ニュージーランド旅行記の第32回です。
11日目は南島南部の町ダニーデンへ。
ダニーデンから西へ延びるタイエリ峡谷鉄道という保存鉄道に乗車しました。
にほんブログ村 千葉ロッテマリーンズ
プロ野球・人気blogランキング
■11日目 2018年12月30日 日曜日
今日はニュージーランド最後の鉄道旅。
南島南部にあるダニーデンから内陸部に向かうタイエリ峡谷鉄道に乗車します。
ダイナミックで険しい景観は観光客に人気があるそうで、とても楽しみです。
タイエリ峡谷鉄道はダニーデン市が実質的に運営する公営企業であるダニーデン鉄道により運行されています。
この路線はもともとオタゴ中央鉄道という名前で20世紀初頭に開通しました。しかし沿線人口が非常に少ないため、定期旅客列車は1976年に廃止。残る貨物輸送も内陸部のクライドダムの完成をもって1990年に廃止されました。
現在はダニーデンからミドルマーチまでが観光鉄道であるタイエリ峡谷鉄道として再出発し、ミドルマーチからダムのあるクライドまでは線路を撤去して自転車用のトレッキングコースとなりました。
このトレッキングコースはオタゴセントラルレイルトレイルと言い、全長150キロ。全区間を踏破すると4日ほどかかります。
非常に人気のあるトレッキングコースであり、ハイシーズンは事前に予約しないと沿道の宿泊施設に泊まれないそうです。
時間があればぜひとも自転車で走ってみたいですが、今回は鉄道だけ。
2018年12月時点では毎日往復しているダニーデン〜プケランギ間を往復する列車に乗り、景色を堪能しようと思います。
こちらはダニーデン駅でもらえる日本語のパンフレット。
書いてある通りタイエリ峡谷鉄道は事前予約が必要です。インターネットで予約し、駅でバウチャーと切符を引き換えます。
ダニーデン〜タイエリ間の運賃は往復105ドル。約8000円です。
往復4時間の長旅ですが、結構高いです。
タイエリ峡谷鉄道の列車はタイエリ川に沿ってゆっくりと登り、いくつかの鉄橋を渡ります。
空港から町までの送迎をお願いしたナイツ土屋さん似のドライバーから、列車の最後尾が展望車になっているのでお勧めだと聞きました。
これはもう最後尾に張り付くしかありません。
乗車する列車の時刻は以下の通り。終点のプケランギは何もないそうですが、機関車を付け替えて方向転換するために10分ほど停車するそうです。
ダニーデン 14:30 → プケランギ 16:35
プケランギ 16:45 → ダニーデン 18:30
14時過ぎにダニーデン駅にやってきました。
1906年に完成した、まるで宮殿のように立派な駅です。
ダニーデンがゴールドラッシュで沸いたのは1860年代。金は10年ほどで枯渇したものの、ダニーデンはその後も商工業の中心地として栄えました。現在のダニーデンは学校が多く、若者の街となっています。
しかし鉄道の衰退は激しく、かつての栄華は見る影もありません。
ダニーデン駅の最盛期は1日100本もの列車が行き来したそうですが、定期列車はすべて廃止され、今は観光列車が1日1〜2往復走るだけとなっています。
チケットオフィスの看板がありました。ここが入口のようです。
開業当時の鉄道大臣ジョセフ・ウォードと首相のリチャード・セダンの名前が書かれた銘板。
ホームに出てみました。
タイエリ峡谷鉄道のオレンジ色の客車が停車しています。
歴史を感じされる木造客車ですね。
編成の前方へ
機関車、新しい客車2両、カフェカー、木造客車6両という編成です。
黒い重厚な駅舎とオレンジの客車の色合いが素晴らしいです。
客車列車をけん引するのはディーゼル機関車2両。
相当な急こう配なのでしょう。
編成を一通り確かめたので、駅舎に戻って切符を引き換えましょう。
入口付近の待合室の2階は吹き抜けになっていて、ますます宮殿のようです。
かつて切符を打っていたであろう窓口。素晴らしく豪華です。
床も見事なモザイク。NZRの文字はニュージーランド鉄道の頭文字です。
2階部分の通路にも登れるようですね。後で行ってみましょう。
チケットオフィスへ。
ここはまだ日本語があります。もうヨーロッパの主要都市は中国人だらけで、アジア人向けの観光案内は中国語しかないことが増えてきました。
