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ギリシャ旅行記の第7回です。
2日目はギリシャ中部のピリオン半島を走る観光用の軽便鉄道に乗車します。
始発駅アノ・レホニアから小さな客車列車に乗り、美しい景色を楽しみながら終点ミリエスへと向かいましょう。

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■ 2日目 2019年8月29日 木曜日


ピリオン鉄道の始発駅であるアノ・レホニア駅にやってきました。
ピリオン鉄道はアノ・レホニア駅とミリエス駅を結ぶ全長約16キロの軽便鉄道です。
もともと港町ヴォロスとピリオン半島の山岳地帯の村々を結ぶために建設されましたが、利用客の減少により1971年に廃止され、その後1985年以降アノ・レホニア〜ミリエス間のみ観光鉄道として復活し、現在はオンシーズンのみ1日1往復運転されています。
なお、2020年から新型コロナウイルスの影響で運休していましたが、ギリシャ国鉄のホームページによると2021年9月4日から運行を再開したとのことです。

このピリオン鉄道は日本語の情報がまるでありません。地球の歩き方に載っているとはいえ、わかるのは景色が素晴らしいことぐらいで、始発駅までの行き方すら書いていないのです。
インターネットで検索しても、出てくるのはテレビ番組「世界の車窓から」の取材後記ぐらい。
おそらくこれまでピリオン鉄道に乗車した日本人はほとんどいないのではないでしょうか。
確かにアテネからは乗り換え含めて鉄道で4時間、路線バスで30分もかかります。
アクセスがあまりよくないので、気軽に乗れるわけではありません。
それに、わざわざギリシャまで来て遺跡に行かずにローカル観光列車に乗るのはよほどの物好きです。
その物好きがほかならぬ私なのですが。


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バスを降りて2分ほど歩くとアノ・レホニア駅の駅舎がありました。
南国ムードが漂う黄色い建物です。


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ホームには10時発の観光列車が発車を待っていました。
機関車も客車もとても小さいです。まるで遊園地のミニ列車のよう。


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ピリオン鉄道の軌間はなんと600mm。通常の軽便鉄道は762mmですからそれより狭いです。
日本のJRの在来線と比べると40センチ以上も狭いのです。
こうして見ると驚きの小ささですね。これでもちゃんと営業路線として運行されており、切符もギリシャ国鉄のホームページで購入できるようになっています。


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ピリオン鉄道の観光列車は木製のかわいらしい客車が4両連結されています。


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アノ・レホニアの駅舎に入ってみました。個人の住宅のような雰囲気です。


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緑の服を着たおばさんは住宅のおばさんは、実はピリオン鉄道の係員で、切符を売っています。
当日券を買う人が結構多いですね。
私はすでにインターネットで購入した切符を印刷してきていますし、事前の改札は無いようですのでそのまま乗車して大丈夫でした。


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客車を引っ張る小さな機関車は蒸気機関車に見えますが、1999年製のディーゼル機関車です。
ピカピカに磨かれ、状態は良いです。


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発車時間が近づくにつれ、ホームに観光客が増えてきました。
話されている言葉はギリシャ語が多く、外国人は少ないようです。
もちろんアジア系は私だけ。中国人もいません。


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ピリオン鉄道は全席指定なので、指定された号車に乗り込みました。
狭い!
木製のロングシートが向かい合っていますが、両側に人が座ると人が通る隙間もありません。


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10時ちょうどにアノ・レホニア駅を出発しました。
係員と犬が観光列車の発車を見送ります。


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出発してしばらくすると駅で切符を売っていた緑の服のおばさんが客をかき分けて検札にやってきました。
車内は観光客で満席。車両が狭いから移動するのが大変です。


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列車はアノ・レホニアの田舎町をのんびり走っています。


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ピリオン鉄道の列車は山の中腹をひたすら走るので、景色が見えるのは進行方向右側です。
残念ながら私の席は進行方向左側の山側なので景色が見えません。
なので、客車の連結部のデッキに出て、立ちながら景色を眺めることにしました。


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遠くに海が見えています。


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列車は自転車並みの速度で坂を上り始めました。
きれいな海岸線が眼下に見えています。


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カーブした石橋を渡ります。
19世紀末の最先端技術で作られた石橋です。


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これはいい景色です。入り組んだ海岸線が広がっていました。


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列車は山の中腹をゆっくりと走ります。


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小さな集落がありました。


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ピリオン半島の山の中腹、緑の中にポツンポツンとかわいらしい集落があります。


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立派な教会が見えました。


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絵になる光景です。


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10:35、唯一の途中駅であるアノ・ガッツェア駅に到着しました。


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15分ほど停車するそうなので、お客さんは皆外に出ていきます。
改めて客車内を見見てみましょう。
木製のアンティークな客車ですが、とにかく狭い・・・。
味があっていいです。


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アノ・ガッツェア駅は対向列車と行き違いができるようになっています。
ただ現在は1日1往復なので、すれ違うことはありません。


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観光列車を前に記念撮影。
いい感じにカーブしているので、写真撮影しやすいです。


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駅のそばの高台に登ってみました。
駅に停車するレトロ列車。実にいいです。


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高台を登る階段。どこまで行けるのでしょう。


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アノ・ガッツェア駅に停車する列車を後ろから撮影。


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客車は古いですがきちんと塗装され、きれいに手入れされています。
落書きが無いのも良いです。


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10:50にアノ・ガッツェア駅を出発しました。
再び山の中腹をのんびりと走ります。


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海沿いの集落。


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カーブがきついので、これから渡る石橋が真横正面に見えています。


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急カーブして石橋へ。


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だいぶ標高が上がってきました。
本当に地形に逆らわずに線路を敷いたのがよくわかります。


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山があって海があって。本当にいい景色です。


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遠くには岬の突端が見えています。


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崖下を曲がりつつ、石橋へ。


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海から離れ、山の中へと入っていきます。


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山に張り付くように集落が広がっていました。
これが終点のミリエス付近の集落です。

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世にも珍しい曲線の鉄橋。下を見るとなかなか怖いです。


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鉄橋を渡り終われば、終点のミリエスはすぐそこです。


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11:20、アノ・レホニア駅から1時間20分で終点のミリエス駅に到着しました。


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ぞろぞろと列車を降りる乗客。
ミリエスからの折り返しは15時の発車なので、あと3時間半もあります。


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機関車が客車から切り離されました。


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ホームに停車する客車と機関車。
ミリエス駅は、木々に囲まれたとても雰囲気のいい駅でした。


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機関車を転車台に乗せて方向転換。


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人力で転車台を回します。


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列車の時間までミリエスの村をのんびりと観光してみましょう。

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