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ニュージーランド旅行記の第1回です。
ニュージーランドのプロ野球チーム「オークランド・トゥアタラ」に千葉ロッテマリーンズの選手が派遣されると聞き、現地観戦の旅を計画。
しかし出発直前になって「オークランド・トゥアタラ」はオーストラリア国内に長期遠征に出てしまい、野球場はもぬけの殻・・・。
ならば観光するしかありません。まずはオークランドへと向かいます。


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2018年12月、12日間かけてニュージーランドを旅しました。
1月に南米旅行を敢行して大金を失ったにもかかわらずニュージーランド行きを決めたのは、我が千葉ロッテマリーンズの平沢、種市、酒居の3選手がニュージーランドに新しくできたプロ野球チームに派遣されることが決まったからです。
オーストラリアのプロ野球オーストラリアン・ベースボールリーグ例年11月から1月にかけて行われます。
北半球はシーズンオフでも南半球は夏真っ盛り。そのためオーストラリアの地元選手だけでなく、アメリカ、中南米、台湾、韓国など様々な国の選手が参加します。日本からも西武や横浜など様々なチームから選手の派遣が行われています。

2018年、オーストラリアン・ベースボールリーグに新たなチームが加わりました。
ニュージーランド初となるプロ野球チーム、「オークランド・トゥアタラ」です。
マリーンズOBである清水直行氏が野球ニュージーランド代表のコーチをやっていた縁もありオークランド・トゥアタラと千葉ロッテマリーンズが業務提携を締結。平沢、種市、酒居3選手の派遣となりました。


マリーンズの選手がニュージーランド初のプロ野球チームでプレーする。
ファンとして見に行かなければ!と思いました。遠い異国でマリーンズの選手たちがプレーする姿を見られると思うとワクワクします。
ホームゲームですから当然ニュージーランドのオークランドで行われるはず。行くしかありません。
12月21日から23日までの試合がホームゲームとなっており、マリーンズの選手が出場する最後の試合になります。
この試合に合わせてニュージーランド旅行の計画を立てることにしました。
せっかくニュージーランドに行くのですから試合観戦だけでなく観光やハイキング、そして鉄道の旅を合わせて旅程を組みましょう。


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ニュージーランド国内の旅客列車は多くありません。
都市間輸送はほぼ壊滅し、1日1本の長距離観光列車が走る程度。あとはニュージーランド第一の都市オークランドと首都ウェリントンの通勤輸送だけです。
人口密度が低いニュージーランドの鉄道は貨物輸送がメインで、旅客輸送はかなり前に衰退してしまいました。

キウイレール公式ホームページ

2018年現在定期運行される長距離列車は以下の3本です。

・ノーザンエクスプローラー号 北島 オークランド〜ウェリントン
・コースタルパシフィック号 南島 ピクトン〜クライストチャーチ
・トランツアルパイン号 南島 クライストチャーチ〜グレイマス

あとは観光用の保存鉄道がいくつか存在します。
比較的乗車しやすいのは南島のダニーデンを拠点とするダニーデン鉄道で、海沿いをパーマストンまで走るシーサイダー号とダニーデンから内陸に向かうタイエリ峡谷鉄道があります。
タイエリ峡谷鉄道は2018年当時ダニーデンから峡谷を登り切ったプケランギ駅まで運行されていましたが、2021年1月現在はプケランギよりも20キロ手前のヒンドン駅で折り返しているようです。


鉄道ファンの私としてはニュージーランドの鉄道に乗りたいです。
11月にマリーンズの選手が派遣されるのを知り、すぐさまニュージーランド旅行の計画を立てました。

まずオークランドに3日間滞在し野球の試合と観光を楽しんだ後はノーザンエクスプローラー号でウェリントンまで南下。
その後フェリーで南島のピクトンに渡り、コースタルパシフィック号でクライストチャーチに向かいます。
クライストチャーチからはトランツアルパイン号でグレイマスまで往復。山越えの素晴らしい景色が楽しめる路線なのだそうです。
あとはクライストチャーチからバスでマウントクックに足を延ばしてハイキングを楽しみます。

