今年の5月23日に千葉ロッテ球団を契約解除された清田育宏がなんと東京地裁に千葉ロッテ球団を訴える裁判を起こしたとのことです。

清田育宏氏は契約解除の無効のほか、球団選手としての地位確認、慰謝料1100万円、複数年契約の未払い分報酬9700万円などを求めており、11月4日に第1回目の口頭弁論がありました。
ロッテ球団は請求棄却を求めており、「係争中につき、コメントは差し控えさせていただきます」としています。

注意していただきたいのは、清田が今日11月4日にロッテ球団を訴えたわけではなく、11月4日に第1回口頭弁論が行われたということです。
つまり、訴状はもっと前に提出されています。
民事訴訟の場合訴状の提出からだ1回口頭弁論まで少なくとも1か月以上はかかります。
今回清田育宏氏は9月の終わりにロッテ球団を訴える訴状を提出したそうです。
弁護士にそそのかれたのかわかりませんが、シーズン中から球団を訴えるべく行動していたのでしょう。
おそらく8月31日付で小窪が加入してロッテの選手枠が埋まり、今シーズン中のロッテ復帰が無くなったことを受けて準備を始めたのかもしれません。

清田育宏選手、契約解除巡りロッテ提訴 約9700万円の損害賠償など求める(ニッカン)
新型コロナウイルス禍で不要不急の外出をしたことなどを理由に、ロッテから契約を解除された清田育宏選手(35)が「処分は違法で無効」として、球団選手としての地位確認や計約9700万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。4日の第1回口頭弁論で球団側は請求棄却を求めた。

訴状によると、清田氏は昨年9月、遠征先の札幌で女性と会食をし、球団に事実と異なる説明をした。その後、チームで新型コロナの集団感染が判明。清田氏も陽性となり、球団は今年1月、無期限謹慎処分とした。5月1日に処分は解除されたが、その後、女性と複数回外出をしたことが発覚。球団は同23日、チームへの背信行為に当たるなどとして選手契約を解除したと発表した。球団は「係争中につき、コメントは差し控えさせていただきます」としている。



清田元選手、ロッテを提訴 「契約解除は不当」―東京地裁(時事通信)
 プロ野球の千葉ロッテから契約を解除された清田育宏元選手が、処分は解雇権の乱用だとして地位の確認や慰謝料1100万円などを求める訴訟を東京地裁に起こしたことが4日、分かった。元選手の代理人弁護士によると、プロ野球選手が契約解除を理由に球団側を訴えるのは初めてとみられる。

 地裁(片野正樹裁判長)で同日開かれた第1回口頭弁論にロッテ側は出席しなかったが、答弁書で請求棄却を求めた。
 訴状などによると、清田元選手は昨年秋、札幌遠征中に球団のルールに違反する形で一般女性と会食。今年1月に無期限の謹慎処分を受けた。処分は5月1日に解かれたが、直後に写真週刊誌で複数回にわたる別の女性との面会を報じられた。ロッテは球団の社会的評価が低下したほか、誠実な姿勢も見られないなどとして同月23日付で契約を解除した。



元ロッテ・清田育宏氏が球団を提訴 ネットは怒りの声続出「CS前に水差すな」「再起を見守ってたのに」(スポニチ)
今年5月、ロッテから契約解除された清田育宏氏(35)が4日、「処分は違法で無効」として、球団選手としての地位確認や損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。
 清田氏は今年、週刊誌「FRIDAY」で女性との不倫デートを報じられ、球団はコロナ禍でのルールを破る不要不急の外出にあたると判断。加えて、それまでの球団ルールに抵触する度重なる行動も含めて「チームに対する背信行為」などの理由で5月23日に契約解除となっていた。

 ネット上では様々な声が挙がった。

 ツイッターでもトレンド入りするなど注目する人が多く「ロッテは明後日から大事な大事なCS控えてるんだ。球団としたらチームにしっかりと力を注ぎたいのに元選手に対して注ぐ時間を割かせるのが1番腹立たしい」「仮にも11年お世話になった球団が今CSに向けて一致団結しようと士気を上げている最中に水を差すような真似はやめてほしかった…」「再起目指して活動してるのを球団や多くのファンは黙って見守っていたのに そういうふうに出られるとなんだかなぁ」「むしろロッテは何回もチャンスくれたんじゃないの?」「これでNPBだけでなく野球界への復帰の道も絶たれてしまうと思う」などと厳しい声が大半を占めた。

