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ニュージーランド旅行記の第17回です。
7日目は首都ウェリントンからフェリーで南島に渡り、長距離列車「コースタルパシフィック号に乗ってクライストチャーチに移動します。
コースタルパシフィック号が走る路線は2016年に起きたM7.8のカイクラ大地震により大きな被害を受けました。
2018年12月に運行再開した路線は山崩れや津波の爪痕が色濃く残っていました。


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■7日目 2018年12月26日 水曜日


ニュージーランド南島の最北にある港町ピクトンと南島唯一の大都市クライストチャーチを結ぶコースタルパシフィック号に乗車。
2016年11月14日に発生したマグニチュード7.8のカイクラ大地震の傷跡も生々しい海岸線をゆっくりと走ります。
カイクラ大地震の被害がどれだけのものだったかは、当時のBBCの報道が詳しいです。

ニュージーランドでM7.8の地震、2人死亡 M6.3の余震も(BBC)
ニュージーランド南島クライストチャーチの北東で14日未明、マグニチュード(M)7.8の地震があり、少なくとも2人が死亡した。強い揺れは、約200キロ離れた北島の首都ウェリントンでも感じられた。同日午後1時45分(日本時間午前9時45分)には、クライストチャーチ北東で余震と見られるM6.3の揺れがあった。
発生から2時間後に津波が押し寄せた。気象サイトによると、クライストチャーチから181キロ北の東岸カイクラでは、波の高さは2.5メートルに達した。
警察によると、カイクラでは道路が寸断し停電。家の下敷きになった男性が1人死亡したという。近くのライフォード山のスキー場でも女性1人が死亡したという。
現地では余震が続いている。建物などの安全性を確認する間、多くの学校や会社が休校・休業となり、フェリーや電車も運行を止めた。
南島沿岸部の大規模な土砂崩れでクラレンス川の流れがせき止められため、河岸からあふれ出た川の水が大量に下流に流出。流域の住民は高台に避難するよう指示された。

政府系の地震観測サイト「GeoNet」によると、深夜の地震は実は2つの地震が同時に起きたもので、今後数週間、数カ月にわたり余震が続くだろうと予測している。
キー首相は、ヘリコプターで被災地を視察。死者数は多くはならないと思うと報道陣に話した。
カイクラは観光地として人気。空撮映像からは、カイクラ付近の沿岸を走る幹線道路のトンネルが土砂崩れで覆われている様子が見える。また少なくとも家屋が1棟倒壊しているという。
オークランド大学のケン・エルウッド氏は地元メディアに、死者数が少ないのは深夜の揺れだったからかもしれないと話した。
「多くの人は家の中にいて安全だった。家は破損するかもしれないが、中にいる方が安全だ」
ニュージーランドは太平洋をぐるりと取り巻く環太平洋火山帯、いわゆる「炎の輪」に位置するため、地震が頻発する。クライストチャーチでは2011年2月22日にM6.3の地震があり、185人が死亡。市街中心部の多くが破壊された。

住民のひとりはAFP通信に、揺れが「長く続いた」と話した。「眠っていたところ、家が揺れて目が覚めた。いつまでも続いて、さらに大きくなるような感じがした」と話した。
ツイッターではヘイリー・コルガンさんが「ニュージーランド生活23年で一番怖い地震だったと思う」と書いた。



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カイクラ沿岸には2メートルもの高さの津波が押し寄せただけでなく、大規模な土砂崩れにより路盤が流出し線路が寸断されました。
それでも懸命な復旧工事の結果ピクトンとクライストチャーチを結ぶ鉄道路線は自身から約2年後の2018年12月1日に運行を再開。
おかげで今日2018年12月26日、私はコースタルパシフィック号に乗車できています。

これから列車が走るのは地震による土砂崩れの被害が最も大きかったエリアです。


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まだ完全に復旧工事が終わっていないようで、列車は30キロ以下の徐行運転です。


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遠くの山々には土砂崩れの跡が生々しいです。


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海岸線に沿って緩やかにカーブします。


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眼前に広がる静かな海。


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がれきを片付ける工事が行われているようです。


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こんな景色がひたすら続きます。


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コースタルパシフィック号はディーゼル機関車の後に展望車、そして通常の客車3両とカフェカーを連結しています。
海岸線の景色を見るためか、展望車にお客さんが増えてきました。


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このあたりは地盤が悪そうです。


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泥に覆われた地面。列車はとてもゆっくりと進みます。


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並行する道路も工事中の看板が出ています。


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車は全く通っていないのですが、謎の展望スポットがありました。


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工事車両用の踏切。


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斜面の補強工事が行われています。


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岩場に集まる海鳥。


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おお!人間がいる!
家すらない海岸線で人間を見るのは非常にレアです。
車を止めて海を見ているのでしょう。たまたま通りかかった列車を見て手を振っていました。


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このあたりはオハウ海岸。
アザラシや海鳥が見られる名所なのだそうです。


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ちゃんと駐車場がありましたね。
道理で人間がいるわけです。


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海に向かってせり出す崖に向かい、列車は緩やかにカーブします。


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流出した路盤の復旧作業がいまだに続いているようです。


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ニュージーランド南島の鉄道路線は大きな町を通らないため旅客需要は非常に少ないのですが、道路が未整備なこともあり貨物需要は高いのです。
だから地震で大きな被害を受けても日本の気仙沼線や大船渡線のようにバス転換せず、鉄道の復旧に努力したのでしょう。


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まさにがけ崩れがあった地点です。


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道路を補修した跡が生々しいです。


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土砂崩れの跡。


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前方にも大規模な土砂崩れの跡。よくこんな状況から復旧したものです。


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今は静かな海岸線が続きます。


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時速30キロ以下の徐行運転を続けながら、ゆっくりとカーブします。


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工事の拠点でしょうか。


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なんだかすごく久々に家を見ました。


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数十年前までは無人駅だったであろう掘っ立て小屋。


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海岸線に沿って曲がりくねります。


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目の前には雄大な太平洋。海の向こうは南米のチリです。


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道路もきれいに舗装しなおされています。


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交換予定の枕木が山積みになっています。


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サーフィンをする人たち。


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遠浅で、いい波が来ているのでしょうか。


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サーファーたちの車。

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海辺にポツンと牛が2頭。


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遠くに山が見えます。


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庭先に放置された日本の中古バス。


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人家が増えてきました。久々の町です。


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ターンテーブルがありました。


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17:10。海辺の小さな駅、カイクラに到着です。


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カイクラ駅は木造の洒落た駅舎です。


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駅舎のベンチに列車の到着を待つ客がいます。


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駅舎内にはカフェがあるようです。


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ホエールウォッチと書かれていますね。
カイクラはカイコウラとも読み、人口3600人の小さな村です。
ホエールウォッチングで有名な観光地で、ホテルやペンションが並んでいます。


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しばらく停車するそうなので、ホームに降りてみました。
ホエールウォッチング目的なのか、中高年の団体客が何十人も降りました。
出発時は満席でしたが、お客さんの3割以上がここカイクラ駅で降りたことになります。


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コースタルパシフィック号を正面から。
ニュージーランド東海岸、鉄道の旅はまだまだ続きます。


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