これでもうシチリアの景色も見納めです。

ロープウェイ乗り場は行列ができていました。

ロープウェイ乗り場でタオルミーナの町まで登り、バスターミナルへ続く道を歩きます。

タオルミーナのバスターミナルに戻ってきました。時刻は13時15分。まだ時間があります。
昼ご飯を食べていないので、バスターミナルに面したバールでパンとコーラを買い、外のベンチで食べました。
食べ終わるとトイレに行きたくなりましたが、あいにくバスターミナルにトイレはありません。バールのトイレを使うしかないでしょう。
パンを買ったバールに戻り、トイレを使わせてほしいと頼むと2ユーロ払えとのこと。
しかしパンを買ったときに応対してくれた女性の店員さんが「違うよ。さっきこの人はパンを買ってくれたから無料だよ」と言ってくれました。買い物をすれば無料になるのです。

トイレを済ませ、13時45分のバスに乗ってカターニアを目指します。出発は時間通りでした。
道路から海岸を見下ろしつつ、南へと走ります。

朝と違い厚い雲に覆われていますが、どうやら雨は大丈夫なようです。

イソラベッラの海岸が遠ざかっていきます。
タオルミーナはこじんまりしていますが、散策にはもってこいの町でした。
カターニア観光の時間を削ってタオルミーナに足を延ばしてよかったです。

ローカル駅を通過します。人の気配がありません。

海に面した駅ですね。晴れていればすばらしい景色だったはずです。

カターニアのバスターミナルには15時前に到着。2分ほど歩いてカターニア中央駅前広場に向かい、空港行きのバス乗り場を探しました。
しかし不思議なことに空港行バス乗り場が2つあります。駅前と、駅から見てロータリーの左手にある「駅東」というバス停。

駅前のバス停には空港までの停留所がすべて書いてありますが、駅東のバス停にはカターニア・エアポート・シャトルバスと書いてあるだけで、行き先が書いてありません。
いったいどちらから乗ればいいのでしょう。
とりあえず昨日宿泊したリゲルホテルに戻り、スーツケースを受け取る際にフロントに聞いてみました。
「カターニア行きの空港バスはどこから乗るのですか?バス停が2つあるのですが」
「空港行は駅のロータリー左側のバス停から乗るといいですよ」
「駅前のバス停からじゃないんですね?」
「空港行のバスは駅前のバス停を出発するとまずカターニアの街中をぐるりと回ってから、駅東のバス停を通るのです。駅東のバス停からならダイレクトで空港に行けますよ」
なるほど、ようやくバス停が2つある理由がわかりました。
初見殺しのおそろしいバスですね。聞いてよかったです。

バスの出発時刻がわからないのでとりあえず乗り場へ。
10分ほど待っていると駅前乗り場に空港行のバスが来て町の中心部に向かって走り去りました。
だいたい20分ほど待ったでしょうか。
本当にバスが来るのか不安になってきたころ空港行のバスがやってきました。

10分ほどでカターニア空港に到着。小さな空港です。
トルコ航空のブースで荷物を預けて大甘なセキュリティチェックを抜けると国内線乗り場に出ました。
国際線乗り場は国内線乗り場の一番端にある21番乗り場で、ここだけパスポートコントロールがあります。
しかし2時間前だというのに係員がおらず、出国手続きができません。
私は売店でアランチーニを食べ、お土産にシチリアワインを買いつつ時間を潰しました。

19時前に登場し、無事に離陸。ターキッシュエアラインズの機内は騒がしいイタリア人でいっぱいです。
イスタンブールには22:15に到着。着陸時にイタリア人が盛大な拍手をしました。
イスタンブールの乗り継ぎは3時間半。レストランで時間を潰し、2時過ぎに出発。
成田空港に19時半に到着。
シチリア島の旅が終わりました。明日から仕事です。
今回の旅行はいくつかの念願をかなえることができました。
シチリア島の旅はもちろんですが、ヨーロッパで数少なくなった列車ごとフェリーに乗って海を渡る2つの区間に乗ってみたかったのです。
1つはデンマークのコペンハーゲンからドイツのハンブルクに至る渡り鳥ルートの特急列車。そしてもう1つはイタリア本土から海を渡ってシチリア島に至る列車です。
コペンハーゲンからの特急列車はフェリー内で車両故障を起こしてしまい、ドイツの港の駅で車両交換をする羽目になりましたが、イタリアではローマから夜行列車の個室寝台に乗り、朝にシチリア海峡を渡ることができました。
鉄道ファンにとっては夢の場所。特にコペンハーゲン〜ハンブルク間の渡り鳥ルートは2019年12月15日をもって廃止されてしまいましたから、行けてよかったです。
そして何と言ってもシチリア。
すばらしい王宮に教会、古代ギリシャ・ローマの遺跡、充実した考古学博物館。
歴史好きにはたまらない場所です。
あとは料理。おいしい料理においしいワインが安く楽しめるのはシチリアならではでしょう。
ぼったくりもなく、外れのレストランもありませんでした。
シチリアというとマフィアという怖いイメージがありますが、実際に旅をしてみると怖い印象は一切なく、むしろ親切で優しい人たちが多かったです。
ホテルやレストランでは親身に対応してくれますし、バスに乗ればどこで降りればいいのか教えてくれます。
ローマやフィレンツェばかりがイタリアではありません。
シチリア旅行を皆様にもぜひおすすめしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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タオルミーナのホテル、GWくらいまでは1泊1万円強で泊まれるのですが、シーズンになるとどんどん値上がりし、10月いっぱいまで2万5千円もして1泊にしました。
行けることが決まったらもう一度読み直します。