 一方で「プロ野球の場合、選手はそもそもが個人事業主であり、実力が無ければ問答無用でクビが当然だが、こういう不祥事の場合はどうなるのだろう?興味深い訴訟」「法的にどうなんだろうとは思ったから結構気になるわ」などと訴訟の行方を注視する動きもあった。

 今年7月には元ロッテで野球評論家のG・G・佐藤さんのユーチューブチャンネル「GG佐藤トラバースTV」で謝罪動画を公開。

 「清田育宏からのメッセージ」と題した動画では清田外野手がG・G・佐藤さんと千葉県にあるトラバース高谷川球場で練習を行う様子を流した後に、清田外野手のコメントをアップ。「きょうは退団してからファンの方々に一言もお話をしていないので、少しだけお話させてください」と切り出すと、「このような形で退団してしまい、僕のことを日頃から応援して下さっている皆様に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」「チームメートに対しても本当にこのような形で退団してしまい、凄く申し訳ないなという気持ちがありますし、チームメートに対しても今でも凄く応援しています」と反省。

 「今、自分はG・G・佐藤さんに協力してもらって練習できる環境をいただいて練習をしております。やっぱりNPBというのは特別なステージですし、そこでやれる可能性が少しでもあるなら、そこを目指してやっていきたいと思います」などと神妙な面持ちで語っていた。


そもそもなぜ清田育宏元メンバーが契約解除されたのかはこちらの記事をご覧ください。


ロッテ・清田が自由契約公示 統一契約書第26条「諸規則違反」「技術能力発揮を故意に怠った」(スポニチ)
日本プロフェッショナル野球組織は28日、ロッテの清田育宏外野手を自由契約選手として公示した。公示理由は「統一契約書第26条(1)、(2)により」としている。
 統一契約書第26条は以下の通り。

 第26条(球団による契約解除)球団は次の場合所属するコミッショナーの承認を得て、本契約を解除することができる。

 (1)選手が本契約の契約条項、日本プロフェッショナル野球協約、これに付随する諸規程、球団および球団の所属する連盟の諸規則に違反し、または違反したと見做された場合。

 (2)選手が球団の一員たるに充分な技術能力の発揮を故意に怠った場合。

 ロッテは23日に、清田に選手契約を解除することを通達したと発表。写真週刊誌が女性との不倫デートを報じ、これがコロナ下での球団ルールを破る不要不急の外出にあたると判断された。今年1月には部外者と会食しながら虚偽報告していたため、無期限謹慎処分を科され、1日に処分が解除されたばかりだった。


法的に見れば不倫コロナ会食の隠蔽と虚偽報告が「統一契約書の契約条項、日本プロフェッショナル野球協約、これに付随する諸規程、球団および球団の所属する連盟の諸規則に違反し、または違反したと見做された場合」に該当するか否かは議論が分かれるところであり、契約解除無効の判決が出る可能性もゼロではありません。

現実的にはこのような訴えを起こした以上NPBどころか独立リーグへの復帰も不可能と思われますし、統一契約書の穴を突く判決が出るのもNPBにとっては不都合なので、適当なところで和解して複数年契約の未払い分の報酬と和解金をもらってサヨナラ、という線を狙っているのではないかと思われます。

ですが、清田よ。
人間として、それでいいのか?
誇りも名誉もすべて捨てて、和解金だけを抱えて生きていくのか?

