2460

ペルー・ボリビア旅行記の第20回です。
7日目は観光列車チチカカ・トレインに乗って鉄道の旅。クスコからプーノまでの383.7キロを10時間かけて移動します。
列車はアンデスの高原地帯をゆっくり走り、やがてシクアニという町に到着しました。


にほんブログ村 千葉ロッテマリーンズ
  
プロ野球・人気blogランキング
■ 7日目 2018年1月31日

cploute

インカ帝国時代の都クスコからチチカカ湖畔の町プーノまでの384キロ。
豪華列車チチカカ・トレインに乗って10時間の長旅です。
私は最後尾の展望車に腰を据え、ひたすら景色を眺めました。


DSC_2421

クスコ〜プーノ間の路線は今でこそ週3往復の観光用定期列車が走るだけですが、かつては一般向けの普通列車も運行されていました。
沿線には今では使われなくなった廃駅の駅舎が残っています。


DSC_2436

なぜか駅でもない場所で列車は停車しました。何かあったのでしょうか。
最後尾の展望車から顔を出して編成の前方を眺めます。


DSC_2452

しばらく停車し、ゆっくりと動き出しました。
カーブの前方に工事用の車両が止まっているように見えます。


DSC_2459

怖っ!
いかにも「たった今がけ崩れがありました」という場所をゆっくりと通過します。
砂ぼこりが舞っているのはブルドーザーで土砂をどかしたからでしょうか。


DSC_2463

まさに現在進行形で土砂を取り除く作業をしています。
土砂が列車に直撃しなくて良かったですね・・・。


DSC_2476

危険地帯を通過し、ほっと一息。


DSC_2453

展望車量とラウンジではスタッフたちによるアンデスのフォルクローレショーが始まりました。



「コンドルは飛んで行く」の生演奏を聴きながらアンデスの高原の車窓を眺める。
鉄道ファンとしては最高のひと時でした。


DSC_2481

線路の両側に木が生えています。標高3000メートル地帯でこんな木が生えているのは珍しいです。


DSC_2524

小さな集落の小さな廃駅を通過。駅舎の軒下にオートバイが止まっていました。


DSC_2551

トゥパク・アマル。
インカ帝国最後の皇帝の名前でもあり、首都リマで日本大使公邸占拠事件を起こしたテロ組織の名前でもあります。

DSC_2557

赤茶けた家が線路沿いに並んでいます。


DSC_2560

3階建てのビルがありました。平屋じゃない建物を見たのは久々です。


DSC_2569

ちゃんとした道路ですね。大きな町に差し掛かった気配です。


DSC_2579

列車交換設備を備えた廃駅を通過します。


DSC_2590

線路際に畑が広がっています。


DSC_2605

急に赤茶けた大地になりました。


DSC_2613

小川が蛇行しています。


DSC_2621

少し雲が出てきました。列車は草原をゆっくりと進みます。


DSC_2635

畑の向こうに集落が見えます。


DSC_2653

再び晴れ間が広がってきました。


DSC_2666

サッカーグラウンドがありました。標高3000メートルの高地で90分間走り回るなんて想像できません。
慣れとは恐ろしいものです。


DSC_2672

山肌に何か書かれています。


DSC_2677

雲の位置が低いですし、空の青さが日本よりも濃い気がします。


DSC_2701

集落を通過します。


DSC_2707

教会と公園がありました。


DSC_2714

牛が放牧されています。


DSC_2735

同じような景色が続きますが、日本とは決定的に色が違います。
見ていて飽きることがありません。


DSC_2748

家から出て列車に手を振る親子。
お父さんが上半身裸です。


DSC_2751

犬が列車を追いかけてきました。


DSC_2769

警官が交通違反の取り締まりをしているのでしょうか。バイクが止められています。


DSC_2782

大きめの町に差し掛かったようです。


DSC_2795

踏切を渡ります。


DSC_2804

古ぼけたトラックに燦然と輝く三菱のマーク。


DSC_2815

ホスピタル・シクアニと書かれています。シクアニの町に入りました。


DSC_2822

クスコを出発して以来久しく見ることが無かった5階建てのビルがあります。
ここシクアニの町は人口約55000人。沿線では比較的大きな町です。
標高は3500メートル。富士山より少し低いだけの場所ですが、人々は普通に暮らしています。


DSC_2826

列車は幹線道路に沿って進みます。線路と道路を隔てる柵は無く、人々は悠々と線路を横切っていきます。


DSC_2829

カラフルな建物が並んでいますね。


DSC_2832

薬屋がありました。町の人たちはのんびり歩いており、治安の悪さはあまり感じません。


DSC_2839

線路が立派な柵に囲われています。駅が近いのでしょう。


DSC_2841

ポイントを通過し、シクアニ駅の敷地内に入りました。


DSC_2847

ターンテーブルがあります。今も使われているのでしょうか。


DSC_2855

シクアニ駅に到着しました。緑色の大きな駅舎で、トタン屋根はさび付いています。


DSC_2860

シクアニ駅は2000年代初頭まで旅客駅として使用されていたようですが、現在は客扱いを行っていないようです。
チチカカ・トレインも停車こそしますが乗り降りはありませんでした。
ただ貨物扱いがあるからか駅員がおり、駅として機能はしているようです。
ひょっとしたら情報が無いだけで旅客列車が走っているのかもしれません。


DSC_2868

10:53にシクアニ駅を発車。クスコを出発してから4時間弱が経過しています。


DSC_2877

保線用の車両。観光ルートですから保線作業はしっかり行われているようで、あまり揺れません。


DSC_2884

駅の外は市場になっていました。


DSC_2888

シャッターが閉まったお店が多いようです。


DSC_2890

列車は1日1本あるか無いかなので、市場の人たちは列車に遠慮することなく品物を広げています。


DSC_2894

こんなところでバルサのマフラーが売られています。もちろん偽物でしょう。


DSC_2907

サッカー場がありました。
リーグ戦が行われているようで観客がいます。
線路が観客席になっており、観客をかき分けるように列車は進みます。

それにしても標高3500メートルでサッカー。
日本人には想像を絶する世界ですね。

次回はいよいよ標高4000メートルの世界に向けて登っていきます。


次の旅行記へ  前の旅行記へ  2018年ペルー・ボリビア旅行記目次へ