雄大な大自然で知られるニュージーランドですが、特にマウントクック周辺の景色は美しく、世界遺産にも指定されています。
幸いクライストチャーチからマウントクックまでのバスとハーミテージホテルという高級リゾートホテルの宿泊がセットになった現地ツアーを予約できました。人気があるホテルなので1か月前に予約できたのはラッキーです。
最後はダニーデンに南下し、タイエリ峡谷鉄道を往復。飛行機を乗り継いで帰国します。

往復の飛行機はニュージーランド航空にしました。
行きは12/20夜出発のオークランド直行便で、帰りはダニーデンからオークランド乗り継ぎで12/31到着となります。料金は132,000円なのでまあまあ安いです。
あとはホテルの予約を済ませ、出発を待つばかりとなったのですが・・・。

「そんなバカな!」
出発一週間前となった12月15日。
マリーンズの選手が派遣されている「オークランド・トゥアタラ」のホームページを見ていた私は驚きのあまり思わず声を上げました。
なんとニュージーランドが本拠地のはずなのに、12月20日からのホームゲームは隣国オーストラリアのマウント・ガンビエという町で行われると発表されたのです。
詳しく調べたところ、もともとオークランドに作られた野球場は仮設のもので、シーズン前半の3週間しか確保できていなかったのです。
シーズン後半はオークランドの球場を利用できないため、やむを得ず本拠地をオーストラリアに移し、各地を転戦するとのこと。
知りませんでした・・・。
どうりでチームのホームページの日程表に開催場所が書いていなかったはずです。

ニュージーランド行きを決める理由となった野球観戦が出発直前に無くなってしまいました。
だからといって今更キャンセルするのもバカバカしいです。
せっかくですから観光です。野球と観光の旅行が100%の観光旅行になっただけの話です。
野球観戦をするはずだった最初の3日間は何をしましょうか。
初日の金曜日は16時から電車とバスがタダになります。ならばバスと鉄道で野球場跡地に行ってみましょう。
土曜日はオークランドを歩きましょう。スカイタワーに登りオークランドの景色を眺めてから、「コーストトゥコーストウォークウェイ」という全長16キロの散策コースを歩いてオークランドを北から南に縦断してみようと思います。
日曜日はやることがないので遠出しましょう。
グローバルネットという日本人が経営する現地旅行会社のホームぺージで見たロトルアとワイトモの現地ツアーがよさそうです。メールでやり取りするより直接やり取りした方がいいので、オークランドに着いたらグローバルネットのオフィスに行こうと思います。
ロトルアは美しい湖と間欠泉があります。ワイトモは鍾乳洞の土ボタルが有名です。


■ 1・2日目 2018年12月20日 木曜日 2018年12月21日 金曜日

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12月20日。仕事を終えた私は急いで自宅に帰ってシャワーを浴び、成田空港へと向かいました。ニュージーランド航空のオークランド行きは21時前に出発。千葉県在住在勤だとこういう時に便利です。
出発が30分遅れて21:20になりましたが、それ以外は特にトラブルなく出発。
まず機内安全ビデオが流れるのですが、なんと驚くことにラップでした。



続いては機内食。赤ワインを頼むとピノ・ノワールかメルローかと聞かれました。
エコノミーなのにそんなことを聞かれたのは初めてです。
聞けば最近ニュージーランドはワインに力を入れているのだそうです。
お酒を飲んだら眠くなったので就寝しました。オークランド到着は11時半の予定で、日本との時差は4時間です。

オークランド到着はほぼ時間通り。入国審査での質問はありませんでした。
しかしニュージーランド入国にあたっての最大関門は税関です。
農業大国であるニュージーランドは食料品の持ち込みが厳しく規制されているのです。
フルーツ、野菜、生肉、鮮魚、ハチミツおよびハチミツ関連食品は持ち込み禁止。
申告すればおおむね持ち込み可能なのは商品として加工されパッケージされた食品、常温保存が可能な食品、未開封の食品です。
要するに生ものはダメということです。
お菓子やアメぐらいなら問題ないらしいのですが、ちゃんと申告しないと400ニュージーランドドルの罰金が科せられます。2018年現在のレートは1NZドル=約78円です。
また、生態系を守るため土がついた登山用品も持ち込み不可。ちゃんと洗って土を落とさなければいけません。

