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ニュージーランド旅行記の第19回です。
7日目は首都ウェリントンからフェリーで南島に渡り、長距離列車「コースタルパシフィック号に乗ってクライストチャーチに移動します。
コースタルパシフィック号による列車の旅も終わり、クライストチャーチに無事到着。
ホテルに移動して夕食を食べました。

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■7日目 2018年12月26日 水曜日


ニュージーランド南島の最北にある港町ピクトンと南島唯一の大都市クライストチャーチを結ぶコースタルパシフィック号に乗車。
6時間かけてクライストチャーチに向け南下します。



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列車は太平洋岸の海岸線から離れ、終点クライストチャーチに向け内陸を進みます。


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大きな川を渡ります。


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羊の群れ。


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始発駅のピクトン駅を出てすぐに椅子と窓ガラスが無い展望車に陣取って景色を眺めてきましたが、もう海もみえませんし、少々疲れました。
だいぶ空席も増えましたから、そろそろ座席のある客車に戻ります。


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山がちなニュージーランド南島ですが、クライストチャーチ周辺は平地が多いです。


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ワイパラ付近で南島内陸部からの線路が合流してきました。
現在この路線は廃止されていますが、観光路線としてSL列車が不定期に運転されているとのことです。


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旧ワイパラ駅構内。
かつては本線の列車が停車したそうですが、今は駅としては廃止されました。


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ただ、奥に赤い客車が止まっていることから、SL列車を走らせる保存鉄道の基地となっていることがわかります。


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広々とした構内が鉄道輸送がもっと栄えていたころの名残を伝えています。


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保存鉄道の車庫。


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車庫の中にはSL列車が留置されていると思われます。


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ワイパラ駅は現在信号場になっています。


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19:46、ランギオラ駅に停車。数少ない停車駅の一つです。数人の客が降りました。


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ランギオラはクライストチャーチから25キロ北にあり、人口2万人の小都市です。
かつては定期運行の近郊列車がクライストチャーチとランギオラを往復していましたが、40年以上前の1976年に廃止されました。
今は週3便のコースタルパシフィック号しか停車しません。


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コースタルパシフィック号を降りた客が車に乗り込んでいます。


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19:48にランギオラ駅を発車。
南島随一の大都市クライストチャーチの都市圏に入ったからか、沿線に住宅が増えてきました。


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踏切を渡ります。久々に町らしい町を見ました。


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路線バスの車庫。日本製の中古バスも並んでいます。


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20:40、5分遅れで終点のクライストチャーチに到着。ピクトンから6時間25分の鉄道の旅でした。
徐行運転しながらも5分遅れで着いたのですから優秀です。
スーツケースなどの大荷物は最後尾の荷物車からベルトコンベヤーに載せられて駅舎まで運ばれます。


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空港のターンテーブルのようで面白いです。


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荷物を引き取り、クライストチャーチ駅舎へ。


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クライストチャーチ駅は町の中心からかなり離れた場所にあり、タクシーで20分ほどかかります。
線路自体が町から遠く、中心部に乗り入れないのです。

当初私はクライストチャーチ駅から歩いて10分のアディントンという場所のモーテルを予約しましたが、駅近くから町中心部へのアクセス方法はタクシーに頼らざるを得ません。路線バスもあるのですが、バス停がかなり離れた場所にあり、また時間も読みづらいです。

明後日はニュージーランドを代表する景勝地であるマウントクックに行く予定ですが、マウントクックへのバスは町の中心部にあるバスターミナルから出発します。
クライストチャーチ空港への路線バスも同様に中心部のバスターミナル発着です。
つまり駅の近くに宿泊すると明後日以降の移動がとても大変になるのです。
そこで駅近くのモーテルはキャンセルし、クライストチャーチ中心部のホテルに予約しなおしました。

心配されるのはクライストチャーチから街中へのアクセス方法。
ネットの情報では列車の到着に合わせてタクシーや乗り合いタクシーが駅前に集まるそうですが・・・。


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現在の駅舎は1993年に現在の場所に移転開業したもので、ピクトン〜クライストチャーチ間を週3便運行するコースタルパシフィック号と、クライストチャーチから南島を横断し東岸のグレイマスに至る毎日運行のトランツアルパイン号が停車します。
トランツアルパイン号は毎日運行の観光列車で、ニュージーランド国営のキウイレイルを代表する列車です。
明日乗車予定なので、どこで予約済みの切符を引き換えるのかチェックしておきましょう。

駅舎内のガラス張りの待合室は新しく清潔でした。
観光列車を待つ客が座るのでしょう。列車は午前中に発車するので、今は誰も待っていません。


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待合室の反対側にカウンターがありました。
明日はここでトランツアルパイン号の予約済み切符を引き換えることになります。


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駅前には街中へと向かうシャトルサービスのライトバンが止まっており、運転手が客引きをしていました。
今日宿泊するホテルであるクラウンプラザ・クライストチャーチの名前を告げると10ドルとのこと。
タクシーなら20ドル以上するそうなので、だいぶ安いです。乗りましょう。


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乗り合いタクシーのシャトルサービスは5分ほどで8人乗りこみ満席になりました。スーツケースは後ろの荷物車に載せるので身軽です。
乗り合いなのでお客さんが降りる場所がまちまちなのですが、あまり寄り道せずにクライストチャーチの中心部に言ってくれました。
15分ほどでホテル「クラウンプラザ・クライストチャーチ」に到着です。


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21:30ごろにチェックイン。一泊2万円程度するのでややお高めです。
クライストチャーチ中心部は全体的にホテルの値段が高いようです。
ともあれ、ベッドに倒れこんで一休み。今日も1日移動で疲れました。


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クライストチャーチは2011年のカンタベリー大震災により街中の建物の多くが倒壊しました。
なかでもCTVビルの倒壊により多数の日本人留学生が犠牲となったことは覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
このホテル・クラウンプラザ・クライストチャーチも震災の後に建てられた新しいホテルでした。
周辺は更地や工事中の建物が多く、街の再建は道半ばであることがわかります。


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もう21時半なのにまだ明るいのは南極が近いからでしょう。暑いですが、ここは高緯度なのです。


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ホテルのレストランに行ったらもうクローズだと言われてしまいました。
ガイドブックだと22時過ぎまでやっているはずなのですが、仕方ありません。
夕食を求めて街にさまよい出ました。


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エイボン川を渡り、フィデルスティックというレストランバーに入りました。
口コミもいい感じです。ディナーのメニューは終わったので今はバーのご飯しかないと言われましたが、食べられれば何でもいいです。


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とりあえず一人席に座って白ワインを飲みつつメニューを見ると、バーごはんと言いながら種類が多いです。
私はサケのリゾットとチキンサラダを頼みました。正直お腹が減っています。


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意外と量があるサケのリゾット。チーズがまぶされており、とてもおいしいです。
チキンのサラダも量が多く、ドレッシングが甘すぎました。
リゾットだけでも良かったかな、と思いつつ完食。満足しました。


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夜も更けたクライストチャーチの町をぶらぶら歩いて戻ります。
治安の悪さは感じません。公園を横切るとライトアップされていました。


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明日はクライストチャーチ駅から観光列車のトランツアルパイン号に乗車してニュージーランド南島を縦断。
グレイマウスまで往復して山岳鉄道の景色を楽しもうと思います。


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