今後はわかりませんが・・・。
インターネットで購入したバウチャーを見せて切符を引き取ります。
往復で同じ座席です。
2階の通路に上がってみました。
蒸気機関車のステンドグラスがとても素晴らしいです。
2階にはスポーツ関係の博物館がありました。
そろそろ出発なので、指定された客車へ。
古めかしい木造客車で、車内は2列と1列の向かい合わせの座席です。
あいにく私の座席は一番端の席で、入口の扉がとても邪魔。
落ち着いたら最後尾の展望車に行くしかないでしょう。
14:40にダニーデン駅を出発。プケランギまで片道2時間、往復4時間の旅です。
駅を出ると車庫があり、廃車となった客車が放置されていました。
トンネルに入ると一気に雰囲気がタイムスリップ。でもちゃんと冷房があります。
最後尾の展望車へ。
まだ渓谷にはさしかかっていません。のどかな景色を眺めます。
トンネルがありました。複線用の用地が確保されていますが、単線です。
最初の駅、ウィンガトゥイ駅を通過。
ホーム上に立派な駅舎が残ります。
ニュージーランド南島の南端にあるインバーカーギルという町に向かう本線と別れ、タイエリ峡谷鉄道に入ります。
なお、本線は2002年ごろまで旅客列車が運行されていましたが、現在は貨物列車のみとなっています。
観光鉄道ですが、枕木が新しいです。きちんと整備されているようですね。
競馬場が見えました。
田舎にあるのどかな競馬場。ここで競馬をのんびり楽しむのもいいでしょう。
しばらくは丘陵地帯を進みます。
線路が分岐しました。
工場からの側線が合流。
なるほど、ここまでは貨物列車の運行があるのですね。
列車は時速40キロ程度でゆっくり走ります。
また行き違い設備がありました。あまり使われていないようですが。
周囲は牧草地帯が広がります。
今日もいい天気に恵まれました。
緩やかに登っていきます。
起伏がやや激しくなってきました。
森の中をゆっくりと走ります。
タイエリ川はまだ見えません。
トンネルへ。
15キロの速度制限がかかり、ものすごくゆっくりと走ります。
いよいよ峡谷の雰囲気が出てきました。
タイエリ峡谷鉄道のハイライトはここからです。
次の旅行記へ 前の旅行記へ 2018年ニュージーランド旅行記目次へ
今日はニュージーランド最後の鉄道旅。
南島南部にあるダニーデンから内陸部に向かうタイエリ峡谷鉄道に乗車します。
ダイナミックで険しい景観は観光客に人気があるそうで、とても楽しみです。
タイエリ峡谷鉄道はダニーデン市が実質的に運営する公営企業であるダニーデン鉄道により運行されています。
この路線はもともとオタゴ中央鉄道という名前で20世紀初頭に開通しました。しかし沿線人口が非常に少ないため、定期旅客列車は1976年に廃止。残る貨物輸送も内陸部のクライドダムの完成をもって1990年に廃止されました。
現在はダニーデンからミドルマーチまでが観光鉄道であるタイエリ峡谷鉄道として再出発し、ミドルマーチからダムのあるクライドまでは線路を撤去して自転車用のトレッキングコースとなりました。
このトレッキングコースはオタゴセントラルレイルトレイルと言い、全長150キロ。全区間を踏破すると4日ほどかかります。
非常に人気のあるトレッキングコースであり、ハイシーズンは事前に予約しないと沿道の宿泊施設に泊まれないそうです。
時間があればぜひとも自転車で走ってみたいですが、今回は鉄道だけ。
2018年12月時点では毎日往復しているダニーデン〜プケランギ間を往復する列車に乗り、景色を堪能しようと思います。
こちらはダニーデン駅でもらえる日本語のパンフレット。
書いてある通りタイエリ峡谷鉄道は事前予約が必要です。インターネットで予約し、駅でバウチャーと切符を引き換えます。
ダニーデン〜タイエリ間の運賃は往復105ドル。約8000円です。
往復4時間の長旅ですが、結構高いです。
タイエリ峡谷鉄道の列車はタイエリ川に沿ってゆっくりと登り、いくつかの鉄橋を渡ります。
空港から町までの送迎をお願いしたナイツ土屋さん似のドライバーから、列車の最後尾が展望車になっているのでお勧めだと聞きました。
これはもう最後尾に張り付くしかありません。
