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ニュージーランド旅行記の第12回です。
今日は鉄道の旅。北島を南北に縦断する長距離列車、ノーザンエクスプローラー号に乗車します。
久々の海が見えたかと思えば、北島の最南端にある首都ウェリントンに到着です。

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■5日目 2018年12月24日 月曜日


ニュージーランド北島を走る唯一の長距離列車ノーザンエクスプローラー号に乗車し、オークランドから首都ウェリントンに約11時間かけて南下します。
北島中部の山岳地帯を抜け、いよいよ首都ウェリントンの都市圏に差し掛かりました。
鉄道の旅も終盤です。


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16:46、パーマストンノース駅に到着しました。
首都ウェリントンから北へ約140キロの位置にあり、人口約8万人。ニュージーランドで8番目に人口の多い町です。
人口10万人弱なのに8番目に入るあたり、ニュージーランドの人口の少なさがわかりますね。
首位は人口147万人のオークランド。唯一の100万都市です。
2位は南島の中心都市クライストチャーチで人口38万人。
3位は首都ウェリントンで人口22万人です。


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パーマストンノースは大学が多く、文教都市として知られています。
またウェリントンの通勤圏でもあるため、毎日1往復通勤列車のキャピタル・コネクション号が運転されます。朝はウェリントン行き、夕方がパーマストンノース行きです。
ニュージーランドの北島を南北に縦断する北島本線はオークランドとウェリントンの都市圏を除くと週3便の長距離列車しか定期旅客列車が走らない。
それがニュージーランドの鉄道事情です。


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駅構内の側線に留置されたキャピタル・コネクション号。客車列車です。


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16:49にパーマストンノースを発車。しばらくは平屋の住宅街が続きます。


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パーマストンノースから80キロほど南下するとワイカナエという街に入ります。
ワイカナエからはウェリントン行きの通勤電車が20分間隔で運行されています。
本格的にウェリントンの都市圏に入りました。


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17:46にパラパラウム駅に停車。


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パラパラウムは駅前広場にバスが並ぶ通勤駅です。


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留置線に2両編成の通勤電車が停車していました。


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パエカカリキ駅を通過。ホーム中ほどに建てられた木造駅舎はミュージアムになっているようです。


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このあたりからはタスマン海沿いを走ります。
この海のはるか対岸はオーストラリアです。


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波も無く、穏やかな海です。


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海沿いを緩やかにカーブしながら走ります。


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20分おきに通勤電車が走るとは思えないほどきれいな景色です。


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九州の筑肥線の車窓を思い出しました。


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あいにくの空模様です。
明日の天気も雨。どうもニュージーランド旅行の前半戦は天気に恵まれません。


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緑に囲まれた駅を通過。


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入り江に沿って走ります。


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この駅の周りにはあまり人家がありません。


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なんと野球場がありました。
広さからするとソフトボール場かもしれません。
ニュージーランドはソフトボールの強豪国です。


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たくさんのボートが停泊しています。


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遠浅の入り江。


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入り江の奥からは丘陵地帯に入ります。


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徐々に人家が増えてきました。


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展望車で粘っていたら車掌がやってきて「そろそろ終点に着くので席に戻ってください」と言われました。
遠くにはウェリントンの港が見えています。
思えばここまで展望車に陣取って9時間近く立ちっぱなしで景色を眺めていたのですね。
でも全く苦になりません。
俺は宗谷本線だって構わず前方かぶりつきする男だぜ。


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いよいよ終点、ウェリントンが近づいてきました。
高架道路の向こう側には南島に渡るフェリーの乗り場があります。
明日はフェリーのチケットが取れず、明後日のフェリーで南島へと渡ります。
ウェリントン駅とはかなり離れているのでホテルから歩いてフェリー乗り場に向かうのは難しそうです。
ホテルでタクシーを頼むことにしましょう。オークランドでは流しのタクシーを捕まえてぼっくられましたから、同じ轍は踏みません。


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貨物列車が停車しています。


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落書きだらけの旧型電車。昔懐かしい釣りかけ駆動の車両ですが、残念ながら数年前に引退してしまいました。


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18:37、12分ほど遅れて終点のウェリントンに到着。11時間の長旅でした。
最後尾の荷物車に行き、オークランド・ストランド駅で預けたスーツケースを受け取ります。


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行程のほとんどを過ごした展望車。ガラスの無い窓は撮影に最適。乗り鉄にはありがたい存在でした。


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オークランドから11時間列車をけん引してきたディーゼル機関車。
お疲れさまでした。


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ホームに面して南島に向かう高速バスが停車していました。


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クリスマスなので、前面にはサンタの人形が飾られていました。


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ウェリントン駅は9番線まであり、通勤電車が頻繁に発着します。


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駅舎も落ちぶれたオークランドとは対照的に立派です。


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駅構内をうろうろします。
掲示板には明日25日はクリスマスなので電車とバスが無料になると書かれていました。
これは乗るしかないでしょう。


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天井も高く、ヨーロッパの立派な駅のような雰囲気です。


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ウェリントン駅を正面から。ギリシャ神殿のような立派な佇まいです。


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駅から5分ほど歩いて今日から2泊する4つ星ホテル「リッジズ・ウェリントン」へ。
1泊当たり約1万2千円程度です。フロントの対応はとても気持ちがよく、部屋も広いです。
しかも立派なキッチンと電子レンジがありました。
昨日ワイトモ・ロトルアツアーでお世話になった現地旅行会社「グローバルネット」のガイドさんから明日はクリスマスなのでお店もレストランもすべて閉まっていると聞いています。
明日の食料をスーパーで買い込み、ホテルの部屋でレンチンして食べることにしましょう。


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荷物を置いて、早速首都ウェリントンの街中へ。
人口22万人の首都ウェリントンはニュージーランドの政治の中心。
駅周辺にはオフィスや商店が並んでいます。
スーパーが閉まる前に買い物を済ませてしまいましょう。


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街を彩るクリスマスツリー。


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カウントダウンというスーパーがありました。
飲み物やレトルトのパスタ、チキン、ピザなどを買い込み、ホテルに戻ります。


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夕食はホテルの1階にあるポートランダーというレストランで食べることにしました。
評判の良い口コミが多く、ホテル内なので移動が楽です。
とりあえずビールを飲んでのどを潤し、バジルのパスタとサーモンのムニエルを頼みました。


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思えばオークランドでの3日間の夕食はすべてケバブやハンバーガー。
5日目にして初めてまともな夕食です。
美味しかったので満足して部屋に戻り、眠りにつきました。
明日は1日ウェリントン滞在。のんびりしましょう。

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