かなり緊張しましたがお菓子と無事の袋を見せて無事通過。山歩きしますからミドルカットのトレッキングシューズを履いていますが大丈夫でした。


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ニュージーランドに無事入国。晴れています。今は夏ですが、それほど暑くないようです。


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オークランド空港から市内中心部のホテルまで移動しましょう。
路線バスと鉄道で移動しようと思ったのですが、ATHOPカードというプリペイドカードの売り場が見つかりません。
少々高いですが、市内に直通するスカイバスに乗りましょう。


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空港からオークランド中心部までは19.9ドル。到着ロビーの自動券売機でチケットを購入し、バス乗り場の係員にチケットを見せて列に並びます。
どこに行くのかと聞かれたのでホテルに近いターミナル駅「ブリトマート駅」と答えたところ、12番のバス停で降りろとのことでした。

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10分ほど待ってスカイバスに乗車し、12:55に出発。街中を走ります。


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立派な教会がありました。


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中心街に入りました。交差点に巨大なサンタ像があります。夏なのにクリスマス。北半球の日本から訪れた身としては違和感があります。


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13:37、ホテルの前の12番バス停に到着。空港から40分ほどでした。
この一帯は郊外電車のターミナル駅である「ブリトマート駅」や、オフィスが集まる町の中心です。


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ビル街をきょろきょろしつつ、ホテルを探します。


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今日から3泊するのはグランドメルキュールホテル。中心部にある四つ星ホテルですが一泊14000円ほど。
立地条件を考えれば安い方だと思います。まだ2時前ですが通常料金でチェックインできました。


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ホテルの部屋からオークランドの街を見下ろします。
ニュージーランドと日本の時差は4時間。アメリカやヨーロッパと違い昼夜逆転しませんから時差ぼけにならずに済んでいます。


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2時過ぎにホテルを出ました。冒頭で述べた通り、まずは4日目日曜日のオークランドからワイトモ、ロトルアを巡る現地ツアーを申し込みましょう。
ハイストリートを歩き、グローバルネットという日系旅行会社のオフィスを目指しました。


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グローバルネットのオフィスはメインストリートから1本入った場所に建つビルの6階にありました。
ロトルアとワイトモのツアーに参加したいと声をかけると、日本人の女性社員が対応してくれました。

「日本語ガイドのツアーですね。日曜日は催行しますが、もう1組の参加者が30ドルの追加料金を払ってアグロドームに行くことになっています。追加料金が発生しても良いですか?」

質問の意味が分かりません。アグロドームはマザー牧場のような農業テーマパークで、羊の毛刈りショーを見ることができます。正直あまり興味はないのですが・・・。

「どういうことですか?」
「他のツアー参加者がアグロドームでの羊の毛刈りショーを希望していまして、もともとのツアーの予定にない場所なので追加料金がかかります」
「私個人はアグロドームを希望しないのですが、その場合はどうなりますか?」
「その場合はアグロドームの入口でショーが終わるまで待っていてもらうことになります」
「ショーはどれぐらいの時間がかかりますか?」
「1時間ぐらいです」
「1時間も待つのですか、それはちょっと・・・」

要はもう1組の参加者がアグロドームで羊の毛刈りショーを見ている間、私は外で待っていなければいけないということです。
外で待っているだけなら時間の無駄ですね。それならば追加料金を払って毛刈りショーを見た方がいいのかもしれません