清田育宏氏は契約解除されてから、先輩であるG.G.佐藤氏の好意により、G.G.佐藤氏が副社長を務める株式会社トラバースの野球部のグランドを使ってNPB復帰に向けた練習を行っていました。
他でもないG.G.佐藤氏が動画をアップして、清田を支援する姿勢を見せていたのです。

この動画は2021年7月18日に公開されました。

NPB復帰を目指していたはずの清田育宏は動画の中でこう言っています。

このようなかたちで退団してしまい、僕のことを日ごろから応援してくださっている皆様に対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。チームメイトに対しても本当にこのようなかたちで退団してしまい、すごく申し訳ないという気持ちがありますし、チームメイトのことは今でもすごい応援しています。

今自分はG.G.佐藤さんに協力してもらって、練習できる環境をいただいて練習しております。
やっぱりNPBっていうのは特別なステージですし、そこでやれる可能性が少しでもあるなら、そこを目指してやって行きたいと思っています。

GGさんに出会って、もう一度こういう場をいただいて、人に助けてもらわないと練習もできないというのを改めて感じましたし、GGさんを裏切らないように、また僕が試合に復帰してGGさんに見てもらえるよう、普段の行動をしっかり見つめなおして、やっていかなければいけないなと思います。


この決意表明はいったい何だったのでしょうか。
G.G.佐藤氏は清田のNPB復帰を支援していたというのに・・・。
これでは恩人であるG.G.佐藤氏を裏切ったも同然です。

G.G.佐藤氏はいまだに清田育宏を気にかける姿勢を見せています。
早速清田と話をしたようで、以下の動画をアップしました。



動画は9分ありますが、要点をまとめるとこうなります。

・G.G.佐藤氏は清田がロッテ球団を訴えることを知っていたが、今日が第1回口頭弁論だとは知らなかった。
・清田も今日が第1回口頭弁論なのを忘れていた。
・9月の終わりに清田が訴状を提出後、10月初めに裁判所が第1回口頭弁論の期日を決定した。
・清田は複数年契約19か月分の未払いとなっている報酬の支払いを求める訴えを起こす予定だったが、清田の弁護士は未払い報酬の請求をするには契約解除無効の訴えを起こす必要があると主張し、このような訴えとなった。
・G.G.佐藤氏は1100万円の慰謝料の請求は取り下げるべきだが、19か月分の未払い報酬の請求は未来のプロ野球選手を守るためにも行うべきと考えている。
・清田は自分の後輩たちに「複数年契約が破棄された」という前例を残すのが申し訳ないので球団を訴えた」と言っている。

確かに選手の権利の問題でもありますが、清田の行為による社会的影響を無視してまで主張できるものなのか。
ロッテ球団にあれだけの恥をかかせてよくもまあ・・・。
一般企業でも重大なコンプライアンス違反や信用失墜行為があれば法違反がなくとも懲戒解雇されるケースはあります。
清田の訴えは世間の常識からあまりにもずれていますし、G.G.佐藤氏の姿勢も選手の権利擁護を前面に出しすぎて、清田の社会的倫理的大問題を過小評価しすぎているように思えます。

それと、GG佐藤さんは「清田は第1回の口頭弁論がCSの直前になると知らなかった」と言っていますが、民事訴訟規則第60条第2項によると、最初の口頭弁論の期日は「特別の事由がある場合を除き、訴えが提起された日から30日以内の日に指定しなければならない」と規定されています。

清田は9月の終わりに訴状を提出していますから、少なくとも清田の弁護士は第1回の口頭弁論が10月の終わりか11月の初めになることが分かっていたはずです。知らなかったとは言わせませんよ。
結果として、清田は少し前まで仲間だったマリーンズの選手たちの頑張りを妨害したことになります。
里崎も動画で言及していますが、せめて時期に配慮して、第1回の口頭弁論が12月から始まるように調整すべきだったのではないでしょうか。
弁護士に丸投げしている清田も、マリーンズなどどうでもいい、金さえ取れればいいといわんばかりの清田の弁護士も、ただただ不快です。情けない。

G.G.佐藤氏も難しい立場になりましたね。
今後の発言次第ではG.G.佐藤氏だけでなく(株)トラバースにも被害が及ぶ可能性があるでしょう。
(株)トラバースはZOZOマリンに広告を出していますが、これもどうなるか。
G.G.佐藤氏も来年以降千葉ロッテがらみの仕事が無くなるかもしれませんよ。
早急に遺憾の意だけを表明し、清田から手を引いた方がいいと思いますが・・・。


ロッテは楽天の前に清田と戦う羽目になりました。
CS直前になぜこんな騒ぎになってしまったのか。
残念で仕方ありません。



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