乗車する列車の時刻は以下の通り。終点のプケランギは何もないそうですが、機関車を付け替えて方向転換するために10分ほど停車するそうです。
ダニーデン 14:30 → プケランギ 16:35
プケランギ 16:45 → ダニーデン 18:30
14時過ぎにダニーデン駅にやってきました。
1906年に完成した、まるで宮殿のように立派な駅です。
ダニーデンがゴールドラッシュで沸いたのは1860年代。金は10年ほどで枯渇したものの、ダニーデンはその後も商工業の中心地として栄えました。現在のダニーデンは学校が多く、若者の街となっています。
しかし鉄道の衰退は激しく、かつての栄華は見る影もありません。
ダニーデン駅の最盛期は1日100本もの列車が行き来したそうですが、定期列車はすべて廃止され、今は観光列車が1日1〜2往復走るだけとなっています。
チケットオフィスの看板がありました。ここが入口のようです。
開業当時の鉄道大臣ジョセフ・ウォードと首相のリチャード・セダンの名前が書かれた銘板。
ホームに出てみました。
タイエリ峡谷鉄道のオレンジ色の客車が停車しています。
歴史を感じされる木造客車ですね。
編成の前方へ
機関車、新しい客車2両、カフェカー、木造客車6両という編成です。
黒い重厚な駅舎とオレンジの客車の色合いが素晴らしいです。
客車列車をけん引するのはディーゼル機関車2両。
相当な急こう配なのでしょう。
編成を一通り確かめたので、駅舎に戻って切符を引き換えましょう。
入口付近の待合室の2階は吹き抜けになっていて、ますます宮殿のようです。
かつて切符を打っていたであろう窓口。素晴らしく豪華です。
床も見事なモザイク。NZRの文字はニュージーランド鉄道の頭文字です。
2階部分の通路にも登れるようですね。後で行ってみましょう。
チケットオフィスへ。
ここはまだ日本語があります。もうヨーロッパの主要都市は中国人だらけで、アジア人向けの観光案内は中国語しかないことが増えてきました。
今後はわかりませんが・・・。
インターネットで購入したバウチャーを見せて切符を引き取ります。
往復で同じ座席です。
2階の通路に上がってみました。
蒸気機関車のステンドグラスがとても素晴らしいです。
2階にはスポーツ関係の博物館がありました。
そろそろ出発なので、指定された客車へ。
古めかしい木造客車で、車内は2列と1列の向かい合わせの座席です。
あいにく私の座席は一番端の席で、入口の扉がとても邪魔。
落ち着いたら最後尾の展望車に行くしかないでしょう。
14:40にダニーデン駅を出発。プケランギまで片道2時間、往復4時間の旅です。
駅を出ると車庫があり、廃車となった客車が放置されていました。
トンネルに入ると一気に雰囲気がタイムスリップ。でもちゃんと冷房があります。
最後尾の展望車へ。
まだ渓谷にはさしかかっていません。のどかな景色を眺めます。
トンネルがありました。複線用の用地が確保されていますが、単線です。
最初の駅、ウィンガトゥイ駅を通過。
ホーム上に立派な駅舎が残ります。
ニュージーランド南島の南端にあるインバーカーギルという町に向かう本線と別れ、タイエリ峡谷鉄道に入ります。
なお、本線は2002年ごろまで旅客列車が運行されていましたが、現在は貨物列車のみとなっています。
観光鉄道ですが、枕木が新しいです。きちんと整備されているようですね。
競馬場が見えました。
田舎にあるのどかな競馬場。ここで競馬をのんびり楽しむのもいいでしょう。
しばらくは丘陵地帯を進みます。
線路が分岐しました。
工場からの側線が合流。
なるほど、ここまでは貨物列車の運行があるのですね。
列車は時速40キロ程度でゆっくり走ります。
また行き違い設備がありました。あまり使われていないようですが。
周囲は牧草地帯が広がります。
今日もいい天気に恵まれました。
緩やかに登っていきます。
起伏がやや激しくなってきました。
森の中をゆっくりと走ります。
タイエリ川はまだ見えません。
トンネルへ。
15キロの速度制限がかかり、ものすごくゆっくりと走ります。
いよいよ峡谷の雰囲気が出てきました。
タイエリ峡谷鉄道のハイライトはここからです。
次の旅行記へ 前の旅行記へ 2018年ニュージーランド旅行記目次へ