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ペルー・ボリビア旅行記の第21回です。
7日目は観光列車チチカカ・トレインに乗って鉄道の旅。クスコからプーノまでの383.7キロを10時間かけて移動します。
列車はさらなる高地へ。標高は4000メートルを越え、景色が変わりだしました。


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■ 7日目 2018年1月31日


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クスコからチチカカ湖畔の町プーノまでの384キロを10時間かけて走るチチカカ・トレイン。
素晴らしい車窓が私を待っています。


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時刻は11時。クスコを出発して4時間弱が経過しました。人口5万5千人の町シクアニの駅を通過し、住宅地を走っています。


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市街地を抜ければ畑が広がっています。


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川を渡ります。


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インディオの絵が描かれた家。


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単線上の廃駅を通過。


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コロニアルな邸宅を見つけました。
富士山と同じぐらいの標高なのですが、こんな立派な邸宅に誰が住んでいたのでしょうか。


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道路沿いを走ります。


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人口1万人の小さな町、マランガニの廃駅。
駅舎の軒下で男女が語らっていました。


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絵になる風景です。


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駅は廃止されても列車交換設備は生きています。


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市街地に放牧されているアルパカ。


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左側から線路が合流してきました。機関車の折り返しに使うデルタ線です。


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カラフルな建物がありました。


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空気が冷たく、息苦しくなってきました。
意識的に深呼吸しないとクラクラしてきます。


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さきほどから景色が変わりつつあります、高い樹木がほとんどなくなりました。


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ヨドバシで買った高度計を見ると標高3900メートル。
ついに富士山よりも高い場所まで登ってきました。


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標高4000メートル近い場所でもちゃんと人々が暮らしており、畑もあります。


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長距離バスとすれ違いました。


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住宅が点在するのどかな風景。この景色だけ見れば到底ここが標高4000メートルの世界だとは思えません。


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標高4000メートルの世界になっても、列車は変わらず淡々と走ります。
こんな場所を鉄道で旅行できるなんて!


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まさに地殻変動をそのまま形にしたような山々。山頂付近には雪が積もっています。


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列車は緩やかにカーブしつつ、クスコ〜プーノ線の最高地点であるララヤ峠に向かって坂を登ります。


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こんな高山地帯にも温泉施設があり、水着姿の人たちが温水プールに入って楽しんでいます。


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廃駅を通過。お店として再利用されているようでした。


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保線車両を追い抜きます。


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完全に木が無くなりました。
草原と禿山が広がっています。

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線路の両側にそびえる荒々しい山々。


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迫力ある景色に圧倒されます。
ここは本当に地球なのか。なんとも不思議な景色です。
30年以上前にこの鉄道に乗った宮脇俊三氏もこの景色には驚いたようで、「月面旅行に行くと見せかけてこのあたりに着陸すれば輸送費が安くついて大儲けできるのではないか。景色も月と同じようなものだし、宇宙服を着ていれば空気の有無はわからない」と書いていたのを思い出しました。



標高4000メートルの世界を動画に撮影しました。


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まるで人の住めないような景色ですが、確かに人々は生活しています。
放牧されたリャマたちが薄い空気をものともせずに草を食んでいました。


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左側に牧場、右側には川が流れています。


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まさにこの細い川こそがアマゾン川の源流のひとつです。


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この川はやがてウルバンバ川となってマチュピチュを経由してブラジルに入り、アマゾン川となり大西洋に注ぎます。


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草原の中を蛇行する川。曇ってきました。


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すごい。なんと表現したらいいかわからない景色です。


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家は全くありません。


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大自然の驚異しか感じない景色ですが、線路はしっかりと伸びています。


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そして道路も。クスコとプーノを結ぶ長距離バスです。


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バスを待たせ、踏切を渡ります。


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バスは鉄道よりも3時間早いですが、快適性なら鉄道の方が上です。


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標高4000メートルの空。
透明なようで透明でない。青いのか黒いのか。
不思議な色です。


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雲が本当に低いところにあります。雲の高さまで鉄道で登ってきたのです。


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11時50分。列車は速度を落とし、ゆっくりとポイントを渡りました。
いよいよララヤ峠に到着です。


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高度計を見たら標高4300メートルを超えています。
鉄道で到達できる場所としては世界で2番目に高い、標高4319メートルのララヤ峠です。
15分ほど停車するそうなので、降りてみましょう。


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