そもそもこの現地ツアーの具体的な行程を説明されていませんよ。追加料金云々の前にまずはそこからでしょう。

「そもそもこのツアーはどこを回るのですか?タイムスケジュールを説明してください」
「まずワイトモまで3時間ほど車で移動して土ボタルを見ます。その後ロトルアに2時間で移動してロトルア湖畔で昼食。その後アグロドームで羊ショーを見て、間欠泉とガバメントガーデンなどを見学してオークランドに帰ります。オークランド到着は20時前です」
「アグロドームはもともとの予定に入っていないそうですが、アグロドームに行くとその後の予定はどうなりますか」
「ほかの見学時間を削ることになります」
「待っているのもアレですし、アグロドームも申し込みます。いくらですか?」
「追加料金込みで437ドルです。少し高くなってしまいますが・・・」
「日本語ガイドじゃないツアーだといくらなのですか」
「それほど変わらないです。」

確かに英語のツアーでも50ドルぐらいしか変わりません。ならばと日本語ガイド付きで申し込みました。
カードで払ったところ手数料を取られました。
なお、当日は6:50に運転手兼ガイドさんがホテルに迎えに来るとのこと。寝坊しないようにしましょう。


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現地ツアーの申し込みを終えたら15時。機内食の朝食を食べてから何も食べていません。お腹が空いたのでブリトマート駅近くのマクドナルドで昼食を取りました。
ハンバーガーのセットが800円もします。高いな!


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ブリトマート駅にたどり着いたのは16時。真夏ということもありまだまだ明るいです。
駅構内には12月21日金曜日の16時から電車とバスが無料になるとのポスターが掲示されていました。
事前に調べてはいましたが、実際に見ると驚きますね。
なんでもクリスマス前の週末はみんなでワイワイ飲み食いする人が多いので、飲酒運転しないでちゃんと公共交通機関で帰宅してくださいね、という意味を込めて無料にしてるのだそうです。
私は異国の地でクリボッチですが、無料になるのはありがたいです。


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とはいえ明日もオークランドを動き回るので電車とバスのプリペイドカードは購入しておきましょう。
ATHOPカードは10ドル。いくらチャージするかを聞かれ、10ドルと答えました。
20ドル払うと、「今日は16時から無料になります。明日は有料だから気を付けてくださいね」と言われ、カードを渡されました。


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オークランド郊外電車の発車案内。3路線ありますが、1枚の案内板にまとめられています。


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さてさて、いよいよニュージーランドの野球場を探訪。
野球場はオークランドの郊外にあり、133番のバスに1時間弱乗ることになります。
乗り場の場所を地図で調べつつ、オークランドを歩きます。


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オークランド中心部のバス乗り場は分散しており、133番のバスの始発乗り場はブリトマート駅から10分ほど歩いた場所にあります。博多のようにバスターミナルを作ってくれれば便利なのですが。


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133番のバスが出発するホブソンストリートのバス停に到着。運よくすぐに発車しました。


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バスは街中を走ります。日本食の店がありました。
ニュージーランドのバスの乗客は礼儀正しいようで、運転手に必ず「サンキュー」と声をかけて降りていきます。運転手も「メリークリスマス」と返しています。

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MOTATOという交通博物館がありました。時間の関係で今回は残念ながら旅程から外さざるを得ません。


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交通博物館の周りをレトロトラムが走っているそうで、乗りたかったです。


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入り江に架かる橋を渡ります。


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50分ほどで野球場の近くの停留所に到着。郊外の住宅地です。


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球場のある場所は調べてきました。
バス停の先にある交差点を左に曲がり、あとはまっすぐです。

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住宅が並ぶ静かな通りです。


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バス停から10分ほど歩き、野球場のあるメクロードパークに着きました。
天然芝の広大な広場の奥に野球場特有のネットが見えています。
こんな遠い国にも野球場が!なんだか嬉しくなってきました。

しかし、公園の看板の後ろにある公衆トイレで用を足したところ、なんとドアが開かなくなってしまいました。
押しても引いても開きません。
まずい!閉じ込められた!
遠い異国の地でトイレに閉じ込められたまま力尽きるのは嫌だ!

次回、マリンブルーの風。「薫友、ニュージーランドのトイレに死す!」
お楽しみに。

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